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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw

1美琴大好き:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと

2美琴大好き:2011/07/30(土) 02:35:34 ID:qOoEjA7U
ルール

・台本、小説形式どちらでもOK
・美琴が主人公であること
・一度にすべて投下しなくてもよいが、
 必ず完結させること

3美琴大好き:2011/07/30(土) 15:12:07 ID:uvEU.W5w
個人的には、原作でなぜあれだけ上条さんが禁書さんに魅了されているのか理解しにくい。
ステイル、ヘタ錬さんも然り。

禁書さんがアンタッチャブルなのは、頭に禁書を納めているからではなくて、接触する人物を
魅了して不幸にしていく魔性の女ぶりにあるような気がする。

その辺り原作では断片的には出ているが、十分には描き切れていない気がする。

4美琴大好き:2011/07/30(土) 15:14:24 ID:uvEU.W5w
>>3
失礼
誤爆した

5美琴大好き:2011/07/31(日) 20:50:46 ID:jOJsHcE2
誰も名乗りでないようなら
台本形式でいいなら書きますが…

6美琴大好き:2011/07/31(日) 21:31:06 ID:WD6ESKI.
スレ立てた1じゃないけど書いていいんじゃないか
何にも上映してないしな

7美琴大好き:2011/07/31(日) 21:49:20 ID:4dEgPxkU
書いてもいいだろうが、ここ人少ないからなw
あんまりレスつかんかもだぞww

8美琴大好き:2011/07/31(日) 22:18:03 ID:jOJsHcE2
じゃあとりあえずさわりだけ…ルールどおり美琴が主人公の話で。
書き溜めないので遅いと思いますが…


『御坂美琴の陥落』


それは、ある日突然やってきた…


常盤台中学校『帰様の浴院』

シャワーの個室から出てくる美琴。

美琴「ふー…、今日の体育はいつもよりハードだったわねえ……」


女子a「そうですわねぇー、ほんと、喉がからからですわ…」


女子b「あ、それでしたら、ワタクシ、家からスポーツドリンクを
持参してきたんですけど、よろしかったらいかかですか?」


女子a「あら、いいんですの?それでしたら、遠慮なくいただきますわ」ごくごく…


女子b「御坂さんもいかがですか?」


美琴「あ、ありがとう、
…けど、実は私も、朝コンビニで買ってきたジュースがあるから…


えーーと、確かこのバックに…」

9美琴大好き:2011/07/31(日) 22:27:03 ID:jOJsHcE2
女子a「あら、御坂さん。ずいぶんかわいらしいキャラクター
のストラップがついたペットボトル、お持ちなんですのね」

女子b「ええ、なんだか意外ですわ。…ええっと、そのストラップのキャラクターは…カエル??」


美琴「え、ええっと………う、うん、え、えっと、コンビニで新発売って書いてあるスポーツドリンクがあったから、
ま、まあ、試しに買ってみようかな〜、なーんて…

…うん、ほんと、たまたま……あ、はは……」


美琴「(……そう、これは、本日新発売のゲコ太ストラップ付のスポーツドリンク…!!

よーし、今日から毎朝、買ってゲコ太ストラップ全12種類集めてやるんだから)」
ごくごく…


美琴「……ん?」


女子a「どうしたんですの、御坂さん?」


美琴「え、あ、ああ、いや……別になんでもない…」

10美琴大好き:2011/07/31(日) 22:29:13 ID:jOJsHcE2
美琴「(あ、あれ、このスポーツドリンク……味はすごく微妙っていうか…
なんかすごく薬臭いっていうか……なんか、すっごい不味い…

…どうしよう、ストラップだけとって中身は捨てちゃおうか……)」


美琴「(い、いや!!そんなのはコレクターとして邪道!!
なによりそんなのゲコ太が許すわけない!!そう、これはゲコ太から私に与えられた試練なんだわ!!!

待ってなさいよゲコ太―――!!!)」ごくごくごく……


美琴「………っっうええ…」


女子b「…?そうしたんですの、御坂さん??」


美琴「う、ううん…うっぷ……な、なんでもない……」


美琴「(うわ…な、なんか気分悪くなってきた…
…なんでだろう、すっごく変な味…中身は普通のスポーツドリンクだと思ったんだけどなあ…)」

………

11美琴大好き:2011/07/31(日) 22:37:51 ID:jOJsHcE2
その日の放課後

黒子「……どうしたんですの、お姉さま?なんだか顔色が優れませんけど…」


美琴「え、ええ、そうかしら……うーん、確かにちょっと体の調子が悪いかも…
なんかさあ…今日、体育の後に飲んだドリンクが…」


黒子「体調が悪いのでしたら、今日は佐天さんとの約束をキャンセルして休んでいたほうが良いのでは…
は!…そ、そうですわお姉さま!

ちょうど今、黒子は栄養ドリンクを持参しているんですの!!
これをぐいっと飲めば気分がわるいのなんて一瞬で吹き飛ぶんですの!!ほら、お姉さま!!
一気にぐいいっと……さあ、っさああ!!」

ぱり……ぱり…


黒子「…………え…?」

12美琴大好き:2011/07/31(日) 22:47:54 ID:jOJsHcE2
美琴「あのさ、黒子……アンタ、こないだ『(株)愛と絶倫の漢方媚薬』からまた、パソコン部品と称した
いかがわしい薬をとりよせたこと…

私が知らないとでも思っているのかしら…?」


黒子「え、ちょ、ちょ……お姉さま…あ、あのう…」


美琴「しかも、そのパソコン部品を今朝、にやにやしながらその水筒の中にドバドバいれてたこと…
…私が知らないとでも思ってるのかしら……」ぱり…ぱり……」


黒子「ちょ……ああああああのお姉さま……そ、それはあ…」


美琴「やっぱ、アンタのヘンタイ精神は口で何度言っても治らないみたいね…!!
今度という今度はきつーーいお灸をすえてやるんだから、覚悟しなさい!!!」

バリバリバリ…!!

黒子「ちょ、おおおお姉さまぁ!!街中で能力をお使いになるのは……

ひいい!!」

13美琴大好き:2011/07/31(日) 22:54:25 ID:jOJsHcE2
ぱり……ぱり……

黒子「じょ、冗談ですのよ!お姉さま!!た、ただ黒子はお姉さまが気分が悪いとおっしゃるから……!!

……ってお姉さま……?」


美琴「…………?」ぱり…ぱり……


黒子「……?どうしたんですの、お姉さま…??」


美琴「………………あ、あれ、なんか………………あれ……?」


美琴「(…………)」

14美琴大好き:2011/07/31(日) 22:55:21 ID:jOJsHcE2
黒子「……お、お姉さま?一体なにが……」


美琴「……黒子……どうしたんだろ私………電撃が……ぜんぜん出ない…」


黒子「……は?」


美琴「…だからさ、能力が……全然使えない…

…もしかして私……能力がなくなっちゃた……??」


黒子「……………」


黒子「え?」


……………

15美琴大好き:2011/07/31(日) 23:07:46 ID:jOJsHcE2
とある病院

黒子「それで、どうなんですの、先生!??」


カエル医者「ふむ……どうやら、本人の自覚どおり……能力値が大幅にダウンしてるみたいだね」


黒子「そ、そんなまさか……い、一体何で……何でこんなことに…」


カエル医者「……原因は間違いなく、御坂さんが体育の授業の後に飲んだっていうドリンクのせいだね」


黒子「ど、ドリンクって…で、ですけどお姉さまが飲んだというドリンクはコンビニで買った単なるスポーツドリンクなんですのよ!?
なんでそんなものが原因で能力値が下がってしまうんですの!?」


カエル医者「ああ、失礼。正確にはそのスポーツドリンクそのものでなく、
スポーツドリンクの中にイレギュラーに含まれていた、とある『物質』のせいだね

この物質が、御坂さんが飲んだっていうドリンクのペットボトルの口から大量に検出されたんだ」


黒子「物質?なんなんですの、その物質というのは!?」

16美琴大好き:2011/07/31(日) 23:12:08 ID:jOJsHcE2
カエル医者「……元々は能力開発の過程で、能力が暴走した被験者に薬として服用させていたものでね…
…暴走した能力を抑える働きがあるなんだ。

ただ……常用したり、一度に多量に摂取したりすると能力値が大幅にダウンしてしまう、
という副作用が報告されるようになって以来、数年前に生産中止になった薬なんだがね?」


黒子「ちょ、ちょっとまつんですの!!
…ですから、先ほども申し上げましたとおり、お姉さまが飲んだスポーツドリンクっていうのは、普通に市販されていたやつですよ?

な、なんでそんなものが……?」


カエル医者「だいたいは想像がつくが………まあそれを調べるのは僕の仕事じゃないからね?

だが、原因としてはその今日飲んだスポーツドリンクで間違いないだろうね」


美琴「………………、」

17美琴大好き:2011/07/31(日) 23:15:30 ID:jOJsHcE2
カエル医者「しかし、それにしても不注意だね?その物質があれだけ入った飲み物を一気に飲み干すだなんて…
…おそらくひどい味でとても一度に飲み干せるような代物じゃなかったと推測するが…」


美琴「え、いや………それはだって……ゲコ太の試練が……」ぶつぶつ……


黒子「え、なんですってお姉さま……?」


美琴「い、いや……なんでもないです…………ところで先生…」


カエル医者「なんだね?」


美琴「それで今…

…私の能力値っていうのはレベルでいうとどれくらいなんでしょうか…?」


黒子「……お姉さま……」

18美琴大好き:2011/07/31(日) 23:17:43 ID:jOJsHcE2
カエル医者「答えにくい質問だがね?正確には正式に『身体測定』を行わないと分からないだろうが……
おそらくはレベル1がやっとってとこだろうね?」

黒子「んな…!!れ、レベル1って、そ、そんなばかな……!!そ、そんなバカなことあるわけないんですの!!
だって……お姉さまは学園都市7人しかいないレベル5で……常盤台中学のエース御坂美琴なんですのよ!!??

そ、それがレベル1だなんて……目測でいい加減なこというんじゃないんですのよ!!」


カエル医者「いや…非常に残念なことだが……僕の目測はそれほど間違っていないと思うね…
…と、いうよりも、それは能力を失った御坂さん自身が一番、自覚してると思ったが……」


黒子「お、お姉さま……そうなんですの?」


美琴「(…………)」

19美琴大好き:2011/07/31(日) 23:22:26 ID:jOJsHcE2
病院を後にする2人


黒子「………あ、あんなヤブ医者の言うこと信用しちゃだめなんですのよ、
お姉さま!!正式な身体測定もなしにレベル1だなんて……」


美琴「…………」


黒子「な、なんたってお姉さまは学園都市7人しかいないレベル5にして常盤台中学が誇るエース!!最強無敵の電撃姫なんですから……!」


美琴「…………」


黒子「そ、そのお姉さまがあんなナントカいう物質を呑んだぐらいでレベル1だなんて…
…そんなことあるはず……ねえ??」


美琴「…………」


黒子「……で、ですけど……お姉さま……仮に…もしあのカエル医者のいうことがホントだったとしても…
…黒子は……黒子はお姉さまのことを……!!!」


美琴「……え?あ、あー、ごめん黒子。ぜんぜん聞いてなかった」

20美琴大好き:2011/07/31(日) 23:25:56 ID:jOJsHcE2
ガッシャーーーーン!!!

美琴「ってな、なにやってんのよ黒子!!そんな道端でずっこけてるんじゃないわよ!!周りの人に迷惑でしょうが!!」


黒子「ちょ、お、おおねえさま!!せ、せっかく黒子が今、いいこと言おうといたしましたのに……!!」


美琴「あ、あははは……ごめんごめん……けど黒子、あの先生が言っていたこと、多分本当だと思う」


黒子「え、そ、それはつまり……」


美琴「つまり、私の能力値は今、レベル1相当だってことよ」

21美琴大好き:2011/07/31(日) 23:32:23 ID:jOJsHcE2
黒子「そ、そんな……そんなことまだ、正式に調べなきゃ…!!」


美琴「そんなもん正式に調べなくたって分かるわよ。だって、私、レベル1だったことあるんだもん」


黒子「え……」


美琴「病院では一応念のため、先生に聞いてはみたけど…
…ホントは聞かなくてもなんとなく分かってたわよ……今の能力の程度だったらレベル1くらいだろうなって……『経験的』にわかっちゃうのよねぇー…」


黒子「お、お姉さま………って、お姉さまどこ行くんですの!?」


美琴「どこって、喫茶店よ?…ほら、今日そこで佐天さんと待ち合わせしてたじゃない」


黒子「って、お、お姉さま!??今はそんな場合じゃ…
…っていうかそもそも気分がすぐれないから寮に帰ったほうが…」

美琴「ああ、気分ならもう原因がわかったら、よくなっちゃったわよ。
…ほら黒子、さっさと行くわよ!病院なんか行ってたから待ち合わせの時間に遅刻しそうじゃない」


黒子「え、ちょ…………お、お姉さま…?」

22美琴大好き:2011/07/31(日) 23:37:00 ID:jOJsHcE2
……………

とある喫茶店

佐天「え、ええええええーーーー!!の、能力がなくなったって……?ほ、本気で言ってるんですか御坂さん!!?」


美琴「うん、そうなのよほら……電撃もこれくらいが精いっぱいで…今はレベル1程度の能力しか出せなくなったみたい」ぱりぱり……


初春「……え、ちょ……う、嘘ですよね白井さん……御坂さんがレベル1だなんて……冗談ですよね!??」


黒子「…………嘘でも冗談でもないですわ、初春……全部、ホントのことですわ」


初春「んな……そんな……御坂さんが……な、なんで…」


佐天「え、そ、それで御坂さんは一体……え、あ……レベル5なのにいまはレベル1で…
って、ええ??……、あ、あーーーもう、わけわかんなくなっちゃったよーー!!」


美琴「え、ちょ、ちょっと落ち着いて佐天さん、周りの皆見ちゃってるじゃない………

……あ、ごめん、私、ちょっとトイレ行ってくる」

23美琴大好き:2011/07/31(日) 23:38:20 ID:WD6ESKI.
書くの早いな
支援

24美琴大好き:2011/07/31(日) 23:43:19 ID:jOJsHcE2
………

佐天「御坂さんがレベル1って………、ほ、ほんとの話なんですか白井さん!??私たちを騙そうとしてるわけじゃなくて!??」


黒子「ですから、何度も言わせないでくださいですの佐天さん……全部、ホントの話ですわ…」


佐天「け、けど、一体どうして!?……御坂さんが飲んだスポーツドリンクって市販されてたやつなんでしょ!?
一体なんでそんな変な薬がはいってたんですか!?」


黒子「ああ、そんなこと決まりきっていることですわ。
お姉さまが体育の授業をしている間に、何者かがそのスポーツドリンクに件の薬を盛った、ということ意外考えられませんの」

初春「そ、それってつまり……」


黒子「セキュリティ設備が整った常盤台中学に、外部の人間が侵入する可能性はまずない…

…つまりは、十中八九、常盤台中学の生徒の誰かが犯人、ということになるでしょうね」

25美琴大好き:2011/07/31(日) 23:45:40 ID:jOJsHcE2
佐天「と、常盤台の誰かが犯人……」


初春「そんな……同じ中学校の生徒が犯人だなんて……」


黒子「まあ、なんにせよお二人とも…お姉さまが能力を失った話はくれぐれも他の人間には口外しないようにしてくださいな」


佐天「え、ええそうですよね……そんなこと言いふらしたら御坂さん、嫌な気持ちになるだろうし…」


黒子「いいえ佐天さん、そんな生易しい問題ではありませんの」


佐天「え、ど、どういうことですか??」

26美琴大好き:2011/07/31(日) 23:48:27 ID:jOJsHcE2
黒子「今までお姉さまは学園都市7人しかいないレベル5で通っていたんですのよ?
当然、そのことを妬んだり、羨んだり、恨んだりしている連中は腐るほどいるんですの。

……もし、その連中にそんなことが知れたら…」


初春「あ、そうですよね……普段、御坂さんガラの悪いスキルアウトとかぶっ飛ばしたりしてるし……そういう人たちにそのことが知れたら…」

黒子「ええ……そういった野蛮人どもがお姉さまに危害を加えに襲撃に来る可能性が十二分に考えられますの…
ですから、くれぐれもこのことはご内密に」

27美琴大好き:2011/07/31(日) 23:53:15 ID:jOJsHcE2
初春「け、けど、白井さん……なんか変じゃありません……?」


黒子「変…?変って……なにがですの?」


初春「御坂さんですよ!!あの御坂さんの態度……」


佐天「だ、だよね……なんか、レベル1になったっていう割には妙に落ち着いてる、っていうか……全然ショックじゃないっぽい、っていうか…」


黒子「………まあ、確かにそれはワタクシも感じてますけど…
…ですけど、あのお姉さまのことですわ……私たちの前でそんな落胆したそぶりを見せるわけがないんですの…
…実際は相当ショックなはずですわ」


初春「や、た、たしかに……そうですよね……レベル5の力が一日のうちになくなったりしたら…」


佐天「御坂さんが長年努力して培った能力ですもんね…」

28美琴大好き:2011/08/01(月) 00:06:26 ID:jOJsHcE2
黒子「まあ、なんにせよ初春!これはジャッジメントでとりしまるべき重要な事件ですの!!
まず、初春はお姉さまをレベル1にしたそのナントカって薬品について調べてほしいんですの!!」

初春「え、ええ、それは分かりましたけど…白井さんはどうするんですか?」


黒子「はん!そんなの決まっていますわ!!ワタクシは、一刻も早く校内から犯人を特定するんですの!」


佐天「わたしも手伝えることがあったら手伝いますから!」


黒子「ええ!みんなで力をあわせて、一秒でも早く事件を解決するんですの!」


…………


黒子「(お姉さまをこんな目にあわせた人間をこのまま野放しにしとくわけにはいかないんですの…!!
一発ぶん殴ってやらないと……黒子の気はおさまらないんですわ…!!」

29美琴大好き:2011/08/01(月) 00:07:57 ID:jOJsHcE2
さわり終了。今日はもう書きませんが、
こんな感じの台本形式で問題なければ、随時更新していこうかと…

30美琴大好き:2011/08/01(月) 00:12:31 ID:WD6ESKI.

その調子で美琴板を活気つけてくれると
うれしい

31美琴大好き:2011/08/01(月) 00:23:52 ID:7Nvra/RQ
がんばれー

32美琴大好き:2011/08/01(月) 00:25:36 ID:3L8Hj7Cw
>>29
乙です

33美琴大好き:2011/08/01(月) 22:39:13 ID:2NJQmIeM
次の日  常盤台中学

ざわ……ざわ……


女子1「聞きました…?例の話…」


女子2「ええ……例の御坂様の件ですわよね」


女子3「うわさではレベル1相当の力しかなくなったとか…」


女子4「まあ、そんな……あれほどの力をもった方が一体どうして……」


女子1「実は体育の授業の後……」


………………

34美琴大好き:2011/08/01(月) 22:44:28 ID:2NJQmIeM
………………

黒子「うかつでしたの…」


黒子「(たった一日にして校内中に知れ渡っているんですの……しかも、お姉さまが力を失った原因までもが…

いくら、わたくし達が口外しないように努力しても、噂を広めることができる人物が一人だけいることを忘れていましたわ…
そう……うわさを広めたのは間違いなく、ドンクに薬を盛った犯人…!!)」


?「白井さん…」

35美琴大好き:2011/08/01(月) 22:52:08 ID:2NJQmIeM
黒子「湾内さんに……それに、泡浮さんも……」


泡浮「白井さん……その御坂様のことで聞きたいことが…」


湾内「えっとその……うわさは本当なんですの?御坂さんの能力がなくなった、っていう…」


黒子「………ええ……全部、本当のことですわ…」


黒子「(このお二人なら、事実を言っても問題ないはず…
いや、そもそも……これだけ噂が広まってしまっては、隠すだけ無駄、ということですわね…)」


泡浮「まあ……やはり噂は本当のことでしたのね……」

湾内「ひどい輩もいるものなのですね……一体どうしてそんなひどいことをなさるんでしょうか…」


黒子「…………(どうして……か…)」


黒子「………………まあ、世の中にはお二人のような純粋な方には到底分かり得ないような、ふざけた人間がいる、ってことですわ」


泡浮「白井さん……?」

36美琴大好き:2011/08/01(月) 22:58:48 ID:2NJQmIeM
湾内「あ、…ですけど、流石は御坂様ですわ」


黒子「……え?さすが、というのはどういうことですの、湾内さん」


湾内「だって、校内が御坂さんの話で持ち切りで……みなさん御坂さんのことを心配してる様子ですもの」


湾内「ええ、普段の御坂様の人望の厚さがうかがえますものね」


黒子「…………だといいのですけれど…」


黒子「(確かに……周りから聞こえてくるのは同情や心配の声……これは明らかに日頃のお姉さまの人望の厚さのおかげかもしれないですの…
ですけど…決してそれだけではないはず…!!

そう……こうやって周りと歩調を合わせてふりをして、内心ではお姉さまをおとしめた犯人がいるかもしれないんですわ…!!)」

37美琴大好き:2011/08/01(月) 23:01:14 ID:2NJQmIeM
ひそひそ……(教室の廊下から聞こえてくる話声)

女子D「それにしても…迷惑な話ですわあ」

女子E「ええ、まったくですわねえ……この常盤台中学の中にまともに能力も扱えないレベル1が通っていることになるんですしね」


女子F「例えどんな理由であれ、そんな方と同じ中学に通っているおもうと正直虫唾が走りますわねえ」


女子D「ええ、元はレベル5だったのか知らないですけど……今じゃなんの能力もないお方になり下がってしまったのだから…

とっとと退学していただけないものかしら」


黒子「あ、あいつら……!!」

38美琴大好き:2011/08/01(月) 23:03:40 ID:2NJQmIeM

泡浮「だ、ダメですよ白井さん…!!そ、そんな乱暴なことをしようとしては…!」


湾内「そ、そうですわ!!ああいう方達の言うことに耳を貸さなければいいんですわ」


黒子「く……!!で、ですけど……!!」


?「あーーら、負け犬達がきゃんきゃんとうるさいったらありゃしないですわ!?」


黒子「え…?」

39美琴大好き:2011/08/01(月) 23:07:47 ID:2NJQmIeM
今日はここまで。こんくらい短いペースですが、なるべく間隔を開けないように更新していきますので…
あと、休みの日は平日より多めに更新します(多分)

40美琴大好き:2011/08/02(火) 00:08:55 ID:BU8Oey5M
GJ
でも正直ここじゃなくてもいい気がする

41美琴大好き:2011/08/02(火) 07:16:39 ID:fxfCGr0c

まあ禁書板でもssやってるしいいんでない?

42美琴大好き:2011/08/02(火) 23:26:01 ID:gEVGQo4c
女子D「な、あ、あなたは…!………婚后光子…!!」


女子E「ま、負け犬って、なんでわたくし達が負け犬なんですの!?」


婚后「あーーら、だってそうじゃございませんこと!?だってあなたがたは、この間の『身体測定』で
最近転入してきたばかりのこの婚后光子の成績に完膚無きまでに敗北したことをお忘れですの!?」


女子E「んな……そ、それは……」


婚后「はん!普段大した努力もせず、能力値もやっとこさレベル3に引っかかってる程度の貴方達が、
御坂さんを笑う資格なんてあるのかしら?そうやって油断してたら、退学になってしまうのは御坂さんではなく、あなたがたのほうではなくてぇ!?」

43美琴大好き:2011/08/02(火) 23:29:09 ID:gEVGQo4c
女子D「……くっ!!なんなんですこと!?この春転入したばかりの新参者のくせに!!」


女子E「そ、そうですわ!!だいたい、大した努力もしてないって……!!ワタクシたちのことを何も知らないくせに…
…知ったふうな口をたたいて…不愉快ですわ!!」


女子C「ホント!!し、失礼なお方ですこと!!い、行きましょ皆さん!!」


…………

婚后「何も知らないくせに……か……
…だいたい分かりますわ…、そうやって、他人の失敗をあざ笑う輩は自分の研鑽をつむことを怠っている弱い人間だって、相場は決まってますもの…」


黒子「婚后光子……」

44美琴大好き:2011/08/02(火) 23:32:22 ID:gEVGQo4c
婚后「あーーら、白井さんこんなところで油売って何をやっているのかしら?」


黒子「は、はあ?油を売るって……一体何を言ってるんですの!?」


婚后「だってそうじゃございませんこと?噂が本当なら、今御坂さんは大変な状況だというのに…
こんなとこでぼー、とつったって……普段御坂さんの『露払い』だとか自称してる割には、肝心なときに役にたたないんですのねえ…」


黒子「んな……なんですって!?」

婚后「………それとも、あなたも先ほどの連中と同じように、レベル5じゃなくなった御坂さんなんて、もうどうでもいい、ってことなのかしら?」


黒子「はっ!!何わけのわからないことを言ってるんですの!!ワタクシがお姉さまを慕う気持ちがこんなことでなくなるわけないんですの!!」

45美琴大好き:2011/08/02(火) 23:34:43 ID:gEVGQo4c
婚后「ふーーん、本当かしらねえ……まあ、それはともかく。
ついさっき、2年の校舎で御坂さんを見かけましたけれど……先生に呼び出されて、神妙な面持ちで職員室の方に向かっていましたわ」


黒子「な……なんですって…?」


婚后「……どうやら……御坂さんの噂は、教員の耳にも入った、ってことかしら」


黒子「(……教員にも知られたってことは……お姉さま……まさか……!!!)」


黒子「っく……」しゅん!


湾内「あ、し、白井さん…!!」


泡浮「て、テレポートでどこかに向かってしまわれましたわ…」


婚后「(………)」

46美琴大好き:2011/08/02(火) 23:35:54 ID:gEVGQo4c
婚后「………さーて、お二人とも。お昼も近いですし、ご一緒にランチでもいかがかしら?」


湾内「婚后さん…ですけど……」


婚后「ああ、御坂さんのことならなんの心配もございませんわ。ワタクシに初めてできた『友達』は、こんなことくらいで終わるお方じゃございませんし……


それに……一応、白井さんもついていますしね」

47美琴大好き:2011/08/02(火) 23:40:13 ID:gEVGQo4c


職員室前の廊下へテレポートしてきた黒子

黒子「(職員室の中……、いましたわ、お姉さま!クラス担当の教員と何か話しておりますの…
なにを会話しているんですの……廊下からじゃ良く聞き取りづらいですけど…)」


………………

先生「そうですか……あなたが能力を失った、っていう噂はやはり本当のことなのね…」


美琴「………はい…」




黒子「(お姉さま………!)」

48美琴大好き:2011/08/02(火) 23:49:36 ID:gEVGQo4c
先生「……話を聞く限り……能力が失われたのは貴方が悪いわけじゃない…」


美琴「………」

先生「それにあなたは今までこの常盤台中学に多くのことを貢献してきました…
…去年の大覇星祭もあなたなしでは2位という成績には届かなかったと思いますし…

ですけど……聡明なあなたなら、分かっていただけますよね…」


美琴「…………はい……」

先生「御坂さん………こんなことを貴方に言うのは心苦しいですけど……
他の生徒の体裁もあります。この常盤台中学にレベル3の生徒を在学させておくわけにはいきません……。

もし、今から3カ月後の『身体測定』の結果であなたの成績が適正以下であった場合……


御坂さん……あなたを退学処分とします」


美琴「はい…わかりました」


…………


黒子「(た、退学って……そんな……そんなバカなことが…!!


お、…お姉さま!!!!)」

49美琴大好き:2011/08/02(火) 23:50:41 ID:gEVGQo4c
今日の更新終わりです。また明日?

50美琴大好き:2011/08/03(水) 06:22:33 ID:PnSyREcA
乙!!毎日楽しみにしてる

51美琴大好き:2011/08/03(水) 21:05:34 ID:3L8Hj7Cw
乙です。
快調な進行で楽しみにしています。

52美琴大好き:2011/08/04(木) 00:43:20 ID:yJLcGeNo
御坂美琴の陥落。
突然能力を失った美琴に配慮して、常盤台中学はその事実を外部に漏らさぬよう、生徒達に緘口令(かんこうれい)をしいた。

しかしながら、その条例に素直に従う生徒達だけではなく…
御坂美琴、レベル5『陥落』のうわさはゆっくりと…しかし着実に外部へと広まっていった…


とある高校のとある教室


上条「は、はああ?御坂がレベル5陥落!??」


吹寄「ええ、私も人伝いに聞いただけだから、真相は知らないけど。
私レベル0だから分からないけど、能力が突然なくなるなんてことあるのねえ」


上条「え、い、いや……なんつーか……能力がなくなるとか、絶対にありえねえようなやつなんだけど…
吹寄、その……お前なんか、別の奴と間違ってない?御坂って、本当にあの御坂美琴?」

53美琴大好き:2011/08/04(木) 00:45:03 ID:yJLcGeNo
吹寄「間違うもなにも、レベル5で御坂って言ったら一人しかいないでしょ。そんなの私だって知ってるわよ。
…っていうか、上条当麻。アンタが大覇星祭のときにあの子と仲よさそうに話してたから、知り合いだと思ってわざわざ教えてあげたんだけど。
疑うんだったら、本人に直接聞いてみたら?」


上条「あ、ああ……そ、そうだな…」


上条「(能力がなくなるって……そんなことってありうるのか!?ビリビリするな、っていっても存分にビリビリする奴だぞ!?

……アイツ、一体何があったんだ…?」

54美琴大好き:2011/08/04(木) 00:46:53 ID:yJLcGeNo
アンチスキルの支部

鉄装「み、御坂さんの能力がなくなった、ってホントの話なんですか!?」


黄泉川「ああ……教員の間ではもう、結構有名な話じゃん…、アイツにはいろいろ事件でお世話になった分、
力になってやりたいけど……能力の話じゃあなあ…なんでも薬を盛られたとか、なんとか…」


鉄装「……薬って……、能力が突然なくなったりする薬なんてあるもんなんですか…?」

55美琴大好き:2011/08/04(木) 00:49:07 ID:yJLcGeNo
黄泉川宅

芳川「さあ…確かにそういう薬もあることには、あるけど…
…レベル5の人間がレベル1になったってことは、一度に相当の量を摂取したことになるわねえ」


打ち止め「やっぱり、うわさは本当なのかな!?どうしよう、オリジナルには借りがあるから、
なんとか力になれることがあったら力になりたいかも、ってミサカはミサカは息巻いてみたり!!」


隣の部屋の声「おい!なに大声でさわいでンだクソガキ!!こっちは昼寝してンだから静かにしやがれ!!」


打ち止め「………(その薬って解毒剤とかないの…?ってミサカはミサカは隣に配慮して小声で話しかけてみたり)」ひそひそ…


芳川「(さあ……私もその薬のことはあんまり詳しくないから……
けど、あの薬ってものすごくひどい味で有名なんだけどなあ…

…それをレベル1になるくらい一度に摂取した『超電磁砲』って……」

56美琴大好き:2011/08/04(木) 00:51:30 ID:yJLcGeNo
学園都市 路地裏

麦野「まぬけにもほどがあんじゃねえか、あのクソガキがああ!!!」バキイ!!


男「へぶう!!ちょ、も、もうやめ……ぐはあ!!」バキイ!!


絹旗「……麦野。そのターゲットの男は、しばらく足腰立たなくしてやる程度でいいんですけど。
そんなに蹴ったら、しばらくどころか、超一生、動かなくなると思うんですが」


麦野「くそが!!どこまでガキなんだ、あの第3位は!!ふざけんなっての!!!」バギイ!!ボキイ!!


男「ちょ、……や、…ぐはあ!!」


フレンダ「……絹旗……麦野って、なんで今日こんなに機嫌悪いの…?」


絹旗「仕事前に、『超電磁砲』陥落の話をしてから超ずっとあんな感じですよ」

57美琴大好き:2011/08/04(木) 00:55:59 ID:yJLcGeNo
フレンダ「ああ、あの薬を飲んで、っていうまぬけな話でしょ?その話なら私も聞いたけど…

…けど、それでなんで麦野が機嫌悪くなるの?
むしろ『超電磁砲』がいなくなったら、麦野が第3位に繰り上がってむしろいいことづくめなんじゃ…」


絹旗「さあ?けどまあ、プライドが超エベレストより高い麦野のことですから。
そんなつまんないことで『超電磁砲』にフェードアウトされて、自分が第3位になっても面白くないんでしょう。
特に、一度敗北した相手って話ですし」


フレンダ「ああ〜〜、そっか。麦野のことだから、いつか自分の手で始末しないと、って思ってたのかもしれないしね。
それが、ある日突然、相手が凡ミスで勝手に能力を失って陥落したら、面白くないよねえ……。

いや、けどそういや忘れてたけど、麦野って一度あの女に負け……へぶう!!」


麦野「あれは元はといえばお前のせいだろうがフレンダああ!!てか、てめーも負けたくせに!!
何他人ごとみてーーに話てんだてめえはああああ!!」

58美琴大好き:2011/08/04(木) 00:57:47 ID:yJLcGeNo
フレンダ「う、うわーーーん、滝壺!!麦野が殴ったあ!!」


滝壺「よしよし……大丈夫。そんなフレンダを私は応援してる……」


麦野「(『超電磁砲』のやろう……結局、あの研究所の一件以来、
もがき苦しんで落ちてくるものと思ってたら普通に生活してやがったみてーだし……!!

それならそれで、いつかそのうちぶち殺してやろうとおもってたのによおお!!一人で勝手に落ちてきやがって……!!
第3位としての自覚がねーーのかよ、あのガキんちょにはああ!!!)」

………

59美琴大好き:2011/08/04(木) 01:02:30 ID:yJLcGeNo
とある病院

御坂妹「お姉さまの能力がなくなった、というのはホントの話なんですか、と御坂はもう一度念入りに尋ねます」


カエル医者「ああ……まあ、本来なら人に言いふらすような話ではないが、『妹』の君達には話しておいた方がいいかと思ってね。
残念な話だが今では君達よりも能力値が落ちてしまっている」


御坂妹「………元に戻す方法はないのですか、と御坂は暗にあなたの力でなんとかできないのか、と問いかけます」


カエル医者「原因が、怪我や病気だったらよかったんだがね。今回、君達のお姉さんのケースはそうじゃないからね、僕の力ではどうしようもない…

…いや、そもそも他人の力ではどうすることもできない問題なんじゃないかな?」


御坂妹「……それは、どういうことですか?」


カエル医者「一度、自分の力で手に入れたものを取り返すことができるのは、自分しかいないってことさ。

このまま能力を失ったまま生きていくのか、それとも、いつか再びレベル5に返り咲く日がやってくるのかは…
……すべては君達のお姉さん次第だろうね」

60美琴大好き:2011/08/04(木) 01:04:24 ID:yJLcGeNo
御坂妹「お姉さま次第……」


カエル医者「そう。まあ、そうだね……僕達にできることといえばせいぜい…

彼女のことを見守り、元気づけてあげることくらいか…」

……………

61美琴大好き:2011/08/04(木) 01:08:58 ID:yJLcGeNo
………


…………とある研究所

研究者A「…………超電磁砲、陥落か…」


研究者B「あんなチャチな薬を盛るなんて真似、どこのバカがやったのかしらねーが、
それにハマる超電磁砲もバカな奴だぜ……そんなことで、レベル5としての能力を失うなんてな……」


研究者C「ああ……だが、もう上層部としても『超電磁砲』はもう十分利用しただろう…
『量産型能力者計画』、『絶対能力者進化計画』、『第三次製造計画』、『ファイブオーバー』…」


研究者A「ああ、中にはとん挫した計画もあるが、確かに『超電磁砲』はよくやってくれたさ…
…いまだ7人しかいないレベル5をこんな形で失うのは心ぐるしいが……」


研究者C「まあ、所詮は元々レベル1だったただの成りあがり野郎だ。
3位の器は大きすぎたんだろうな、

………他のレベル5に比べたら元々の素養で大きく劣ってたってことさ」


……………

62美琴大好き:2011/08/04(木) 01:10:27 ID:yJLcGeNo
常盤台中学 女子寮

夜……

黒子「いま、帰りましたの、お姉さま……ん?」キイ…

黒子「(部屋が真っ暗ですの……)お姉さま……?まだ帰られていないんですの……?


きゃっ!」

パリパリ…

美琴「あれ?、黒子」

63美琴大好き:2011/08/04(木) 01:12:11 ID:yJLcGeNo
黒子「ど、どうしたんですの、そんな部屋の隅っこで電気もつけないで……
暗闇の中で急に光が見えたからびっくりしたんですの」


美琴「ああ、ごめん……いやさぁ…なんだか昔を思い出しちゃってさ」


黒子「昔……?」


美琴「うん。学園都市に来たころはさ……自分に能力があるのがうれしくてさあ…
…こうやって、毎晩、寝る前に部屋を暗くして、能力で部屋を照らして遊んでたりしてたなあって…」


美琴「レベル5になってからしばらく忘れてたなあ…あの時の気持ち……
失って見て気付いたり、思い出したりする大切なことってあるものなのねぇ」

パリパリ……


黒子「………お姉さま…」

64美琴大好き:2011/08/04(木) 01:12:38 ID:yJLcGeNo
今日の更新はここまで。また次回で

65美琴大好き:2011/08/04(木) 01:25:26 ID:yJLcGeNo
あと、今さらですが>>48で訂正

×この常盤台中学にレベル3の生徒を在学させておくわけにはいきません……。

○この常盤台中学にレベル3以下の生徒を在学させておくわけにはいきません……。

66美琴大好き:2011/08/04(木) 08:15:43 ID:IkD4vpdI
乙!!
毎日更新してくれて嬉しい

67美琴大好き:2011/08/06(土) 15:05:10 ID:37lYkXg2
こんなスレがあったとは…
幸せな結末にしてくれよー!

68美琴大好き:2011/08/06(土) 21:59:11 ID:kPx0OqKQ
翌日

常盤台中学 昼休み…
美琴の教室


女子a「御坂さん?……御坂さんなら確か、昼休みになってすぐ教室をでていったけれど……さあ、どこへ行ったかまでは……」


黒子「そ、そうですの……」


黒子「(…常盤台中学の生徒の中に犯人がいるということは、校内にいる間にお姉さまに危険がおよぶ可能性がある…
…そう思って様子をみに来ましたのに…お姉さま……一体どこに行ったのですの…?)」


女子b「あ、……そういえば御坂さんならさきほど、屋上へ行くと言っていたような気がいたしますけど…」


黒子「屋上…?,わ、わかりましたわ、ありがとうございますですの!」しゅん!


屋上へテレポートする黒子。


……

69美琴大好き:2011/08/06(土) 22:00:49 ID:kPx0OqKQ
校内 屋上

黒子「お姉さま?ここにいらっしゃるんですの、おね……」


ぱりぱり……


美琴「ええっと……いや……違う……こんな感じじゃなくて……たしか……」ぱりぱり…


黒子「お姉さま…」

美琴「きゃ!、……あ、なーんだ黒子か……
何よ、急に話しかけてくるからびっくりしたじゃない!いつからそこにいたの?」


黒子「あ、い、いや……お姉さまのクラスの方に居場所を聞いて、今来たばかりなんですけど…

…その、お姉さま……」

70美琴大好き:2011/08/06(土) 22:08:11 ID:kPx0OqKQ
美琴「え、……ああ、まあ、見つかったらしょうがないわね。いやさ、ちょっと影で特訓してたのよ、特訓」


黒子「特訓……?」


美琴「ええ、実はね次の『身体測定』までに能力値がいまのままだったら、退学になるって言われちゃってさ…
それでちょくちょく、能力を取り戻すために特訓してるわけよ」ぱりぱり…


黒子「………もしかして、昨日の夜、寮の中で能力を使用していたのも、能力を取り戻すための特訓だったんですの……?」


美琴「え、うん、まあねー………ええっと……確か…こういう感覚で……」ぱりぱり……


黒子「(…………お姉さま)」


黒子「(………常盤台中学のエースとして……絶大な実力を誇っていたお姉さまの電撃が…

……今まで多くの人を救ってきたあの能力が……今、あんなに弱弱しくなってしまって……お姉さま……)」

71美琴大好き:2011/08/06(土) 22:09:32 ID:kPx0OqKQ
美琴「……けどまさか、こんなに能力が落ちちゃうなんてね、…これじゃ小学校1年生の頃くらい……きゃっ!!」


ぎゅう……


黒子「お姉さま……」


美琴「ちょ……な、なによ黒子……急に抱きついてきて……ちょ……こら…」


黒子「お姉さま…黒子は……黒子はお姉さまがどんなことになろうと……一生お姉さまの味方なんですの…!!」


美琴「ちょ、黒子……あんた何言って…」

72美琴大好き:2011/08/06(土) 22:15:01 ID:kPx0OqKQ
黒子「レベル1だろうとなんだろうと、お姉さまはお姉さまですわ!!
……いつだって他人をいたわり、自分に厳しく正義感の強い……黒子が尊敬してやまない御坂美琴お姉さまなんですのよ!!」


美琴「…………黒子…アンタ…」


黒子「もし万が一、はあ……このままお姉さまがレベル1だとしても……常盤台中学を去ることになろうと…
…黒子は一生お姉さまのそばにいるんですの!!
……はあ……はあ…ですから…はあ……オねえさま…はあ…はあ…すりすり…ふひひ……へぶう!!」ばきい!!!


美琴「って、黒子……!!何良いこと言ってるふりして、人の胸のあたりでスリスリしてんのかしらアンタはぁぁ!!
しかも何途中から息使い荒くなってんのよ、気持ち悪い!」


黒子「ちょ、も、もうお姉さまあ……い、今のは黒子渾身のプロポーズだったのですのに……せっかくの黒子の告白が台無しですの…」

73美琴大好き:2011/08/06(土) 22:17:23 ID:kPx0OqKQ
美琴「台無しにしたのはどこのだれなのよ!!
まったく……何しに来たかと思えば……私の能力と違って、アンタのヘンタイ精神は衰えを知らないわねえ…」


黒子「い、いやですけど、お姉さま!!黒子が今言ったことは本気ですのよ!例えお姉さまがどうなろうと、黒子はお姉さまの…」


美琴「あーーもう、分かったから!……ありがと黒子、けど、今回のことは別にそこまで心配してもらわなくていいから」


黒子「え、お、お姉さま……??」


美琴「今だって私のこと心配で様子を見に来たんでしょうけど……私は別に大丈夫よ黒子。
アンタは『お姉さま』の力を信じて、どーーんと構えてなさい!」


黒子「お姉さま……」

74美琴大好き:2011/08/06(土) 22:29:52 ID:kPx0OqKQ
黒子「(ですけど……お姉さま……今のレベル1になった状態から自力でもとのレベル5になるだなんて、とても一朝一夕でできるものではないことは明白ですの
…何カ月……何年…?いや……場合によっては、一生……??)」


美琴「ええっと……いや……違う……こういう感じじゃなくて……たしか……ぶつぶつ」ぱり…ぱり…



…………

常盤台中学 3年生の教室

生徒1「2年生の御坂さん、例の一件でレベルが落ちてからは毎日屋上で特訓をされているようですわ」


生徒2「まあ……さすがは研鑽を積んでレベル5になった方だけのことはありますわ」


生徒3「ですけど、3カ月後の『身体検査』までに能力を適正値まで元に戻すというのは流石に厳しいかもしれないですわね…」


生徒1「そうですわね……ましてそれが元のレベル5になるためには何年かかることか…
…常盤台中学が誇る『電撃使い』でありましたのに…残念でなりませんわ…」

75美琴大好き:2011/08/06(土) 22:39:44 ID:kPx0OqKQ
生徒1「あれ……ですけど…御坂さんがレベル5でなくなったということは…
いま、私たちの中学で一番の『電撃使い』というのは…」

生徒2「ええ、『電撃使い』としては『洪庵さん』が一番に返り咲いた、ということになるのかしら?」


洪庵「…非常に不本意ながらそういうことになりますわねえ」


生徒1「こ、洪庵さん!?いつからそこに……!!」

76美琴大好き:2011/08/06(土) 22:52:17 ID:kPx0OqKQ
洪庵「いつからって……貴方がたが御坂さんの噂話をしている間から、ずっとここにいましたけど……」


生徒3「そ、そうでしたの……あ、はは…」


洪庵「全く…私だって嫌なのですよ……こんな形で御坂さんに勝つだなんて……ですけど、薬のせいでレベル1になってしまうだなんて…
…同じ『電撃使い』として恥ずかしい限りですわ……まあ、もともと、彼女には常盤台中学のエースとしての実力はそなわってなかったってことなのかしら……

ねえ、そうは思いませんこと…?」


生徒1「そ、そうですわね……はは……」


生徒2「え、ええ……まあ、…あはは……」


…………


洪庵「(ふふ……ちょっとレベルが落ちれば恩の字だと思っていたのに……
レベル1になるだなんて、うれしい誤算だわ、御坂美琴……!!

毎日、能力を取り戻すためにお得意の『努力』を重ねているようだけど…ふふ…涙ぐましいこと。
そんなことでレベル5に返り咲く日はいつになることやら…

まあ、後はあの女が緩やかに『陥落』していく様をじっくり見物するといたしますか……


そう、じっくりと、ね……!!)」

77美琴大好き:2011/08/06(土) 23:14:57 ID:kPx0OqKQ
とある刑務所

木山「…いや、ありがとう。刑務所の暮らしというのも退屈でならなくてな…君達が、毎月面会に来てくれるときに、
こうして学会誌を差し入れてくれるのはとってもありがたいんだ」


佐天「いえいえ……っていうか、そんな何書いてあるかわからない英語の本読んで退屈がしのげるなんて……木山先生はすごいなあ…」


初春「ええっと、その…それで、木山先生。その…」


木山「ああ、御坂さんがレベル1になってしまった、という話だろう?」


佐天「え、なんで知ってるんですか!?」


木山「君達の他にも、私の生徒達がちょくちょく会いにきてくれるんでね。そのときにその話も聞かせてもらったよ」

78美琴大好き:2011/08/06(土) 23:20:19 ID:kPx0OqKQ
初春「そうなんですか……あ、け、けど、事情を分かっているのでしたら話が早いです!
木山先生!御坂さんが飲んだ薬について知っていることがあれば教えてください!」


木山「知っていること…か」


初春「私も一応調べてみたんですけど……ほとんど情報がなくて……まして、レベルがダウンした人の対処法なんて全然分からないままで…!
お願いです!知っていることがあればなんでもいいので教えてください!!」


佐天「わ、私からもお願いします!!木山先生、御坂さんの助けになってください!」


木山「ふむ……」

79美琴大好き:2011/08/06(土) 23:21:05 ID:kPx0OqKQ
今日はここまでで。また明日?

80美琴大好き:2011/08/06(土) 23:32:55 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
あとオリキャラの名前の読み方を教えてほしいかも

81美琴大好き:2011/08/06(土) 23:33:55 ID:3L8Hj7Cw
乙です。
犯人出現で、今後の展開が楽しみです。

82美琴大好き:2011/08/06(土) 23:43:54 ID:kPx0OqKQ
犯人の名は洪庵博巳(コウアンヒロミ)という名前にしておきます。

オリキャラつくるの好きじゃないんですが、話の便宜上、
名前がないときついので…

83美琴大好き:2011/08/07(日) 17:54:56 ID:657EweEk


キャラのセリフとかすごい丁寧で
引き込まれるわ!!

続き期待

84美琴大好き:2011/08/07(日) 22:39:27 ID:mymCHzTo
木山「……その薬は科学者の間では結構有名だが……残念ながら、対処法というのは私も知らないな…」


佐天「そ、それじゃあ、御坂さんと同じようにその薬でレベルが落ちちゃった人の前例とか聞いたことないですか!?」


木山「いくつかは聞いたことはある。だが、その薬によって能力が落ちた被験者が、元の能力値まで戻ったという話は実は聞いたことがない……」


佐天・初春「そ、そんなあ……」


木山「せっかく足を運んでもらって大変申し訳ないが……私には力になれそうもないな……」


佐天「どうしよう、初春……木山先生でも分かんないってさ……」


初春「……うう……白井さんの残念がる顔が目に浮かびます……」


木山「(…………)」

85美琴大好き:2011/08/07(日) 22:48:19 ID:mymCHzTo
木山「……そういえば、知っているかい…?

『超電磁砲』といえば、科学者の間で評価の分かれる能力者として有名でね…」


佐天「………え?」


木山「現在、学園都市にいる『超電磁砲』をのぞく他のレベル5は能力開発を受けてから、ほとんど間を開けずにレベル5に到達している。
きっと、彼らには元々レベル5になる『素養』というものがあったのだろう……

その『素養』というのが、生まれながらにして持っているものなのか、
それとも生きてきた環境によるのか……それはよく分かっていないが………」


初春「ええっと、木山先生……急に一体なんの話を……」


木山「……まあ、そんな彼らに対し、元々レベル1だった『超電磁砲』は努力を重ね、他のレベル5に比べるとはるかに長い年月を積み重ねてレベル5に到達した。

まあ言ってしまえば、7人いるレベル5の中では最も『遅咲きの花』、というわけだ」


佐天「は、はあ……」

86美琴大好き:2011/08/07(日) 22:54:25 ID:mymCHzTo
木山「そんな彼女のことを、他のレベル5と比べて『素養』の足りないレベル5……そう揶揄する研究者もいる…
…成りあがりの、偽物のレベル5とな…」


佐天「んな……!!み、御坂さんが偽物のレベル5!??だ、だれですか、そんなこという人は、一体御坂さんの何を知ってて……!!」


初春「さ、佐天さん、押さえてください…!!!」


木山「だがその一方で、彼女のことを他のどの能力者よりも高く評価する研究者もいる…
…その研究者達は彼女のことをこう評価するそうだ…

『御坂美琴こそ、自分の中に確固たる『自分だけの現実』を秘めた、真に強い超能力者、である』、とね」


佐天「…………え?」

87美琴大好き:2011/08/07(日) 23:06:34 ID:mymCHzTo
木山「レベル1だった能力者がレベル5に到達する……

そう、『能力開発』に携わっている研究者なら、それがどれほど気の遠くなるほどの道のりかは理解しているんだ…
…それこそ彼女は、文字通り血をにじむような努力を何年も重ね…やっとの思いでレベル5にまで到達したのだろう……」


佐天「そういえば……私たちはレベル5の御坂さんしかしらないけど……元々はレベル1だったんですよね……
きっと私たちと出会う前には沢山努力してきたんだろうな……」


初春「そうですね……普段一緒にいてそんな感じしないですけど…」


木山「『超電磁砲』を評価する研究者は……その能力もさることながら…

…そういう長く険しい道のりを歩んできた彼女自身の『心の強さ』に敬服し…
…その根底にある確固たる『自分だけの現実』の存在を感じざるおえないんだそうだ…」


初春「そうなんですか……御坂さんが……」

88美琴大好き:2011/08/07(日) 23:11:19 ID:mymCHzTo
木山「おもしろい話と思わないか…?普段、表面上の能力値だけで人を評価し『結果』だけを追い求めていると思われている研究者達の中に……
『超電磁砲』に関しては、彼女がレベル5になるまでに歩んできた『過程』に強くひかれ……そこから垣間見れる彼女の『心の強さ』を高く評価するものがいるというのは…」


佐天・初春「……………」


初春「あ、………え、ええとその、木山先生……けど、その御坂さんの話と今回の事件と一体なにの関係が…」


木山「わからないかい?要するに、薬の力で『超電磁砲』という能力はなくなったのだとしても、
元来彼女が秘めている『強み』は何ら失われていない、というわけだ…」


佐天「御坂さんの……強み……?」

89美琴大好き:2011/08/07(日) 23:31:22 ID:mymCHzTo
木山「そう……例えレベル5からレベル1になり…表面上の能力は失ったとしても…
彼女がレベル5になるまでに培ってきた『経験』や、彼女自身の心の強さ…『自分だけの現実』はなんら失われていないんじゃあないかな…?」


佐天「……木山先生それってつまり……」


木山「……個人的見解を言わせてもらえば、今回御坂さんに関しては、我々はそっと見守る程度で十分だろう」


佐天「え、ちょ……見守るだけって……け、けど木山先生…!」


木山「…伊達に学園都市第3位をやっていたわけじゃないさ…はっきり言ってそこいらの能力者とはわけが違う…

なあに、レベルアッパーの一件で、彼女の実力を身をもって味わった私が言うんだ……心配はいらないさ」


佐天・初春「…………木山先生」

90美琴大好き:2011/08/07(日) 23:33:05 ID:mymCHzTo
………

休日……

とある公園

ぱりぱり……

美琴「ええと、確か……これが……こういう……」パリパリ…


?「お姉さま」


美琴「……え……あれ、アンタは……」

91美琴大好き:2011/08/07(日) 23:34:00 ID:mymCHzTo
今日の更新終わりです、また明日?

92美琴大好き:2011/08/07(日) 23:41:16 ID:3L8Hj7Cw
乙です。
美琴の回復を祈りつつ、更新をお待ちしています。

93美琴大好き:2011/08/07(日) 23:45:47 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
知ってる?あと20分で明日なんだよ

......冗談なんだよ
楽しみなんだよ

94美琴大好き:2011/08/08(月) 09:50:58 ID:4ShMdA92
乙です!

これは面白いwもっと別のところでやれば
よかったのに!!

95美琴大好き:2011/08/11(木) 17:25:23 ID:m0nWYWbs
これは予想を大幅に上回る面白さ
続きがものすごく気になる

96美琴大好き:2011/08/11(木) 22:25:14 ID:0KAsre06
更新が遅れてすいません



美琴「……どーしたのよアンタ。何こんなとこで油売ってるの?」


御坂妹「……ミサカは油なんてものを商品に客商売なんてしてる覚えはないのですが…
とミサカは冷静沈着にお姉さまの意味不明な発言に反論してみます」


美琴「えっとその……油を売ってる、っているのはそういう意味じゃなくて…
あー、もう分かったわよ…アンタ、こんなところで何しているのよ?」


御坂妹「……………」


美琴「………?」

97美琴大好き:2011/08/11(木) 22:44:30 ID:0KAsre06
御坂妹「……これを……お姉さまに差し上げます」


美琴「……私に?一体何を……って、ええええ!!
こ、これは、例の新発売スポーツドリンクについてるゲコ太ストラップ!!し、しかも3種類も……!
あ、アンタどうしてこれを……もしかして、私がひそかに集めてることを知ってて…!?」


御坂妹「ええ。ひそかにも何も、お姉さまがそのストラップを集めていることくらい、
太陽が東から昇るくらい当然のことですから、とミサカはお姉さまの幼稚極まりない趣味趣向を憂いながら説明します」


美琴「な、なんですってえええええーーー!!!」


御坂妹「…ちなみに、コンビニでそれを大人買いしたときは、ミサカがその幼稚なストラップを集めていると
店員に勘違いされたかも、という羞恥プレイを味わい顔が真っ赤になってしまいました、
とミサカはそのときのことを思い出し、再び顔が真っ赤に…」


美琴「なってないわよ全然っ!!!どーせその無表情で買ったんでしょうが!!
…ってか、アンタもさり気にそのストラップ、鞄につけてるじゃないのよ!!」

98美琴大好き:2011/08/11(木) 22:50:17 ID:0KAsre06
御坂妹「……これは…大人買いしたときにダブったストラップを捨てるのが
忍びないと思ってミサカは仕方なく自分のカバンに…」


美琴「あーはいはい。もうどーでもいいわよそんなこと。
……けど、ありがとね。これで一気に12種類中4種類も集まっちゃたわ

……って、あれ……?」


御坂妹「……どうしました、お姉さま?」


美琴「ひょっとしてアンタ……このために私に会いにきたの??」

99美琴大好き:2011/08/11(木) 23:01:44 ID:0KAsre06
御坂妹「はい。そうですけど…と、ミサカは端的にお姉さまの質問に返答します」


美琴「え、あ、あーー。…そ、そっか、そうなんだ……え、けど……一体どうして……」


御坂妹「御坂は、今のお姉さまの為にできることをしたまでです、とミサカはお姉さまの質問に再度返答します」


美琴「……、…もしかしてアンタ………能力を失った私のこと……元気づけようとしてる?」


御坂妹「見守ることと、元気づけることがミサカ達にできることですから、とミサカはあの医者に教わったことを語ってみます」


美琴「……………」

100美琴大好き:2011/08/11(木) 23:22:17 ID:0KAsre06
美琴「へ、へえー、そっかそっか…
…あ、けど、そういえば今は私より、アンタたちの方が能力レベルは上なのよねえ…

…なんか、こーんなつまんないことで能力を失っちゃったお姉ちゃんのこと心配してもらってありがたいような情けないような…アハハ」


御坂妹「確かに。今のお姉さまだったら、ミサカ一人でも力ずくであんなことや
こんなことを強要することも可能なわけですが…」


美琴「ってコラァァァ!!!!何、邪悪なこと想像してんのよアンタはあ!!」

101美琴大好き:2011/08/11(木) 23:29:45 ID:0KAsre06
御坂妹「冗談ですお姉さま。能力があろうがなかろうが、お姉さまはお姉さまですから。
かつて、自分の命をなげうってまで妹の命を救おうとした、困った姉には変わりはありません」


美琴「………アンタ…」


御坂妹「姉が困っているとき、気にかけるのは『妹』として当然のことです、とミサカは妹、という響きを存分にアピールしながら語ってみます」


美琴「…………」

102美琴大好き:2011/08/11(木) 23:44:02 ID:0KAsre06
美琴「………フフッ」


御坂妹「……何が可笑しいのですか、お姉さま?」


美琴「んー?あ、あーごめん。可笑しいんじゃなくてさ。…
…いや、なんだかごめんね。まさかアンタ達にまで心配かけてるなんで思ってもみなかったから……

……けど、大丈夫よ。全然心配いらないから」


御坂妹「…………?」


美琴「……って、あ、そーだアンタ!あそこで売ってるアイス、おごってあげましょうか。
ストラップくれたお礼にさ!アイス好きだったわよね、アンタ!」


御坂妹「……そのストラップはお姉さまを元気づけるためにあげたのであって、アイスの見返りが欲しくて上げたわけじゃないのですが…
…と、ミサカは聖者のようなセリフは吐きつつ、できれば3段重ねのアイスが欲しい、と心中を吐露します…、あ、それとさらに、トッピングにフルーツとナッツと…」


美琴「少しは遠慮しなさいよアンタはああ!」

…………

103美琴大好き:2011/08/11(木) 23:48:47 ID:0KAsre06
………

学園都市郊外


上条「ちょ、おーーい!待てって!!」


上条「はあ…はあ…やっと見つけた…

…って、あれ……どうしたんだお前……そんな豪勢なアイス片手に食べ歩いて…
…なんか、思ったより元気そうだなお前……ったく、なんだよ、俺はもっとお前が……」


御坂妹「…………」


上条「ってあれ、お前もしかして……御坂妹か??」

104美琴大好き:2011/08/12(金) 00:00:47 ID:0KAsre06
御坂妹「……そうですが。……どうやらその反応と発言から察するに、あなたもお姉さまを探しているのですね、とミサカは推理してみます」


上条「え?…ああ、そうなんだけど……って、『あなたも』ってことは、もしかして、お前も御坂を探しているのか?」


御坂妹「いいえ。…なにせ、ミサカはついさっき探し終えましたから、とミサカはあなたより一足先にお姉さまを発見したことを自慢してみます」


上条「え、ほ、ホントか!?アイツ、今どこにいるんだ!?」


御坂妹「さっきまでは、あそこの公園にいましたが、ミサカと別れるときにまた別の場所へ
移動していたようですよ、とミサカはあなたのボンクラっぷりにあきれながらヒントを出してみます」

105美琴大好き:2011/08/12(金) 00:07:30 ID:0KAsre06
上条「あー、なんだよ、またどっか行っちまったってことか…
ったく、会いたいときに限ってなかなか会えないんだからなあ…」ぶつぶつ…


御坂妹「あなたもお姉さまのことが心配で探しているのでしょうが……
それならまず、携帯に電話をかけてみたらいかがでしょう、とミサカはボンクラなあなたにさりげなくアドバイスしてみます」


上条「うーーん、携帯、ね。まあ、そうなんだけど…」


上条「(……けどアイツ、自分がピンチのときはとことん隠すタイプだからなあ…
携帯なんかで話しても話を上手くはぐらかされそうで……できれば直接会って事情を聞きたいところなんだけどなあ…)」


…………

106美琴大好き:2011/08/12(金) 00:21:13 ID:0KAsre06
翌日…

常盤台中学 食堂


洪庵「……御坂さんといえば、レベル5の第3位で……同じ『電撃使い』として尊敬していましたのに……
正直、今回のような間抜けな事件でレベル1になるだなんて……正直幻滅ですわ…全く……警戒心がないというか……無防備というか……」


女子1「え、ええ…ですけど……その事件からも毎日ひそかに努力されているそうですし……」


女子2「ええ……普通なら、しばらくは落ち込んで何にも手づかずになりそうなものですけど…
そのあたりは流石は御坂さん、といったところかしら」


洪庵「………」ピクッ


女子3「そうですわね。もしかすると……3カ月後の『身体検査』までには適正値のレベル3までには回復なさるかも…」


洪庵「そんなわけあるはずがないんですわ!!」

107美琴大好き:2011/08/12(金) 00:40:04 ID:0KAsre06
女子2「こ、洪庵さん……」


女子3「しょ、食堂でそんな大声あげたら、…食事をされている他の皆さまに失礼ですわ…」


洪庵「……は!……あ、あら…失礼いたしましたわ……で、ですけど……あなたがそんな可笑しなことを言うからですわ…」


女子3「わ、わたくしが……ですか?おかしなことというのは……」


洪庵「だってそうでございませんこと…?御坂さんは元々、レベル1の低能力者だったって話じゃありませんか。
そこから長い長い年月をかけて地道に努力を重ねてきたお方なんでしょう?
そんなお方が、たかだか3カ月やそこらで能力値が急上昇することなんて、ありえない話ですわ」


女子1「……やはり、そういうものなのでしょうか…?」


洪庵「ええ、いわば御坂さんは今、すごろくでいう『ふりだし』にもどった状態ですから。
今から再び地道にサイコロを振りなおしたところで……いや、サイコロを振ることができるならまだマシかもしれませんわ…」


女子3「と、いいますと…?」

108美琴大好き:2011/08/12(金) 00:48:56 ID:0KAsre06
洪庵「…要するに、今さら『ふりだし』に戻ったところで果たしてサイコロを振る気力があるか、という問題ですわ。
なにせ、今まで自分が努力してきた数年間がすべて失われたわけですから……」


女子1「ですけど、先ほども話していたように、御坂さんは事件以来、毎日のように、能力をとりもどす努力をしているわけですし…」


洪庵「……事件以来、といっても、まだ御坂さんが能力を失って6日程度……確かに今はまだ続いているかもしれない……
ですけど、今から一か月後は…2か月後は……?
果たしてサイコロを振り続ける気力を保ち続けることができるのかしら?」


女子2「た、確かにそれは一理あるかもしれませんけど……」


洪庵「……それだけ、御坂さんが失ったものは大きい、ということですわ……
非常に残念な話ですけど……御坂さんの退学は、やはり避けられないことだと、ワタクシ思いますの…」

109美琴大好き:2011/08/12(金) 01:11:25 ID:0KAsre06
洪庵「(………そうとも…!!そんな涙ぐましい『努力』が続くわけがない…!!いや、仮に続いたとしても…、

御坂美琴は元々、能力者としての『素養』なんてひとかけらもないレベル1の能力者…!
3カ月なんて短い期間で急成長できる実力は皆無……!まして、レベル5に返り咲く日なんて来るはずがない!!

大丈夫…御坂美琴はこれからどんどん落ち続けるのみ……そして、私は、ここから上がり続けるんだわ…!

そう……かつて、奴がそうであったように…!!!)」


……………

そのころ…

食堂の別の席のグループ


女子A「さて、食後に紅茶でもいかがですか?……そういえばこの紅茶、あなたが今日持ってきたものなのよねえ?」


女子B「そ、そうなんです。実はこの間、本場イギリスから取り寄せたものなのですけれど……その……お口に合うかどうか…」


女子C「まあ、食後に本場イギリスの味を楽しめるだなんで、素敵ですわ。そうは思いませんか?」


?「……………」


女子A・B・C「……………?」


女子A「………女王?一体、どうされたのですか?」

110美琴大好き:2011/08/12(金) 01:22:58 ID:0KAsre06
食蜂「んー?いや、なんかぁ、さっき大声あげて息巻いてたあそこの席の人、誰だっけ?、って思ってぇ」


女子A「大声でって……って、ああ洪庵さんのことですか?」


女子B「ああ、確か『電撃使い』のレベル4、3年生の中でも成績トップのお方ですわ」


女子C「『電撃使い』としても優秀な方で有名ですし…
昔はもっと、いろいろ噂を聞いたものですけど、最近はめっきり聞かなくなりましたわねえ」


女子B「それって、御坂さんが常盤台中学に入学してからじゃございませんこと?」

111美琴大好き:2011/08/12(金) 01:27:11 ID:0KAsre06
女子A「ああ確かに。御坂さんが常盤台のエース、と呼ばれるようになってからはすっかり影が薄くなってしまいましたものねえ…」


女子B「ですけど、御坂さんがあのようなことになってしまって……今や常盤台中学の『電撃使い』で一番の使い手は洪庵さん……
もしかしたら、かつてのように再び返り咲く日が来るかもしれないですわ」


女子C「まあ、かなり傲慢なお方で、あまりいい印象はないお方ですけどね」


食蜂「ふーーん……」


女子A「………女王?洪庵さんがどうかしたんですか?」


食蜂「………んー?べっつにぃー?」

………

112美琴大好き:2011/08/12(金) 01:28:13 ID:0KAsre06
今日はここまでで。また明日………は無理かも…?

113美琴大好き:2011/08/12(金) 08:35:53 ID:37lYkXg2
乙です
御坂妹きたー!みさきちきたー!
そして何より…

上条さんきたーーーーー!!

114美琴大好き:2011/08/12(金) 13:06:37 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
みさきちが可愛いんだよ

115美琴大好き:2011/08/13(土) 01:21:48 ID:mg60Hm12
理解されないだろうが、>>57の絹旗のセリフの中で、超エベレストっていう発言に
なんとなく作者のセンスを感じた

みさきちがどう話に入るのか期待してる

116美琴大好き:2011/08/14(日) 12:47:41 ID:hSbytBWM
続き早くう

120美琴大好き:2011/08/16(火) 12:07:34 ID:K7NL/xJI
今 一番続きが楽しみだ

121美琴大好き:2011/08/16(火) 23:02:16 ID:9G58In4Y

少しだけ更新



その日の放課後…

学園都市郊外

女子生徒「や……やめてください…わ、わたし急いでますから…」

男1「へえ…君可愛いねえ…」


男2「ほんとほんと。これから俺達と遊ぼーぜ」


男3「てか、君に拒否権なんてないんだけどさあ…ひゃははは!!」


女子生徒「い、いや!離して!だ、だれか、た、助けて!」


男1「ほらほら、いーからおとなしく観念して…」


美琴「ちょっとアンタ達!何やってんのよこんなとこで!!」

122美琴大好き:2011/08/16(火) 23:08:56 ID:9G58In4Y
男2「なんだあ、てめえはよお!」


美琴「大の男が3人も集まって何やってんのよ!!
その子嫌がってるじゃない、さっさとその手を離しなさいよ!!」


男1「はああ?何だってんだよお前は!けっ、正義のヒーロー気取りかよ!?ふざけやがって!」


女子生徒「あ、あなたは……御坂様…」


男3「な、何!?み、御坂!?今お前、御坂、って言ったのか…!?」


男2「常盤台の制服で、御坂というと……まさかコイツ……常盤台の『超電磁砲』!??」

123美琴大好き:2011/08/16(火) 23:16:58 ID:9G58In4Y
男3「(や、やべえよオイ……『超電磁砲』っつったらレベル5の一人…!!そんな奴に俺達が束になってもかなうはずねーじゃねーか!)」


男2「(あ、ああ……せっかく見つけた上玉の女だったが、仕方ねえ……ここはおとなしくずらかるしか……)」


男1「…いや、待て…」


男2・男3「え?」


男1「確か……『超電磁砲』っていったら…つい最近、レベル5から陥落した、っていううわさを聞いたことがある…
なんでもレベルがダウンする薬を誤って飲んでしまって……レベル1になってしまったとかなんとか……」


男2「ほ、ほんとの話かよ…!?」


男3「けど、それがホントなら、俺達でも簡単に勝てちゃうんじゃねーのか!?」


美琴「………、」

124美琴大好き:2011/08/16(火) 23:23:06 ID:9G58In4Y
美琴「はん、何よ!!アンタ達なんか『超電磁砲』としての力がなくたって……きゃあ!!」ドン!!


男に押され、地面に倒れる美琴。


女子生徒「み、御坂様!!」


男1「はは!やっぱりな!その口ぶりからしてどーやら噂は本当らしいな!!」


男2「自分からばらしやがって、ばっかじゃねーの!?レベルがダウンしてオツムまで悪くなったみてーだな!!」


美琴「なん……ですってええ!!」

ビリビリ……!


男3「ははあ!何だよその電撃はあ!?全然怖くないんですけどお!?」


男2「ひゃはは!なんだよ、ホントにレベル1になっちまったのか、こりゃあいーや!」


美琴「(くそ……コイツら……!)」

125美琴大好き:2011/08/16(火) 23:33:52 ID:9G58In4Y
男1「ははは!力もねーくせにしゃしゃりでてきやがって!!いつまで、お高くとまっていやがるつもりなんだよ、『元』レベル5さんはよお!」


男2「そーそー、ほら、こんなやつほっといて、俺達といいとこ行こうぜえ?」


女子生徒「いやあ!離して!」


美琴「やめろって……言ってるでしょうがああ!!」バキイ!


男を蹴り飛ばす美琴


男2「いってえ…!こ、この野郎!!何調子にのってやがんだ、ふざけやがってえ!!!」

126美琴大好き:2011/08/16(火) 23:37:39 ID:9G58In4Y
男1「ったく、これだからいつまでも力があると思い込んでるやつはよおお!!こりゃあキツイお灸をすえなきゃ分かんねえみてーだな!!」


男3「ああ、せっかく見逃してやろうと思ったのに……もう許さねえ!!……くたばれ、この野郎がああ!!!」


美琴「…………!!!」

127美琴大好き:2011/08/16(火) 23:45:52 ID:9G58In4Y
ピッ



バギイ!!!



……………


美琴「…………」


美琴「……………ん??」



男1「ぐは……ちょ、な、なにやってんだお前……な、なんで…俺をなぐってんだよてめえは!」


男3「……………」


男1「おい!なんだ、どーしたってんだよ、なんとかいえよ、オ……ぐあ!」バギイ!


男2「……………」


男1「おい、お、お前まで……な、なんで俺を攻撃すんだよ!?ど、どーしちまったんだよお前ら!!い、一体何が…!!」


男2・男3「…………」


男1「おい……ちょ……ま、待てお前ら…い、一体……ぐあああ!!」

128美琴大好き:2011/08/16(火) 23:53:46 ID:9G58In4Y
美琴「…………?」


美琴「(……急に仲間割れしだした……??一体……何が起きて………)」


?「みーさーかーさぁーん」


美琴「…え…?………………げえ!!」


…………カツカツ…


食蜂「………やだぁ、そんな下品な声あげちゃって……そりゃあ、もともと品のあるほうじゃないのは知ってるけどぉ…


………でもでもぉ、御坂さんってば、せっかくのピンチを救ってあげた恩人に対して、そりゃあないんじゃないかしらぁ?」

129美琴大好き:2011/08/16(火) 23:56:29 ID:9G58In4Y
今日はここまで。明日はきっと無理!

130美琴大好き:2011/08/17(水) 00:22:26 ID:7Nvra/RQ
速くなんだよー!
乙にゃんだよー!

131美琴大好き:2011/08/17(水) 00:28:57 ID:wYs.rpZU
乙です!

いつもいいとこで中断するのは絶対わざとだよね?

132美琴大好き:2011/08/17(水) 19:04:34 ID:3L8Hj7Cw
そろそろ大きく動いてくるか。
続きを楽しみにしています。

133美琴大好き:2011/08/17(水) 23:17:22 ID:JvgK3VbI
これは面白い。
早めの更新希望

134美琴大好き:2011/08/18(木) 23:43:56 ID:E/pc8KIo
女子生徒「あ、ああ…あなたは……、食蜂様…!」


食蜂「あ、そーそー忘れてた、……大丈夫だった?……さ、後は私にまかせて行っちゃっていいわよぉ」


女子生徒「は、はい!ありがとうございました!!」タッタッタ…

………

美琴「……で?………アンタ、一体何たくらんでんのよ?」


食蜂「たくらむだなんて……せっかく助けてあげたのにひどぉい…
……別に私はただ、いつもの御坂さんの戦法をものまねしただけなのに」


美琴「はああ?戦法??一体何のことよ、なに言ってんのよあんたは!?」


食蜂「そ。だってぇ、御坂さんよくやってるじゃない、
今みたいに街中で襲われてる後輩を見つけては助けて、最終的に自分の手籠めにしちゃう、っていう、御坂さんの戦法。
けどぉ、今試しにやってみたけど、なんかこれってぇ、地道でめんどくさくて、私向きじゃないかしらねえ」

135美琴大好き:2011/08/18(木) 23:48:19 ID:E/pc8KIo
美琴「全くアンタは……なによ戦法って…まーだそんなこと言ってるわけ…
…だから私はアンタたちがやってる政争ごっこには興味はないって、前から何度も言ってるじゃない」


食蜂「んー、まあけどぉ、今の御坂さんはもう、興味があろうとなかろうと、その政争ごっこに割って入る力もなくなっちゃったのよねえ」


美琴「……………、」


食蜂「ふふ…噂には聞いてたけど、さっきのやりとりを見て確信しちゃったわ、御坂さん…ホント、見事な『都落ち』よねえ…」


美琴「はあ…?み、都落ち…??」


食蜂「……ええと、原因はなんだっけ……?
あ、そうそう、なんかレベルがダウンする薬を誰かに仕込まれてぇ、それをまんまと飲んじゃったんだっけぇ?」

136美琴大好き:2011/08/18(木) 23:51:13 ID:E/pc8KIo
美琴「あのねえ……『都落ち』って…
…私がレベル5から陥落したことを例えて言ってるんでしょうけど……はっきり言って全然的を射てないと思うんだけど?」


食蜂「えーー、そうかしらあ?今の御坂さんにぴったりの言葉かと思ったのにぃ」


美琴「その言葉……今まで都に住んでた人が、その都を追われて地方に移り住む、ようなことを言うんじゃないの?
……私、別に住む場所が変わったわけじゃないから」


食蜂「へーー、よく知らないで使ってたけど、都落ちってそういう意味なのねえ。
えーー、でもでもぉ、そういう意味だったら、別に的はずれ、ってわけでもないかもお」


美琴「……はあ、なんでよ?」

137美琴大好き:2011/08/18(木) 23:56:08 ID:E/pc8KIo
食蜂「こう言い直したらどうかしら?
……今まで、私を含めて7人しかいない頂点の『都』に住んでいた御坂さんが、ある日急にその都に住む資格を失っちゃってぇ…それ以外の凡人が住む『地方』へ陥落しちゃった…

…そうするとぉ、『都落ち』って言葉、今の御坂にぴったりの言葉にならないかしらぁ?」


美琴「………私はもともと、そんな7人しかいないような寂れた『都』に住んでいた覚えはないわよ。

……今も昔も、これからもずっと、他の皆と同じ、この『都』に住んでるつもりなんだけど?」


食蜂「んーー、そういう意味で言ったわけじゃないんだけどぉ…
…ま、本心はどうあれ、いくら御坂さんがそうは言ってもぉ、周りの皆は別に同じ考えじゃないわよねえ

………だってそうでなきゃ、『同じ学校の生徒の飲み物にレベルを落とす薬を入れる』、なんてことする人がでてくるはずないでしょぉ?」


美琴「………………、」

138美琴大好き:2011/08/19(金) 00:01:16 ID:E/pc8KIo
食蜂「きっと多くの人はこう想っているわよねえ、……御坂美琴は自分達とは違う、はるか高みに住んでいるって…
…そしてそんな御坂さんのことを、皆は『特別視』して、妬み、羨やみ、恨み、さげすむ……

そういう想いを抱いている人達の中に、…御坂さんをどんな手を使ってでも
引きづりおろそうとする人間がいるのは、いたって当然のことかしらね?」


美琴「…………………」


食蜂「……御坂さんだって、それなりにレベル5やってたんだからあ…一応、分かってはいるんでしょ?
……過去にそういう経験ないかしらぁ?自分がレベル5になったことで誰かに裏切られたり、襲われたり、騙されたりした経験は…

つね日頃からそういう油断ならない人間がいることが分かっていれば、普通はそういう連中に対して警戒心を抱いて生活するわよねえ??」


美琴「………………、……アンタ、結局何が言いたいのよ?」

139美琴大好き:2011/08/19(金) 00:08:32 ID:E/pc8KIo
食蜂「あれぇ、分かんなかったかしら?
……要するに御坂さん。普通、『都』に住んでるレベル5ならぁ、そんな『地方人』のつまんない罠にひっかかって、都落ちするなんてまぬけなこと、絶対にしないってコ・ト。

まあ、もし私だったら、自分に薬を仕込むような人間、初めから洗い出して、そんな気二度と起こさせないよう『改竄』しちゃうかしらねえ」


美琴「……まったく、アンタの能力って……ホント下種な能力ねえ…

…けど、まあ……今回ばっかはアンタの考えも一理あるのかしらね…
…確かにこんなことで能力失って、まぬけもいいとこだわ……あはは」


食蜂「……………、」


美琴「…忠告ありがとう。『次』からは気をつけるわ」

140美琴大好き:2011/08/19(金) 00:12:02 ID:E/pc8KIo
食蜂「ふーーん……」


美琴「な、なによ……??」


食蜂「……皆が騒いでるから、どんなもんかと思ったら…

……あーーあ、なんだかつまんなーーい」


美琴「はああ!?な、何よ急にアンタは!?」

141美琴大好き:2011/08/19(金) 00:21:06 ID:E/pc8KIo
食蜂「んーん?こっちの話よこっちの……それじゃあね御坂さん」


美琴「え、あ、ああ……、って、ちょ、アンタ!結局何の用だったのよ!
え、て、てか、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


食蜂「えー、何かしら?こっちはもう、御坂さんに用なんてないんだけどぉ」


美琴「え、えっとその……だ、だから…その…」


食蜂「?」


美琴「さっきの『忠告』もだけど…その……助けてくれて、ありがとう。
…確かに今の私じゃあ、あの男達に返り打ちにあってただろうし……あの子も助けられなかった

……一応、お礼言っとくわ」

142美琴大好き:2011/08/19(金) 00:40:42 ID:E/pc8KIo
食蜂「………ぷ……あはははは!」


美琴「え、え?…な、何よアンタ!?なんで笑うわけ!??」


食蜂「あはは…だってぇ…もう、しっかりしてよ御坂さん。私が、御坂さんを助けるわけがないじゃない…」


美琴「は?」


食蜂「…だから、最初に言ったでしょぉ?あれはものまね…普段やってる御坂さんの『戦法』を、まねて、皮肉っただけよ…
ちなみにその後の話は『忠告』なんかじゃなくて御坂さんを怒らせようとして『挑発』しただけなんだけどぉ

そんなことも気づかなかったのぉ?」


美琴「……ああ……いや、まあ、そーよね……そういや、アンタはそういう人間だったわよね……」


食蜂「…あははは……御坂さんってば、案外おもしろいこと言うのねえ…
…それじゃ今度こそ御坂さん……せいぜい頑張って」


……………

143美琴大好き:2011/08/19(金) 00:44:01 ID:E/pc8KIo
今日はここまで。また次回

144美琴大好き:2011/08/19(金) 01:38:14 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
みさきちの甘ったるい声が意外とハマるんだよ

145美琴大好き:2011/08/19(金) 22:02:10 ID:bKgX/5So
乙です!
早めの更新期待

146美琴大好き:2011/08/19(金) 23:54:05 ID:d4d1u/8U
……その一連のやりとりを路地影からみつめていた洪庵博巳。


洪庵「(御坂美琴が能力を失って6日目……
ようやくアイツの無様にくずれさる場面に、偶然にも立ち会うことができたと思っていたのに……!!

なんでよ、なんで!?どうして、あの食蜂操祈が御坂美琴を助けるわけ!!??
あ、ありえないわ、そんなこと!?ただでさえ、アイツに味方する人間が多くてイライラしてたところなのに…!!

なんで食蜂操祈までもが、御坂美琴の味方をするのよ!?…なんでよ、一体、なんで…)」


…………


美琴「(……結果的にとはいえ……まさか、アイツに助けられるだなんてね…)

……さて、私もそろそろ公園に行って特訓しないと…」


?「お姉さま!!」


美琴「え?」

147美琴大好き:2011/08/19(金) 23:58:14 ID:d4d1u/8U
美琴「……って、黒子!?どうしたのよ、アンタ、何でこんなところにいるのよ!?」


黒子「どうしたのよ、じゃないですわお姉さま!!お姉さまが放課後、校内のどこにもいらっしゃらないから、ずっと探していたんですのよ!
んもう、これからは一人で行動することはなるべく避けて、黒子と行動を共にするように、以前注意したではございませんの!」


美琴「え、あ、ああ、そうだっけ。けど、まあ黒子。私だって、都合というものがあるし…たまには一人で行動したい時だってあるんだけど」


黒子「いいえ、いけませんわお姉さま!今のお姉さまが一人で行動するだなんて、とっても危険なんですの!
特に近頃は、お姉さまの例の噂も外部に着々と広まっているようですし……!いつ、わけのわからない連中がお姉さまを襲って来ても、おかしくない状態なんですの!!」

148美琴大好き:2011/08/20(土) 00:00:03 ID:d4d1u/8U
美琴「ああもう、分かった、分かったわよ。けどまあ、そんな心配しなくても大丈夫だって…
能力失って6日目だけど、別に、危険なことなんで全然なかったしさ…あはは」


美琴「(今さっき起きたことは、黒子には黙っておこう……)」


黒子「お姉さま!その楽観視がいけないんですの!!だいたいお姉さまは……ん?」


美琴「…どうしたのよ、黒子?」


黒子「いえ、なんだか誰かに見られているような視線が……ほら、あそこの路地影に誰か…」


美琴「え??」


……

149美琴大好き:2011/08/20(土) 00:03:53 ID:d4d1u/8U
……

洪庵「!!」


洪庵「(や、やばい!!気づかれたか!??は、早くこの場を立ち去らないと…!)」

たったった…

路地から走りさる洪庵…


………

黒子「今、…あそこの路地から誰かが走って逃げて行きましたわ…!
…しかも常盤台中学の制服を着ていたようですけど……」


黒子「(まさか……!)」


美琴「あれ……ていうか、あれって確か………

……洪庵さんじゃないかしら」


黒子「……え?」

150美琴大好き:2011/08/20(土) 00:06:03 ID:d4d1u/8U
美琴「ほら、洪庵さんよ、洪庵博巳さん。黒子知らなかったっけ?あの3年生の……」


黒子「あ、ああ……そういえば聞いたことあるような……確か、お姉さまと同じ『電撃使い』の……」


美琴「そうそう、……あんなに急いでどうしたのかしらね…」


黒子「……………、………ええっと、お姉さま、……その、…お姉さまは、洪庵さんとお知り合いなんでしたっけ??」


美琴「……え?え、えっとまあ、知り合いというわけじゃないんだけど…

…まあ、…うん、昔……ちょっと、ね」


黒子「……………お姉さま?」

151美琴大好き:2011/08/20(土) 00:13:42 ID:d4d1u/8U
…………

学園都市郊外

洪庵「はあはあ……」


洪庵「……こ、ここまで来れば大丈夫かしら……?……顔は見られてないわよね…
くそっ……くそっ……!!うかつだったわ!!」


洪庵「……確か、途中で来たやつはジャッジメントの白井黒子……もしあんな奴に疑われでもしたら……!」


食蜂「えー、大丈夫じゃないかしらぁ?
……だって別にぃ、遠目に『監視』してたくらいじゃ、あなたが犯人だっていう証拠にはならないでしょお?」


洪庵「!!……んな…!」

152美琴大好き:2011/08/20(土) 00:15:06 ID:d4d1u/8U
中途半端ですが、今日はここまでで…眠い

153美琴大好き:2011/08/20(土) 00:20:32 ID:3L8Hj7Cw
乙です。
たしかに心理掌握がその気になれば、真犯人は一発でわかりますね。

154美琴大好き:2011/08/21(日) 00:59:05 ID:fR0.9/fw
洪庵「な……、あなたは食蜂操祈…!!い、いつの間に……!!
……い、いや……そ、そんなことより、は、犯人って……!?いったい何の話を……!!?」


食蜂「あっ、ごめんごめん。そういうのいいからぁ。
私に対してぇ、そういう『ごまかし』とか無駄なことくらい……あなたも常盤台の生徒だったら、わかってるわよねえ?」


洪庵「………は、はは…い、いや……私には貴方が何を言ってるのかさっぱりだわ…」


食蜂「だからあ、無駄なんだってば。私の能力にかかれば、あなたに犯行の手口から動機まで、この場で、大声で自白させることだってできるのよぉ?
そりゃあ、レベル5クラスの『電撃使い』だったら、電磁バリアーで私の能力を防ぐことも可能だけど……レベル4のあなた程度の実力じゃあねえ………くすくす…」


洪庵「………!!(この……くそ女……!!御坂美琴だけじゃなく、コイツにも薬をしこんでおくべきだったか……!)」

155美琴大好き:2011/08/21(日) 01:01:19 ID:fR0.9/fw
食蜂「やだ洪庵さん…そんな怖い顔しないでよぉ。勘違いしてもらっちゃ困るけどお、
別に私は御坂さんの味方でもなんでもないしぃ……あなたをどうこうするつもりなんてさらさらなんだからさ。


洪庵「…………」


食蜂「……けど、まあ、それにしても……つまんないわよねえ……」


洪庵「は?」


食蜂「だからあ……御坂さんよ、御坂さん。てっきりもっと、『都落ち』して絶望してる御坂さんが見れると思って期待してたのにぃ…
…御坂さんってば、ぜんぜん『心』が折れてないんですもの……そこが一番肝心なのに……おもしろくないわよねえ……ねえ、洪庵さんもそう思うでしょお?」


洪庵「……………、は、はは…食蜂さん…やっぱり私には、貴方が何を言ってるのか全然わからないわ…」

156美琴大好き:2011/08/21(日) 01:02:41 ID:fR0.9/fw
食蜂「あははは……なんだあ、まだシラを切るつもりなのね…それなら、別にそれでもいいけどお……けど、おもしろいわよねえ洪庵さんって…」


洪庵「……なんですって…?」


食蜂「だってぇ、なんだか今見る限りでは、御坂さんをワナにかけたはずの貴方のほうが、とっても追いつめられたような顔してるからぁ」


洪庵「………!!」

157美琴大好き:2011/08/21(日) 01:07:38 ID:fR0.9/fw
食蜂「御坂さんのこと、だまって傍観してたら、どんどん落ちぶれると思ってるのかもしれないけどぉ、このままいったら、落ちぶれちゃうのは貴方のほうかもねえ…くすくす…」


洪庵「ちょ…!!なん……アンタ、一体何を言って……!!」


食蜂「あ、…でもぉ、成績優秀とはいえ、所詮は『地方人』のあなたが、これ以上『落ち』ちゃったら、今度はどこに住むことになるのかしらあ…
…それはそれで見てみたい気もするけどね……くすくす……あ、ごめんごめん長話しちゃって……それじゃあね」



洪庵「…………」


洪庵「(あのクソアマ……!ふざけやがってええぇぇぇ!!……御坂美琴の次はてめえの番なのに……何余裕かましてやがんのよぉ、なめやがってええ!!)」


洪庵「(……だが、あの食蜂操祈の前に御坂美琴だわ!…確かにレベルが陥落してからは、黙って見てりゃあどんどん落ちぶれると思ってたが……予定変更だわ!!
こうなったら、こっちから仕掛けて、とっとと……つぶしてやる!!)」


………

158美琴大好き:2011/08/21(日) 01:18:41 ID:fR0.9/fw
そのころ……

学園都市 郊外


上条「あ、あの!…そこの常盤台の制服着たそこの君!ちょっといいかな!!」


食蜂「……んー?なにかしらあ?」


上条「…ええっと、多分常盤台の生徒なら大丈夫だと思うけど、御坂美琴って知ってるよね?」


食蜂「…………」


食蜂「………えーー、御坂さんならぁ、とっても良ーく知ってますけどぉ、それがなにかあ?」


上条「あ、その口ぶりはもしかして、御坂の知り合いだったりする?あのさ、アイツのこと、どこかで見かけたりしなかった?
実は俺、アイツのこと探してるんだけど、全然見つからなくて…」


食蜂「(………)」

159美琴大好き:2011/08/21(日) 01:23:26 ID:fR0.9/fw
食蜂「えー、探してる、って、なんで探してるんですかぁ?もしかして、御坂さんの彼氏だったりするのかしらぁ?」


上条「は?……い、いや、彼氏って…?そんなんじゃ全然ないけど…いや、ただ俺はアイツに用があって…」


食蜂「ふーーん………
まあ、知ってるから教えてあげてもいいけどぉ……その代わり、ひとつお願いがあるんですけどぉ」


上条「お、お願い?なんだよ??」


食蜂「わたしとぉ、今から握手してもらえますかあ?」


右手をつきだす食蜂。


上条「はあ?あ、握手?……べ、別にいいけど……ほら、これでいいか??」

160美琴大好き:2011/08/21(日) 01:35:26 ID:fR0.9/fw
食蜂「ええ、……ふふ…

……きゃあーーー、誰かぁーー、痴漢よ痴漢……!助けてぇーー!」


上条「…!!は、はああああ!??」


ざわざわ……

「なんだ、なんだ…?」

「高校生が、常盤台の女の子を痴漢だって…?」

「手をつかんで無理やり連れ去ろうとしてるぞ…やべえよ、ジャッジメントに連絡したほうが…」

「あ、いや、パトロール中のジャッジメントが来たみたいだぞ」

…………

上条「え、……あ、あのう…」


ジャッジメント「ちょっと君、その女の子をどうするつもりなんだ?……ちょっとジャッジメント支部まで一緒に…」


上条「あ、あのその、お、俺は…………ふ、ふ、不幸だあーーーーーー!」


ジャッジメント「ちょ、おい君!待ちなさい!!おい!!こら、逃げるなあ!」

…………

食蜂「あはははは!!……今のはちょっとだけ楽しかったかしら。

……あーあ、けどぉ………何か他にもっと、おもしろいことないかしらねえ…」


…………

161美琴大好き:2011/08/21(日) 01:37:59 ID:fR0.9/fw
短いですが…今日はここまで。

162美琴大好き:2011/08/21(日) 01:57:55 ID:JsEgW472
乙です!…上条さん…早く美琴に会ってやれよ

163美琴大好き:2011/08/21(日) 02:04:11 ID:1su9UMIk
乙!上条さんwwww

164美琴大好き:2011/08/21(日) 12:06:12 ID:xpEFtoPo
みさきち上条さん初対面で全く能力効かないのに驚かないのか、大物だな

テレパス系は遠隔じゃ効かないのは6巻より推定、接触なら別だが

165vp2dn1b:2011/08/21(日) 13:51:56 ID:dhIruwYE
??UGG ブーツ http://www.bag-shoe.com/
UGG 正規品 http://www.brand-styles.com/
UGG http://www.sakurashoes.com/

166美琴大好き:2011/08/21(日) 14:09:57 ID:4dEgPxkU
みさきちたんが原作初登場時くらい大物感たっぷりで嬉しい

167美琴大好き:2011/08/23(火) 21:05:27 ID:RwJLT3gM
どうなるか楽しみだ

168美琴大好き:2011/08/27(土) 17:24:38 ID:9Yg5jdgs
待ってます

169美琴大好き:2011/08/28(日) 00:24:17 ID:fGE4Il7I
ひさしぶりの更新




…………いまから数年前…

学園都市郊外

男1『オラ!いいからとっとと財布だせってんだよ!モタモタしてんじゃねえぞ、クソガキども』


男2『そーそー、痛い目にあいたかねーだろ?ひひひ…』


児童1『な、なんでアンタたちにお金を渡さないといけないのよ!』


児童2『そうよ!私たちこれから、遊びにいくんだから早くそこどいてよ!』


男3『はああ?お譲ちゃん達よおお、それが人にぶつかってきた奴が言う態度かよ!?』


児童1『だ、だからそれはさっきから何度も謝ってるじゃない!』


男2『はああ!?なんでもかんでも口で謝ればいいって思ってたら大間違いだぞコラ!』


男3『そーそー、ホントに謝罪する気があるのなら、やっぱ物でしめしてくれねえとよぉ…』


男1『へへ…最近の小学生はそれなりに持ってやがるからな…おら、いいからとっとと出しやがれコラ!』


美琴『ちょっとアンタ達!なにやってんのよ!!』

170美琴大好き:2011/08/28(日) 00:40:26 ID:fGE4Il7I
児童1『み、美琴ちゃん!?』


美琴『私の友達に何するつもりなの!!痛い目に会いたくなかったら、その子達からとっとと離れなさい!』


男1『なんだあ、この生意気な糞ガキは!?』


男2『はは!正義のヒーロー気取りかよお譲ちゃん…!漫画やアニメの見すぎじゃねえーの?ひひ…』


男3『生意気なガキだ。オイ、ついでにコイツからも金巻きあげてやろーぜ!』


美琴『なんで、アンタ達にお金を渡さなきゃなんないのよ!アンタ達なんか、私の電撃で倒してやるんだから!』


ビリビリビリィ!


男1『ははは!なんなんですかあ!?そのしょぼい電撃はあ!?』


男2『何が私の電撃で、だよ!そんなレベル1くらいの能力で俺達を倒すつもりだったのかよ!
ったく、とんだヒーローだなぁ!おら!』バキイ!

つき飛ばされる美琴。


美琴『きゃあ!!』


児童1『み、美琴ちゃん!!』

171美琴大好き:2011/08/28(日) 00:47:19 ID:fGE4Il7I
美琴『いたたた…』


児童2『み、美琴ちゃん、大丈夫!?』


男3『まったく力もねえくせにしゃしゃり出てくやがってよ…!
テメエみたいなガキ見てると心底腹がたっちゃうんだよなあ…!』


男1『そーそー、おとなしく財布を渡せば許してやろうと思ってたのによぉ、
しょぼいとはいえ、俺達に能力で歯向かってきやがって…!正義のヒーロー様にはちょっとキツイお灸をすえてやった方がいいみてえだな!!』


美琴に殴りかかろうとする男

美琴『……くっ!』


児童1『きゃああああ!美琴ちゃん、逃げ…!』


バリバリバリバリィィ!!

172美琴大好き:2011/08/28(日) 00:51:06 ID:fGE4Il7I
男達『ぐあああああ!!』ドサッ


児童1『……え?なに、今の…!?』


児童2『急にすごい電撃で、倒れちゃった……す、すごい、今の電撃、もしかして美琴ちゃんが…!』


美琴『え?い、いや違う、今のは私じゃなくて…』


?『3人とも大丈夫?怪我はないかしら?』


児童1『え、あ、貴方は……??』

173美琴大好き:2011/08/28(日) 01:03:44 ID:fGE4Il7I
?『それにしても…小学生からお金を巻きあげようだなんて、ホント下賤な連中もいることですこと』


児童2『も、もしかして、今の電撃は貴方ですか?…た、助けてくれてありがとうございます』


美琴『(……………)』


?『はん!この程度礼にはおよびませんけど…
…まあ、この界隈は、スキルアウトというそこに転がってる連中が沢山いるみたいですから…気をつけることですのね…
それでは、私はこれで……』


美琴『え、あ、あのちょっと!』


?『……なにかしら?』


美琴『そ、その……助けてくれて…ほんと、ありがとうございました……
そ、それでその……せめて……名前だけでも…』


?『洪庵……洪庵博巳というわ。
まあ、貴方も大したレベルじゃないようだけど、私と同じ『電撃使い』のようですし
縁があったらまたどこかで会うこともあるかもしれないですわね…それじゃあ今度こと私はこれで』

………

174美琴大好き:2011/08/28(日) 01:14:36 ID:fGE4Il7I
児童1『すごかったねー、私たちとあんまり歳変わらなそうなのに…
あんなに能力レベルも高くて、大人っぽくて…』


児童2『あ、そういえば私、洪庵、って名前なんか聞いたことある…確か『電撃使い』で今トップクラスのレベル4だって…
能力開発の為に洪庵さん専属の研究所があるとかなんとか……』


児童1『うわあ、すごいなあ……なんか、ホント私たちとは違う世界に住んでる、って感じだよねえ……ねえ、美琴ちゃん?』


児童2『あ、そういえば、美琴ちゃん、さっきは助けにかけつけてくれて…』


美琴『(……………)』


児童2『……美琴ちゃん??』


美琴『(洪庵……博巳さん……)』


美琴『(ホント、すごいなあ……あんまり私と歳も変わんなさそうなのに……
私もいつか努力したら……洪庵さんくらいの『電撃使い』になれるのかな…?

今はまだレベル1で全然ダメだけど……いつか…いつか必ず洪庵さんみたいな『電撃使い』になれたら……!』


……………

175美琴大好き:2011/08/28(日) 01:29:28 ID:fGE4Il7I
……………ふたたび現代

常盤台中学 寮


黒子「……それで、要するにその時助けてくれた人が、現在3年生の洪庵博巳さん、ということなんですの?」


美琴「ええ、……それにしても、あの時の洪庵さんのかっこよさって言ったらなかったわねえ…
今でも、昨日のことのように思い出すなあ……まさに、正義のヒーロー、って感じだったわよ」


黒子「……お姉さま、幼少の頃の思い出話を美化しすぎではないんですの…?
洪庵さんにしてみれば、単なる気まぐれで助けたに過ぎないかもしれないですし…」


美琴「えー、そんなことないわよ。だって私、その日以来、ずっと洪庵さんを目標にして能力開発頑張ってきたんだから。
私にとって洪庵さんは、まあ……言ってみれば昔から『あこがれ』みたいな存在なのよ」


黒子「…………」


美琴「ん?どしたの黒子??」


黒子「え、あ、ああ、いや……お姉さまが同世代くらいの方に『憧れ』をいだいているとか…
そんなことを言われるのは珍しいかったものですから……」

176美琴大好き:2011/08/28(日) 01:43:38 ID:fGE4Il7I
美琴「え…そ、そうかしら…??」


黒子「……今やお姉さまは、洪庵博巳を遥かに追い抜いてレベル5まで到達なさったお方…
そんなお方が洪庵さんにいまだに『憧れ』を抱いている、というのはいささか変ではないですの…?」


美琴「んーー?そりゃまあ、私がレベル5だった間は、表面上の能力レベルは追い越していたことになるんでしょうけど……
けど、まあなんというか……小さいころに憧れていた人って…いつまでも憧れの対象っていうか…。
実際、あの時助けてくれた洪庵さんの『正義のヒーロー』っぷりにはいまだに勝ててない気がするし…」


黒子「……………」


美琴「同じ常盤台中学に入って、一度でいいからちゃんと、話をしてみたいと思ってるんだけど、
やっぱり学年も違うしなかなか機会が………って黒子?何ぼーっとしてるのよ?」


黒子「……え、あ、ああ、ごめんなさいですの、ちょっと考え事をしていて…」


美琴「ふーん、まあいいわ、もう寝ましょ、明日も学校だし…」


……………


黒子「(…………お姉さま……ですけど、そのお姉さまが『憧れ』ている洪庵という女は……

ひょっとしたら……)」


…………

177美琴大好き:2011/08/28(日) 01:44:15 ID:fGE4Il7I
今日はここまで。また後日更新します。

178美琴大好き:2011/08/28(日) 01:50:48 ID:37lYkXg2
おっタイムリーで見れちまった!
夜中に乙です続きも期待してるー

179美琴大好き:2011/08/28(日) 02:15:35 ID:9Yg5jdgs
乙です。
過去のお話も出てきて続きがますます楽しみです。

180美琴大好き:2011/08/29(月) 13:03:05 ID:XcaF6OlI
美琴のレベルダウンのSSは他にもみたことあるけど
この作者のが一番雰囲気よくていいわ

181美琴大好き:2011/08/29(月) 22:48:12 ID:tvJf.R9Y

翌日……

ジャッジメント支部

初春「……洪庵博巳さん。年齢15歳。レベル4の能力者にして現在、常盤台中学の中では御坂を抜いて第1位の『電撃使い』。
………元々、才能に恵まれていた方みたいで、能力開発に携わったかなり初期の段階からすでにレベル4に到達していたみたいです。
一時期は、専属の研究所もあって、『電撃使い』の中ではレベル5候補だったという噂すらあったみたいです」


黒子「……確かに洪庵、という名前、能力の種類が違うワタクシでさえ聞き覚えがあったとおもったら……それほどの方だったわけですのね…」


初春「……ところが、最初は『電撃使い』としてダントツで優秀だった洪庵さんも、その後の成長は芳しくなかったみたいで…
…後から成長してきた後輩の『電撃使い』と少しずつ距離が縮まっていったそうです…

ほどなくして洪庵さんの研究所は解散……どんどん世間から注目されなくなった洪庵さんを尻目に……急激な急成長で注目されはじめたのが……」


黒子「御坂美琴お姉さま、ということですのね……」


初春「ええ、洪庵さんの研究所が解散してから約1年後……御坂さんがとうとう『超電磁砲』としてレベル5に到達したそうです…」


佐天「…ええっと、要するにその洪庵さんって人は、御坂さんがレベル5になる前に注目されていた人で……
御坂さんより前の『電撃使い』のエースだった人、っていうこと?」

182美琴大好き:2011/08/29(月) 22:51:22 ID:tvJf.R9Y
初春「うーん、まあそういうことになりますかね…

……あ、いや、もちろん今でも洪庵さんが、優秀な『電撃使い』であることは変わりないんですよ?
なにせ常盤台中学に難なく入学できる実力はあるんですから…

…けど、やっぱりレベル5の御坂さんと比較してしまうともう……」


黒子「レベル4とレベル5の絶対的な壁……洪庵博巳とお姉さまでは、それはもう雲泥の差でしょうね」


佐天「白井さん、ひょっとして、その洪庵さんが自分を追い抜いた御坂さんを妬んで御坂さんに薬を盛った、ということですか?」


黒子「……その可能性もある、ということですわ。ただ、動機としては一番しっくりくるかもしれませんわね」


佐天「自分を追い抜いた御坂さんを妬んで、っていうことですよね……確かに動機としては分かりやすいけど……」

183美琴大好き:2011/08/29(月) 22:53:33 ID:tvJf.R9Y
初春「ええっとそれで白井さん……洪庵さんのことを調べるついでに、常盤台中学の他の『電撃使い』のことも調べてみたんですけど……実は少し意外なことがわかったんです」


黒子「意外なこと……一体なんなんですの、初春?」


初春「実は、今回の御坂さんの一件より前にも、常盤台中学に在籍していた『電撃使い』の人が、能力値が下がったっていう事件があったみたいなんです」


黒子「な、なんですって!?」

184美琴大好き:2011/08/29(月) 22:57:48 ID:tvJf.R9Y
初春「その事件が起こったのは、御坂さんが常盤台中学に入学する前の年なので…
…ええっと、2年ちょっと前くらいの話みたいなんですけど…

…当時、常盤台中学の『電撃使い』には2人のエースがいて、
一人はさっき話していた洪庵博巳さんで…もうひとりはその能力値が下がった当事者の子だったそうです」


佐天「その、つまり、御坂さんが常盤台中学に入学する前の年には、校内に洪庵さんと同じくらいの実力の『電撃使い』の子がいたってこと?」


初春「ええ、洪庵さんとその子の実力は均衡していたようで、その子は洪庵さんとは、いわばライバル関係にあったみたいですね」


黒子「…それで初春。そのライバルの方の能力が下がったっていうのは、一体どういう状況だったんですの?」


初春「ええっと、そのライバルの子は『身体測定』のある数日前に突如、能力値が低下したそうです…
…と言っても、今回の御坂さんみたいに劇的にレベルが下がったというわけではなく、ほんのちょっと能力値が下がっただけ見たいなんですけど…」


黒子「……………」

185美琴大好き:2011/08/29(月) 23:02:56 ID:tvJf.R9Y
初春「それでも結局、そのライバルの子は、数日後の『身体測定』では良い結果をだせず、成績は洪庵さんにボロ負けしたそうです。
…そのことがよっぽどショックだったのか、その子はそれ以降、みるみる能力値が低下し始めて…

…とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学したんだそうです」


佐天「そんなことがあったなんて……けど初春。その時は、その子の能力値が落ちちゃった原因を誰も調べようとはしなかったの??」


初春「その当時は、周りの人たちは、たまたまその子が調子をくずして自滅しただけって思っただけで、
とくにその子のレベルが下がった原因を追及する人はいなかったんです。

……けど、この事件、今にして思うと……」


黒子「今回のお姉さまと同じように……例の薬によって引き起こされた事件かもしれませんわね…
…しかも、その時も高レベルの『電撃使い』が標的にされた……」


佐天「うーーん、なんだか、そういう話聞いちゃうと、その洪庵博巳さんって人が、
自分が『電撃使い』のトップになるためにライバルを、薬で落としめようとしているように感じますね…」


黒子「(洪庵博巳……この間、郊外で見かけたとき、あれがお姉さまを遠目で監視してたのだとしたら…
……どうやら、限りなくグレーな人物かもしれませんわね)」

186美琴大好き:2011/08/29(月) 23:11:47 ID:tvJf.R9Y
黒子「……それにしても初春。よく一日でそれだけの情報を一人で調べましたわね」


初春「私だけじゃありませんよ、白井さん。固法先輩にも手伝ってもらったんですよ?」


黒子「固法先輩が……?」


初春「そうですよ。今は他の現場に行っていないですけど……いつも御坂さんには世話になってるし、って言って…
あ、それに他のジャッジメントの支部の人達も捜査に協力したいってさっき要請があったんですよ」


黒子「そ、そうなんですの…?」


初春「なんだかんだで皆、御坂さんにはお世話になってますしね。
あ、あと春上さんも何ができることがあれば手伝いたいって…」


黒子「…………」

187美琴大好き:2011/08/29(月) 23:29:12 ID:tvJf.R9Y
佐天「…けどさすがは御坂さん、レベル1になろうがなんだろうが、これだけの人が協力してくれるなんて、すごい人望だなあ。
うーーん、やっぱ木山先生の言うことは正しかったのかもしれないなあ…」


黒子「木山先生??木山先生がどうしたんですの?」


佐天「以前初春と、木山先生のところに御坂さんのことを相談しに行ったことがあったんです。
その時、木山先生が言ってたんです。御坂さんのことは、何も心配はいらない、見守るだけで十分だって……

御坂さんは『超電磁砲』としての力がなくなっても、
御坂さん自身がもつ本来の『強み』は全然失われていない、だから大丈夫だって……そう言ってたんです」


黒子「お姉さま本来の…『強さ』…」


佐天「木山先生の言うこと、その時は良く分かんなかったんですけど、今はなんとなくわかるなあって……。
御坂さんがこうやって皆から慕われるのは、『超電磁砲』っていう、レベル5の力に皆が魅かれているわけじゃなくて……
御坂さん自身が本来持っている、その『強さ』に魅かれているからじゃないかって……

だってそうじゃなきゃ、能力を失って、レベル1になった御坂さんにこれだけ沢山の人が協力してくれるわけないですもんね」


黒子「佐天さん……」

188美琴大好き:2011/08/29(月) 23:50:06 ID:tvJf.R9Y
初春「けどまあ、もちろん御坂さんを落としめようとしている人もいるわけですから、油断はできないですけどね」


黒子「ええ……木山先生がなんと言おうと、流石にレベル1になったお姉さまのことを黙って見守る、ということはできませんわ。
それに犯人探しも重要ですけど、何かお姉さまを元の能力値に戻す良い方法が見つけなければ…」


初春「ええ……『サイコダウナー』には、解毒剤だとかそういうたぐいのものは一切ないらしいし…」


黒子「『サイコダウナー』??……初春、一体なんのことですの、それは??」


初春「え?あ、ああ、ごめんなさい、言い忘れてましたけど…御坂さんが飲んだ薬の名前ですよ。
今さら、薬の名称が分かったところで何の役に立たないだろうと思って、特に報告してなかったんですけど…」


黒子「サイコダウナー…」



初春「……ちなみに『サイコダウナー』には製造時期によって薬の形状が微妙に違って、
初期型のものは通称α、中期型をβ、後期型をγと呼ばれているそうです。

そのうち御坂さんが服用したのは後期型のγらしくて……」


黒子「……はあ……初春…確かに、今さら知ってもどーーでもいいような情報ですわね…」


初春「んな……!だ、だから言ったじゃないですかあ!」

……………

189美琴大好き:2011/08/30(火) 00:04:19 ID:tvJf.R9Y


…………


黒子「(…………お姉さま本来の『強み』、か……)」


黒子「(確かに木山先生の言うとおりですわ…
…お姉さまの本当の強さが『超電磁砲』にないことくらい…ワタクシだって知っていますの…
お姉さまがレベル1になったくらいで……皆がそっぽを向くような、そんな人望のない人間でないことも知っている…

ですけど、ワタクシは……お姉さまがその『強さ』があるうえ、手に入れることができた『超電磁砲』という力を…
お姉さまが、長い年月を経て……それはもう…血のにじむような努力の末勝ち取ったその力を……取り戻してあげたい…!

同じ能力者として、レベル5への道のりがどれほど、辛く、遠い道のりだったのか……ワタクシにはよく分かる……
そんなお姉さまの努力の結晶を……どこぞの『クズ野郎』のせいで失うなんてこと、絶対にあってはいけないことなんですの……!

きっとお姉さまは今日も、訓練に励んでいらっしゃるはず……レベル5という、あの遠い遠い、遠い道のりをまた一から歩みはじめている……!
ですけど、ですけど黒子はもう……そんなけなげなお姉さまのことを…これ以上見てられないんですの!

いくらお姉さまでも、このままでは、常盤台中学の退学はまぬがれない……

ですけど……ですけど……お姉さま……


一体、どうすれば………)」


……………



そのころ…


とある公園


ビリビリ……


美琴「ええっと、確か、こういう感覚で……えっと……」


ビリビリ……


……………

190美琴大好き:2011/08/30(火) 00:04:50 ID:tvJf.R9Y
今日はここまで。明日は無理かな。

191美琴大好き:2011/08/30(火) 00:21:54 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
美しいんだよ!

次の更新が楽しみかも

192美琴大好き:2011/08/30(火) 00:52:02 ID:4dEgPxkU
乙です。

この作者は話の盛り上げ方を知っているな

193美琴大好き:2011/08/30(火) 02:00:17 ID:LVpzcuRo
乙です

そろそろ上条さん来るかな
公園にいるみたいだし

194美琴大好き:2011/08/30(火) 20:59:09 ID:9Yg5jdgs
乙です

195美琴大好き:2011/09/01(木) 23:19:40 ID:7U/dwOuM

…………その日の夕方

常盤台中学 女子寮前


寮監「……ほう。
要するに貴様は御坂の知り合いで、能力を失ったという御坂をお見舞いするためにここまで来たと…
そういうことだな?」


上条「え、ええ、そうなんですけど……ここ数日、ずっと探しているんですけど、なかなか会えなくて…」


寮監「……なるほど。事情はよく分かった……だがしかし、それはかなわぬ相談だな」


上条「え、なんでですか??……あ、もしかして、御坂の奴まだ寮に帰って来てないとか??」


寮監「……そういう話ではなく……貴様もすでに知っているようだが、今御坂は大変な状況にある。
かつての力を失い、今はレベル1相当の能力しかないと聞く」


上条「ええ、そう聞いたから俺は…」


寮監「そんな御坂のことを、今なら自分でも勝てると思い、知り合いを装って闇打ちしようというふざけた輩がいないとも限らない」


上条「あ!そうですよね!!アイツ、普段から人に会うたびにビリビリビリビリと……!
能力を失った今なら積年を恨みを晴らすことも……って……え……あ、あれ??」

196美琴大好き:2011/09/01(木) 23:37:29 ID:7U/dwOuM
寮監「なるほどな……思ったより早く、本性を現したな」ゴゴゴゴゴ……


上条「え、ちょ、ちょっと……ち、違……い、いい今のは単なる言葉のあやで…
お、俺はホントに御坂のことが心配で……!」


寮監「そもそも貴様がこの女子寮の前で、乙女のようにモジモジとうろちょろしていた時点で…
私は貴様を怪しいと踏んでいたんだ…」


上条「え、ちちち違いますって!そ、それは、やっぱ女子寮の中って入り口でも入りずらいなあ、って
思ってただけで……あ、ま、まあ前に一度、寮内に入ったことあるとはいえ……やっぱり…」


寮監「ほう……貴様……!!!すでに侵入経験があったか……面白い…
この私の目をかいくぐって、寮内に入るとは……なかなかやるじゃないか」ビキ…ビキ…


上条「え、えええーー!!」

197美琴大好き:2011/09/01(木) 23:38:09 ID:7U/dwOuM
上条「って、ちちち違…!!そ、そうじゃなくて、あ、あれは白井が……!!」


寮監「なるほど、御坂のルームメイトの名前もすでに調べ済みか……大した情報網だな……」ゴキ…ゴキ…


上条「…え、っていうか、なんですか、その構え!?物腰からしてめちゃくちゃできそうなんですけどぉ!!?
アンタほんとにただの寮監なの!??」


寮監「だが貴様、この私に正体がばれたのは運の付きだったな……もし5秒以内に立ち去らない場合は…」


上条「し、失礼しましたあーー!!」


…………

198美琴大好き:2011/09/01(木) 23:52:07 ID:7U/dwOuM

とある公園



公園のベンチに座る上条。


上条「……はあ……はあ…」


上条「あ、あの寮監……追って来てたりしないよな……まったく……まさか御坂んとこの寮監があんなどぎつい人だったとは……」


上条「それにしても……どうしたもんかなあ……これだけ探しても見つけられないとは……」


上条「(……………)」


上条「(御坂のやつ………ほんと、普段どうでもいい時にはよく会うくせに……肝心の会いたい時に限って全然……)」

ガンッ!!


上条「…って痛あ!!」

199美琴大好き:2011/09/01(木) 23:53:35 ID:7U/dwOuM
上条「な、なんだこれ!?『ヤシの実サイダー』の缶じゃねーか!?しかも中身が入ってるし!
…誰だよ一体、こんなもん俺に投げつけたやつは!??………って……

………え…………?」


………

美琴「………投げつけたんじゃないわよ。せっかくの美琴センセイのプレゼントを、アンタがしっかりキャッチしなかっただけでしょ?


………まったく、なーにヘトヘトのシケたツラしてんのよアンタは」

200美琴大好き:2011/09/01(木) 23:54:29 ID:7U/dwOuM
短いですがここまで。200get

201美琴大好き:2011/09/02(金) 00:01:18 ID:7Nvra/RQ
にゃっふー!乙にゃんだよ
やっと上条さんがやってきたんだよ

202美琴大好き:2011/09/02(金) 00:05:20 ID:9Yg5jdgs
乙です

203美琴大好き:2011/09/02(金) 00:29:01 ID:1NHjc3bk
やっとか上条さんw

続きが気になりすぎて困る

204美琴大好き:2011/09/03(土) 01:23:19 ID:I/VO1QXU
上条「な……ちょ………」


美琴「って、なーにハトが豆鉄砲食らったような顔してんのよアンタは…
そんな顔しなくても別に、たかがジュースごときで見返りなんか期待してないってば…たまたま、さっき自販機蹴り飛ばしたら、2本出てきただけのことだし」


上条「え、……あ、あのぅ、み…」


美琴「って、うわ!?何よアンタ、汗で身体中ビショビショじゃないのよ!?顔もなんか疲れたような顔してるし…
…はっはーん、さてはアンタ……まーたつまんない厄介事に巻き込まれたんでしょ?ホントアンタって奴はいつもいつも……」


上条「いやいやいやいやいやあああーーーー!!!そりゃこっちのセリフだからぁぁ!!
そんなセリフ流石の俺も、今現在超ド級の厄介事に巻き込まれてる最中の御坂さんにだけは言われたくなんですけどおお!!!」


美琴「え?え?…なになに?な、なによそれ?」

205美琴大好き:2011/09/03(土) 01:26:53 ID:I/VO1QXU
上条「いやだから、お前の能力の話だよ!!なんか噂では変な奴に変な薬飲まされて……って、あ、あれえ!?その反応、あれってもしかして嘘なのか!??俺の勘違い!??」


美琴「え、あ、ああ……なんだ…その話か……」


上条「なんだってなんだよ……はあ…なんだ、その反応からするとやっぱガセネタかよ…ったくあんなに走り回ってお前のこと探して損したぜ……」


美琴「……………、何よアンタ……もしかして、その噂を聞いて私のこと探してたわけ?」


上条「そーだよ、悪いかよ。そのおかげで常盤台の女の子に痴漢扱いされたり、寮監にしばかれそうになったり……大変だったんだからな…」


美琴「…………ふーーん……、…そーなんだ」


美琴「(……………)」

206美琴大好き:2011/09/03(土) 01:29:00 ID:I/VO1QXU
上条「…けどまあ、噂がガセだって分かって安心したよ。そりゃそうだよな。お前がレベル5じゃなくなるなんて、そんなことあるはずが」


美琴「………嘘じゃないわよ?」


上条「……へ?」


美琴「だから、噂は本当だ、って言ってんのよ」


上条「……え、ってことはまさかお前、本当にレベル5じゃなくなったのか!??本当に噂通りレベル落ちちゃったのかよ!?」


美琴「落ちたってもんじゃないわよ。大暴落よ。だ・い・ぼ・う・ら・く。
ホント、このままじゃ常盤台中学も退学になりそうだし、困ったもんよねえ」


上条「え、ちょ、常盤台退学って、えええ!!?」

207美琴大好き:2011/09/03(土) 01:31:46 ID:I/VO1QXU
上条「な、た、退学って!?マジかよ、そんな話は知らなかったぞ!?それで、能力値を元に戻す方法は何かねーのかよ!??」


美琴「……………、」


美琴「………さあ……?
とりあえず毎日、能力を取り戻すための特訓はしてるけど……どうなることかしらねえ…」


上条「おいおい……なんだよそれ……いつになく弱気じゃねーか御坂……普段のお前はもっとこう……」


美琴「…っていうか、もしかしたらもう……一生このままかもね」


上条「え………」

208美琴大好き:2011/09/03(土) 01:39:02 ID:I/VO1QXU
美琴「だってそうでしょ?私は元々レベル1の人間で……能力レベルで言ったら、レベル0のアンタとほとんど変わらない人間だったのよ…
そんな人間が元々レベル5だった、ていうのはいろいろな偶然が重なっただけだったのであって…

…いまさら同じ努力をしたところで、おなじ結果が得られるとは到底思えない」


上条「おいおい御坂……ちょっとまってくれよ……俺はお前が……」


美琴「けど、能力を失って……力をなくして……私ってばこの先どうやって生きていけばいいのかしらね……
能力を失ってから、黒子や周りの人間には、気を使わせないように強がっていたけど……もう限界だわ……

…ホント……どうしたら……」


顔をうつむき、手で覆う美琴……


上条「お、おい……御坂……お、お前……」

…………

209美琴大好き:2011/09/03(土) 01:44:50 ID:I/VO1QXU
…………

上条「だ、大丈夫だ御坂!!能力が失おうが何しようがお前はお前じゃねーか!!
別にレベル5じゃなくたって、お前の本当にいいところはそんなとこじゃないし!!」


美琴「…………」


上条「あ!ていうか、そもそも、レベルが元に戻らねーって、決まったわけじゃねーしよ!!
俺、能力のことはよく分かんねーけど、お前だったら絶対大丈夫だって!!俺が保障するし……」


美琴「………………」


上条「そ、それに…それに……!!もし万が一、お前の能力が一生元に戻らなかったとして…
…お前に危険がふりかかることがあっても心配するな!!

俺がなんとかしてやる!!俺がお前を守ってやるから!!
いや……お前とお前の周りの世界の人間は、俺が絶対に守ってやるから……!」


美琴「……………、」

210美琴大好き:2011/09/03(土) 01:45:30 ID:I/VO1QXU
上条「だから……だから……御坂……もう泣くのは……」


美琴「……ぷ」


上条「……ぷ?」


美琴「……あははははは!!!なーにマジになっちゃてんのよアンタは!!冗談よ、じょーだん!!」


上条「へ……?」

211美琴大好き:2011/09/03(土) 01:52:16 ID:I/VO1QXU
美琴「確かに能力を失ったのは確かだけど、別にそんな落ち込んでないしアンタに心配されるよーなことは何にもないわよ!!
この美琴センセイがこんなことくらいでナーバスになって、アンタなんかの前で泣いちゃうと思ってたの!?うぬぼれてんじゃないわよ!!」


上条「え、あ、あのお……み、御坂さん…?」


美琴「っていうか、何!?何よさっきのセリフ!?お前とお前の世界は〜、ってやつ!??
そんなさえない顔して何格好つけてんのよアンタは!!気持ち悪すぎんだけど、あははは…!!」


上条「んな……///////み、御坂…てんんめええええええーーーー!!!」ブチブチブチィ!!

212美琴大好き:2011/09/03(土) 02:09:00 ID:I/VO1QXU
上条「てめえ、御坂!!せっかく上条さんが、落ち込んでるお前を慰めようとして言った渾身のセリフをバカにしやがって!!
もうお前なんか困ってても絶対助けてやんねーからな!!ばーーかばーーか!!!」


美琴「あーーはいはい、何よ騙されたアンタが悪いんでしょ!?
…っていうか、アンタこそ、さっきみたいなキザなセリフ、軽々しく言ってんじゃないわよ」


上条「はあ、なんだよ!俺は別に軽々しく言ったわけじゃあ…!!」


美琴「あのねえ!それじゃ、もし私の能力が一生戻らないとしたら、一体どーするつもりだったのよ!?
一生、私とその周りの世界の人間を守っていくつもりだったのかしら!?バカも休み休み言いなさいよね!!!」


上条「そ、そんな言い方ないだろ!?だから御坂、俺はお前が元気になるならそれでも………って、あ、アレ、御坂さん…?
なんかお前よくみたら、さっきから顔がすげー真っ赤に…」


美琴「は、はあああ!!??な、な、なってないわよバッカじゃないの!!?
……あ、っていうか、ほらもう、寮の門限が近づいてるじゃない!?どーすんのよアンタのせいだからね!!」


上条「え、ちょ!!なんだよ、俺のせいじゃねーだろーが!!だいたい御坂、てめえが……!!」


ぎゃーーぎゃーーー…


…………

213美琴大好き:2011/09/03(土) 02:18:52 ID:I/VO1QXU
……

上条「……はあ……はあ……ちょ……もうやめようぜ……言いあいも流石に疲れた……」


美琴「ええ……そうね……流石にバカバカしくなってきたわ…」


上条「………まったく……それにしても、まあ、
能力を失った、っていうのはホント見たいだけど…とりあえずは、元気そうで安心したよ」


美琴「あ、あの……そのことなんだけど」


上条「ん?なんだよ??」


美琴「心配してくれて、ありがとう……正直、うれしかった」


上条「え、お、おう……?」


上条「(あれ……なんか超めずらしく素直…)」

214美琴大好き:2011/09/03(土) 02:33:52 ID:I/VO1QXU
美琴「…けど今回のことは、全然心配いらないから」


上条「え?」


美琴「……確かにアンタには、以前私ではどうしようもない事件を解決してもらって…助けてもらった経験はあるわ。
けどね……今回の事件、私はアンタに助けてもらわなくても大丈夫だから」


上条「…………いや、けど御坂、一体どうやって…」


美琴「あのねえアンタ……私を誰だと思ってんのよ?……そりゃあ確かにアンタには今まで全敗だけどさ…
私にはいままで培ってきた実力があるんだから……この程度の事件、アンタの力を借りるまでもないわよ」


上条「御坂……けど…」


美琴「ああもう、しつこいわねえアンタ……さ、もう帰るわよ、アンタも門限近いんじゃないの!?
それじゃあ、私こっちだから……」


上条「あ、ああ…それじゃあ……」


…………

215美琴大好き:2011/09/03(土) 02:36:00 ID:I/VO1QXU
今日はここまでで また明日(以降)に

216美琴大好き:2011/09/03(土) 06:16:31 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
どうなっていくのかな
とても続きが気になるんだよ

217美琴大好き:2011/09/03(土) 07:43:47 ID:9Yg5jdgs
乙です。
続きを楽しみにしています。

218美琴大好き:2011/09/03(土) 10:24:54 ID:0opoq9Cg
乙!
顔真っ赤にして本当は嬉しくて嬉しくて仕方ない感じが最高に可愛いすなあ
次回も超期待です

219美琴大好き:2011/09/03(土) 15:32:28 ID:ERQBLeW.
美琴は本当に可愛いなあ

220美琴大好き:2011/09/06(火) 08:36:03 ID:89TiY5D2
美琴 自分なりの思惑がありそうだな
続き期待

221美琴大好き:2011/09/10(土) 21:27:34 ID:E7vwHYvA
まだかな?

222SS作者:2011/09/11(日) 23:57:16 ID:QQiqocdQ
いつも読んでくれている方ありがとうございます。
コメントも少しづつですが増えてきているような気がして、嬉しい限りです。

今週は、いろいろと忙しくて結局更新できませんでした…ごめんなさい。
来週はなんとか更新できるよう頑張りますんで、よろしくおねがいします。

223美琴大好き:2011/09/12(月) 10:02:25 ID:7Nvra/RQ
待ってるんだよ!

224美琴大好き:2011/09/12(月) 10:04:02 ID:ILAH8rWA
待ってる

225美琴大好き:2011/09/12(月) 19:43:45 ID:hn4HFfvY
待ってます

226美琴大好き:2011/09/17(土) 00:55:35 ID:wNHAZCGY
………

上条の寮

禁書「ふーーん、それで要するにとうまは、短髪のことが心配で心配で探しまわってて、
結局今日も夕ご飯の支度が遅れたってことなんだね、ふーん、ほほう」


上条「な、なんだよ、インデックスその目は……そんな怒んなよ……別に俺は…」


禁書「別に怒ってなんかないんだよ!!」


上条「全く…何そんなカリカリしてんだよ…夕ご飯の支度が遅れてくらいで…」


禁書「ふーんだ!!」

227美琴大好き:2011/09/17(土) 01:00:17 ID:wNHAZCGY
禁書「……でもなんか、ちょっと珍しいかもなんだよ」


上条「珍しい??……珍しい、って一体どういうことだよ、インデックス?」


禁書「だってお節介焼きのとうまが、相手に大丈夫、って言われたからってそのまま帰ってくるなんて…はっきり言って初めてのことかも。
いつもなら、相手の言うことなんて聞かないで、勝手にお節介焼いて勝手に病院送りになってるのがとうまのスタンダードなのに」


上条「な、なんだよ、スタンダードって!!俺は別に自分が病院送りになるのがスタンダードとか思ってないんだけど!!」


禁書「だって、はたから見たらそうとしか思えないだよ。それが今回は短髪に何のおせっかいも焼かなかっただなんて。
とうまにしてはちょっとおとなしいかも」


上条「え、ええ……俺ってはたから見たら、そんなふうに見られてるのかよ…」


上条「…………」

228美琴大好き:2011/09/17(土) 01:09:46 ID:wNHAZCGY
上条「(けど確かに、なんていうか……探して探して、ようやく会えた御坂があまりに…

……普段通りすぎて拍子ぬけた、ってうか……)」


上条「(…………)」


上条「(……俺は最初、吹寄からアイツの話を聞いたとき、さぞアイツが落胆していると思ってたんだ……
学園都市でも有数の、『超電磁砲』という能力を失ったわけだから……


だから、アイツの能力を取り戻すために、できる限り力になってやりたいと思った……)」

229美琴大好き:2011/09/17(土) 01:16:35 ID:wNHAZCGY
上条「(けど、今日実際に会ったレベル1の御坂は、普段の御坂と何ら変わりはなくて……
いつもと同じ、態度がでかくて勝気で自信満々な御坂美琴…)」


上条「(……その御坂に『大丈夫』っていわれたら……なんか本当に俺なんかの助けなんていらないような気がして……

あの『一方通行』の一件とは違って……強がりとかなんかじゃなくて……なんか本当にアイツの『レベル5』としての力強さを感じることができたから……)」


上条「(けど御坂……俺はレベル0だからよく分かんないけど……一度なくした能力を取り戻すのって、簡単なことじゃないんだろ?
一体どうするつもりなんだよ……何か俺達には分からない秘策でもあるのか……?

それとも……もう、能力なんて元に戻らなくてもいいって……そう思っているのか……??

……どうなんだよ御坂…………)」

230美琴大好き:2011/09/17(土) 01:21:44 ID:wNHAZCGY


…………そのころ




常盤台中学寮

バスルームから出てくる美琴

美琴「ふっふっふーん、ふっふふーん、ふっふっふーん♪……


美琴「あー、良いお湯だったわ!ほら、黒子アンタも早くお風呂はいっちゃいなさいよ、
冷めちゃうわよ、ほらほら」


黒子「え、ええ、それは分かりましたけど……ど、どうしたんですのお姉さま?」


美琴「え??……どうしたって、何が??」


黒子「い、いやですから……どうしてそんなに上機嫌なんですの??」


美琴「え、ええ?な、なに言ってんのよ黒子!!別にそんなことないわよ!!!」


黒子「そ、そうですの…?ま、まあ別にワタクシはお姉さまが元気なのは喜ばしいことですけど……
何か良いことでもあったんですの??」


美琴「だ、だから何言ってんのよ、別に元気でもなんでもないわよ!!
良いことなんて別になかったわよ!!」


黒子「そ、そうですの…」

231美琴大好き:2011/09/17(土) 01:25:34 ID:wNHAZCGY
黒子「……ま、まあそれはそうと、……その、お姉さま」


美琴「……?何よ」


黒子「ええっとその……、いや、なんでもないですの。
く、黒子もお姉さまの言うとおり、冷めないうちにお風呂にはいってきますの」


美琴「え、ええ……??」

232美琴大好き:2011/09/17(土) 01:42:37 ID:wNHAZCGY
湯船につかる黒子


黒子「…………」


黒子「(…お姉さまに言うべきかしら…
…お姉さまに例のナントカいう薬を盛った犯人の捜査状況を……

要注意人物を教えてやればお姉さまも警戒するだろうし……結果的にお姉さまを危険な目にあわす可能性を少なくできるかもしれない……)」


黒子「(………いや、犯人かもしれない人物が同じ常盤台中学の生徒だと知ったら、ショックを受けるかも…
…いや、カンの良いお姉さまのことですから……それくらいのことはもう気づいているかもしれないですわね…)」


黒子「(ですけど……その人物が、かつて自分を助けてくれ、目標としていた洪庵博巳だと知ったら……)」


黒子「(………)」

233美琴大好き:2011/09/17(土) 01:59:52 ID:WEDjcbhc
黒子「はあ……」


黒子「(お姉さまの能力を元に戻す方法も見つからず……、今のお姉さまを守る手立ても上手くできず……)」


黒子「ほんと、…このままじゃお姉さまの『露払い』失格ですわ……」


……………

234美琴大好き:2011/09/17(土) 02:19:50 ID:WEDjcbhc






……………



今から数年前のお話……

とある研究所

科学者A『…はい、これが今週の分だ。いつも言ってるが一日に服用する回数・量は必ず守るように。
暴走した能力を抑えるだけでなく、自身の本来の能力値を下げてしまう可能性があるからね』


洪庵『はい、わかりました………すいません、あの一件以来、能力開発を中断してもらって』


科学者B『なあに、最近は少し、我々も君にオーバーワークさせすぎたからね。
過剰な能力開発で少し、疲れているんだろう。その「サイコダウナー」を処方すればじきに元の状態に戻るさ』


洪庵『ええ……そうだといいのですけれど……』

235美琴大好き:2011/09/17(土) 02:21:24 ID:WEDjcbhc
研究所を後にする洪庵


洪庵『(くそ……くそ…!!)』


洪庵『(この私が……まさか実験中に能力を暴走させてしまうとは……おかげでそれ以来、どうにも自分の能力が上手くコントロールできなくなって…
…あげく、こんなわけのわからない薬を処方するハメになって……!!)』


洪庵『(ほんと、ふんだり蹴ったりだわ!!……、
けどこの「サイコダウナー」とかいう薬を服用するようになって、少しづつ能力のコントロールが上手く……)

……ん??』


洪庵『このさっきもらった「サイコダウナー」……普段、もらっていたタイプと若干形状が違う……??』


洪庵『……………、思い出したわ…、確かこれは研究者の間で「γ型」、と呼ばれているタイプのもの…
…私が普段飲んでいる「β型」とは違う…、きっとあの研究者が間違ったのね。
 

β型と取り替えてもらいたいけど……どうしよう、まだ研究所にいるかしら?もう帰ってしまったかも……』

236美琴大好き:2011/09/17(土) 03:02:52 ID:M8gBhrO6
研究所に戻る洪庵……


洪庵『良かったわ、まだ研究室の明かりがついている。よし、さっそくβ型にとり替えてもらって………ん??』

研究室から聞こえてくる会話

……………


科学者A『……まあ、もったいないといえばもったいないが……もう限界だろうな』


科学者B『ああ、あんな薬に頼らないとダメになった時点で程度が知れてる』

………


洪庵『(何を話しているのかしら……??)』

そのまま立ち聞きする洪庵
…………

237美琴大好き:2011/09/17(土) 03:05:04 ID:M8gBhrO6

…………

科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』


科学者B『まったく……かつてはダントツで優秀な「電撃使い」だったのにもかかわらず…
期待はずれもいいとこだぜ』


科学者A『かつては優秀な「電撃使い」か……まあ確かに洪庵は、一時期「原子崩し」や「心理掌握」とも肩を並べたともいわれていたほどの能力者だからな』


科学者B『おいおい……そりゃホントの大昔の話だろ…今や、その2人は学園都市を代表するレベル5…
……かたや洪庵は、初めて能力開発を受けたときからレベルは横ばいのまま…いまでもレベル4のままだ』


科学者A『まあな……おかげで、かつて洪庵よりレベルの低かった「電撃使い」が成長してきて、
今や洪庵と同程度の「電撃使い」なんてそれほど珍しくないしな。その時点で洪庵の利用価値はもう薄れてきてはいるな』

238美琴大好き:2011/09/17(土) 03:15:43 ID:M8gBhrO6
科学者B『……けど知っているか?いま上層部の間でひそかに注目を集めている「電撃使い」はとあるレベル3の小学生だそうだ』


科学者A『はあ?なんだそりゃ??レベル3の小学生??なんでそんな子が注目を集めているんだ?」


科学者B「その子は、能力開発の初めはレベル1だったそうだ。……だが、大層な努力家だそうで、成長スピードも異例のスピードらしい。
いずれは、その子がレベル5まで到達する、という噂が流れているくらいだ」


科学者A「はは!そりゃ流石にガセネタだろうな!かつてレベル1だった能力者がレベル5になったなんて事例、聞いたことがない!!
どう考えたって、そのうち成長が止まるに決まっているだろ!」


研究者B「そりゃあまあ、普通に考えればそうだが……」


研究者A「100歩譲ってレベル5に到達することが演算に基づいた事実だとしてもだ。そりゃいったい何時の話になるんだ??
レベル1がレベル3になる道のりとレベル3がレベル5になる道のりはまるで違うんだぞ?
素養のないレベル3無勢が、努力や根性だけでそこまでの道のりを走り切るのは1千年か1万年後か……

「きっと、「惑星探査機ボイジャー」に乗せた異星人向けの手紙の返信を待つ方が、よっぽど気の短い話だぜ』

239美琴大好き:2011/09/17(土) 03:37:20 ID:ckQaDWP.
科学者B「……だが他の噂じゃ、その子のDNAマップを手に入れた、という話も聞いたことがあるし…
…注目を集めているのは確かみたいだぜ」


科学者A「へえ、ホントかよ………名前は?その子の名前はなんていうんだ??」


科学者B「確か……「御坂美琴」、って言ったか……少なくとも俺は、今の洪庵博巳よりは期待できると思っているが…」


科学者A『そりゃまあ、もはや洪庵に利用価値はないんだから当然の話だな。奴のデータもすべて把握ずみだし……
いずれ、この研究所も解散だろうな。

……とはいえ、洪庵博巳はよくやってくれたさ』


科学者B『良くやってくれた?そりゃ、一体どういうことだ??』


科学者A『なんせ、能力開発を受け始めたときの能力値が高いからと言って、『素養』のある優秀な能力者ではない、
ということを身をもって教えてくれたのだからな……

奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で貴重なデータを残すことができたんだ。

洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。

むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』

…………

240美琴大好き:2011/09/17(土) 03:56:55 ID:ckQaDWP.
洪庵「」がばあ!!!

ベットから飛び起きる洪庵

……

洪庵博巳の寮

洪庵「はあ……はあ……」


洪庵「(くそ………また……あの夢か………)」


洪庵「……………」


ぷるるるる……(携帯の音)


電話の主『おい!!いつまで待たせるんだ!!約束の時間はとっくに過ぎてんだぞ!!
早く来いってんだよ!!それとも今さらおじけづいた、ってのかよ!!』


洪庵「やれやれ、全くうるさい連中ねえ……、アンタ達みたいな野蛮人にそうして私が指図されなきゃいけないわけ?」


電話の主「な、なんだとお!!


洪庵「っていうか、だれがおじけづくですって??

言われなくても行ってやるから、黙って待ってなさいよ…」

241美琴大好き:2011/09/17(土) 03:57:20 ID:ckQaDWP.
今日はここまで。また明日以降に

242美琴大好き:2011/09/17(土) 08:22:35 ID:hn4HFfvY
お疲れさまでした。
洪庵の方でも動きがあるようで続きが楽しみです。

243美琴大好き:2011/09/17(土) 17:09:38 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
ひさしぶりで嬉しかったんだよ

244美琴大好き:2011/09/18(日) 12:45:32 ID:iMkuBk/I
乙!! 続き楽しみにしてるぜ

245美琴大好き:2011/09/22(木) 23:59:35 ID:E7vwHYvA
まだかなー

246美琴大好き:2011/09/25(日) 09:49:04 ID:qdOtkomg
超待ってます!

247美琴大好き:2011/09/26(月) 08:18:23 ID:XNcNAn7c
まだかなあ

248美琴大好き:2011/09/26(月) 22:32:57 ID:osf82JGQ
その翌日

常盤台中学 放課後…

美琴の教室

美琴のクラスメイト「御坂さん…?御坂さんなら、ホームルームが終わったらすぐに帰ってしまわれたみたいですけど…」


黒子「そ、そうですの…ありがとうございますですの」


…………

一人廊下を歩く黒子


黒子「(……んもう、お姉さまは……単独行動は避けるように以前あれほど、注意したといいますのに…
ですけど、そんなに急いで今日は、一体どこに……)」

249美琴大好き:2011/09/26(月) 22:35:48 ID:osf82JGQ


女子a「あ、あの…白井さん……」


黒子「……?

どうしたんですの、あなたたち?そんな浮かない顔をして…」


女子b「じ、実は白井さんに相談があるんですけど…」


黒子「相談…?なんですの、一体??」


女子b「実は、校内の周辺に粗暴な殿方達がうろうろしているみたいで…
…下校しようにもできない状態なんですわ」


黒子「粗暴な殿方達……?」


女子a「ええ…普段からああいう方達を学区内で見かけたことはありましたけれど……
本日のように、あれほどの数の方々が常盤台中学の界隈にいるというのは初めてですわ」


女子b「…ちょうど今も、下校中の生徒を取り囲んで、なにやらインネンをつけているみたいですし…
とても怖くて、帰るに帰れないんですわ……」


黒子「……………、」

250美琴大好き:2011/09/26(月) 22:40:45 ID:osf82JGQ
黒子「……………わかりましたわ、そんな連中、すぐにワタクシが追っ払いますの」


女子a「申し訳ございませんわ…ですけど私たち、あまり争いごとは慣れておりませんし…」


黒子「いえ、気にしなくていいんですの、こんなこと、ジャッジメントとして当然のことで……」


黒子「…!」ぞくっ


女子a「どうしたんですの??白井さん…?」


黒子「い、いや、別になんでもありませんわ…」


黒子「(なんですの……この胸騒ぎは………なんだか…

…とてつもなく嫌な予感が……!!)」

………

251美琴大好き:2011/09/26(月) 22:43:18 ID:osf82JGQ
………

常盤台中学 校門前

スキルアウト1「だからあ、さっきから何度も聞いてるだろうが!!御坂美琴は今、どこにいるのかをよおお!!」


スキルアウト2「てめえが御坂美琴と同じクラスなのは調べがついてんだよ!!なあ、どうなんだよオイ!!??」


女子1「だ、だから何度も言っているではありませんの…御坂さんならホームルームが終わったらすぐに一人で帰ってしまわれたって…」


スキルアウト3「ちい!!すでに学校を出た後かよ!?それじゃ、もう寮に帰っちまったってことか…!?」


スキルアウト4「いや…寮で張っているメンバーからはそんな情報は来てねえし…
事前の調べでは御坂美琴が放課後まっすぐに寮に帰るなんてことはないはず…!!おそらく、郊外のどこかにいるはずだぜ!」


スキルアウト1「ちくしょお!!それじゃここで張っててももう時間の無駄じゃねーか!!とっとと他の場所を探しに…!!

252美琴大好き:2011/09/26(月) 22:46:42 ID:osf82JGQ
黒子「お待ちなさいな、あなたたち!!!」


スキルアウト2「はああ!!何だあてめえは!??」


スキルアウト3「その腕章…てめえ、ジャッジメントかよ…?
…けど、俺達はただ人探しをしてるだけだぜ?ジャッジメントにとやかく言われるようなことは何にもしてねーはずだがな?」


黒子「……、あなたたち!!御坂美琴を探して、一体どうするつもりなんですの!!?」


スキルアウト4「っ、てめえには関係ねーだろうがあ!!、とっととひっこめよ、ジャッジメントのお嬢ちゃんよおお!」


スキルアウト1「いや、待てコイツ……確かジャッジメントの白井黒子じゃねーか!!御坂美琴を崇拝してるっていう…!」

253美琴大好き:2011/09/26(月) 22:48:17 ID:osf82JGQ
スキルアウト2「なに!?…ってことはコイツを倒しても賞金GETってことかよ!」


スキルアウト3「ああ……こんなクソガキ仕留めるだけでも20万だ……ほんと、ボロい仕事だぜ…!」


黒子「……賞金……?あなたたちさっきから何を言って……!??」


スキルアウト3「白井黒子とか言ったか……?てめえに恨みはねえが……御坂美琴に味方するやつは、ひとり残らず俺達のターゲットなんだ
…すまねえが……ここでつぶされてくれやあ!!!」


黒子に襲いかかるスキルアウトたち


黒子「……!!(な、なんなんですの、一体……!!一体、何が起こっているんですの!??)」

254美琴大好き:2011/09/26(月) 22:51:46 ID:osf82JGQ



……………そのころ…

とある高校の職員室

小萌「失った能力を元に戻す方法、ですか??うーーん……そもそも、一度身に付けた能力がなくなっちゃった、
っていう前例事態あまり聞いたことないですし、先生にもよく分からないのです…」


上条「そ、そっか……小萌先生でも分かんないかあ…」


小萌「けど、もしその能力を失った人が元の力を取り戻そうと思ったら、それはきっと薬や治療でどうにかなる話ではないと思うのです。
おそらく、その人が能力を得るまでに通ってきた道を再び一から歩む、というのが結局は最も近道だと、先生は思うのですよ」


上条「あーーー、やっぱそうなのかあ……大丈夫かなあアイツ……」


小萌「(…………)」

255美琴大好き:2011/09/26(月) 23:04:50 ID:osf82JGQ
小萌「……けど、上条ちゃんがそこまで心配するくらい、御坂ちゃんと親密な知り合い関係だっただなんて…先生は初耳なのです」


上条「……え?い、いや親密って、俺は別にそんな……あれ?
…っていうか先生、なんで俺が御坂のこと話してる、って分かったの?」


小萌「なんでって、最近能力を失って話題になってる人なんて御坂美琴ちゃんただ一人なんだから、分かって当たり前なのです。
けどまさか、あの御坂ちゃんがそんなことになるなんて……先生も初めてその話を聞いたときはびっくりしたのです!」


上条「……先生は御坂と会ったことあるんだっけ??」


小萌「いえ、けど御坂ちゃんに関しては常日頃からいろんな噂を聞いてるんで良く知ってるんですよー!

その噂を聞く限り、御坂ちゃんは成績優秀、容姿端麗!おまけに自分がレベル5であることを鼻にかけないとっても良い子なのです!
まさに学園都市を代表する能力者、といっても過言じゃないくらいなのです!!」


上条「う、うーーん……まあ俺のイメージとはだいぶ違うんだけど……」

256美琴大好き:2011/09/26(月) 23:11:42 ID:uLgAjxjs
小萌「……それに先生は……なんだか御坂ちゃんはどことなく上条ちゃんに似ている気がしているのです」


上条「んな…、な、なんでだよ小萌先生!?俺はアイツみてーにガサツじゃねーぞ!?」


小萌「御坂ちゃんも話に聞く限り、上条ちゃんと一緒で正義感が強くて、困ってる人を決して見捨てたりしない、そんな強くてまっすぐな『心』をもった人のような気がするのです!!」


上条「ま、まあ確かに……俺に似ているかはおいといて…アイツって、確かにそういうところはあるかな…」


小萌「……けど、上条ちゃん。御坂ちゃんは、上条ちゃんと決定的に違う部分が一つだけあるのです、それが何かわかりますか??」


上条「違う部分…?って、アイツと違う部分なんて沢山ありすぎす気がするんですけど…
俺はアイツと違って人に電撃かましたりしないし、自販機蹴ったりしないし…ええっとそれから…」

小萌「御坂ちゃんが上条ちゃんと決定的に違う部分……ずばりそれは、『頭の良さ』なのです!!」


上条「」

257美琴大好き:2011/09/26(月) 23:22:09 ID:uLgAjxjs
上条「え、ちょ、ちょ……小萌先生……あ、ああ頭の良さって、それはどういう……」


小萌「そうですねえ……具体的な数値でいえば、御坂ちゃんは少なくとも上条ちゃんの12.35倍は頭がいいわけですから。だから…」


上条「えええーーーー!!ちょ、何そのちょっとリアルな数字!??100倍とか1000倍とか言ってくれた方が傷つかないんだけどっ!!!」


小萌「……そんな御坂ちゃんが上条ちゃんに『大丈夫』って言ったんだったら、
知り合いとして、それを素直に信じて見守っておくのが一番いいのかもしれませんよ?」


上条「え、……先生、けど……」

258美琴大好き:2011/09/26(月) 23:35:13 ID:E7vwHYvA
リアルタイムでキタ―^^v

259美琴大好き:2011/09/26(月) 23:40:44 ID:uLgAjxjs
小萌「御坂ちゃんがなんで、そこまで自信をもって『大丈夫』と言いきれてたのかは正直先生にも全ー然分かりません…
……はっきり言って、先生も上条ちゃんと同じでちっとも大丈夫じゃない気がするのです」


上条「だ、だったらなんでそんなこと…」


小萌「そんなの、御坂ちゃんがこの学園都市に7人しかいないレベル5だからに他ならないのです!」


上条「え…?」

260美琴大好き:2011/09/26(月) 23:49:08 ID:uLgAjxjs
小萌「御坂ちゃんは、学園都市の長い歴史の中でも7人しかいないレベル5に到達した生徒で…
…『超電磁砲』の異名を持つ第3位……それもレベル1からレベル5になったとてつもない努力家で…名門、常盤台中学のエース…

そんな御坂ちゃんの考えてることなんて、先生にはおよびもつかないのは当然なのです!!

先生は、上条ちゃんが御坂ちゃんとどういう間柄かは知らないですけど……
上条ちゃんが普段接してる御坂美琴という人物は、本来とてつもないくらい雲の上の存在ということ…

それを忘れてもらっては困るのです!!」


上条「え、ええーー、けど先生……御坂って普段そういう感じでもないし……俺は…」


黄泉川「…なんだって!??」


上条・小萌「……え?」

261美琴大好き:2011/09/26(月) 23:50:47 ID:uLgAjxjs
(電話中の黄泉川)

黄泉川「…ああ、ああ!わかった!すぐ行くじゃん!!」がちゃん!


小萌「……どうしたんですか、黄泉川先生?」


黄泉川「今、他のアンチスキルから連絡があったんだが、学区内にいつも
の数倍以上のスキルアウトが徘徊して、暴れまわっているらしいじゃん…!」


上条「な、なんだって……!?」

黄泉川「私は急いで連絡があった場所に行ってみるから…小萌先生は他の生徒に
今日は寮でおとなしくしているように連絡網を回すじゃんよ!」


小萌「わ、わかったのです…黄泉川先生も気をつけるのです」


黄泉川「ああ!」

走って職員室を後にする黄泉川


上条「………!」

262美琴大好き:2011/09/26(月) 23:56:35 ID:uLgAjxjs
小萌「……というわけで上条ちゃん、御坂ちゃんの話はこれくらいにして、今日は上条ちゃんもまっすぐ家に…

って、か、上条ちゃん!!ど、どこに行くのです!??」


上条「悪りい小萌先生!!俺、急用を思い出したからこれで!!」


小萌「ちょ……か、上条ちゃん!?ちゃ、ちゃんとまっすぐ家に帰るんですよ!!」


………

上条「(…………)」ざわっ…


上条「(…………なんだ…?なんだか……とてつもなく嫌な予感がする……!!


…まさか……、御坂の身に何か……!!?)」


…………

263美琴大好き:2011/09/26(月) 23:57:04 ID:uLgAjxjs
今日はここまでで。また明日以降に

264美琴大好き:2011/09/27(火) 00:02:39 ID:7Nvra/RQ
久しぶり!乙にゃんだよ

いやー、段々物騒になってきたんだよ

265美琴大好き:2011/09/27(火) 05:56:45 ID:hn4HFfvY
乙です。
続きを楽しみにしています。

266美琴大好き:2011/09/27(火) 08:18:34 ID:dd8qMf1E
乙!!盛り上がってきたな

267美琴大好き:2011/09/28(水) 21:09:12 ID:oGe3rMok
乙ー!上条ちゃん頑張れ

268美琴大好き:2011/09/30(金) 16:31:49 ID:zhLMTvJ2
続きまってますの

269美琴大好き:2011/10/01(土) 13:31:38 ID:4dEgPxkU
まじどーなるんだ
続き早く

270美琴大好き:2011/10/01(土) 14:37:33 ID:GxQ9O36c
続きまだー

271電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:01:12 ID:7xjPujs6
ここってエロもおk?

272電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:02:42 ID:7xjPujs6
エロおkなら一応電磁通行があるっちゃあるんだが

273美琴大好き:2011/10/03(月) 12:50:49 ID:BU8Oey5M
だめ

274電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:53:17 ID:7xjPujs6
ふーん

じゃあやめとくわ

275美琴大好き:2011/10/03(月) 14:36:16 ID:y6VChQII
電磁通行だけは許せない。つか一方通行自体許せない。
そもそもフツーに考えて有り得ないカプだろ。腐女子にしか考えつかない

276美琴大好き:2011/10/03(月) 15:03:57 ID:OD4zta1E
まあ間違いなく荒れるだろうしここじゃやめといたほうが無難だな
俺はカプとか全然気にしないからss速報あたりでスレ立ててくれれば面白かったら読みにいくぜ

277電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 16:30:55 ID:7xjPujs6
>>275
はぁ?意味わかんねー
『電磁通行許せないじゃ』なくて『一方通行が許せない』が
意味わかんねー

まだ妹達のこの引きずってんの?
だったら妹達にも罪があるんですけど

278美琴大好き:2011/10/03(月) 18:50:39 ID:y6VChQII
>>277
糞厨はここに来んなカス
100%極悪快楽殺人鬼糞が悪いに決まってんだろが
糞ともどもお前ら糞厨も早く死にさらせ。日本の恥なんだよお前らみたいなキチガイの存在は

279美琴大好き:2011/10/03(月) 19:08:02 ID:ku/9JwYI
まぁ、電磁通行はないわな
百歩譲っても「一方の贖罪あるいは断罪」をテーマにしてないと
クローンとは言え、身内を大量虐殺した奴とイチャコラやる話なんて気分悪いわ

280電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 19:49:29 ID:7xjPujs6
一方通行が悪いとか言ってるけどなぁ、まずその実験を仕向けたのは誰だ?
その実験に同意してその上で殺されてたのは誰だ?

確かに一方通行も悪い。あぁ悪いよ認めるよ。

だけど一方通行“だけ”が悪い訳じゃねーだろーが


一方通行が嫌いな奴は読み込み度が足りねーんだよ
表面だけしか読んでねぇ糞共が

281美琴大好き:2011/10/03(月) 20:04:08 ID:tJgELgtY
>>280
あぁ、よくわかった
お前が美琴と妹達どころか、一方の事すら理解してないって事が

罪か、演算補助の事を美琴と上条には教えない(笑)妹達、打ち止めは“罪”だな

芳川と研究員の男、アレイスターが悪いのは分かってるつもりだが

読み込み?お前こそちゃんと読んだのか?
他人に言われた事を鵜呑みにして“妹達を人形扱いにして、自分自身を守った”時点でそれら前提も後付けも金魚の糞程度の理由なんだよ

282美琴大好き:2011/10/03(月) 20:10:27 ID:zs0r5zEs
一方通行風に言うなら

「他の誰かが悪いからってオレの罪が軽くなる訳じゃあねェだろォが!!!」

まあこんなとこか

そして一方通行は実験の内容と学園都市暗部の存在を知った上で自由意志で実験に参加したよ、断ることは可能だった。まして第一位の力あるし

なお妹達は実験に同意して参加したのでは無く、最初から参加しないという選択肢を選ぶ事が出来ない立場ってこと

最初から殺される前提の妹達にも罪があるってのは無理過ぎる

逆に妹達も一方通行を殺すつもりだから悪い!って主張は妹達レベルで殺される可能性がある一方通行はその程度の存在って扱いになるから厳しいぞ

283電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 20:13:25 ID:7xjPujs6
>>281
別に妹達が全部悪いなんて言ってねーよ
芳川アレイスター打ち止め妹達一方通行
結局実験に関わった人間全員悪いんだよ

美琴は悪くねぇよ?どっちかっつーと被害者だ

一方通行が実験のことなにも反省しないでいたら腐れ外道だと思う
だけど反省して守ったじゃねーか
これからも守るって誓ったじゃねーか

実験の中で一番悪かったのは一方通行だよ
確かにそうだよ

だけどもういいじゃねーか
許してやってもいいじゃねーか

一方通行は過去に苦しんでた
他人に言われた事を鵜呑みにしちまうのも仕方ねーじゃねーか

一方通行は全然悪くないなんて言わないし
DNAマップ提供した美琴が悪いなんて言わねえ

もう一方通行が罪を背負ってくって決めたんだから
許してやってもいいじゃねえかって話をしてんだ

284美琴大好き:2011/10/03(月) 20:16:31 ID:sQvJyfc.
お前らが、一方通行の事を好きだったり嫌いだったりするのは分かったから、
他所でやってくれないか?

ここ、美琴板のはずなんだよ

285電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 20:18:18 ID:7xjPujs6
美琴が好きで一方通行が好きで電磁通行が好きで
電磁通行が否定されたから

286美琴大好き:2011/10/03(月) 20:35:15 ID:y6VChQII

■■■■■■ テンプレ窣 ■■■■■■
(完全論破された糞厨がとるセリフ・行動一覧表)

 ?現実逃避 … 「お前ら、何ムキになってんの?馬鹿じゃない?」
 ?唐突に自分の優位性を叫ぶ … 「便所の落書きにムキになって恥ずかしくない?」
 ?被害者意識 … 「お話したかっただけなのに、なんで叩かれなきゃいけないの?」
 ?AA・コピペ荒らし … 狂ったように○○叩きコピペを繰り返す。
 ?雑談荒らし … 他スレから援軍を呼んで、スレの趣旨とは関係ない雑談を始めてスレを潰す
 ?レッテル貼り … 突然、「引き篭もりだから~」「彼女いない奴は~」という自己妄想で決め付けた個人攻撃を始める。
 ?脳内予定 … 「これから○○だから落ちますw」「あんたらみたいに暇じゃないからw」
 ?自分語り … 唐突に話題の違う長文で自分語りやボヤキを始め、自分が論破されているという現実から目を逸らす。
 ?強制終了 … 「はいはいよかったね!じゃあこの話はもうお終い!」→この後?へと発展する場合が多い。
 ?脳内ソース … 「○○だから~に決まっている。ソースを出せ?そんなの自分で探せよバカ!」
 ?閉鎖空間 … 「自分の周りの人間(知人など)は全員、○○と言っていた。だから○○は世界の常識だ」
 ?放置 … 核心を突かれると、スレを放置する。放置することで現実から目を逸らし、?へと発展する。
 ?逆ギレ・開き直り … 「うるさいバカアホキモイ(ありとあらゆる暴言)私が正しいと言ったら正しいんだ!」


糞も電磁通行とか抜かしやがる糞厨も同罪だから早く死ね

287美琴大好き:2011/10/03(月) 20:35:46 ID:ZR0BJZFQ
全くあおり耐性がないな。
無視すればいいのに。

288美琴大好き:2011/10/03(月) 20:36:51 ID:y6VChQII
ID:7xjPujs6
ここに二度と来んな糞厨
早く死んでこい

289電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 20:38:29 ID:7xjPujs6
悪いが美琴は好きなんだよね

290美琴大好き:2011/10/03(月) 20:39:36 ID:OD4zta1E
だから煽るなよ…

291美琴大好き:2011/10/03(月) 20:39:46 ID:jLMNszcY
スレの趣旨と違うレスを続けるのは禁止です。削除及びアクセス規制の基準に該当します。
議論及び考察は該当するスレで行ってください。

292美琴大好き:2011/10/03(月) 20:44:15 ID:y6VChQII
ID:7xjPujs6
とっとと死ね糞厨
二度と来んなって言ったろーが
そんなに美琴と糞が好きなら美琴にフルボッコリンチされて無様に死ぬ糞のSSでも妄想して死んでこい

293美琴大好き:2011/10/03(月) 20:46:46 ID:ku/9JwYI
ID:7xjPujs6が消えればまるく収まるな
以下、スレの趣旨に戻ってSSを書く作業にもどりましょう

294電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 20:49:01 ID:7xjPujs6
まぁ美琴好きだからもうこれ以上は言わないけど
一方通行と電磁通行否定するお前ら許したわけじゃないから

295美琴大好き:2011/10/03(月) 20:50:13 ID:ku/9JwYI
はいはい、消えてね

296美琴大好き:2011/10/03(月) 20:50:25 ID:zs0r5zEs
>>285
ここは(美琴好き)が基本だからね

電磁通行は原作で自分を救ったHERO(上条さん)に対する恋心を失って、親しくなった(妹達)を殺した一方さんを好きになる

…ってかなり無理なキャラ改変しなきゃならないから拒否反応が多いのはしょうがないよ、書くならSS速報あたりでやったほうが良い

297美琴大好き:2011/10/03(月) 20:50:35 ID:y6VChQII
>>294
糞マンセーなキチガイ糞厨の存在自体が日本国民の総意で許せてませんからwww

298美琴大好き:2011/10/03(月) 20:53:49 ID:iy5BCaz6
もうなんだか一方通行の信者とアンチがお互いがお互いに成りすまして
双方の評価下げようとしてるんじゃないかってすら思えてきた
あんまりやるとアク禁だよ?

299美琴大好き:2011/10/03(月) 20:56:28 ID:ku/9JwYI
電磁通行云々を言い出し、周りを煽りまくってる奴一名が消えればまるく収まる話
アク禁なんて面倒なことする必要なし

300美琴大好き:2011/10/03(月) 21:00:14 ID:SyTKyUlc
この煽り耐性のなさはなんなんでしょうねー?

          ヽ、   、  、  、
     \ ヽ { ヽ、 \ ヽ ヽ ヽ 、
    ‐- 、ヽ \ \ ヽヽ \\ヽ \\
 `゙ ミ ヽ \ \ \ \ ヽ   \  lヽ、
  __>ミ   \ ヽ ヽ     ヽ  ヽ ! ハ
ヽ― = 二       \   \ l   }   |、
 >--== ミ 、`ヽ   ヽ、\  !  // / ト、
_ ̄>三二   ミ、  ,、ゝ‐- 、 |r-、/  /  |
 二` ミ-  _  ヽ/  - 、 `   ヽ / // }/
 ―= ニ ― ニ   .〉,ィ‐- 、__,〉  _,, 〉  ///-. 、. _
:‐:'": ヽ三 _  /〈 弋エヽ ヽ /ィェュ}.|////: : : : : :`゛:': -. .,,
: : : \ミ.二 _彡, -、}    /´'  } l`ヽ  〉 // : : : : : : : : : : : :.`ヽ
: : :ヽ-=ニ__ '" { ヾ `ヽ     ィ  ヘ  / 〉彡': : : : : : : : : : : : : : : : :/
: : : : `メ‐ '' ~   ヽ、lイ } _,z孑于テミx、Yr'´: : : : : : : : : : : : : : : :./
: : : : : : :.ノ//ィ  _ヽ! 弋二二二二{/: : : : : : : : : : : : : :_:>'"
: : : : : : : : : : :  ̄:` ―:l\  ̄  ̄  ̄ {: : : : : : : : : :> ''"
 ̄ " ' ― : :_: : _: :|  `> -- ‐ '"_ : ― ''"´
          \: :二: :二: :二: :二: :/
    __ _ . . -‐''": : : : : : : : : : : : : : `: ‐--.、
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./: : :\: : ヽ: : : : :ヽ: : : : : : : : :.〉{: : : : : : : : : : : : l: /: ヽ、
': : : : : : : : :∧ ̄ > ''‐._ ./  ヽ―‐''" \― !/: : : :∧
: : : : : : : : : : :l ∠二 _ ,.x-‐‐ 、   / ̄ \__\.|:/: : : : ∧
: : : : : : : : :/: |      |: : : : : : }  |: : : : : : :|   }/: : :/ : : |

301美琴大好き:2011/10/03(月) 21:10:29 ID:vcaduYV6
SS 更新されたと思ってたのに…

302美琴大好き:2011/10/04(火) 01:44:16 ID:1su9UMIk
全くだ…

303美琴大好き:2011/10/05(水) 01:16:06 ID:aVwGBPC.
ほんの少し更新…




……場所は再び 常盤台中学 校門前


スキルアウト1「…がは……つ、強い…」ドサッ…


黒子「はあ……はあ……」


スキルアウト2「そ、そんな………なんだこいつ…ガキのくせにめちゃくちゃ強えーじゃねーか…
能力者とはいえ、まさか俺達がこんなにあっさり……!!」


黒子「はあ…はあ……
さあ…残すはあなたただ一人みだいですけど…!まだやるんですの…!?」


スキルアウト2「ひ、ひい…!!い、いや……か、かんべんしてくれ!!」


黒子「だったら、はやく話すんですの!!何で貴方達はお姉さまのことを探しているんですの!?
それに『賞金』、というのは一体、なんのことなんですの!?とっとと答えるんですの!!」

304美琴大好き:2011/10/05(水) 01:25:17 ID:aVwGBPC.
スキルアウト2「………は、はは……『お姉さま』、か……さすがは白井黒子……噂どおりの生粋の『御坂美琴信者』だぜ…
…今も愛しのお姉さまのことで、冷静さを失ってるみてえだし…うう!!」ぐいい!!


黒子「…ごたくはいいから、とっとと質問に答えるんですの!!さもないと……!」


(男の胸ぐらをつかむ黒子)


スキルアウト2「…ごほ!ごほ!…はあ…はあ…だ、だがな……み、御坂美琴はもう終わりだぜ……!」


黒子「なんですって……!!?」


スキルアウト2「い、いいだろう…教えてやるよ……!!俺達が御坂美琴を狙っている理由を……!」

305美琴大好き:2011/10/05(水) 01:30:51 ID:aVwGBPC.
スキルアウト2「実はな…今、御坂美琴には賞金がかけられてるんだ……それもその額は一千万…!!
一千万だぜ!?奴の首を獲った奴には賞金一千万だとよ!!すげーだろ!!」


黒子「な………!!しょ、賞金ですって…!???お姉さまに一千万の賞金!?い、一体だれがそんなことを……!?」


スキルアウト2「さ、さあな…賞金をかけた奴と直線コンタクトをとったのは俺達スキルアウトの中でもトップの人間だけだ…
…だが、情報は確かだぜ……なんせ、この学区内にいるすべてのスキルアウトが動いているんだ…

…おそらく今現在……総勢でそうだな………300人以上のスキルアウトを御坂美琴狩りに躍起になっているはずだ……!!」


黒子「さ、300人…ですって……!??」

306美琴大好き:2011/10/05(水) 01:37:31 ID:aVwGBPC.
スキルアウト2「ああ、ついでにいうと、御坂美琴に味方する連中にも、一人頭20万の賞金がかけられているんだ…
……つまり、俺達のターゲットは御坂美琴だけじゃねえ……てめえみてえに奴に味方する人間すべてさ……ははは…!」


黒子「……………!!」


スキルアウト2「ひひ……御坂美琴もてめえら御坂美琴信者も、今日でもうおしまいだな……!!
俺達スキルアウトの手によって今日でおしまい…がはあ!!」ドサッ!!


(男を殴り倒す黒子)


黒子「(そんな……そんなまさか……!!……確かに、いつかはこんな連中が来るだろうことは予想できていた…
…ですけど、まさか一度にこれほどの規模の連中がお姉さまを狙うことになるだなんて………!!!)」


黒子「こうしちゃいられないですの……!!一刻も……一刻もはやく!!お姉さまを探さなければ!!!」しゅん!!


テレポートで場所を移動する黒子


………

307美琴大好き:2011/10/05(水) 01:39:57 ID:aVwGBPC.
…………

テレポートで学区内をかける黒子


黒子「はあ、はあ…!!」


黒子「(いつもお姉さまが立ちよりそうなゲームセンターや雑貨屋、本屋…!どこにもいないんですの…)」



『…おかけになった電話番号は現在、電波の届かないところにいるか、電源が入っていないため…』


黒子「(電話も何度かけてもつながらないですの…!!?お姉さま、一体どこに…
…まさかもう、奴らに…!!?)」


黒子「(…いや、カンのいいお姉さまのことですわ…!きっと、身の危険を事前に察知して、どこかに身を隠しているのかもしれないですわ……!!
それならば、なんとしても奴らより早く、お姉さまを探し出して保護しなければ…!!)」


黒子「(ですけど、一体どうやって探せば…?)

……は!そうですわ!!」


ぷるるる…(電話をかける黒子)

308美琴大好き:2011/10/05(水) 01:47:47 ID:aVwGBPC.
ジャッジメント支部


初春「み、御坂さんがこの学区内中のスキルアウトに狙われている!??そ、そんな、一体どうしてそんな事態に……!!?」


黒子『詳しい話は後ですのよ、初春!!それよりも、いますぐに学区内に設置してある監視カメラでお姉さまを探すんですの!!はやくしないと……お姉さまが……!!!』


初春「わ、わかりました白井さん!!すぐに学区内の監視カメラにアクセスしてみます!!」

カシャカシャカシャ……!!


猛スピードでキーボードをたたく初春



…………


黒子「(監視カメラを使っての学区内の空間把握は初春の十八番…!
これで奴らよりも早くお姉さまの位置を特定することができれば……すぐにワタクシが保護しに…!)」



………

カシャカシャカシャ……


初春「………、え……?」

309美琴大好き:2011/10/05(水) 01:51:00 ID:aVwGBPC.
初春「…………な、……そんなまさか……」


黒子『……、ど、どうしたんですの、初春!!…初春…!??』


初春「し、白井さん…それが…………アクセス………できないんです……」


………………


黒子「…な、なんですって…?……初春……何を言っているんですの……??」


初春『だ、だから…!!監視カメラにアクセスできないんです……!!
何者かにハッキングされて……学区内すべての監視カメラが、制御不能の状態に陥ってます!!』


黒子「……な、………そ、そんなバカな……!!!!」

310美琴大好き:2011/10/05(水) 02:03:22 ID:aVwGBPC.
…………

…………


………街はずれにあるさびれた電話ボックス


電話ボックスの中でひとりたたずむ洪庵博巳…


パリ……パリ……



洪庵「……ふふふ……能力を介した電話回線から電脳空間へのハッキング行為……
『超電磁砲』の専売特許だと思っている連中が多いようだけれど……

…その程度の芸当、私でも簡単にこなすことができるわ…」


洪庵「そう……一時的に学区内にあるすべての監視カメラに侵入し、自分の『目』として操る程度のこと、造作のないことだわ…!!」

311美琴大好き:2011/10/05(水) 02:08:58 ID:1su9UMIk
リアルタイム遭遇きたー
支援

312美琴大好き:2011/10/05(水) 02:17:04 ID:aVwGBPC.

洪庵「(今……学区内の監視カメラの映像はすべて私の脳内と直接リンクしている…
…そう!私はこの場にいながら、この学区内すべての空間を把握しているに等しい力を手に入れているんだわ!!)」


………

洪庵「……あらあら……白井黒子ったら街中であんなにうろたえちゃって……
監視カメラ越しのモニターでも十分分かるくらい…見事なうろたえっぷりねえ…

…この反応を見る限りどうやらようやく、学区内の異変に気付いたようね…けど、ちょっと遅すぎたようねえ……」


洪庵「ふふ……それにしても御坂美琴の奴、事前に身の危険を察知してどこかに身を隠しているのでしょうが…
…無駄なあがきだわ!!どこに逃げようと、この学区内に設置されている数千の監視カメラで必ず見つけ出してやるわ!!…

…そして、しっかりと映像としておさめて、知らしめてやるんだわ……奴がレベル0のスキルアウトどもになぶられ、蹂躙される様を……!!

そう…この学園都市にいる230万人の生徒達に!!知らしめてやるんだから!!

本当の意味での!!『御坂美琴の陥落』、をさあ!!!!」


……………

313美琴大好き:2011/10/05(水) 02:17:53 ID:aVwGBPC.
ごめん今日はここまで…なるべく早く更新します

314美琴大好き:2011/10/05(水) 02:47:22 ID:/v7WkOa6
乙なんだよ
ハラハラするなぁ

315美琴大好き:2011/10/05(水) 03:04:56 ID:Ne.ki7zM
学区内のスキルアウト全てって駒場グループは…
まあ細かいこと気にしても仕方ないんだけど

上条とエツァリとあと誰が参戦するかな
一方通行は動くのか否か…

316美琴大好き:2011/10/05(水) 07:16:04 ID:3mvO/.Mk
超乙って訳であるなのよなそげぶですのゴルアァァアァだにゃーん

妹達も是非からんでほしい…

317美琴大好き:2011/10/05(水) 12:34:57 ID:UvewOYxs
みさきちはどうでるかな…それとももう出番は終わりなのかな…

318美琴大好き:2011/10/05(水) 18:21:47 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
なかなか焦らしてくれるんだよ

319美琴大好き:2011/10/05(水) 20:51:32 ID:hn4HFfvY
乙です。
洪庵ちゃん、焦りすぎで自ら墓穴を掘ったことになるのかな。

320美琴大好き:2011/10/08(土) 23:04:43 ID:hn4HFfvY
待ってます

321美琴大好き:2011/10/08(土) 23:15:54 ID:sIZyxyCU



御坂美琴が能力を失ってから12日目が経過したその日……

総勢362名のスキルアウトが御坂美琴、また彼女に味方をする人間の
『始末』のため学区中を駆け回り

…常盤台中学がある第7学区は、かつてない混乱に見舞われた……


ことの経緯は、これより前日にさかのぼる。


…………

322美琴大好き:2011/10/08(土) 23:19:31 ID:sIZyxyCU
…………

…………

スキルアウトのアジト

リーダー『……御坂美琴の首を取ったら賞金1千万か……その話、本当なんだろうな…?』


洪庵『疑り深い連中ねえ……だから、さっきから何度も言ってるじゃない……
もしあなた達が御坂美琴をしとめることができたら、ちゃんと1千万払ってやるわ

……今やレベル1の御坂美琴をしとめるだけで1千万が手に入る……こんなおいしい話はないでしょう?』


リーダー『……言ってみろ……何か裏があるのだろう?』



洪庵『裏だなんて……けど、まあそうねえ……あえて言うのであれば、この件で貴方達が留意する点がおおきく3つあるわ』


リーダー『留意する点……?なんだってんだよ??』

323美琴大好き:2011/10/08(土) 23:25:25 ID:sIZyxyCU
洪庵『…ひとつは、御坂美琴にはレベル1になったのにもかかわらず、いまだに味方する連中が数多くいるという点。
……御坂美琴自身に力はなくても、そういったゴミのような連中が必ず私たちの作戦の邪魔をしてくるはずよ。だから、頭数は十分に用意しておくことね』


男1『なるほどな…レベル1の御坂美琴だけなら仕留めるのは簡単だろうが、周りの取り巻きがいるとそうもいかないということか
……ようやく一千万という額の意味が分かったぜ』


洪庵『ちなみに…御坂美琴に味方する奴らをしとめても、一人あたり20万の特別ボーナスを払ってやるわ。
奴に味方するとどういう目にあうのか……連中にも思い知らせてあげなきゃいけないしねえ…ふふ…』


洪庵『……2つ目は作戦決行の日時よ。作戦決行は明日の放課後。さっきも言ったけどそれまでに十分な戦力を用意しておくことね』


男1『はん!それなら問題ねえ…おれたちゃ、この学区で一番大きな勢力をもつスキルアウトだぜ。声をかければ軽く300人以上は集まるはずだ…
少しばかり、能力者が御坂美琴の味方をしたところで何の問題はないはずだぜ』


洪庵『……油断はしないことね。派手に動けば、ジャッジメントやアンチスキルにも邪魔をされる可能性もある。
戦力はできるだけ確保しておくことね』

324美琴大好き:2011/10/08(土) 23:32:18 ID:sIZyxyCU
洪庵『3つは御坂美琴の首をとる、というその意味についてよ』


男2『はああ?意味だと?一体どういうことだよ?』


洪庵『首をとる、というのは何も肉体的に痛めつけたり、命を獲るという意味じゃあないってことよ。
御坂美琴の『心』を折る、それが目的なのよ?分かるかしら?』


リーダー『心……だと??』


洪庵『そう……御坂美琴の心を折るためだったら、奴に何をしようと構わない…
…肉体的に痛めつけようが、蹂躙しようが、犯そうが!!!

とにかく、奴がもう二度とレベル5になることはおろか……能力者として、人間として、二度と這い上がることができなくなるよう、
徹底的に精神を…心をボキボキに打ち砕いてやるのよ!!

……そこまでしてもらわないと、一千万はあげられないわねぇ…」


男1『………俺達も大概の悪だが……てめえも相当なモンだな……イカれてやがる』


洪庵『……はん!。私は能力者として……『電撃使い』として大成することが約束された人間…
…あなたたちみたいな素養のないレベル0の集まりと一緒にしてもらいたくないわ』


男1『な、なんだとお!!』

325美琴大好き:2011/10/08(土) 23:34:11 ID:sIZyxyCU
リーダー『…まあ、いいさ。俺達は金さえもらえればそれでいい。その話、飲んでやるよ。
ただし、作戦が終わりしだい、金は耳をそろえて、ただちに払ってもらうからな』


洪庵『ええ……物分かりが良くて助かるわあ……当日は私もサポートしてやるから…速やかな作戦完了を期待してるわ』


……………


スキルアウトのアジトを後にし、帰路につく洪庵

学園都市郊外

洪庵『(はは!!これで御坂美琴はおしまい!!ついでに奴に味方するゴミクズどもにも制裁を加えることができる!!

ふふ…なんてイイ気分なのかしら……明日の放課後が待ち遠しいわ……!!)』


洪庵『明日……明日ですべてが終わる……!!』

326美琴大好き:2011/10/08(土) 23:37:38 ID:sIZyxyCU
洪庵『………ん?』

洪庵『(……あそこの公園にいるのは………あの後ろすがた……まさか!!)』


とある公園

美琴『ええと……それで……確か…』びりびりびり……

……………


洪庵『……!!!(御坂美琴………!!)』


洪庵『(はは…!!普段、郊外ではこの公園で地道に特訓を重ねていた、ってわけ!!
ほんと、もとの自分に這い上がろうと必死なのねえ…

…けど、明日の放課後には、もうそんな気持ち二度と思わないくらい、今よりもどん底に落ちるとも知らずに……くすくす…)』

不敵な笑みを浮かべながら、美琴の後ろ姿を見つめる洪庵博巳。


美琴『………』ビリビリビリビリ……

327美琴大好き:2011/10/08(土) 23:40:52 ID:sIZyxyCU
洪庵『(…………明日の放課後には貴様は………)  …………、』


洪庵『(……いや、違う…!!…明日なんて待たなくても……今ここで、私の手で、奴を始末してしまえば……!!!)』


洪庵『(そうだわ!!あんな連中に大金をはたいて依頼しなくても……私が今ここで、奴を始末してしまえば済む話……!!幸い、今周りには誰もいない…
…目撃者も、奴に味方する連中も……!!

レベル1になり下がった御坂美琴なんて、誰の助けも借りずとも、私一人で………!!!)』


洪庵『……!!!』ゾクゥ!!


……………

328美琴大好き:2011/10/08(土) 23:44:42 ID:sIZyxyCU

……………

美琴『…………うーーーん…』ビリビリビリビリ………


美琴『………ま、こんなとこかしらね……………ん?』

後ろを振り向く美琴


美琴『……?あれ、おかしいわね……誰かに見られていた気がしたんだけど………』


……………

路地裏

洪庵『はあ……はあ……』

洪庵「(な、なんで!!なんで逃げるのよ私は……!!??背後から奴に電撃を浴びせればよかっただけの話なのに…一体なんで……)』


洪庵『……ふ、ふふ……』


洪庵『(まあ、いいわ……ど、どの道、奴は明日にはもう奈落の底にいるんだ…

…今日私が、私が手を下すまでもない……そういうことだわ……』


…………

329美琴大好き:2011/10/08(土) 23:50:26 ID:sIZyxyCU
再び現在……

電話ボックス

洪庵「(……そうよ……あの時、私が御坂美琴を自分の手で始末しなかったのは…
今や奴がレベル1の能力者で……私が直接手を下すまでもないと……そう思ったからだわ…!!)」


洪庵「(……ありえるはずがないわ……)」


洪庵「(この私が……レベル1の御坂美琴に『恐れ』を抱いたなんてこと……!!!)」

330美琴大好き:2011/10/09(日) 00:07:01 ID:sIZyxyCU
……………


…………


とある病院


カエル医者「どこに行こうというのだね?君達…」


御坂妹「……決まっています。スキルアウトという連中からお姉さまを守りに
行くのです、とミサカ10032号は懇切丁寧に説明します」


13577号「早く行かなければ、お姉さまの身が危ないのです、とミサカ13577号は切迫した状況を伝えます」


カエル医者「危険だね。相手のスキルアウトはレベル0の集団とはいえ、
徒党を組んだら高位能力者ですら帰り打ちにするような連中だ。

特に君達は見た目は御坂さんと同じなわけだし……今外に出たら、
率先して狙われる可能性大だ……ミイラ取りがミイラになる可能性を考慮しなくてはね?」


10039号「それでも……お姉さまのピンチを放っておくわけにはいきません、
とミサカ10039号は心からの本心を述べてみます」


カエル医者「……君も同じ考えなのかい?」


19090号「み、ミサカもお姉さまのことを……助けたいとミサカ19090号は…」


カエル医者「(やれやれ………)」

331美琴大好き:2011/10/09(日) 00:19:36 ID:sIZyxyCU
御坂妹「お姉さまはかつて……自分の命を捨ててまで、ミサカ達のことを
助けてくれようとしました…
…今度はミサカ達がお姉さまを助ける番です…お願いします、行かせてください…と、ミサカ10032号はお願いしてみます」


カエル医者「やれやれ、分かったよ……だがしかし、くれぐれも無理はしないことだね?
危なくなったらすぐにここに戻ってくるんだね?」


打ち止め『ミサカも協力するぅ!!ってミサカはミサカもオリジナルに助けてもらった恩を
忘れていないことをちゃんとアピールをしてみたり!!!
ねーねー、それでオリジナルを助ける作戦とかも考えたほうがいいかも、ってミサカはミサカは司令官ぶって…』


御坂妹「あ、こなくていいです、検体番号20001号。はっきり言って足手まといです。…とミサカは即答します」


13577号「ええ、お子ちゃまは家でミルクでも飲んでやがれ、とミサカはガキのたわごとに
付き合ってられない空気を存分にだしてみます』


10039号「あと、戦闘態勢に入っているミサカ達に
気安くネットワークを介して話しかけないでもらいますか、気が散ります、とミサカは叱咤します」


19090号「あ、あの…やっぱり危ないから……ってミサカは…」


打ち止め『』

332美琴大好き:2011/10/09(日) 00:28:59 ID:sIZyxyCU
黄泉川の家


打ち止め「むっきいいいいいいーーー!!!いつもより
帰りが遅い黄泉川に連絡して、情報を仕入れたのはミサカなのにいいい!!

ってミサカはミサカは蚊帳の外にされるのがこんなにつらいだなんてえええええ!!!!!」


打ち止め「いーーもん!いーーもん!!ミサカは他のミサカの力なんて
借りずに一人でオリジナルを助けるんだから!!

昔のRPGだった仲間なんていないで、一人でお姫様を助けたりしてたんだから!!
ってミサカはミサカは今のゆとり世代とは違うんだぞアピールしてみたり!!!」



がらっ!!!


一方通行「おい!!うっせーぞクソガキ!!何さっきから騒いでやがんだァ!?
いい加減に……!!」

しーーん……

もぬけのカラの部屋……


一方通行「……クソガキ……?

何処行きやがったんだァ?おい!?ラストオーダー!??」


……………

333美琴大好き:2011/10/09(日) 00:29:41 ID:sIZyxyCU
今日はここまでで。また明日以降に

334美琴大好き:2011/10/09(日) 00:45:04 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
打ち止めが心配ですが、一方通行さんがなんとかするのでしょうか。

335美琴大好き:2011/10/09(日) 01:15:17 ID:3mvO/.Mk
結局乙って訳よ!続き正座して待ってるわけよ!

336美琴大好き:2011/10/09(日) 07:13:03 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
さあいよいよってカンジなんだよ

337美琴大好き:2011/10/09(日) 08:01:59 ID:8H.Pd32Y
乙!
オリキャラがクズすぎて誰が制裁を加えるのかすごいワクワクするんだが…w

338美琴大好き:2011/10/10(月) 03:20:39 ID:j8u40CWA
俺の中では、洪庵さんは巨乳で茶髪ロングヘヤーな感じで勝手に脳内補完してる

339美琴大好き:2011/10/10(月) 19:47:08 ID:LU/M/iW.
俺は小公女セーラにでてくるラビニアみたいなイメージ
誰かイメージ画描かないかな

340美琴大好き:2011/10/14(金) 21:55:37 ID:PGPmMzko
ほんのすこし更新


とあるオープンカフェ

フレンダ「ねえねえ、どう、このカフェ?こないだ散歩して偶然見つけたんだけどさ、
なかなかシャレてていいとこでしょ?」


絹旗「そうですねぇ、まあ超それなりに合格点、って言ったところですか?」


滝壺「……北北西からの信号がよく届く……いいところだね」


フレンダ「へっへーん、でしょでしょ?結局さ、私ってばこういう穴場スポット探すのに長けてるってことよ!
ねえ、麦野もそう思うでしょ??」


麦野「まあそうねえ、フレンダの紹介の割にはなかなかいい所だと思うわ。………けどまあ…
…さっきから街中でうろちょろしてる小ハどもエがいなけりゃ、もっとよかったのにねえ」

341美琴大好き:2011/10/14(金) 21:59:30 ID:PGPmMzko
……………
街中を徘徊するスキルアウト達

スキルアウト1「いたか!?」

スキルアウト2「いや…こっちにもいねえ!!」

スキルアウト3「よし、それじゃあ俺は、あっちの路地裏を探してくる!!」


…………

フレンダ「うーーん、そういやそうだよねえ…
…なんで今日はこんなに『浜面もどき』が沢山うろうろしてるんだろう?」


絹旗「普段はこんな表通りを超徘徊するような連中じゃないはずなんですが……何かあったんですかね?」


麦野「…………」


……………

スキルアウト1「どうだった…?」

スキルアウト3「ダメだ、路地裏にもいねーよ」

スキルアウト2「この辺にもいねーかあ……ちくしょー、一体どこに隠れてやがんだよ、『御坂美琴』の野郎はよお」

…………

麦野「…………、」ぴくっ

342美琴大好き:2011/10/14(金) 22:17:12 ID:PGPmMzko
…………

フレンダ「まあまあ、それはそうと…
…結局さ、ここのデザートが超おすすめなわけよ!特に、ここのモンブランが……」


麦野「」ガタッ

無言で席をたつ麦野

カツカツカツ……


滝壺「………?」

絹旗「麦野?」


…………

スキルアウト1「御坂美琴の奴……やっぱ常盤台の寮にいるんじゃねーのか?これだけの人数で郊外を探してもいないなんてよお」

スキルアウト2「けど、まだ作戦を開始して一時間もたってねーんだぞ?まだ分かんねーよ」

スキルアウト3「うーーん、しかしそれにしたって……ん?」トントン

背後から肩をたたかれるスキルアウト


スキルアウト3「ああ?なんだてめえは……ひい!?」ぐいい!

胸ぐらをつかまれるスキルアウト

343美琴大好き:2011/10/14(金) 22:25:32 ID:dJFY71Co

………

スキルアウト3「ちょ……や、やめ……く、苦しい……」ぎりぎり…

スキルアウト1「お、おい!??」

スキルアウト2「俺達の仲間になにしやがるんだてめえ!?一体……?」


麦野「いやあ、大した用事じゃないんだけどさあ…その御坂美琴がどうとかいう、
てめえらの話をもう少し詳しく教えてくれないかしら…?」

344美琴大好き:2011/10/14(金) 22:29:23 ID:dJFY71Co
一方そのころ…

オープンカフェ 別の席


……………

スキルアウトA「こっちだ、こっちを探せ!!」

スキルアウトB「わかった!俺はこっちのほうを…」

…………


女子A「……今日は一体どうしたのでしょう?」


女子B「ええ、さっきから見るからに粗暴な方達が街中を徘徊しているんですわ」


女子C「まったく……何をしているのかしりませんけど……これでは落ち着いてお茶も飲めませんわ……」


女子A「すみません女王……せっかくのティータイムですのに……このカフェを選んだ私の責任ですわ…」


食蜂「(……………)」

345美琴大好き:2011/10/14(金) 22:33:41 ID:dJFY71Co
食蜂「……落ちるとこまで落ちたわねえ……洪庵さんも」ぼそっ


女子C「…え??今何かおっしゃいました、女王?」


食蜂「んー?別にぃ?…あ、すいませーーん!エクレアもう一つお願いできるかしら」


女子A「ちょ、だ、ダメですよ女王!そんなに食べたら、せっかくのプロポーションが…」


…………

346美琴大好き:2011/10/14(金) 22:53:19 ID:dJFY71Co

…………

学園都市郊外

鉄装「300人以上のスキルアウト達が御坂さんを狙っているって……ホントの話なんですか!??」


黄泉川「ああ!さっき街中で捕えた、メンバーから聞きだした情報によるとそうらしいじゃん!!
それで、鉄装!他の地区のスキルアウトからの応援はどうなってる!?これだけの数、私たちだけじゃ検挙しきれないじゃん!!」


鉄装「そ、それが……あまりに急な要請だから、すぐには応援に駆け付けられないって連絡が…」


黄泉川「くそ!!そんな悠長なことを言ってる場合じゃねーってのに…!!仕方ない、鉄装!
とりあえず、ガキどもの検挙は後回しにして、御坂美琴の保護を最優先にするじゃん!」


鉄装「は、はい!分かりました!!」

347美琴大好き:2011/10/14(金) 22:55:49 ID:dJFY71Co
>>346 御免間違い

○黄泉川「ああ!さっき街中で捕えた、メンバーから聞きだした情報によるとそうらしいじゃん!!
それで、鉄装!他の地区のアンチスキルからの応援はどうなってる!?これだけの数、私たちだけじゃ検挙しきれないじゃん!!」


×黄泉川「ああ!さっき街中で捕えた、メンバーから聞きだした情報によるとそうらしいじゃん!!
それで、鉄装!他の地区のスキルアウトからの応援はどうなってる!?これだけの数、私たちだけじゃ検挙しきれないじゃん!!」

348美琴大好き:2011/10/14(金) 23:15:04 ID:dJFY71Co
…………

とある電話ボックス


洪庵「……くすくす…アンチスキルやジャッジメントの連中も、あまりに急な出来事に
対応しきれてないみたいね……完全に計画どおりだわ…」


洪庵「…それにしても御坂美琴……これだけの数の監視カメラで探してもなかなか見つからないだなんて……
一体どこにいきやがったのかしら……誰かにかくまってもらっているのか……それとも……」


洪庵「まあいいわ……。ジャッジメントやアンチスキルが動き出すのにはしばらく時間がかかる…
あせることはないか…

そうねえ……とりあえずは、御坂美琴に味方するゴミどもの始末から先にしようかしら…
何か所かでチラホラと動き回っているみたいだし……ふふふ…」


洪庵「(そう……あせることはないわ……今の私には、第7学区中を見渡せる『目』と、
総勢300体以上の『駒』がある…!!そう、じっくりいきましょう…じっくりと、ねえ……!!)」

349美琴大好き:2011/10/14(金) 23:26:06 ID:dJFY71Co
………御坂美琴の『陥落』計画が開始して1時間が経過したその時。



洪庵博巳は、自身が満を持して発案したこの計画に

2つの『大誤算』があることに、

この時まだ、気づいていない…




……………

とあるコンビニ


店員「ありがとうございましたー!」

ウィ――ン…


美琴「…………」

コンビニからでてくる御坂美琴。

(私服姿で頭には黒いつば付の帽子をかぶっているという出で立ち)


…………

スキルアウトD「いたか!?」

スキルアウトE「いや、こっちにもいねえ!!ちくしょー、どこにいやがるんだ!?」

…………


美琴「………」

(黒い帽子のつばを深々と下ろす美琴)


美琴「(さて……と…)」

…………

…………

350美琴大好き:2011/10/14(金) 23:26:41 ID:dJFY71Co
今日はここまで。また明日以降に…

351美琴大好き:2011/10/15(土) 00:38:42 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
美琴が姿を現して、さあどうなるか。
続きを楽しみにしています。

352美琴大好き:2011/10/15(土) 10:42:19 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
アイテム勢も出てきて盛り上がってきたんだよ

353美琴大好き:2011/10/17(月) 21:29:44 ID:C8FRYuJ.
洪庵さんはあれだな
SS のオリキャラ独特の痛い感じがなくて
名悪役やれてる感じがいいな

354美琴大好き:2011/10/17(月) 23:25:42 ID:tJWyJ3nk
オリキャラが八面六臂の大活躍してると何とも言えない気分になるよね

355美琴大好き:2011/10/19(水) 22:47:22 ID:E7vwHYvA
そろそろかな?

356美琴大好き:2011/10/20(木) 14:55:32 ID:y8995yhk
早く早く!!

357美琴大好き:2011/10/21(金) 22:29:05 ID:hnG8lr0o
そのころ……

郊外をテレポートでかけ周り、美琴を探す黒子

しゅん!

黒子「はあ…はあ…ここにもいない……!!(一体どこにいったんですの、お姉さま…!!)」


黒子「でしたら、次は……!!」しゅん!


再びテレポートで移動する黒子


黒子「(…………)」

358美琴大好き:2011/10/21(金) 22:32:11 ID:hnG8lr0o
黒子「(……なんて……なんてざまなんですの、白井黒子!!)」


黒子「(何がお姉さまのルームメイト……!なにがお姉さまのパートナー……!?何がお姉さまの『露払い』なんですのよ……!?
今、ワタクシはお姉さまのために……何ひとつできてはいないではないですの!!)


黒子「(お姉さまの能力を取り戻す手助けもできず……!!あげく、お姉さまをロクにお守りすることもできず、こんな危険な目にあわせて…
…一体何をやっているんですのワタクシは!!!)」


黒子「(いつだってそうなんですの……ワタクシは…
…いつも肝心な時にお姉さまのお役にたてていない……!!お姉さまが本当に困っているときになにも……!)」


黒子「…(お姉さ…)…きゃあ!!」ドガァ!!


後ろから鈍器で殴られ、倒れこむ黒子


黒子「……な……?」

359美琴大好き:2011/10/21(金) 22:34:52 ID:hnG8lr0o
スキルアウトA「へへ……やっぱり、ここにいやがったか白井黒子…!」


スキルアウトB「ああ……情報どおり……ぴったりだぜ」


スキルアウトC「残念だったな……てめえの動向くらいこちとら把握ずみなんだよ……
悪いが、御坂美琴を仕留める準備運動がてら、その首、とらせてもらうぜ…ひひ…」


ぞろぞろ……


黒子を取り囲むスキルアウト達


黒子「………!」


黒子「(く、くそ!こんな時に……!
いや……それよりも、情報どおり、ですって…?…い、一体どういうことなんですの…!?


まさか……!!?)」

360美琴大好き:2011/10/21(金) 22:40:53 ID:hnG8lr0o
…………

第3学区 別の地区では…

初春『ちょ…も、もしもし!??だ、だめですよ佐天さん!危ないですから!!
おとなしくお家で避難しててください!!』


学区内を走り回りながら、初春と電話中の佐天。


佐天「そんなこと!!御坂さんが危険な目にあってるのにできるわけないでしょ!?
学区内のビデオカメラが占拠されて使えないんだったら、走り回って御坂さんのこと探すしかないよ!!」


初春『け、けど…佐天さん!!今、第3学区内には沢山のスキルアウトが徘徊しているんですよ!?
それに、御坂さんの知り合いもターゲットっていうことは、佐天さんだって狙われる可能性があるんですから!?
やっぱり危ないですから避難しててください!』

361美琴大好き:2011/10/21(金) 22:42:12 ID:hnG8lr0o
佐天「大丈夫だって初春!そもそも私が御坂さんの友達なんてこと、スキルアウトが知ってるわけないでしょ?
私がターゲットになることなんてありえな…」


スキルアウトA「あーいたいた。てめえが佐天涙子だな」


スキルアウトB「ああ、こいつで間違いねえ…情報どおりだな」


佐天「え……?」


数人のスキルアウトに取り囲まれる佐天。


佐天「そ……そんな…一体どうして……」


スキルアウトA「その制服……柵川中学の生徒か……ってことは上位の能力者である可能性もねえな…」


スキルアウトB「ああ…こんな雑魚しとめるだけで20万なんて……ホントボロイ仕事だぜ…へへへ……」


初春『も、もしもし!?どうしたんですか一体!?佐天さん!??もしもし、もしもし!??』

………

362美琴大好き:2011/10/21(金) 22:52:41 ID:hnG8lr0o
第3学区 路地裏

打ち止め「だーーかーーら!!これ以上、オリジナルをいじめるのは止めて、ってミサカはミサカはあなたたちにさっきからお説教してるのに!!
何でわかってくれないの!?」


スキルアウト1「ああもう…さっきから何なんだよこのガキは…オリジナルってなんのことだよ…
…わけわかんねえ…ほら、ガキは家帰って糞して寝てな、しっし!」


打ち止め「ああーーもう!!何でミサカの言うことは聞いてくれないの!?ってミサカはミサカの駄々っ子交渉術が聞かなくていささかショックを隠しきれなかったり!!」


スキルアウト1「……ったく、何なんだよコイツは……ん?いや、まてミサカだと……?
それにこいつ……よく見ると御坂美琴の容姿にそっくりじゃねえか……

まさかてめえ……御坂美琴の妹か何かか!??」


打ち止め「おおーー!ようやくミサカの苦労が実って意思疎通が通じてきたよ、わーーい…

…ってきゃあああああ!!!」


スキルアウトに両腕をつかまれ、持ち上げられる打ち止め

363美琴大好き:2011/10/21(金) 22:57:25 ID:hnG8lr0o
スキルアウト1「ははは!!こりゃあ思わぬ収穫があったぜ!!まさか、こんなトコで御坂美琴の妹とはちあうなんてな!!」


打ち止め「わ、わああ!!ちょ、は、離して、ってミサカはミサカは……!!」


スキルアウト1「離すわけねーだろばーか!!てめえには御坂美琴をおびき寄せる餌に……ってぐああああ!!」ビリビリビリ!! ドサッ


打ち止め「……え?」


御坂妹「……こんなところで何をしているのですか、検体番号20001号」

364美琴大好き:2011/10/21(金) 23:13:03 ID:hnG8lr0o
打ち止め「あ、あれ!?10032号!?…そ、それに皆も!!」

ぞろぞろ…

13577号「…あれほど、来なくていい、と釘を刺したのに……まったく聞きわけのない上位個体ですね…とミサカは心底あきれ顔でため息をついてみます」


10039号「私たちが通りすがらなかったらどうするつもりだったのですか、とミサカは上位個体の軽率な行動を糾弾してみます」


19090号「あ、危ないって言ったのに…ってミサカは…」


打ち止め「うう…け、けどだって…だって、ミサカだって、オリジナルの為に頑張りたかったんだもん……ってミサカはミサカは……」


御坂妹「だいたい20001号、あなたは……、…………!!」


打ち止め「……?どうしたの10032号?……って、ええ…!?」

365美琴大好き:2011/10/21(金) 23:17:18 ID:hnG8lr0o
ぞろぞろ……

スキルアウト2「へえ……ほんとだ、情報どおりだ…ホントに御坂美琴とおんなじ姿恰好してやがる……」


スキルアウト3「こいつらかよ…御坂美琴の『影武者』ども、っていうのはよお…ははっ、
頭のゴーグルがねえと本人と見分けがつかねえなあ…」


スキルアウト4「レベル3相当の力をもっているっていう話だが……これだけの数でかかれば問題ねえだろう……」


スキルアウト5「ひい…ふう…合計で5人だから…全員仕留めたら100万だな…!!ちょろいもんだぜ」

ぞろぞろ……

御坂妹達を取り囲むスキルアウト達

………
10039号「ものすごい数です……これだけの人数に一度にしかけられると、ミサカ達の戦力では劣勢を強いられることは
必死です…とミサカはさりげなくピンチであることを説明してみます」


打ち止め「うああ…けど…な、なんで急にいっぱいやってきたの、ってミサカはミサカは何気ない疑問を抱いてみたり…」


御坂妹「……全然何気なくはないです、検体番号20001号。まるで、ミサカ達がここにいるのを知っていたかのような動き……これはまさか…」

366美琴大好き:2011/10/21(金) 23:35:58 ID:hnG8lr0o
とある電話ボックス


洪庵「……『誰かが全体の状況を把握し、指示をだしている司令塔がいる』……
そろそろ連中も気づいてきた頃かしら…

…けど、それに気づいたところで、その司令塔が誰なのか…どこにいるのか……分かんないことには、無意味よねえ…くすくす…」


洪庵「それに御坂美琴にかかわっている連中の素性なら、例え常盤台中学の生徒でなくても把握済み…ということも分かってもらえたかしらねえ?
白井黒子……佐天涙子……そして、御坂美琴のクローンとして作られた『妹達』………

御坂美琴が特に大切にしているこの連中に、被害におよんだと知った時の奴を顔を想像するだけでぞくぞくするわねえ…あはは!!」


洪庵「ふふ…まず最初は、すでに不意打ちでダメージを負った白井黒子が最初の犠牲者になるのかしら……
さあ、スキルアウトども!!とっととやってしまいなさい!!

御坂美琴を陥落させる手始めに、奴が大切にしている連中を始末してやるのよ!!」


…………

367美琴大好き:2011/10/21(金) 23:36:30 ID:hnG8lr0o
今日はここまで。また明日以降に

368美琴大好き:2011/10/22(土) 00:52:24 ID:E7vwHYvA
きてたー!

いい具合に悪役っぽくて素敵なオリキャラっすね

次回も期待してます!

369美琴大好き:2011/10/22(土) 02:28:55 ID:Ne.ki7zM
佐天さん助けそうなのってショチトルぐらいしか思いつかねえな…
洪庵は妹達のことは把握してるけど一方通行のことは把握してないっぽい?

370美琴大好き:2011/10/22(土) 08:09:19 ID:zn.9MAzg
乙!絶望的な状況が続いてハラハラするなあ
ただ佐天さんだけは「ああ、またか」と思ってしまう俺はSSと薄い本の読みすぎなんだろうなw

371美琴大好き:2011/10/22(土) 09:35:28 ID:zZ8mzm8A
上条さんや一方さんの存在は知らないのかな?
美琴にとって親しくない人物だと上条さんは思われて
一方さんは実験で妹達を殺してきたのしか知らないから助けないと思ってるのかな?
とにかく続きが楽しみです

372美琴大好き:2011/10/22(土) 11:54:16 ID:pPueNBUw
    ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}
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::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
:::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\
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373美琴大好き:2011/10/22(土) 12:22:26 ID:YeiWNme6
乙にゃんだよ
何か白いあの人が黙ってなさそうなんだよ

374美琴大好き:2011/10/22(土) 19:45:56 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
次回は一気に話が進みそうで期待が高まります。

375美琴大好き:2011/10/23(日) 13:11:44 ID:zv14XmME
面白い!
続きゆっくりお待ちしてます

376美琴大好き:2011/10/25(火) 19:10:59 ID:dhw3jjtY
まだかなあ

377美琴大好き:2011/10/30(日) 01:36:29 ID:MslO/gj2

再び学園都市郊外

黒子「………く……」


黒子「(……まずい……最初の不意打ちのダメージのせいでテレポートができない……!!)」


スキルアウトA「は…!どうやら、ご自慢のテレポートも、さっきの一撃で思うようにできねえみてえだな…」


スキルアウトB「くく……心配すんな…一撃で楽にしてやるからよ!!………だから……おとなしく沈んどけ白井黒子ぉぉーー!!」

黒子に襲いかかるスキルアウト


黒子「…………!!」


どごおお!!!

スキルアウトB「ぐあああ!!!」


……後方に吹っ飛ぶスキルアウト


黒子「………!?」

スキルアウトA「な、何者だてめえは!??」



婚后「……まったく、何をこんなところでモタモタしているんですの、白井さん」

378美琴大好き:2011/10/30(日) 01:38:39 ID:MslO/gj2
黒子「こ、婚后光子…!一体どうして……」


婚后「どうしてもこうしてもありませんわ。まさか白井さん、自分だけが御坂さんの味方とでも思っているのではなくて?
ワタクシだって御坂さんの親友…この婚后光子…親友のピンチに指をくわえて黙ってみるような人間ではありませんことよ!」


黒子「婚后光子……」


湾内「大丈夫ですか、白井さん?」


泡浮「さあ、早く傷の手当てを…」


黒子「湾内さん…泡浮さん……!貴方達まで……き、危険ですわ!」


湾内「大丈夫です白井さん………確かに手荒なことは得意ではありませんけれど……ワタクシ達だってレベル3の能力者……!
御坂さんのためにワタクシたちも協力いたしますわ……それに……」


泡浮「ええ……それに白井さん……ワタクシ達だけじゃあないんですよ?」


黒子「え……?」


…………

379美琴大好き:2011/10/30(日) 01:40:50 ID:MslO/gj2
とある電話ボックス

洪庵「ちい……ようやく1人、始末される瞬間が見れると期待してたのに…
…あれは確か『婚后光子』……流石にレベル4が2人相手だとキツイわね…
仕方ない…他の個所で油売ってるスキルアウトどもを増援に向かわせるか……」


洪庵「ふふ……、何の問題はないわ……そもそも婚后光子が作戦の邪魔をしてくるだろうことは想定の範囲内……」


洪庵「…………ん…?」


洪庵「………?な、なんなの……??そんな……一体どうしたっての……??
白井黒子に気をとられている間に…………いつの間にか第3学区中に、スキルアウトと交戦中の連中が増えていやがる!!


そ、そんなまさか……!なんなんだこいつらっ!!!一体どうなってやがるのよ!!」

380美琴大好き:2011/10/30(日) 01:45:15 ID:MslO/gj2
第3学区 別の地区


スキルアウトA「さーてと、それじゃさっくり始末するととしますか」


佐天「や、やめて……こ、来ないで……」


スキルアウトA「は!心配すんなよ、てめえみてえな雑魚……痛みを感じる間もなく一瞬で沈めてやるからよぉぉぉ!!!!」


佐天に襲いかかるスキルアウト


佐天「きゃあああ!!!」


スキルアウトA「がはあ!!」バキイ!!ドサッ…


佐天「……え??」


スキルアウトB「な、なにしやがるんだてめえ!!一体……」


佐天「あ、貴方は……確か…」


姉御「まったく……まさかこんな所で再開するだなんて……これも同じ『講習会』を受けた縁なのかねえ」


佐天「確か……夏の特別講習の時に一緒だった……」

381美琴大好き:2011/10/30(日) 01:48:12 ID:MslO/gj2
舎弟1「あ、姉御……い、いいんですかい…?」


舎弟2「そいつらは、この界隈を仕切るスキルアウト……そんな奴らに牙をむいたら…」


姉御「黙りな!!あたい達はなあ…『幻想御手』の一件で…御坂美琴にでっかい借りがあるんだ!!
その借りをいつまでも返さないわけにはいかないだろ!?アンタ達も男だったら、とっとと覚悟を決めないか!」


舎弟3「あ、姉御……」


舎弟4「まあ、仕方ねえか…姉御の言うとおりだ……
…いつまでも女に借りを作ったまんま、というのみ格好悪いしな…」


舎弟2「しゃあねえ…覚悟をきめるか…!!」


舎弟1「ああ…!」



佐天「あ、あの……助けてくれて…」


姉御「あんた……襲われそうになったところをみると、どうやら御坂美琴の知り合いだったんだね…
……ここは、あたい達にまかせて、行きな」


佐天「え……け、けど」


姉御「いいからっ!御坂美琴のところに行くんだろう!?ここはあたい達が全力でくいとめるから!!早くアイツを助けに行きな!!」


佐天「は、はい!!ありがとうございます!!」タッタッタ…

382美琴大好き:2011/10/30(日) 01:56:33 ID:MslO/gj2
舎弟1「しかし、いいんですかい、姉御。あの子を一人で行かせて……
もしかしたら、また襲われるかも…」


姉御「大丈夫さ。講習会で見せたアイツの根性……アイツならきっと御坂美琴のところにたどり着くさ。
それよりあたいたちは、目の前に敵に集中するんだ」


スキルアウトB「てめえら……俺達に歯向かってただで済むと思うなよ…!」

スキルアウトC「ああ……ぶっ殺してやる…!!」


姉御「はん…!!あたい達はなあ……!夏の講習会の後、毎日のように特訓して
能力を磨いてきたんだ!!……特訓の成果、あんたたちにみせてやるよ!!」

……………

383美琴大好き:2011/10/30(日) 02:10:02 ID:MslO/gj2
常盤台中学 女子寮前

スキルアウト1「いいからとっとと、出さねえか御坂美琴をよお!!」

スキルアウト2「ああ!!寮の中でかくまってんだろうが!!」

スキルアウト3「隠すとためになんねえぞコラ!!」


寮監「なるほどな……事情はよくわかった…要するに貴様らは、御坂をつけ狙う
この間来たあのツンツン頭の仲間……それで、今日は団体でのお越し、というわけか」


スキルアウト1「はあ?ツンツン頭?何いってやがんだてめえ?…あーあ、ダメだこの女。
めんどくせえから、この女つぶして寮の中洗いざらい探したほうがはやくね?」


スキルアウト2「ああ…みてえだな……この女、今自分が置かれてる状況がよく分かってねえみてえだし分からせてやんねーとな……」


スキルアウト3「へへ……と、いうことだ……てめえには恨みはねえが…ここでつぶされてくれやああ!!!」

寮監になぐりかかるスキルアウト

384美琴大好き:2011/10/30(日) 02:16:41 ID:MslO/gj2

ぱしぃ!

スキルアウト3「へ?」

あっさり拳を受け止める寮監


寮監「まったく……この程度の実力でこの寮内への侵入をはたそうとは……
私もなめられたものだ」

ゴキィ!!

スキルアウト3「………」ドサッ

………

スキルアウト1「………え?」

スキルアウト4「…あ、あれ……?今、な、何が起きたんだ…え?」


寮監「ひい…ふう……残りは…3人か……」

385美琴大好き:2011/10/30(日) 02:39:38 ID:MslO/gj2
スキルアウト4「(お、おい……なんなんだよこの女…!!めちゃくちゃ強えじゃねーか!!)」ひそひそ…

スキルアウト2「(あ、ああ…や、やべーよ今の動き……明らかに素人の動きじゃねえ…『プロの犯行』だったんだけど!?』

スキルアウト1「(お、俺達もしかして、とんでもねーのにケンカうったんじゃあ…)」


寮監「さて……貴様らに初めに言っておくが……ここに御坂はいない…
だから、寮内に侵入したところで貴様らは御坂に会うことはできない」


スキルアウト1「あ、ああ…そ、そうなんだ……」

スキルアウト2「だ、だったら、ここに用はないんで、俺達はこれで…」


寮監「……待て」


スキルアウト4「……え?」


寮監「前回のツンツン頭はここで見逃したが…
……どうやら、貴様らを見逃せば、今現在、郊外にいるであろう御坂の身に危険が生じるのは必至のようだな…

本来、『寮内』の治安を守るのが私の役目だが…
…今回は個人的な私情で、『寮外』にいる生徒のために少しばかり力をふるわせてもらおう」


スキルアウト1「え、……ちょ……少しばかり力をって……いいい、いや…俺達はもう諦めますから…!」

スキルアウト4「そ、そうそう!!もう、御坂美琴のことを探したりしませんからっ!だから…!!」


寮監「悪いが……ここで全員『始末』させてもらうぞ…」

スキルアウト達「ひいいいい!!!!」

…………

386美琴大好き:2011/10/30(日) 02:48:56 ID:MslO/gj2
常盤台中学の界隈

スキルアウトA「い……一体……どうなってやがる…」

スキルアウトB「あ、ああ……なんなんだよ、コイツらは…!!」


ぞろぞろ……


女子a「ここまでですわよ…」

女子b「ええ……おとなしく観念なさい!貴方達が御坂さんのことを狙っているのは
分かっているんですわよ!!」


女子c「これ以上、粗暴な行為を続けるというのならば……ただじゃ済まさないですわよ」


ぞろぞろ……

スキルアウト達を取り囲む常盤台中学の生徒達


スキルアウトA「(な、なんなんだコイツら……コイツら全員、御坂美琴の
味方だっていうのかよ!?)」

スキルアウトB「(は、話と違うじゃねえか!!こんなに作戦の邪魔する連中が多いだなんて
聞いてねーぞ!?)」

スキルアウトC「(普段は、虫も殺さねえような顔立ちのお嬢様どものくせに……
まさか俺達に歯向かってくるなんて…)」

387美琴大好き:2011/10/30(日) 02:56:56 ID:MslO/gj2
スキルアウトA「ちょ、ちょっとまってくれ!?なんなんだよてめえらは!?どうして、レベル1になり下がった
御坂美琴なんかの為にここまでしやがるんだ!!てめえらには関係ねーじゃねーか!!」


女子b「はあ?なに言っているんですの?」


女子c「例え、レベル1になろうがなんだろうが、御坂さんは御坂さんですの!」


女子d「ええ!同じ学校にかよっている生徒が危険な目にあっているというのに
黙って見ているような生徒は、この常盤台中学にはいないんですのよ!!」


スキルアウトB「く、くそう!!…こいつら…!!」


女子a「さあ…どうするんですの!?まだ抵抗するのか……それともおとなしく降伏するのかどっちなんですの!?」

…………

388美琴大好き:2011/10/30(日) 02:58:52 ID:MslO/gj2
学園都市郊外

スキルアウト1「な、なんだ一体どうなってやがる!?」


スキルアウト2「ああ、あ、あちこちで俺達に抵抗する連中が急増してやがる……!!しかも中には高位の能力者もいるみたいだし……!」


スキルアウト3「じょ、冗談じゃねえ!!こんなやつら相手にしてたら、御坂美琴を探す前にこっちの身がもたねえよ!!
……お、俺はもう一抜けさせてもらうぜ!」


スキルアウト1「あ、ああ…!それだったら俺も…!!」


スキルアウト2「あ、ちょ……お、おまえら!?………え?」


黄泉川「一体どこにいくつもりだおまえら?」ぞろぞろ…


アンチスキルに取り囲まれるスキルアウト達

389美琴大好き:2011/10/30(日) 03:04:28 ID:MslO/gj2
鉄装「お、おとなしくお縄についてください!!そしたら、手荒な真似はしませんので!!」


スキルアウト1「んな……バカな、アンチスキルだと!?事前の情報じゃ動きだすのはもっと後だって話だったのに……!!」


黄泉川「……本来、学園都市の生徒を守ることが役目の私たちが、御坂美琴には過去に何度か、逆に助けられてるんでね…
…今回はアイツへの借りを返そうと、みんな気合い入ってるからな!!緊急の招集にも、想像以上に集まりが早かったじゃん!」


スキルアウト2「く……ち、ちくしょう、そんなことが………」


黄泉川「……さあガキども……もう逃げられないじゃん?」


…………

…………

390美琴大好き:2011/10/30(日) 03:10:15 ID:MslO/gj2
…洪庵博巳の『大誤算』の一つ目は……

御坂美琴に味方をし作戦を阻害する人間の数が、洪庵博巳の想像を
遥かに上回っていたことである…



…………

とある電話ボックス

洪庵「な……なんなんだよ一体よぉぉぉ!!!」

ガン!!(電話ボックスの窓をたたく洪庵)

洪庵「(……あちこちでゴキブリどもが湧いてきていやがる!!
アンチスキルも今日に限ってやけに動きがいいみたいだし……ふざけやがってええええええ!!!!)」

391美琴大好き:2011/10/30(日) 03:18:48 ID:MslO/gj2
洪庵「……いや、おちつけ……それでもまだ、『駒』は沢山残っているはずだわ……!!別の地区で徘徊しているスキルアウトどもをよびよせれば、この程度のゴキブリどもなんざすぐに駆逐できるはず…!!」


洪庵「(くくく……どれ……ほかの地区のスキルアウトどもの動きは………)」


洪庵「………へ?」


洪庵「………………な、……なん……ですって……?」



洪庵「な、なんなの『こいつら』は……!?一体、どういうこと……??

なんで『こんな連中』が私の『駒』達とやりあってんのよ!!!??」


………

392美琴大好き:2011/10/30(日) 03:25:04 ID:MslO/gj2
第3学区路地裏

御坂妹「はあ……はあ……」


スキルアウト2「へえ……結構粘るじゃねえか……その少人数で……大したもんだ……へへ…」

ぞろぞろ……


10039号「…やはり、数が多すぎます……このままでは……と、ミサカは不吉な心中を吐露してみます」


打ち止め「そ、そうだ!今から他のミサカ達を援軍で呼ぶ、っていうのはどうかな、とミサカはミサカは状況を打破するグットアイデアを提案してみたり!」


13070号「無駄です……もう今からでは間に合いません、とミサカは上位個体の稚拙な考えを否定します」


打ち止め「け、けどこのままじゃあ……」


御坂妹「……………」

393美琴大好き:2011/10/30(日) 03:30:08 ID:MslO/gj2
スキルアウト2「ははは……作戦会議は終わったか?……ま、それじゃあそろそろまとめてつぶすとしま……」


ボゴオ!!!!


スキルアウト2「ぐあああああああ!!!!!」


どごおおおおん……

何十メートルも吹っ飛ばされるスキルアウト……


御坂妹「…………!?」


スキルアウト1「……へ??」


スキルアウト3「な、なんだ……?い、一瞬で吹っ飛ばされた……一体、何が起きたんだ…??」


19090号「……、」


10039号「あなたは……!」


打ち止め「あ!!ち、違うの!!こ、これはね、オリジナルが今危険な目にあってて、助けようとして……
ってミサカはミサカは、お家を勝手に飛び出した言いわけをしてみたり!!」


………

一方通行「ったくよォ……家にいねえと思って探しに来てみれば……何愉快なことにまきこまれてンだァ、てめえらはよォ…!!」

394美琴大好き:2011/10/30(日) 03:30:28 ID:MslO/gj2
今日はここまでで。また明日以降に

395美琴大好き:2011/10/30(日) 06:59:20 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
打ち止めの危機に一方通行が颯爽と登場。上条さんの活躍の場はあるのか。
次回一気にけりがつくのでしょうか。
続きを楽しみにしています。

396美琴大好き:2011/10/30(日) 11:54:42 ID:zv14XmME
おつおつ
洪庵の余裕綽々だった態度が少しずつ崩れていく描写がすごくうまくてすっきり読めた

397美琴大好き:2011/10/30(日) 12:02:00 ID:zn.9MAzg
おちゅー
佐天さんにはショチトルが来ると思ってたから姉御が助けに来たのは予想外だったw
次も期待

398美琴大好き:2011/10/30(日) 13:35:19 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
予想外の姉御、親御さん登場、燃えてくるんだよ

妹達には軍覇かなーって思ってた

399美琴大好き:2011/10/30(日) 20:03:42 ID:5rTOkr7M
乙!!
りょうかんがかっこよすぎて泣いた

400美琴大好き:2011/10/30(日) 22:19:04 ID:Ne.ki7zM

次は麦野達も参戦してきそうだな

401ss:2011/11/01(火) 18:11:04 ID:YoXTAKLY
嵐ファンの掲示板、嵐が好きの方、ここで一緒に話し合いましょう。

http://jbbs.livedoor.jp/music/26708/

402美琴大好き:2011/11/03(木) 00:02:15 ID:xzTsxWfc
打ち止め「アイタタタタ!!!ちょ…なんでいきなり、頭をぐりぐりするの!?って、ミサカはミサカは…って来た早々あなたの暴挙を、ってイタイイタイ!!」ぐりぐりぐり…


一方通行「…ったくてめえはァ!ちったあ、自分の放浪癖をなんとかしやがれ、ってンだ!」


御坂妹「一方通行…」


一方通行「…勘違いするな。俺はこのガキを拾いに来ただけで、てめえらの『オリジナル』をどうなろうが知ったこっちゃねえし、助ける気もさらさらねえ」


打ち止め「またまたぁ、そんなこと言って、あなたはなんだかんだで……って、イタイイタイ!!な、なんで無言で頭にチョップをかますの!?
ってミサカはミサカは…イタイイタイ!!」


一方通行「…助ける気なンてさらさらねえが……まあ、目の前にいる『ゴミクズ』の処理くらいはやってやるよ。

……全員、下がっていろ」

403美琴大好き:2011/11/03(木) 00:09:19 ID:xzTsxWfc
打ち止め「………あ、あんまり暴れたら嫌だよ?って、ミサカはミサカは一応あなたに念押ししてみる…」


一方通行「ああ…わかってる」


…………

スキルアウト3「この白髪がああ……よくも俺達の仲間をやりやがったな!!」

スキルアウト4「てめえも御坂美琴の仲間なんだろうが、これだけの数相手にやれると思ってんのかあ、ああン!?」

スキルアウト5「ああ、女を助けてヒーロー気取りのとこ悪いが…てめえなんざ御坂美琴を仕留める前の前座にすぎねーんだよ、ゴミがあ!!」

ぞろぞろ……

一方通行を取り囲むスキルアウト達


一方通行「……はン、てめえら……そろいもそろって御坂美琴のことが大好きみてえだが…
…今、目の前にいるのが一体どこのだれなのか…その少ない脳みそでもうちょっと考えたほうがいいンじゃねえのかあァ?」ニタァ…

邪悪な笑みを浮かべる一方通行


打ち止め「うわあ…なんかあの表情、全然ミサカの忠告なんて聞く気がなさそう、
ってミサカはミサカは自分のふがいなさに落ち込んでみたり…」

…………

404美琴大好き:2011/11/03(木) 00:11:58 ID:xzTsxWfc
……ほぼ同時刻

第3学区 オープンカフェ


麦野「へええ…なるほどねえ…『超電磁砲』に一千万の賞金か…
…まあ、要するにテメエらは、自分達の身分をわきまえず、私の獲物を勝手に横どりしようとしてるわけだ…

…ははあ……てめえらみてえな『ゴミクズ』がねえ……」


スキルアウト1「ちょ……や……やめ…これ以…ぎゃあああ!!」ガンガンガンガン!!!

テーブルに頭を何度も打ちつけられるスキルアウト……


店員「ちょ……お、お客様!!…その…!店内での粗暴な行為は……!!」


フレンダ「ああー、ごめんねえ店員さん……けどさあ、悪いんだけどうちのリーダーこうなっちゃうと止まんなくてさあ…」


絹旗「……やれやれ…超みっともないですよ麦野。そんな超ヤクザにもカタギにもなれない『ドサンピン』相手に本気になっちゃ…

……ん?」

405美琴大好き:2011/11/03(木) 00:18:07 ID:xzTsxWfc
ぞろぞろぞろ……


スキルアウト2「おい、てめえ!!何やってんだ俺達の仲間に!?」

スキルアウト3「女の分際でなめた野郎だ!!一体どういうつもりなんだよ!??」

………

フレンダ「……あーあ、麦野がそんな堂々といたぶるからお仲間が来ちゃったじゃん…」

絹旗「まったく…せっかくのティータイムが台無しです。超仕方ない人ですね、麦野も」

……

麦野「どうもこうもねえだろ、てめえらはよおお、人の獲物を勝手にとろうとしやがって!
ゴミクズの分際で何様だ、ああ!?」


スキルアウト4「はあ?一体何の話を…………そうか、わかったぞてめえ…!!要は、てめえも御坂美琴の『仲間』だな!!」


麦野「は、はあああああああ!??」


スキルアウト5「はん!…ってことは、てめえの後ろの席にいる3人もそうか!!ははは!!こりゃあ思わぬ収穫だぜ!!
4人まとめて………え?」

ぶちぶちぶちぶち…

麦野「私があのクソガキの『仲間』だと……?頭の悪い『ゴミクズ』なのは分かってるけどよぉぉ!!
なーーにふざけた勘違いしてんだてめえらはああああああ!!!」ビキッビキッ!!」

406美琴大好き:2011/11/03(木) 00:22:34 ID:xzTsxWfc
フレンダ「あーあ、……どうしよう絹旗……麦野が本格的にキレはじめちゃってるんだけど…」


絹旗「こうなったらもう、ひとしきり暴れないと超元の機嫌に戻りそうにありませんね…」
……

スキルアウト2「(な、なんだこの女…?なんだこの威圧感は……!?)か、構うもんか!!皆、こんなアバズレ、とっととやっちまうぞ!!」

スキルアウト達「おお!!」

……

麦野「絹旗……フレンダ……アンタらも手伝いなさい…
…こいつらもう、ぶ ち 殺 し 確定だわ…」


フレンダ「仕方ないなあ麦野は……けど、まあ……結局さ、食後の軽―い運動にはちょうどいいかもねぇ」


絹旗「やれやれ…麦野も超節操がないですね…
…今やレベル1の『超電磁砲』に何をむきになっているんだか…

…けど麦野。アンチスキルやジャッジメントが駆け付けるまでには退散しますからね
こんな雑魚ども、超とっととかだずけましょう」


絹旗「……あ、滝壺さん、超いつでもずらかれるように逃走ルートを……

…って、滝壺さん……?」


明後日の方角を向いている滝壺


滝壺「………『超電磁砲』が………」


絹旗「……どうかしたんですか、滝壺さん??」


滝壺「……ん、なんでもない……」


………

407美琴大好き:2011/11/03(木) 00:31:57 ID:xzTsxWfc
オープンカフェ別の席では

女子A「まあ…あちらの席の方で、何やらいざこざが始まりましたわ」


女子B「ええ…4人組の女性客が街を徘徊する粗暴な殿方達と争っているようですが…」


女子C「せっかくのティータイム中ですのに…うるさくてかないませんわ。女王、もうこの店は出て他の場所に行きましょう」


食蜂「えー、けどぉ、この店のエクレアもっと食べたいしぃ」


女子A「え、ちょ、ちょっと女王!?まだ、お召し上がりになるおつもりですか!?ダメですよ、それ以上は……え?」

ぞろぞろ…


スキルアウトA「てめえら…その制服、常盤台、だな」

408美琴大好き:2011/11/03(木) 00:56:50 ID:xzTsxWfc
食蜂グループのテーブルをとり囲むスキルアウト


スキルアウトB「常盤台中学の生徒なら、御坂美琴の居場所を…
…いや、もうそんなことはどうでもいいか……へへへ…」

スキルアウトC「ああ…どうやら学区中で強い能力者が御坂美琴の味方をしている、って言う話だし…
アンチスキルも俺達を鎮圧するため、動きだしたっていう話だし……御坂美琴も一向に見つかる気配がねえ。

どの道、もうそろそろ潮時なんだ」

スキルアウトD「……こうなりゃタイムリミットぎりぎりまで御坂美琴に『関係がありそう』な奴をテキトーに
つぶして、小遣いかせぎするのが賢い選択ってもんだ!

…なあに、てめえらが実際、御坂美琴の味方かどうかなんてこの際どうでもいい…
そんなものはいくらでもねつ造できるからな…」

スキルアウトE「用はテメエらが、御坂美琴の味方をして俺達に歯向かってきた『こと』にすりゃあいいだけの話なんだ…
…テメエらを一言もしゃべることができないくらいつぶした上で、な……ひひ…」


……

食蜂「…………」


女子A「……一体なんなんですの、この方達は…」


女子B「御坂さんがどうとか……一体なんの話なんだか…」


女子C「それにしても、女王の派閥に属する私たちにケンカを売るとは…
女王、下がっていてください…こんな連中、ワタクシ達が…」


ピッ

409美琴大好き:2011/11/03(木) 01:12:37 ID:xzTsxWfc
スキルアウトA「」どさっ

スキルアウトB「」どさっ

スキルアウトC「………!?な、なんだ!??」

スキルアウトD「な、なんだ……一体、どうしたんだお前ら、お…」

スキルアウトD「」どさっ


突然つぎつぎに倒れ出すスキルアウト達……

………

女子A「な、なんなんですの…?これは一体…」


女子B「(これはもしや……女王……の仕業ですの?)」

……

食蜂「………やれやれ…洪庵さん…司令官を気取って『駒』を使うんならあ…
ちゃんと、その『駒』の動きくらい把握しなきゃだめよねえ」


食蜂「…私は別に御坂さんの味方をするつもりはさらさらないしぃ……あなたの敵になるつもりもなかったんだけどぉ……」


食蜂「けど、洪庵さん……例えあなたの『駒』がやったこととはいえ、
…ほんの一歩でも、私の『テリトリー』に侵入する、ていう行為は、許されないんだぞ☆」

………

410美琴大好き:2011/11/03(木) 02:10:24 ID:xzTsxWfc
それは、偶然か必然であったのか……


…洪庵博巳にとって『誤算』ではなく、『不運』な点があったとすれば、

それは、御坂美琴の『味方』だけではなく、
本来なら彼女の『敵』といっても過言ではない連中ですら、作戦に牙をむいてきた、ということである。

そしてさらに、

その御坂美琴の『敵』というのが、『超電磁砲』と同等、もしくはそれ以上の凶悪な能力を有した『怪物』達であったという事実である。


………

とある電話ボックス

洪庵「」がたがた……

洪庵「……なん……なんだってのよ一体……な、なにがどうなったら、
あんな『化け物』どもが立ちはだかるわけ……?いい…一体どうなって…?」がくがく…


洪庵「(いくらなんでも勝てるわけないわ…あんな『化け物』相手に…
…スキルアウトどもが何百、何千、何万いようが……勝てるわけがない!!)」


洪庵「(……一体…一体どうすれば……!!!?)」

411美琴大好き:2011/11/03(木) 02:10:48 ID:xzTsxWfc
眠いので今日はここまでで

412美琴大好き:2011/11/03(木) 07:18:25 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
どちらも洪庵の邪魔をする美琴の味方と敵、という書き分けが面白いです。
続きを楽しみにしています。

413美琴大好き:2011/11/03(木) 11:38:21 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
必ずしもミコっちゃんの味方だけが作戦の障害になるワケじゃないっていうトコロがなかなか面白いんだよ!

414美琴大好き:2011/11/10(木) 20:34:48 ID:OJASjvyU
待ってます

415美琴大好き:2011/11/10(木) 22:51:12 ID:hGTkkpxk
みこっちゃん表紙おめ

416美琴大好き:2011/11/11(金) 15:09:26 ID:QlYAbssY
そろそろかな

417美琴大好き:2011/11/12(土) 22:34:53 ID:rDAL1UAU
久々の更新



学園都市郊外


黒子「…そうだったんですの…、まさかそれほどの方たちがお姉さまの味方を…」


湾内「ええ…!私たちがここに駆け付ける間にも、街中で沢山の人達が御坂様のために戦っておりましたわ!」


泡浮「ほんと、御坂さんの人望のたまものですわ!」


黒子「(お姉さま…)」


婚后「……さあ白井さん!何をモタモタしているんですの!ここはワタクシ達にまかせて、貴方は早く御坂さんのとこに!」


黒子「…婚后光子…で、ですけど……!」


婚后「いいから!!白井さん、あなたは御坂さんの『露払い』なんでしょう!??
今、あなたが御坂さんのもとに行かなくて、いつ行くって言うのかしら!?さあ、はやく!」


湾内「ええ!白井さん!!ワタクシ達のことは気になさらず!!」


泡浮「早く、御坂様のこと頼みましたわ!」


黒子「3人とも……わかりましたわ!!」

………

418美琴大好き:2011/11/12(土) 22:40:34 ID:rDAL1UAU

…………


………ちなみに。



第3学区 とある路地裏


上条「待ちやがれてめえら!!」


スキルアウトa「あん…?なんだあてめえは!?」


上条「なんだもこうだもあるかよ!!話に聞く限りてめえら、御坂のことをねらってるんだってな!!」


スキルアウトb「はああ!だったらなんだってんだよ、なんでそんなもんがてめえに関係あるんだよ?」


上条「それも、御坂が今は能力を失っていることも分かってんだろ!?恥ずかしくねえのかよ、てめえら!
大の男が大人数で、一人の女の子を襲おうとするなんて!!」


スキルアウトc「ったく、うるせえ野郎だなてめえはよおお!!…そうか、てめえも御坂美琴の仲間かよ!
それなら、容赦しねえぞ、わかってんのかあ?」


上条「ああ!!やってみろよ!てめえらみてえに群れないと女の子一人も相手にできねえような奴らに俺が…」



スキルアウトd「なんだなんだ?どうしたんだ?」

スキルアウトe「なんだよ、その男は?」

スキルアウトf「もしかして、獲物かよ、ラッキー!」

スキルアウトg「O×△…」

……………

ぞろぞろぞろぞろ…


上条「へ……?」


(路地影から次々に出てくるスキルアウト達)

419美琴大好き:2011/11/12(土) 22:49:10 ID:rDAL1UAU
………

上条「……あ、ああ、そっかぁ…3人だけかと思ったら……
…路地影にそんなに隠れてたんだ…………へ、へぇーーなるほどなるほど…」


スキルアウトa「全く大した奴だよなあてめえは……」

スキルアウトb「まさかこれだけの数を一人で相手にしようってんだから…」

スキルアウトc「ああ……さっきあれだけ俺達に説教たれたんだ…よっぽど俺達に対抗できるくらいの能力をもってる、ってこどだよなあ…」

スキルアウトd「なるほどな…それじゃあお手並み拝見と……って、あれ…?」

全力でその場から逃げだす上条


スキルアウトa「待ちあがれてめえええーーーーー!!!!」

スキルアウトb「こらああーーー、逃げんなああーー!!」


上条「ふ、不幸だああああああーーーーーー!!!!」

………

420美琴大好き:2011/11/12(土) 22:59:50 ID:rDAL1UAU


場所は再び、とある電話ボックス


洪庵「(くそ……どうしろってのよ…!!)」


洪庵「(これだけの数の人間が御坂美琴の味方につくだなんて、想定外だわ!!!

このままじゃあ、御坂美琴を始末する前にすべての『駒』達を失いかねないわ……!!

まだ、御坂美琴の所在もまだ分からずじまいだってのに……!!!


くそ!!くそ!!一体どうすれば……!!)」



?『くすくす…思い通りにいかな過ぎて、そろそろ、焦ってきているところかしらねえ、洪庵さん?』


洪庵「!?」

421美琴大好き:2011/11/12(土) 23:05:38 ID:rDAL1UAU
同時刻

再びオープンカフェ


食蜂「………」

ピッ ピッ 

スキルアウト「」ドサドサッ

次々に倒れるスキルアウト達…

女子A「はあ……さすが女王…」

女子B「ええ……女王がボタンを押すたびに次々と粗暴な殿方達が倒れていきますわ…」

女子C「私たちの出る幕がないですわ…」

……

食蜂「………ふう…」

食蜂「………ねえ、聞えているんでしょう洪庵さぁん?

……どうせ貴方のことだから、私たちの様子も監視モニターごしに見ているんでしょうしねえ…」

…………

とある電話ボックス


洪庵「………!?」


洪庵「(な、なんだ!??食蜂操祈…!?私に話かけてきている!?

そうか、こいつ…!!私が監視モニターごしに学区内の状況を見ているのを分かって…!!)」

422美琴大好き:2011/11/12(土) 23:12:37 ID:rDAL1UAU

食蜂『…洪庵さぁん、私の声が聞こえているんだったらぁ、一つだけ「アドバイス」をしておくけどぉ…

今、洪庵さんがやっていることって、あまりにも回りくどくて、上手くいかないんじゃないかしらぁ?』


洪庵「なんですって…………!?
(『回りくどい』??コイツ…一体何を……!?)」


食蜂「だってそうでしょお?本当に、御坂さんのことを「始末」したいんだったら、
わざわざこんな連中に依頼するなんて面倒なことしなくたってぇ……洪庵さん……『貴方自身』が御坂さんを「始末」すればいいと思うんだけどぉ?」


洪庵「んな……!!」

423美琴大好き:2011/11/12(土) 23:26:11 ID:rDAL1UAU


とあるオープンカフェ


食蜂「……レベル5だった御坂さんならいざしらず、今、御坂さんはレベル1なんでしょお?
はっきり言って、今の洪庵さんの敵じゃあないわよねえ??」


食蜂「それに普通は憎んでいる相手だったら、自分の手で始末したい、とか思っちゃうはずなのに…
…それを、スキルアウト達を使って御坂さんを始末させて、自分は司令官を気取って高みの見物だなんて…

…かつて『電撃使い』として名をはせた、『あの』洪庵博巳のやることじゃあないわよねえ?」



女子A「じょ、女王……??」

女子B「急に話出して……一体、だれとお話しているのかしら……??」



………

とある電話ボックス


洪庵「(それは……それは……!!)」


食蜂『ああ、そっか………それとも洪庵さん…

…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?そういうことかしら…?』


洪庵「な……!!な……!!なんですってえええ!?」

424美琴大好き:2011/11/12(土) 23:42:31 ID:rDAL1UAU
食蜂「…くすくす……ほんと、無様ねえ、洪庵さん……昔はもっとマシだったのにぃ…

…そういえばこの間 私が食堂で貴方を見かけたときも、周りに聞かないと誰だかわかんなかったしい…
…それくらい貴方が、落ちるところまで落ちた、ってことなのかしら?」


食蜂「百歩譲って、薬を盛って御坂さんを落としめた行動は、納得するにしてもぉ…
…それでも、レベル1になった御坂さんでさえ怖がって、『始末』を他人任せにするだなんて……無駄に人一倍高かったプライドも捨ててしまったのねえ…

…少なくとも御坂さんがレベル1になったその日のうちに、自分自身で『始末』するだけの気概がまだ残っていたら、
上手く行っていたかもしれないのに…ホント、残念だわあ…」


食蜂「うーーん……けど、まあそうねえ、…私が御坂さんの味方をするのもシャクだしぃ…洪庵さんのこの『無様』な計画の邪魔をするのも可哀想だからあ…
…これ以上あなたの大事な兵士達を壊すのは止めといてあげるわ。

けどけどぉ、今さらどうあがいたって、あなたのこの計画は『失敗』に終わると思うんだけど…くすくす……それじゃあね、洪庵さん…せいぜいかんばってね☆』

425美琴大好き:2011/11/12(土) 23:46:37 ID:rDAL1UAU
洪庵「ふざけんなあああああ!!!!」


がしゃああん!!


電話ボックスの窓を思い切り殴る洪庵!



洪庵「あの……あの……!!あのアバズレ女がああああーーー!!
誰に偉そうに説教たれてやがんのよぉぉお!!!御坂美琴を始末した後は手前の番だってのに!!くそ!!くそ!!」


洪庵「怖がっている、ですってえええ!!?

だれが、怖がってるっていうのよ!!御坂美琴の始末をスキルアウトに頼んだのは、私が直接手を下すまでもないと思っただけのこと!!
あんな女を怖がっているなんてこと、あるはずないじゃないのよ!!あの糞女、ふざけたことを……ん?」

426美琴大好き:2011/11/12(土) 23:53:46 ID:rDAL1UAU
ブツン…ブツン…


洪庵「…………な、……なに!?脳内に直接リンクしていた監視モニターの映像が……次々に見れなくなっていく!?一体どういうこと!?」


洪庵「…まさか!?、何者かが監視モニターを統括するシステムを『ハッキング』して、強制的に私と監視モニターとのリンクを切断してやがるのか!!

…このままじゃあ、せっかく支配下においていた監視モニターの映像が、すべて見れなくなってしまう……!!御坂美琴もまだみつかっていないのに……!!」


洪庵「ちくしょおお…次から次へとなんだってのよぉぉ……!!一体誰がこんな真似を…!!」

………

427美琴大好き:2011/11/13(日) 00:00:09 ID:rDAL1UAU
………

ジャッジメント支部

黒子と電話中の初春


初春「やった、やりました、白井さん!!今ちょうど、犯人と監視モニターとの接続を切断しているところです!」


黒子『でかしましたわ、初春!!おそらく犯人は今まで、監視モニターの映像を使って、ワタクシ達の動向を監視し、スキルアウトに指示を出していたはずですわ。
そして、お姉さまもその監視モニターで探すつもりでいたはず……!!

監視モニターとのリンクを犯人から完全に引き離すことができれば、もうそれはできないはずですわ!!』


初春「ええ!!…けど白井さん、なにぶん監視モニターの数が多いものですから…犯人からすべての監視モニターを取り返すには、まだしばらく時間がかかると思います!
相手も抵抗してきてるみたいですし…」


黒子『分かりましたわ、ですけど急ぐんですの初春!!相手から学区内すべての監視モニターを取り返すことができれば、こっちのもんですわ!!』


初春「は、はい!わかりました!!」


…………

428美琴大好き:2011/11/13(日) 00:18:18 ID:rDAL1UAU
とある電話ボックス

洪庵「…そうか…この『ハッカー』……!!ジャッジメントの初春飾利か!!
御坂美琴の取り巻きの中では雑魚の部類だと思って、完全に油断していたわ……!!

コイツ…!!抵抗しようにも、私の演算スピードをはるかに上回ったスピードで回線を切断してきやがる…!」


洪庵「(やばい…もう半分近く監視モニターとのリンクが切断されて……映像が見れなくなっている…!
!かといって、コイツ相手にこれ以上、電脳空間上で応戦しても勝ち目がないわ!!

初春飾利にすべての監視モニターが奪われるのは、もう時間の問題……!!)」


洪庵「………くそ、くそ!!なんだってのよぉぉ!!!私はただ、御坂美琴と取り巻きのゴミどもが始末される様を見て気持ち良くなりたかっただけなのにさあああ!!!
なんでこんな目に会わなきゃならないのよぉぉぉ!!」


洪庵「……それもこれも……全部あの御坂美琴のせいだわ!!

くそ!!こうなったら、すべての監視モニターが奪われる前に、残っている監視モニターで御坂美琴の奴を探してだしてやるわ!!」

429美琴大好き:2011/11/13(日) 00:38:58 ID:rDAL1UAU
洪庵「くそ…!けど、御坂美琴のやつ、今までだって探しても、全く所在がつかめなかった…!!
一体どこにいるっていうのよ!?映像を見ることができる監視モニターも減って来て、もう時間がないっているのに……!!」


洪庵「(一体……一体どこに……)……ん?」


洪庵「…な、なんだ……?今まで完全に見落としていたけど……第7学区はずれの廃ビル地帯……誰かいるわ…?
なんなのコイツ、こんなに帽子を深々とかぶって……?……………っ!!!!コイツ、まさか……!!!」


(監視モニターの映像をクローズアップする洪庵)


洪庵「間違いない……!!コイツ……!!御坂美琴だわ!!!!

てっきり常盤台中学の制服姿でいると思ったら、私服姿で変装していやがったのか!!
それも、なんの護衛もつけず、こんなヘンピな場所に一人でいただなんて……!!!」


洪庵「……ふ……ふふふ…」


洪庵「…あ、あははははははははは!!!!
やったわ!!最後の最後で私に運が向いてきたようね!!!
ようやくこれで、あの女の、御坂美琴の『心』の折れる瞬間がさああ、見ることができるわあ!!きゃはは!!


ここまで来たら、残っているすべての『駒』を御坂美琴のところに向かわせてやる………!!」



洪庵「聞きなさい、スキルアウトども!!御坂美琴の居場所は……!!!」


…………

430美琴大好き:2011/11/13(日) 00:39:22 ID:rDAL1UAU
今日はここまでで。また明日以降に。

431美琴大好き:2011/11/13(日) 09:06:36 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
いよいよクライマックスが近づいたようで、続きを楽しみにしています。

432美琴大好き:2011/11/13(日) 10:17:41 ID:fdXJxJPY
乙!!
食蜂は洪庵との圧倒的な貫禄の差を見せつけて退場かな
面白かったw

433美琴大好き:2011/11/13(日) 13:53:06 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
なかなか焦らしてくれるんだよ

434美琴大好き:2011/11/15(火) 10:27:24 ID:Gs1H8EVo
熱くなってまいりました
続きが楽しみです
乙!!

435美琴大好き:2011/11/20(日) 07:05:27 ID:OJASjvyU
待ってます

436美琴大好き:2011/11/21(月) 15:54:50 ID:ji8pJwSs
待ってる

437美琴大好き:2011/11/23(水) 01:13:44 ID:WQ74Uynw
第7学区 郊外

テレポートで移動しながら美琴を探しまわる黒子


黒子「はあ…はあ…!お姉さま……これだけ探しても見つからないだなんて……一体どこに……?」


黒子「(いや……弱気になってどうするんですの白井黒子……!!
今、沢山の方々がお姉さまの味方をしてくれている……その方達の為にも、
早くお姉さまを奴らより早く見つけ出して保護しなくては……)

……………ん?あれは……」

………

438美琴大好き:2011/11/23(水) 01:16:33 ID:WQ74Uynw
………

郊外をあわただしく走るスキルアウト達

スキルアウトA「急げ急げ!!」


スキルアウトB「あっちの方角だ!早くしねえとどっかに行っちまうかもしれねえぞ!!」


スキルアウトC「ああ、他の奴らも続け!あっちの廃ビル地帯だってよ!」


スキルアウトD「おお!」





黒子「(……おかしいですわ…)」


黒子「(…あれだけ郊外を徘徊して回っていたスキルアウト達が……脇見もふれず…急にひとつの方角に向かって行ってるですって……?
一体何があったんですの…?)」


ぷるるるる……


黒子「(また初春から電話…?今度は一体…?)」

439美琴大好き:2011/11/23(水) 01:25:01 ID:WQ74Uynw
初春と電話中の黒子

黒子「なんですって!!??お、お姉さまの居場所がわかったですって!!??」


初春「ええ!今、学区内にある監視モニターのうち、半分は犯人からのアクセスを遮断して、
こっちでコントロールできるようになったんですけど……その監視モニターで学区内の様子を確認していたら……

…偶然、帽子をかぶって私服姿の御坂さんのことを見つけたんです!」


黒子「……私服姿ですって…?……お姉さま……、まさかそんなお姿で郊外にいただなんて…!!い、いや、そ、それで初春!!お姉さまは、お姉さまは今どこにいるんですの!!??」


初春「そ、それが……第7学区のはずれにある廃ビル地帯の敷地内をうろついてるんです……なんで御坂さんがこんなところにいるのかよく分からないんですけど…」


黒子「は、廃ビル地帯…!?お姉さま…一体どうしてそんなところに…!?い、いや、今はそんなことより……はっ!!」ぞくっ!!


黒子「(…………さっきのスキルアウト達の動き……あの会話……まさか……まさか……!!!!)」

440美琴大好き:2011/11/23(水) 01:31:51 ID:WQ74Uynw
黒子「ち、ちいい!!!」

テレポートをつかい、急いで廃ビル地帯の方角へ向かう黒子…!!


初春『も、もしもし、白井さん!?どうしたんですか、急に、……ま、まさか…!!』


黒子「そのまさかですわ!!………あと一歩、あと一歩遅かったんですのよ初春!!
ワタクシ達よりも一歩早く、奴らにお姉さまの居場所が奴らに知られているんですわ!!!」


初春『そ、そんな…!!!』


黒子「(くそ……くそ……!!とにかく……とにかく急がないと……!!

お姉さま!……お姉さま!!)」


…………

441美琴大好き:2011/11/23(水) 01:49:55 ID:WQ74Uynw

…………

第7学区郊外 別の場所では

初春と電話中の佐天

佐天「は、廃ビル地帯…!?な、なんで御坂さんがそんな場所に…!?」


初春『それはよくわかんないですけど……!けど、その情報がもう、私達より先に
スキルアウト達に知られていたみたいで…!!ど、どうしましょう佐天さん…!

私が……私がもっと早くに犯人から監視モニターを奪い返して御坂さんのことを探していればこんなことには……!!』


佐天『お、落ち着いて初春!!初春のせいなんかじゃないよ!』


初春『けど……けど…どうしよう佐天さん…
白井さんも急いで向かっているけど……白井さんがいた場所からじゃあ、間に合うかどうかわからない…

それに白井さん……御坂さんのことで冷静さを失ってて……
あんな状態じゃあ、いつもの調子でテレポートも使えてないかもしれないですし……!!

どうしましょう佐天さん……このままじゃ…御坂さんが…御坂さんが……!!』


佐天「初春……!!」

442美琴大好き:2011/11/23(水) 02:02:03 ID:WQ74Uynw
佐天「そ、そうだ初春!!今から、御坂さんのいる廃ビル地帯へ行くための
最短ルートを私に指示してよ!」


初春『え?い、一体どういうことですか、佐天さん!??』


佐天「だからさ、初春!今、初春が扱える監視モニターの映像を使ってさ!!
私がこれからどっちに向かったら、最短で御坂さんのもとへ行けるか電話で指示してよ!
奴らより先に、私が御坂さんの元にたどり着いて、御坂さんを連れ出すから!!」


初春『え、ええ!?さ、佐天さん…け、けど、そんなの危険すぎますよ!!
またさっきみたくからまれたって、さっき見たいに助けが来るとは限らないんですよ…!?』


佐天「今さら何言ってんのよ初春!!だいたい御坂さんは、今!もっと危険な目にあってるんでしょう!!
それに、私が奴らと鉢会いそうなルートは、初春が指示して避けて行くようにすればいいだけの話じゃない!!」


初春『さ、佐天さん……!!』


佐天「きっと私が奴らより早くに御坂さんの元にたどり着いてみせるから!!
ほら、初春!!早く私に指示してよ!はやく御坂さんのこと、助けないと!!」


初春『わ、分かりました!!佐天さん!それじゃまず、そこの左の路地を入ってください!!』


佐天「ええ、分かったわ!」


佐天「(待ってて御坂さん!!必ず私が助けに行くから!!!)」


…………

443美琴大好き:2011/11/23(水) 02:07:39 ID:WQ74Uynw

…………


第7学区 またまた別の場所では…


スキルアウト「こらああーー!待ちやがれ、てめえーー!!」


上条「はあ……はあ…!」


郊外をダッシュで走り、スキルアウトから逃げる上条


上条「はあ…はあ…!!あーもう!不幸だああーー!!」


上条「(それにしても…くそ、なさけねー…!こんなことじゃ、御坂を助けるどころの話じゃねえ…!!
けど、とりあえず何にせよ、なんとかして追ってくるコイツらを撒かないと……!)」


上条「(……どこか抜け道を通って……)…………って、アレ…??」


上条「…なんだ?……いつの間にか…追ってがいなくなってるぞ…?
ついさっきまであんなに必死な形相で俺を追いまわしていたのに……」

444美琴大好き:2011/11/23(水) 02:18:48 ID:WQ74Uynw
上条「一体何が……?」


郊外の周囲を見渡す上条…

………

スキルアウトa「あっちだ!!早く、急ぐぞ!!」

スキルアウトb「ああ、わかってる!!」

…………


上条「なんだ、あいつら…?スキルアウト達が……皆、同じ方向に向かってやがる…?
なんなんだ急に…?あっちの方角に一体なにがあるっていうんだ…?」


……………

スキルアウトc「なんだ、なんだ?どうしたんだよお前ら、あっちに一体何があるってんだ?」

スキルアウトa「なんだよテメエ、リーダーからの一斉メール、見てねえのかよ!?とうとう、見つかったんだよ!」

スキルアウトc「…見つかった、って何がだよ?」

スキルアウトb「だから、御坂美琴だよ、御坂美琴!!郊外のはずれの廃ビル地帯に、変装した姿で潜伏してるって…!ついさっき連絡が来たんだ!!生き残ってる面子は全員、そこに向かえって、命令だ!!ほら、だから、急ぐぞ!!」


……………


上条「な、なんだって!!!み、御坂が廃ビル地帯、なんでそんなところに…!!?一体なんで……!?」


上条「い、いや、そんなこと考えてる場合じゃねえ!!とにかく……助けにいかねーと!!!」


ダッシュで美琴の元へ向かう上条…!


上条「はあ…はあ…!!」


上条「(くっそおお、あの馬鹿!!何が、『今回は、全然心配いらないから』、だよ!!
だれがどう見ても………大大大ピンチじゃねーかぁぁ!!)」


……………

445美琴大好き:2011/11/23(水) 02:38:44 ID:WQ74Uynw


………一方、そのころ……



とあるオープンカフェでは……


…………

スキルアウトZ「わ、分かった、お、俺達の負けだ…!
だ、だからこれ以上は…がはあ!!」バキィ!!


スキルアウトZ「」どさ……


絹旗「……これで、超大体、片付いたみたいですね」

あたり一体に倒れているスキルアウトの面々…

フレンダ「そだねー。意外とあっさりかだづいちゃったよね。なんかつまんないなあ…」


絹旗「…まあ思ったより早く超カタがついたのは、私たち4人と同じように、カフェのあっちのほうで
スキルアウトと戦っていたグループがいたようでしたからね。おそらくそのせいもあるでしょう」


フレンダ「ああ、そういえばいたねえ。常盤台中学の制服を着ていたグループのことでしょ?
きっと『超電磁砲』の友達か何かだったんだろうけどさ。
……今はもう、退散したみたいだね」


絹旗「その中でも、あのリーダーらしき金髪の女は、ほとんど動作なしで
スキルアウト達を倒していた様子からして『精神系』の能力者だったのでしょうが……」
…超かなりの能力者っぽかったですしね。早くカタがついて当然といえば当然ですね」

446美琴大好き:2011/11/23(水) 02:44:24 ID:WQ74Uynw
フレンダ「んーー、それにしたってさあ……結局さ、スキルアウトの連中、
もっと増援部隊とか呼んで来て、次々にわんさか集まって来ると思ってたからさ…
もうちょっと楽しめると思ったのになあ」


絹旗「応援部隊みたいなのも、ドンパチを始めた最初のほうは来てたようですけどね。
どうも途中から私たちを無視して、別の方角に超総出で向かっていったみたいでしたから」


フレンダ「えーー?そうだっけ??」


絹旗「ええ。…きっと、奴らを取り仕切ってるリーダーか何かが、撤退命令を出したか、
それとも連中にとって『本命』のターゲットの居場所をつきとめたから、総出で超向かわせているのか…

…そのどっちかでしょうね」


フレンダ「『本命』のターゲットぉ…?それってつまり…」


滝壺「…きっとスキルアウト達は『超電磁砲』の居る所に向かったんだと思う…」


絹旗「滝壺さん」


フレンダ「ああ、そっか…そういえば滝壺は、『超電磁砲』と交戦したことがあるから、能力で居場所も分かるんだっけ?…

……あ……、それはそうと2人とも」


滝壺・絹旗「?」

447美琴大好き:2011/11/23(水) 02:49:38 ID:WQ74Uynw
フレンダ「あれ……どうしようか……」


………

ガンガンガンガンガン…!!


スキルアウトA「ちょ……も、もう……か、…かんべ…し…ぎゃああああ!!!」


麦野「いやいやいや…勘弁じゃあなくてさあ…さっきから聞いてるじゃない…てめえらに指示を出した奴は誰かってさああ…?いるんだろうがよぉ、
私に許可なく『超電磁砲』をつぶそうとした糞ったれの黒幕がさあ…とっとと答えろよ、なあ…、おい」


スキルアウト「ひ、ひぐう…があああ!!」ガンガンガン…


テーブルに何度も頭を打ち付けられるスキルアウト……


フレンダ「あ、あーーあーーもう、やりすぎだよ麦野。
そいつもう、まともにしゃべれる状態じゃないじゃない」


絹旗「まったく、超尋問が下手な人ですね麦野も。それよりもう、とっとと引き上げましょう。
そろそろ、ジャッジメントかアンチスキルが駆け付けてきそうな頃合いですし。」


フレンダ「そうだよ麦野。暴れるのもいいけど、結局さ、顔が割れたら仕事がしにくいわけよ」


麦野「…………、ちっ…しゃーねーな…まだ暴れたりねえけど…しかたないか」

448美琴大好き:2011/11/23(水) 02:55:22 ID:WQ74Uynw
フレンダ「……にしてもさあ、『超電磁砲』の奴…今も能力を失ったままなんでしょ?
だったら、あれだけの数のスキルアウト達が向かって行ったら、なす術がないよねえ…

…って、ことはこれでもう、アイツもおしまいかなあ…
まあ、私たちと戦った相手にしては、あっけない幕引きだよね」


麦野「(……………)」


絹旗「…………、………って、何考え込んでんですか、麦野。
…まさかこのまま『超電磁砲』を助けに行く、なんて超つまんないこと言わないで下さいよ。
はっきりいって、私たちの超がらじゃないですから」


麦野「……はん!何言ってんのよ絹旗、あのクソガキを助けるなんて、虫唾が走る真似、私がするわけねーだろうが。
これで奴が潰れるんだったら、それはそれでいい。奴がそれだけの奴だっただけのことよ」


フレンダ「ふーーん、けど潰れるのはほぼ確定だよね。
結局さ、レベル1の状態の『超電磁砲』なんてスキルアウト一人にも勝てるか怪しいわけだからさ」


滝壺「…大丈夫だと思うけど」ぼそっ


絹旗「……滝壺さん、何かいいました??…

…って、あ、超まずいです三人とも!あっちのほうからジャッジメントが来ます!超早くずらかりましょう!!」


…………

449美琴大好き:2011/11/23(水) 03:01:54 ID:WQ74Uynw




…………そして数分後


オープンカフェ


固法「……こ、これは一体どういうこと…?スキルアウト達が暴れてるっていうから来てみたら……全員倒されてるじゃない…」


ジャッジメントA「一部始終を見ていたカフェの店員の話によると…
…4人組みの女性客と常盤台中学の制服を着たグループが…次々にスキルアウト達を倒して言ったそうです」」


固法「そ、そう…ずいぶんとパワフルな女性客もいたものねえ……」


固法「(スキルアウト達と戦ってくれていた、ってことはその女性客達も御坂さんの知り合いで、仲間なのかしら…??
けど、このスキルアウトのひどい倒し方……これじゃどっちが暴漢者か分からないわね…)」


スキルアウトA「はあ……はあ…たす…助けてくれ……こ、殺さないで…」


固法「ちょ、ちょっと貴方、しっかりして!大丈夫!?」


スキルアウトA「ひ、ひいい!こ、殺さないでええ!!なんでも!なんでも話すから、だから殺さないで…!!」


固法「ちょ、ちょっと、何を言っているの!しっかりして!!

(この人……錯乱している…?よっぽどひどく暴行を加えられたのかしら…?)」

450美琴大好き:2011/11/23(水) 03:06:59 ID:WQ74Uynw
スキルアウトA「ま、まま、前に、リーダーが話しているのを盗み聞きしたことがあるんだ!!
俺達に御坂美琴の始末を依頼してきたのは、常盤台中学の女だって……!」


固法「…え、ちょ、……一体あなた、急に何を言って…??」


スキルアウトA「名前は…そ、そう!!コウアン……コウアンヒロミって言ってた…!!そいつが黒幕だ!!

…お、俺達はそいつにそそのかされただけなんだ!!だ、だから、もうやめてくれえ!!こ、殺さないでえ!!う、うわあ!」


固法「ちょ、ちょっと!!し、しっかり…!!

…だめだ……もう気絶してるわ……」


固法「……………、」


固法「(……なんなの、一体……?黒幕は……常盤台中学の生徒…?


コウアン……ヒロミ………ですって……??)」


…………


………

451美琴大好き:2011/11/23(水) 03:08:15 ID:WQ74Uynw
今日はここまでで。終わりが近づいてきました。

452美琴大好き:2011/11/23(水) 03:19:06 ID:Ne.ki7zM
乙です
洪庵終わったな
しかし麦野がきっかけになるとは…

美琴は能力復活してきてるっぽい?

453美琴大好き:2011/11/23(水) 03:26:59 ID:1ej8aCtc
乙!!
絹旗が食蜂のことを話したのが新鮮でよかったわ
麦のんと接触してたらどうなっていたか…

454美琴大好き:2011/11/23(水) 07:42:14 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
続きを楽しみにしています。

455美琴大好き:2011/11/23(水) 09:49:53 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
滝壺の呟きが気になるんだよ

456美琴大好き:2011/11/30(水) 14:57:28 ID:4dEgPxkU
まだかな

457美琴大好き:2011/12/02(金) 08:42:53 ID:98/AAcCQ
こんなに面白いの初めて読んだw

続き楽しみにしています!

458美琴大好き:2011/12/03(土) 16:27:49 ID:d9IhlW1s
まだかなあ

459美琴大好き:2011/12/03(土) 20:20:31 ID:PXHd7srY
追いついた続きまだかな

460美琴大好き:2011/12/04(日) 20:08:12 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビルの敷地前


ぞろぞろぞろ…


スキルアウトA「はあ…はあ…ようやくたどりついたか…」


スキルアウトB「この廃ビルの敷地内に御坂美琴がいる、ってのか……」


スキルアウトC「まさかこんなヘンピな所に隠れてやがったとはな…見つかれねえわけだ…」


リーダー「一時はどうなるかと思ったが…これでようやく目的を果たせそうだな…
いくぞテメエら!!敷地内に居る御坂美琴を探し出すんだ!!」


スキルアウト達「おお!!」

廃ビルの敷地内に侵入する大勢のスキルアウト達…!


……………


とある電話ボックス


洪庵「は……ははは…」


洪庵「あははははははははははははは!!とうとう!!御坂美琴の元に!!私の駒達がたどりついたわぁぁ!!」


洪庵「どうやら白井黒子達も御坂美琴の元に向かってるみたいだけど…間に合わなかったみたいね!!やった!!やったわ!!あははははは!!


洪庵「……監視モニターのアクセスがすべて遮断される前にスキルアウト達がたどりついてよかったわぁぁ…
御坂美琴のゴミ野郎が…レベル0のスキルアウト達に無様につぶされ…凌辱され……くずれさる瞬間を視ることができる……!!

これで、これでとうとう…私の悲願が……達成されるのね……きゃははははははは!!!」

461美琴大好き:2011/12/04(日) 20:14:50 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビル地帯近くでは


佐天「はあ…はあ…!ここの路地を曲がって……ここね!!この廃ビルの敷地の中に御坂さんが……!」


初春『は…はい!!……け、けど、けど!!これ以上近づいたらダメです佐天さん!!』


佐天「え!?何いってるのよ初春!ここまで来て!」


初春『じ、実はもう……ビルの敷地の中にはスキルアウト達が先に……!!もう……
あと数十秒後には御坂さんのもとに……』


佐天「な、なんですって!!そんな…!!けど初春!だったらなおさら急がないと!!
御坂さんを助けないと!!」


初春『ダメです佐天さん!!敷地内にはもう、100人以上のスキルアウト達がいるんですよ!!そんなところに行ったらこんどこそ佐天さんの身が……
…白井さんの到着を待ちましょう!……って、佐天さん!!もしもし…!佐天さん!!!』

廃ビルの敷地内に入る佐天

462美琴大好き:2011/12/04(日) 20:21:22 ID:oOSdahHk
そのほぼ数秒後


上条「はあ…はあ…!!やっと着いた……」


上条「って、や…やばい!もう、廃ビルの敷地内にスキルアウト達が侵入してる!!」


上条「く、くそおおおおおお御坂ぁぁーーー!!」


廃ビルの敷地内に入る上条


…………


黒子「はあ……はあ…やっと着きましたわ…!この廃ビルの敷地内にお姉さまが…!!
ですけど……やばいですわ…スキルアウト達がすでに敷地内に侵入している!!」


黒子「(くそ…くそ……どうして…!こんな時に能力が上手くコントロールできないんですの…!?
まさか、スキルアウトとの戦いや学区内中をテレポートで駆け回った今さら疲れが…!)」


黒子「くそ!しっかりするんですの白井黒子!!ここまで来て、お姉さま
を助けることができなかったら、露払い失格ですわ、急がないと!!

お姉さまぁぁ!!!」


廃ビルの敷地内に入る黒子

463美琴大好き:2011/12/04(日) 20:37:37 ID:oOSdahHk

…………

…………


そしてとうとう。



廃ビルの敷地内の奥

美琴「………ふう…」ドサッ

大量のコンビニ袋を地面に置く美琴


美琴「……流石にこれだけの数を一人でここまで持ってくるのは骨が折れるわねえ…
ちょっと買いすぎたかしら……?」


美琴「……まあいいわ………さて、と…それじゃさっそく………」


美琴「……って、……なにかしら…なんだか周りが騒がしいような……?」

ぞろぞろぞろぞろぞろ……

大人数でおしよせるスキルアウト達

スキルアウトA「はあはあ……とうとうみつけたぞ御坂美琴ぉ!!」


スキルアウトB「ああ!情報どおりだぜ…!!」


美琴「……何よアンタ達……!?一体……!?」


……………

とある電話ボックス

洪庵「ぎゃははははは!!おせーーおせーんだよ白井黒子!!

今さらビルの敷地内にたどり着いたところで、ちょうど今!!
私の駒達が御坂美琴を包囲したとこなんだよ!!
これからまさに、私の駒達に蹂躙されるところなんだよ!!
間にあわね―だろうがあああ!はははは!」


洪庵「(あと……あと…数秒後に……悲願が達成される……!!
御坂美琴……『陥落』の瞬間が……あと数秒後に……!!)」

…………

464美琴大好き:2011/12/04(日) 20:42:10 ID:oOSdahHk
廃ビルの敷地内の奥


美琴「……なによアンタ達…そんな大人数で突然押し寄せてきて……私に一体、何の用だってのよ?」


リーダー「はは…!何しらばっくれてやがんだよ、てめえはよぉぉ!!分かってんだろうがあ!
俺達がてめえのことを狙って探しまわっていたことくらいよぉ!」


スキルアウトA「そうそう…分かってたからこそ、そんな下手な変装して、こんなヘンピな場所に身をひそめて隠れてたんだろう?」


美琴「………はあ?アンタ達、一体何の話を……」


スキルアウトB「はん、しらばっくれんのかよ……まったく、大したレベル5様だぜ。…
…ああ、そうか、今は違ったか!今は何の力もないレベル1だったなあ…ははは!!」


スキルアウトC「そーそー!天下の『超電磁砲』様も今となってはただのクソガキなんだよなああ!!」


リーダー「覚悟しろよ……てめえの心をべきべきに折れるまで、俺達がたっぷり可愛がってやるからよお…
すまねえが、そういう『約束』なんでね」


スキルアウトD「へへ……そうそう…一千万の為だしな……へへ…覚悟しろよ」


美琴「……………………、」

465美琴大好き:2011/12/04(日) 20:47:20 ID:oOSdahHk
美琴「……………、なるほど、ねえ……どうやら私の知らないところで、そんなことになってたなんてね……」


スキルアウトE「はは…まーだ、しらばっくれてやがる……それにしてもなんだあ?てめえの背後にある大量のスーパーの袋はぁ?
自分の身が危ないって時に何を買ってきたんだあ??」


美琴「…………………アンタ達には関係のないことだわ」


スキルアウトF「はん!どーせ、しばらく落ち着くまでここで身を隠すつもりだったんだろうから、
その間の食糧か何かを買いだめしてたんだろ?……けどまあ……それも無駄に終わりそうだけどな……ひひ…」


美琴「…………」


リーダー「さあ…御坂美琴……悪いがそろそろ観念して……ん?」


美琴「………仕方ないわねぇ…」


美琴「……………」


ゆっくりと。


ポケットから一枚のコインを取り出す美琴。

466美琴大好き:2011/12/04(日) 20:52:36 ID:oOSdahHk


…………………


リーダー「……ぷっ」


スキルアウト達「あははははははは!!!」


スキルアウトA「なんのつもりだよてめえはあああ!!それで、お特意の『超電磁砲』を出そうってのかああ!!??」


スキルアウトB「いつまでレベル5気取りなんだよお嬢ちゃんはよおお!!それとも、もしかしてハッタリかまして、俺達をびびらせようってのかあ?」


スキルアウトC「ひーひー、は、腹いてえぜ!!てめえがもう!!レベル5でもなんでもねえってのは、ネタはあがってんだよ!!そんな脅しが通用するわけねーだろうがあ!!」


美琴「…………」


リーダー「哀れだなあ御坂美琴。窮地に陥ってトチくるったようだな。
そんな過去の栄光にすがって…ほんと哀れな奴だぜ」

467美琴大好き:2011/12/04(日) 21:37:22 ID:oOSdahHk

…………

廃ビルの敷地内

佐天「はあ……はあ…!!………あそこ…!
敷地内の奥にスキルアウト達が集まってる…まさか…あそこに御坂さんが……!?」


佐天「(あれだけの数…どうしよう……けど…けど…御坂さんを守らないと……!!」


佐天「……………」

廃ビルの敷地に転がっていた鉄パイプを拾う佐天


佐天「(レベルアッパー事件のとき……御坂さんは私のことを助けてくれた……

友達として……今度は私が御坂さんのことを助ける番なんだから!!)」

佐天「待ってて!御坂さん!!」

美琴の元へダッシュでむかう佐天


……………


上条「はあはあ……御坂の居場所は……!!あそこか…!!」


上条「(くそ…御坂の野郎…!!何が大丈夫、だよ!)」


バカだ俺は!…御坂の言ったを真に受けて!!そうだよ!!いつだってアイツはそういう奴なんだ!!
肝心なことは皆に秘密にして…無駄に強がって!!どんなピンチでも平気な顔してそんなこと言う奴じゃないか!)」


上条「(一方通行の一件だって…俺がアイツの真意に気づいてなきゃ、
自分の命を捨てて妹達を助けてたはずなんだ!!
特に今回はアイツが何を考えてるかさっぱりわからないし……誰かが助けてやらないと……!!)」


上条「待ってろ御坂!!今、助けてやるからな!!!うおおおおおおお!!」

美琴の元へ向かう上条

468美琴大好き:2011/12/04(日) 21:43:01 ID:oOSdahHk

…………

テレポートで廃ビルの敷地内を移動する黒子

黒子「はあ…はあ……あ、あそこに……お姉さまが……!!」ぐらっ…


地面に倒れこむ黒子


黒子「くそ…くそ……こんな時に…!!
…能力の使いすぎで……身体が思うように…!!!しっかりするんですの白井黒子!!!ここにきて……何を考えているんですの!!」


黒子「(………お姉さま……!!お姉さま……!)」


黒子「(…………)」

469美琴大好き:2011/12/04(日) 21:46:29 ID:oOSdahHk
黒子「(お姉さまの露払いだの…ルームメイトだの豪語しても…
…ワタクシはお姉さまとの付き合いがそれほど長いわけではない……数か月の付き合いでしかないですわ…


ですけど…ですけどワタクシは、このたった数カ月の間にお姉さまにかけがえのない、大事なことを教わった…

礼儀とはなんなのか、作法とはなんなのか、教養とはなんなのか、誇りとはなんなのか……!!


そして……本当に…本当に『強い』人間とは、どういう人間なのかを……


お姉さまに出会わなければ…何年…何十年…あるいは一生かかっても気づかなかった大事なことを
ワタクシは…この数カ月の間にお姉さまに教わったんですの…!!)」


立ちあがる黒子。


黒子「お姉さま……」


黒子「レベル1だろうと『超電磁砲』の能力がなかろうと……関係ない…!御坂美琴は…一生、ワタクシの尊敬してやまない『お姉さま』なんですの!!」


黒子「絶対に…絶対に…あんな奴らに、お姉さまをやらせたりしないんですの!!
絶対に!!助けてやるんですの!!

お姉さまぁぁーー!!!!」


美琴の元へ向かう黒子…!

470美琴大好き:2011/12/04(日) 21:58:43 ID:oOSdahHk

………………

とある電話ボックス

洪庵「ぎゃははははははははははは!!やーにやってんのよ、御坂美琴!!
コインなんか出してどーするつもりなのよ!?もしかして、『超電磁砲』を出すつもりなの!?
いつまでもレベル5気取ってるゴミクズがぁぁぁ!!

さあ、スキルアウト達!早くやっちまいなさい!!その目の前の女を痛めつけて、蹂躙して、犯して、
はやく『陥落』させちまいなさいよ!!!!そしてその瞬間を早く私に見せてよ!!早くさあ!!
あはははははははははは!!!」


……………


廃ビルの敷地の奥


美琴「……………」


手に取ったコインを空に向ける美琴


リーダー「……は、もういい。てめえらもう、やっちまえ…
いつまでも頂点にいるつもりでいるこのクソガキに現実を見せてやれ」


スキルアウト「ひゃははははははは!!!!」


いっせいに美琴に襲いかかるスキルアウト達!!


美琴「…………」


そして、美琴の元にたどりつく3人


佐天「御坂さん!!」


上条「御坂ぁ!!」


黒子「お姉さまああああーー!!」

471美琴大好き:2011/12/04(日) 22:16:03 ID:oOSdahHk
…………

…………


洪庵博巳の大誤算。

その2つ目は、洪庵博巳の計画を根底からくつがえすほど、決定的なものであった。


だが、それは洪庵博巳だけではなく…彼女にかかわる多くの人間…

ルームメイトの白井黒子、親友の初春飾利や佐天涙子…かつて彼女を助けた経歴のある上条当麻や…

…最初に彼女を診断した『冥土帰し』ですら…

…誰もが予想だししなかったことであった…




洪庵博巳の大誤算。それは。

472美琴大好き:2011/12/04(日) 22:27:06 ID:oOSdahHk



…御坂美琴がレベル1の能力者である、という『誤った』思い込みであった。


ドゴォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!!!

上空に向かって『超電磁砲』を放つ美琴


………………………

ぱり……ぱり……


美琴「……………」ぱり……ぱり…


スキルアウト達「……………え?」

473美琴大好き:2011/12/04(日) 22:29:59 ID:oOSdahHk

リーダー「え……あ、あの……」


スキルアウト達「………………」


……………

美琴「で、……なんだっけ?私のことをどうするんだったかしら?」


リーダー「え、…えっと……あの……その……」


美琴「別に遠慮しなくてもいいし……私は逃げも隠れもしないからさ…

…ぶっ飛ばされたいやつからとっととかかってきなさい!!!」


スキルアウト達「う……」

スキルアウト達「うわあああああああーーーーーーー!!!!」


一斉に逃げ出すスキルアウト達

474美琴大好き:2011/12/04(日) 22:35:00 ID:oOSdahHk
スキルアウトA「な、なんだよ!?一体どういうことだよぉぉーー!!」

スキルアウトB「う、嘘だったんだよ、レベル1になった、なんてよ!!」

スキルアウトC「はめられんだ俺達はぁ!!そもそもレベル5がレベル1になることなんかあるはずねーじゃねーかあ!!」

リーダー「ちょ、ちょっとまてお前らぁ!お、俺を、俺をおいていかないでくれえええーー!!」

……………

……………

美琴「……まったく……よーやく静かになったわね……」


美琴「ま、…それじゃ、さっそく…」


黒子「お……お姉さま…」


美琴「え…?」


佐天「御坂さん……」


上条「御坂……」


美琴「…………え?………ってえええええ!!!な、なななな、な、く、黒子に佐天さんに…

…な、なんでアンタがこんなところにいるわけええ!??」

…………

475美琴大好き:2011/12/04(日) 22:35:40 ID:oOSdahHk
今日はここまでで。また明日以降に

476美琴大好き:2011/12/04(日) 22:53:59 ID:yZ5rsHug
おつおつでござる
いつの間にフルパワー復活してたんだ美琴さん・・・

477美琴大好き:2011/12/04(日) 23:19:33 ID:dc7.m0Zk
うおおお乙!!
みこっちゃん復活かよお!!
続き楽しみにしてる!!

478美琴大好き:2011/12/04(日) 23:59:05 ID:hwdfjUZg
お疲れさまです。
美琴になにかありそうな感じはしていましたが、この時点で復活とは想定外でした。
続きを楽しみにしています。

479美琴大好き:2011/12/05(月) 01:54:38 ID:4x9Wf34g
美琴△

480美琴大好き:2011/12/06(火) 18:25:39 ID:qDIEhMyA
UGGブーツ、こんなに安いのはあり得ない、見に行こう! 

http://goo.gl/bh5c9

481美琴大好き:2011/12/11(日) 00:22:57 ID:hwdfjUZg
そろそろですか

482美琴大好き:2011/12/13(火) 09:52:16 ID:mt14X1Bs
まだかなあ

483美琴大好き:2011/12/18(日) 20:41:12 ID:ZyqhPnZ.

久しぶりの更新 遅れてすいません



とある電話ボックス

リーダー『もしもし!もしもし!!おい!!ど、どういうことなんだよ!!
は、話とちがうじゃねーかあ!!おい!!聞いてんのかよ!!
こっちは手前の計画に乗ったせいで、大変な目にあってんだぞ!!』


リーダー「奴に味方する連中の人数も事前に聞かされていた情報以上にいて、全然手に負えねえ!!
それにもう、かなりの数の部下がジャッジメントとアンチスキルに検挙されてんだ!!

それでも一千万円の為と思って、撤退せずにテメエの手足となって動いたのによ!

そのうえ、当の御坂美琴のレベルの話がガセネタってのはどういうことなんだよ!!』


リーダー『なあ…おい!!返事してくれよ!!このままいけば、俺達だって捕まるかもしれねえ…!!
アンタ、高位の能力者なんだろ!?責任持って俺達を……いや…せめて俺だけでも助けてくれよ……

ん、なんだ、てめえは…!今取り込み中なんだ、ひっこんでろ……
…って、お、おい…な、うぎゃあああああ!!!』ぶつ…

ツーツー…


洪庵「…………」


洪庵「(私は………)」


洪庵「(私は……夢でも見ているのかしら……)」

484美琴大好き:2011/12/18(日) 20:53:48 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「ようやく……ようやく……悲願が……私の長年の悲願が達成されようって時に…
…一体なにが起こったってのよ……」

よろよろ……

よろめき、電話ボックスの壁によりかかる洪庵…


洪庵「は、はは……ありえない……なんで、なんでよ??
アイツが……御坂美琴が……『超電磁砲』を撃つなんてこと……

レベル1で……何の力もないゴミクズになり下がったあの女に、どうして………!?」



洪庵「………!!、ま、ま、まさか……はめられた!?
御坂美琴の奴、私の罠にかかったふりをして、レベル1であるかのように演じて、犯人の私を油断させようとしたっての…!!!?

いや…違う!!!
数日前に奴が街の不良に絡まれた時、確かにレベル1相当の力しかなかった…

御坂美琴がレベル1になったのは間違いないはずだわ………けど、けど、だったらどうして……!!?)」


コンコン…

(電話ボックスをノックする音)


洪庵「なによ!!うるせえんだよ!!!……今、取り込み中なんだから……!!

……んな!?」


電話ボックスの外で取り囲む数人のジャッジメント達


固法「…洪庵博巳さん……よね?ちょっと、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかしら??」


……………

485美琴大好き:2011/12/18(日) 20:58:20 ID:ZyqhPnZ.

……………


そのほぼ同時刻……学園都市郊外


リーダー「が……がは…」ドサッ…


一方通行「けっ、電話の会話からしてどうしょうもねえ三下野郎だが……どうもコイツが暴れていたスキルアウト達のリーダーみてえだな…
……ほら、もうこれでいいだろが、クソガキ」


打ち止め「う、うーん……けど、ホントにこの人がオリジナルを落としめようとした犯人なのかな、ってミサカはミサカは疑問を感じてみたり」


一方通行「……そりゃ違うだろうな。コイツはスキルアウト達のリーダーであっても、事件の黒幕じゃねえ。
街でのスキルアウト達の動きから考えて、おそらく能力で学区内の状況を把握しつつ、スキルアウト達に命令を下してた奴がいるはずだ。
おそらくそいつが黒幕だろうな」


打ち止め「って、ことはその真犯人をとっちめてオリジナルを助けてあげないと…、ってミサカはミサカは、チラリとあなたのほうを向いて遠回しにお願いをしてみ…」


一方通行「はン!なーに言ってやがンだ。とっとと帰ンぞクソガキ」

486美琴大好き:2011/12/18(日) 21:07:03 ID:ZyqhPnZ.
打ち止め「ま、またまたァ、そんなこと言って、なんだかんだであなたは…」


一方通行「ふざけンな、これ以上テメエらのわがままに付き合ってらンねーンだよ…

それに……ついさっき空に映った『閃光』を視てなかったのかクソガキ……あの女のどこに助けが必要だってンだァ?」


打ち止め「え、閃光??一体、なんの話?」


御坂妹「…………」


一方通行「……『超電磁砲』に会ったらよく言っておくンだな…糞つまンねえ罠にひっかかるのはテメエの勝手だが、それで大勢の人間を巻き込むンじゃねえ…
…ちったァ、その甘っちょろい性格をどうにかしろ、ってな…

……ほら、とっとと帰ンぞクソガキ」


打ち止め「え、それってどうゆうこと??、ってミサカはミサカは……って、あ、ちょ、待ってよ!!」


御坂妹「……………お姉さま」


………………

487美琴大好き:2011/12/18(日) 21:10:02 ID:ZyqhPnZ.



………学園都市郊外 別の場所では


フレンダ「ねえ…今、空に一瞬見えた閃光って……」


絹旗「初めて見ますが、おそらく『超電磁砲』でしょうね。…
…むろん、レベル1の電撃使いに打てる代物じゃあ超ないはずですけど」


フレンダ「えーー、それじゃ、『超電磁砲』がレベル1なんてガセネタァ?なんだ、つまんないの」


絹旗「ひょっとして滝壺さん、最初からガセネタって超分かってたんじゃないですか?」


滝壺「うん…『超電磁砲』のAIM拡散力場の雰囲気からなんとなく。けど、
ガセネタ、っていうよりは」


麦野「……………、はいはいアンタら……いつまで糞ったれの『超電磁砲』の話なんかしてんのよ。
私はとっととアジトに戻って、仕事の話をしたいんだけど」

488美琴大好き:2011/12/18(日) 21:22:05 ID:ZyqhPnZ.
フレンダ「え、ええ…なによ麦野、急にさ……結局さ、一番麦野が『超電磁砲』のこと、いろいろこだわっていたくせに…」


絹旗「超そのとおりです、ついさっきまで、スキルアウトごときにムキになって
暴れまわっていた人間の言うセリフとは超思いませんよ…」


麦野「はああ?なーに言ってんだテメエら。いつ私がムキになってた、って?わけのわかんないこと言ってんじゃないわよ」


絹旗「ま、別にそれはいいですけど…
…けどまあ、カフェでくつろいだし、スキルアウト相手に準備運動も済んだことだし……そろそろ本業に戻る、というのは私も賛成ですかね」


麦野「そうそう……『超電磁砲』なんてションベン臭いクソガキなんかの話より、私たちはこの都市の闇に潜む、糞ったれ共相手にビジネスにいそしもうじゃないか」


フレンダ「はいはい、わかりましたってば、で?今日の仕事の内容は…」

………

麦野「(けっ……『超電磁砲』の奴…ここでくたばるのかと思ったが…どうやら杞憂 だったようだな…
そうとも…、テメエはいずれこの私がぶっ潰すんだ…
…こんなつまんないことでくたばってもらったら困るんだよ…『第3位』……!!

……………

489美琴大好き:2011/12/18(日) 21:25:20 ID:ZyqhPnZ.
廃ビル敷地内の奥


美琴「な………な……!!」


美琴「な、…ななんで3人がこんなところに…!!?え、…ちょ……??」


黒子・上条「……………」


佐天「え…………ええっと、御坂さん…いろいろと聞きたいことはあるんですけど…

まず…」

美琴に近寄ろうとする佐天


美琴「だ、だめぇぇぇ!!!!」


佐天「…え?」

490美琴大好き:2011/12/18(日) 21:31:44 ID:ZyqhPnZ.
佐天「え?あの……ちょ、ちょっと……御坂……さん…??」


美琴「ちょ……だ、だめ…これいじょう近づかないで佐天さん…これ以上ちかづいたら…」


じりじり……(後ずさりする美琴)


佐天「そ、それってどういう……って、あ!み、御坂さんあぶない!!」


美琴「え?……きゃあ!!」

どんがらがっしゃーーーん!!

背後の地面に置いていた大量のコンビニ袋にひっかかり、倒れる美琴

491美琴大好き:2011/12/18(日) 21:38:16 ID:ZyqhPnZ.
黒子「ちょ、お、お姉さま、大丈夫ですの!?」


美琴「あいたたた……う、うん……私は平気……って、あああああああ!!!」


倒れた美琴の周りに散乱するコンビニ袋の中身…


上条「え…なんだこれ………これって……コンビニに売ってる……スポーツドリンク…??」


佐天「そ…それもこんなにたくさん……一体どうして……?
って、あれ…
このスポーツドリンクって……新発売のゲコ太ストラップ付のやつじゃあ…」


黒子「…………え、……お、お姉さま??」


美琴「……………ちちち違うの3人とも……!!
わ、私だって『大人買い』なんて自分のポリシーに合わないんだけど…!
け、けど、どうしても12種類中最後の1種類はとてつもないレアもので……その……あの…」


佐天「え………」


……………

492美琴大好き:2011/12/18(日) 21:58:31 ID:ZyqhPnZ.
…………………

上条「…………」


黒子「…………」


佐天「…………」


佐天「あ、あのぉ……御坂さん……ひょっとして……今まで携帯が通じなかったのも、帽子をかぶってこん私服姿なのも、こんなヘンピな場所にいたのも…

…ひょっとしてゲコ太ストラップの最後の1種類の為に、ドリンクを大人買いしたことを、周りに知られたくなかったから……??
スキルアウト達から逃げていたわけじゃあなくて……」


上条「……それで、ここなら誰も来ないだろうと思って………こっそり一人でストラップの中身を確認するつもりだったからだったりして……」


美琴「い、いいいいや、違う!!違うんだってばぁぁ!!!ああああの……そ、その……!!」

493美琴大好き:2011/12/18(日) 22:07:17 ID:ZyqhPnZ.
黒子「え……ちょ、ちょ…あ、あの…お、お姉さま…」


美琴「べ、べべべ別に私はこのゲコ太ストラップ、集める気はなかったのよ!?
ちょ、ちょっと流石に『今期』のはデザインが子供向きっぽすぎるし、中学生の私が集めるにしては
ちょいアレかなー、なんて思ってたし!!!

け、けどね、なんか人に貰ったりしてるうちにいつの間にか11種類になってて…
…そ、それだったら、12種類全部集めないと気持ち悪いじゃない!?ね、そ、そう思うでしょ!??」


黒子「い、いや…ちょ、ちょっと待つですの…お、お姉さま……」


美琴「…や、やっぱり最後の一種類をあきらめるのは私の性分にあわないって言うか…
…それが『大人買い』を嫌がる私のポリシーすら曲げた…っていうか………

け、決して別にゲコ太ストラップが欲しかったわけではなく、気持ちの問題で……」


黒子「い、いやあの……」


美琴「あ、あーーーーーーーーーーーもう、しつこいわね!!!分かった、分かったわよ!!

はいはい、ゲコ太ストラップ集めてました!!発売された初日からものすごーーく目ぇつけてました!!!
で、最後のレアモンがなかなか出ないから、痺れを切らしてコンビニをはしごして100本買いました!!
そんで、皆に見つからないように、ここで中身を確認しようとしてましたよ!!ほら、これでいいで…」


黒子「いやいやいやいやいやあぁぁーー!!お姉さま!!!そんなことはどうっっっっでもいいんですの!!!」


美琴「……へ?」

494美琴大好き:2011/12/18(日) 22:16:41 ID:ZyqhPnZ.
黒子「黒子は、いまさらそんなお姉さまの幼児趣味を聞きたいんじゃないんですの!!
そんなことより!!さっきの、スキルアウト達を追い払った『超電磁砲』は一体……!?

今現在、お姉さまはレベル1なはず……それが、一体……、ど、どうして……!???」


美琴「え?あ、あーー、なんだ?そのこと?
そっかそっか……あはは……」


黒子「あ、あはは、じゃないんですの!!お姉さま、一体……!!??」


美琴「その話なんだけどね。
黒子私ね……、能力、元に戻ったみたい」


黒子「……………え?」


美琴「うん、だからさ、『昨日』、レベル5に戻れたみたい」


佐天・上条「…………………え??」


黒子「な、……へ……え??」


美琴「だからずっと言ってたでしょ、『大丈夫』、だって」


佐天・上条・黒子「えええええええええええーーーーーーーーー!!!!??」


黒子「(い、一体……一体………?一体、何が起きたんですの!???お姉さま!!??)」

………

495美琴大好き:2011/12/18(日) 22:19:11 ID:ZyqhPnZ.
…………


とある電話ボックス


洪庵「だから違う、って、さっきから言っているでしょう!?」


固法「けど、確かに検挙したスキルアウトの口から貴方の名前が出てきたわよ。『コウアンヒロミ』にそそのかされてやった、ってね
要するに今回の騒動の黒幕は……」


洪庵「言いがかりだわ!!きっとスキルアウトの連中が私を落としめようとして言ったことよ!!
そもそも、私はこの電話ボックスでずっと友達と電話をしていただけなんだから!」


固法「へえ……けど、それはおかしいわねぇ。
ついさっきまで学区内でハッキングされていた監視モニターの発信元を逆探知してもらったら、ここの電話ボックスがそうらしいんだけど」


洪庵「……!!」


洪庵「(う、初春飾利ぃ…!!私から監視モニターを奪い返し、さらに奪い返した監視モニターを使って状況を把握しつつ…
…同時に逆探知までやってのけていた、っての…!?

そ、そんなバカなことが……!??)」

496美琴大好き:2011/12/18(日) 22:23:27 ID:ZyqhPnZ.
固法「それで…洪庵さん…あなた、今ずっとこの電話ボックスで友達と話していた、っていったわよねえ?一体誰と…」


洪庵「……!ち、違うわ!!そ、そう!!わ、私はついさっきこの電話ボックスに来たばかりなのよ!!
友達とは、携帯電話で会話をしていたんだったわ」


固法「往生際が悪いわねえ……そんな嘘、携帯の履歴や周りにいた人間から聞き込みをすれば簡単に……」


洪庵「ち、違うっていってるでしょうがああ!!わ、私は知らない!!
スキルアウトがこの学区で暴れていたことなんて知らなかったし、この電話ボックスにも今さっき来たばかり!!何にも関係ない!!ないんだから!」


固法「(やれやれ……さて、どうしたものかしらね………ん?)」


固法「(………………あれは……)」


固法「(あんまり好きな『やり方』じゃあないけれど…
…少し、『ゆさぶり』をかけてみようかしらね)」

497美琴大好き:2011/12/18(日) 22:29:32 ID:ZyqhPnZ.
固法「わかったわ洪庵さん…その件については今はこれ以上聞かないわ。
そのかわりに、と言ったらなんなんだけれど………『かばん』の中身をあらためさせていただいてもいいかしら?」


洪庵「な、なんですって…?だ、だれがそんなこと…!!」


固法「嫌なの?ひょっとして何か『人に見られてはいけないもの』でも入っているのかしら?」


洪庵「な、なんですってええ!!誰がそんなものを……!!」


固法「ちょっと失礼」ぐいっ

洪庵が持つカバンを引っ張る固法


洪庵「な、ちょ……や、やめ……!!!」

ばらばら……

その拍子に地面へとこぼれおちる洪庵のカバンの中身


洪庵「………な!」


固法「………」


地面にころがった洪庵の持ち物の中から、カプセル状の錠剤をひろう固法。


固法「…………、これ……確か『サイコダウナー』っていう薬よね?
…服用の仕方によっては、能力値が大幅にダウンしてしまう、でしたっけ??…

…そして今回、御坂さんがレベル1になってしまった原因になった薬だけれど、
これをどうしてあなたが持っているのかしら?」


洪庵「……な……な……!!!」

498美琴大好き:2011/12/18(日) 22:51:50 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「……ち、違う!そ、それは自分用よ!自分で服用するために持っていたのよ!

知らないの!?元々サイコダウナー、っていうのは暴走した能力を鎮静するための薬…!!
私は他人に飲ますためではなく、自分の暴走した能力を抑えるために持っていたのよ!!」


固法「……確かに、事前に調べておいたバンクのデータによると、あなたはかつてこの『サイコダウナー』を暴走した能力の鎮静化のために服用していたようだけれど…
…それはもう数年前の話よね。今じゃすっかり能力の暴走化もおさまってて、この薬を服用する理由は……」


洪庵「………!!…ふ、ふ、ふざけるなああああ!!さっきから、何が言いたいのよてめえはよぉぉぉ!!
スキルアウトの件だけじゃなく、御坂美琴をレベル1にした犯人まで、私に仕立て上げようってわけ!?ふざけんじゃないわよ!!!」


固法「……おそらく貴方は、御坂さんが体育の授業に出ている間に、密かにこの『サイコダウナー』を御坂さんのドリンクに投与した……それで…」


洪庵「違う、っていってんでしょうがあああ!!ふざけんなよこの糞女があああ!!さっきから、付け焼刃の知識でこの私を犯人扱いしやがって!!

知らないようだから、教えてやるわ!!あのねえ、『サイコダウナー』っている薬はねえ、製造時期によって薬の形状が違ってんのよ!!
研究者の間では、初期型を通称α、中期型をβ、後期型をγって言って区別している!」


固法「へえ……けどそれが一体なんの関係があるの?」

499美琴大好き:2011/12/18(日) 23:07:47 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「はは!!やっぱり素養のない人間は頭の回転が遅くてダメねえ!!
いい!?アンタが今、手に持ってるサイコダウナーのタイプはβ型!!β型なんだよ!!

御坂美琴が誤って服用したっていうのはγ型、って話じゃない!!
わかる!?タイプが違うのよ!!私が今、持っているのと御坂美琴が服用したっていう『サイコダウナー』とでは、タイプがよおお!!」


固法「…………、なるほどね。要するに、あなたが持っていたこのサイコダウナーと
事件に使われたサイコダウナーでは『形状』が違う、ということね」


洪庵「ははは!!そーよ!!
アンタ、どーやら『透視能力』かなんかの能力者で私のカバンをのぞき見て、こんな真似にでたんでしょうけどあてが外れて残念だったわね!!


勝手に人のカバンの中身をのぞき見た上、無理やりカバンを奪おうとしやがって……!!
そのうえ、あたかも人が犯人であるかのような取り調べ…!!

アンタ…、無実の人間にこんなことしといて、ただで済むと思ってんの!?ねええ!?」


固法「そうね……年頃の女の子のカバンの中身を無理やり見ようとするなんて、確かにやりすぎたかもしれないわ…

…それについては謝るわ…」

500美琴大好き:2011/12/18(日) 23:10:28 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「あはは!!今さら後悔したっておせーーんだよ!!
このことをジャッジメントの上層部に報告して、アンタなんか除名処分にしてやるわ!!」


洪庵「(くくく……持っていたサイコダウナーがβ型で良かった…
まあ…かつて私が持っていた『γ型』は、御坂美琴のドリンクにすべて入れてしまってもう手元にはないわけだけど……くすくす)」


固法「………まあ、それはそうと洪庵さん。もうひとつ貴方に聞いておきたいことがあるんだけど」


洪庵「はん!なんだってのよ!今さら何言ったって、アンタを許したりは…」


固法「どうして、あなたが、御坂さんの飲んだ『サイコダウナー』のタイプまで知っているのかしら?」


洪庵「…………!!!!……な、…」


固法「御坂さんの飲んだ薬の形状のタイプなんて…ドリンクを分析した一部のジャッジメントならともかく……一般の人は知らないはずなんだけど…」


洪庵「な………な………」


固法「悪いけど、洪庵さん……今回のスキルアウトの件と…御坂さんのレベル1になった事件について…
『ジャッジメント』の支部でもう少し詳しく話を聞かせてもらってもいいかしら…?」


……………

501美琴大好き:2011/12/18(日) 23:11:02 ID:ZyqhPnZ.
今日はここまでで。年内には完結させたいところですが。

502美琴大好き:2011/12/19(月) 09:36:58 ID:Gs1H8EVo
きてた!
乙!!

ミコっちゃんw

503美琴大好き:2011/12/19(月) 12:53:47 ID:sk3TxmvI
乙!!
まさか薬のタイプの下りがコウアンさん逮捕の
伏線だったとは…

504美琴大好き:2011/12/19(月) 16:18:44 ID:Gx3qGFR2
乙!
次回かもしくはその次には完結するかな

505美琴大好き:2011/12/19(月) 20:55:30 ID:bbCsxKKo
乙!
美琴さんwwwこっそり何やってるのか思ったらwww

506美琴大好き:2011/12/20(火) 00:59:07 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
もう少しで大団円を迎えそうですね。

507koseya:2011/12/23(金) 14:22:37 ID:VSuzs3xU
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508美琴大好き:2011/12/29(木) 00:27:06 ID:sYHNY6dY
翌日…

とある病院


カエル医者「御坂さんには今、病院の別の棟で簡単な『身体測定』を行ってもらっている。
これは、その途中経過のデータなのだが…
…驚いたね。これを視る限り、レベル5に戻った、というのは本当なんだろうね」


黒子「……一体どういうことなんですの?確かに事件が起きた13日前、お姉さまはレベル1にまで能力値を落としてしまったはず……それなのに一体どうして…
…お姉さまに尋ねてみても、『特訓したから』、というだけで真相は分からずじまいなんですの」


カエル医者「……分からずじまいも何も、そのまんまの意味さ」


佐天「そのまんまの意味……?って、まさか……」


カエル医者「そう…御坂さんは、レベル1になってから、この数日間の特訓で、
再びレベル5に返り咲いた。そういうことだろうね」


佐天「え、えええ!?……確かに、御坂さんが熱心に能力の特訓をしていたって話は白井さんから聞いていましたけど、
そんな数日間の特訓だけでレベル1からレベル5になる、なんてことあるんですか……!?」


黒子「そ、そうですわ。お姉さまは元々、レベル1から長い年月をかけて努力を重ねて
レベル1に到達したお方なわけですのに……一体どうして…」

509美琴大好き:2011/12/29(木) 00:48:41 ID:sYHNY6dY
カエル医者「正確には11日間でレベル1からレベル5に到達したようだが……確かにこれは異常なことだ。普通なら、こんなことはありえない。
おそらくこれは、御坂さんだからこそなし得たことだろうね」


佐天「御坂さんだからこそ……?それって一体…」


カエル医者「はっきりとした真相は、本人に聞いてみないと分からないが…
…おそらく御坂さんにははっきりと視えているじゃないかな…

レベル1からレベル5になるまでの明確なルートがね」


黒子「レベル1からレベル5になるまでの…明確なルート、ですって…?一体どういうことなんですの??」


カエル医者「…レベル1から順番に努力を重ねに重ねてレベル5に到達した御坂さんには、
すべて視えていたんだろう。
レベル5に到達するまでに立ちふさがるハードルの飛び越え方や道筋がね。

どのような道筋をたどれば……立ちふさがるハードルをどのように飛び越えればいいのか…
…その『最短ルート』を、彼女は過去の気の遠くなるような努力と研鑽の中で、記憶しているんだろう。

だから、ものの11日間の努力でレベル5に到達した」


黒子「そ、そんなまさか……それじゃお姉さまは、学園都市で7人しか到達していないレベル5になるための道筋を……
レベル1からすべて記憶している…そういうことなんですの!?」

510美琴大好き:2011/12/29(木) 01:03:34 ID:sYHNY6dY
カエル医者「ああ。だがこれはきっと、レベル5の中でも、
唯一能力開発のふもとから頂上までわたり歩いてきた彼女だからこそできる芸当だろうね。

学園都市の歴史の中でも、レベル1から順番にステップアップしていきレベル5に到達したのは御坂さんだけだ」


佐天「そ、そっか……レベル1からレベル5まですべて経験している御坂さんだからこそ、
こんな短い期間でレベル5に元に戻れたんだ……はあ…やっぱり御坂さんはすごいなあ…」


カエル医者「ああ。さらに言ってしまえば、御坂さんはこの数日間で能力を取り戻すことができることも確信していた。
今にして思えば……彼女がレベル1になり、僕のところに診察に来た時…

…心配する我々を尻目に、御坂さんはきっと、こう考えていたのだろう。

『長い長い年月をかけ、血のにじむような努力を重ねて得られた私の能力が、薬を飲んだ程度で失われるはずがない』、ってね。」


黒子「お姉さま……」

511美琴大好き:2011/12/29(木) 01:08:20 ID:sYHNY6dY
カエル医者「とはいえ、流石の彼女もそれなりに苦労はしたらしいね。話に聞く限り、能力を取り戻すまでの11日間は
かなりの時間を特訓に費やしていたらしいからね…

…深夜に寮を抜け出して、寝る間を惜しんで特訓したこともあったらしい」


佐天「え!?そ、そうなんですか、知ってました白井さん?」


黒子「い、いえ……全然気がつかなかったですの…」


カエル医者「どうやら、周りの人間に心配かけていることも分かっていたし…
できるだけ早く能力をとりもどしたかった気持ちはあったようだね?」

512美琴大好き:2011/12/29(木) 01:34:04 ID:sYHNY6dY
佐天「そ、そうなんですか…
…それにしてもまさか、御坂さんがこの一連の事件の間にそんなに努力をかさねていただなんて…
…普段会ってもそんなそぶり全然見せないから気がつかなかったなあ…」

黒子「……………」


カエル医者「まあ、長年気の遠くなるような努力を重ねてきた彼女にとって、
たかだか11日間の特訓なんてなんともないのかもしれないね。

いずれにしても、真相は本人に聞いてみるといいだろうね。
あと一時間ほどで御坂さんの『身体測定』も終わるようだし、病院の待合室で待っているといい」



……………

513美琴大好き:2011/12/29(木) 02:16:01 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室で待つ佐天と黒子


佐天「いま、受付の人に聞いてきたんですけど、御坂さんの『身体測定』、あと
10分くらいで終わるそうです」


黒子「そうですの…」


佐天「………いやあ、それにしても今回はまいったなあ…
御坂を助けるつもりが…またしても御坂さんの凄いところを垣間見ることに
なっちゃうなんて。

…それも『レベルアッパー事件』や『ポルターガイスト事件』でみせた
悪い人を能力で倒しちゃうような御坂さんの凄さじゃあなくて……

なんていうか……こう……能力者としてじゃない御坂さんの凄いところを
垣間見た、っていうか……」


黒子「…………」


佐天「………ねえ白井さん。私、今回の事件で御坂さんを見ていて思ったことがあるんですけど」


黒子「…え?」

514美琴大好き:2011/12/29(木) 02:28:01 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」


黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」


佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…

なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、

ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。

今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」


黒子「…………、佐天さん…」





…………


病院の別棟

ドゴォォォォォン!!!

ドゴォォォォォン!!!……


……………

看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…

……総合評価……レベル5……」



美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」


…………

515美琴大好き:2011/12/29(木) 02:28:18 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」


黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」


佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…

なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、

ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。

今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」


黒子「…………、佐天さん…」





…………


病院の別棟

ドゴォォォォォン!!!

ドゴォォォォォン!!!……


……………

看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…

……総合評価……レベル5……」



美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」


…………

516美琴大好き:2011/12/29(木) 02:58:19 ID:JyCEgeiQ

とある病室

カエル医者「……と、まあ、なんにせよ今回、御坂さんにはしっかり反省してもらわないとね?

レベル5に戻ることができたのはおめでたいことだが、結果的に御坂さんの不注意で犯人のつまらない
罠にひっかかったことで、多くの人間が巻き込まれる大事件を引き起こしたわけだからね」


御坂妹「……まったくです。あんなチャチな罠に引っ掛かるなんて小学生以下です、
とミサカは事件を振り返って、姉の注意力のなさにあきれ返ります」


カエル医者「確かに、レベル1の状態から11日間でレベル5に返り咲くなんて芸当、他のレベル5にはできない芸当だろうが…

…そもそも他のレベル5であれば、今回のようなチャチな罠に引っ掛かりレベル1になるなんてことはなかっただろう

普通のレベル5であれば、自分を落としめようとしたり、利用したりする人間に対する警戒心があるだろうからね」


カエル医者「御坂さんには、レベル5としてはその辺の注意力があまりにもなさすぎるね。
よく言えば『お人よし』ともとれるのかもしれないが……それが多くの心ない人間につけいる
隙をあたえていることになっている。


現に『超電磁砲』の能力は多くの心ない研究者に利用されている。
『量産型能力者計画』『絶対能力者進化計画』はその良い例だろうね」

517美琴大好き:2011/12/29(木) 03:23:02 ID:JyCEgeiQ
カエル医者「今回の事件もそうだが、きっと御坂さんは『自分の撒いた種』を
自分自身が努力し、奔走して解決しようとする傾向にあるような気がするね?

それが結果的に、彼女に本来やらなくていいはずの、余計な努力までかかえこませてまているように感じるね。
…まあ、それが努力でレベル5にまで到達した御坂さんらしい、といえば、そうなのかもしれないが…

『お人よし』も大概にしなければ、いずれ身を滅ぼす可能性だってある。今回の事件は、その教訓にしてほしいものだがね」


御坂妹「まったくもってその通りです。『お人よし』な姉のせいで、妹のミサカ達も苦労させられます……けど」


カエル医者「けど……なんだい?」


御坂妹「筋ジストロフィーの患者を助けるために……うっかりDNAマップをわたしちゃうような『お人よし』
だからこそ、ミサカ達は生まれ……そんなミサカ達を助けるためになにふり構わず努力し、奔走する姉だからこそ
ミサカ達は今、生きています。

ミサカは、そんなお姉さまを……」


カエル医者「……やれやれ……事件に巻き込まれた本人がかばうのだから、もう僕は何も言わないよ。
そうだね。確かにそれが、『超電磁砲』の、御坂さんの持ち分なのかもしれないね。

そして、そんな彼女だからこそ、多くの人間が集まってくる…
彼女を助けようと、騒動の渦中にはいりこんだ人たちの数が、それを物語っているよ」


……………

518美琴大好き:2011/12/29(木) 03:33:57 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室



電話中の黒子

黒子「ええ……ええ…分かりましたですの。それでは」


佐天「…誰からですか、白井さん?」


黒子「初春からですわ。……さて佐天さん、ワタクシはそろそろ行くんですの」


佐天「え?…白井さん、御坂さんの『身体測定』が終わるの、待たないんですか??」


黒子「ええ、そのつもりだったんですけど、残念ながら、ジャッジメントの仕事が入ってしまったんですの。
そう、今回の事件の後始末をしなければなりませんから」


佐天「え?仕事って……御坂さんもレベル5に戻って、事件はもう解決したんじゃあ…」


黒子「なーに言ってるんですの佐天さん。まだ、今回の事件の犯人の
取り調べ、という重大な仕事が残っているんですのよ」


佐天「え!?ってことは、犯人捕まっていたんですか!??…全然知らなかった…」


黒子「ええ…昨日、お姉さまを狙うスキルアウト達で頭がいっぱいだったワタクシに代わって
固法先輩がしっかり仕事をしてくれましたの」


佐天「へえ…固法先輩が……で、その…犯人って誰だったんですか…やっぱり…」


黒子「ええ…おおかたの予想通り。

……犯人は『洪庵博巳』……

かつて、お姉さまがレベル5になる前に『電撃使い』のエースだった女ですわ」


………

519美琴大好き:2011/12/29(木) 03:34:45 ID:JyCEgeiQ
今日はここまでで。できたら年内に終わらせます。

520koseya:2011/12/29(木) 11:11:22 ID:AEpZKr56
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521美琴大好き:2011/12/29(木) 11:23:08 ID:OTbDXuN6
このサイトまじヤバイっス(^^ゞ
自分、12月でセ○レ3人出来たっス
先輩、マジ!!ヤバイっすから
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522美琴大好き:2011/12/29(木) 14:22:36 ID:VxNVY1tk
乙!!みこっちゃんぱねえwww
次回が最終回かな

523美琴大好き:2011/12/29(木) 19:50:54 ID:eJYYaIB6
乙です
続きを楽しみにしています

524美琴大好き:2011/12/30(金) 01:58:23 ID:TRRsizQY
年内完結か…ここも寂しくなるな
最後まで応援してるんだよ!

525美琴大好き:2011/12/30(金) 23:28:21 ID:pRjnu6YU
ジャッジメント支部


固法「黙っていても有利にはならないわよ?」


洪庵「…………」


初春「そ、そうですよ!洪庵さん、あなたが、御坂さんのスポーツドリンクに『サイコダウナー』を入れたことと、
スキルアウト達を使って襲わせようとしたことはもう分かっているんです!」


固法「そのとおりだわ。今からでも遅くはない……ちゃんと自分の犯した罪を認めて、反省すれば、あなたなら…」


黒子「…………」


洪庵「…………」

526美琴大好き:2011/12/30(金) 23:29:55 ID:pRjnu6YU
洪庵「ふ……ふふ……」


初春「………?」


洪庵「あはははははははは!!!あーーもう、参ったわねえ、分かった、分かったわよ。」
あーーそうよ、確かに私があの御坂美琴のレベルを下げ、スキルアウト達に命令をして
御坂美琴を襲うようにしむけた……これで満足かしらあ??ははは……」


固法「それじゃ、認めるのね…?自分の犯した罪を…」


洪庵「ええ、認めますとも…!けど、犯した罪、だなんて大げさよねえ?だって、御坂美琴の奴、結局無傷でしかも今はレベル5なんでしょお?私がやったことで何の被害も及んでないわけだから…
…こんな風に、3人のジャッジメントに囲まれて取り調べを受けるほどのことはないんじゃないかしらあねえ??」


初春「んな……!な、何を言ってるんですか、あなたは!!自分がどれだけのことをしたか、分かっていないんですか?」

527美琴大好き:2011/12/30(金) 23:32:27 ID:pRjnu6YU
洪庵「べっつにぃ?分かってるわよ??……けど、ホント御坂美琴の奴、参っちゃうわよねえ……まさかこの数日の間で元の能力を取り戻すだなんて…
…『あの薬』を初めて他人に使った時のようには、いかなかったわぁ…

ほんと、やっぱ天下のレベル5様は違うわね!あはは…」


固法「…その言い方、あの薬を他人に使ったのは、今回が初めてじゃない、ってことかしら?」


洪庵「えーー、さーあ、どーかしらねえ??」


初春「な、なんなんですか、さっきから!!あれだけのことをしといて、どうしてさっきから
そんなに笑っていられるんですか!!いい加減に……」


洪庵「あーーーあーーー!!さっきからそろいもそろってうっとおしいわねえ、御坂美琴のミーハーどもがさああ!
でもまあ、仕方ないかあ!大好きな御坂美琴を落としめようとした犯人が捕まったんですもの!!
きっちり取り調べして、御坂美琴に褒めてもらいたいものねえ!」


初春「何を言ってるんですか、あなたは!!今はそんなこと話しているんじゃあ…」


洪庵「うるっさいわねえ!!要はあんたは私にこう言って『負け』を認めて欲しいわけだ!
『たった数日間でレベル1からレベル5に返り咲くなんて、さすがは『超電磁砲』……!
さすがは学園都市に7人しかいないレベル5に一人……素養あふれるレベル5様は違いますね』ってさあ!!

御坂美琴信者のアンタ達は私がこう言えば気がすむわけでしょうが!!ええ!!」」


初春「………んな…!」


初春「(こ、固法先輩……この人……これだけのことをしといて…!!)」


固法「(ええ……全然反省の色がないようね……さて……どうしたものかしらね…)


黒子「(………………)」

528美琴大好き:2011/12/30(金) 23:36:05 ID:pRjnu6YU
黒子「さすがは『御坂美琴』、なんですの」ぼそっ


初春「………え?」


固法「……白井さん?」


洪庵「はああ!?何言ってんのよアンタは……一体どういう…」


黒子「………そんな言い回しをしてお姉さまを、

貴方の言う『素養』あふれる他のレベル5 『ごとき』、と同列に扱うのはやめていただきたいと、そう言っているんですのよ。

あなたが『負け』を認めるというのであれば……

さすがは『御坂美琴』である、と、そう訂正いただけますの?」


初春「白井さん……」


洪庵「……………、」

529美琴大好き:2011/12/31(土) 00:04:53 ID:pRjnu6YU
固法「……、よしなさい白井さん。今は個人的な感情をぶつける場所では……」


洪庵「は!!あー、そっかそっか……流石は白井黒子……やっぱ生粋の『御坂美琴信者』は言うことが違うわねええ!!
あーー、確かに、御坂美琴『ごとき』を、他のレベル5と同等に扱うなんて、私が間違ってたわ!!」


そうねえ……知らないようだから、白井さん!?おもしろい話を教えてあげるわ!!ふふふ…」


黒子「…………」


洪庵「…白井さん…、御坂美琴の奴が元々レベル1だったのはあなたも知っているでしょお?
他のレベル5達は、能力開発を受けた段階からすでに高い能力値を秘めていたのにもかかわず…
…御坂美琴の奴はレベル1だったのよ!!素養のかけらも何もない、レベル1に過ぎなかったんだから!!

そう、『超電磁砲』なんて、そんな勘違い野郎が、何かの間違いを起こしてレベル5にまで到達したにすぎないのよ!!」


洪庵「だから、御坂美琴は一部の研究者の間ではこう呼ばれてる……成りあがりの……偽物のレベル5、ってさあ!!」


初春「(この人……!前に木山先生が話していた話を……)」


黒子「…………」ぎり……


(拳を強く握りしめる黒子)

530美琴大好き:2011/12/31(土) 00:09:58 ID:pRjnu6YU
黒子「…スポーツドリンクに薬を入れたのは……外部の人間による……無差別な犯行であったと……
…お姉さまには………そう伝えることにするんですの……」


洪庵「ええ、なんですって?よく聞えなかったけど??……まあ、それはそうと

確かにそんな御坂美琴のことを他のレベル5と一緒にしたら、他のレベル5に失礼よねえ!!
なんたって、御坂美琴は、かつてレベル1だった偽物のレベル5!!『素養』の何もない、ゴミクズ女なんだか……」

ばきぃ!!


洪庵「がはあっ!!」


洪庵の顔面を思い切り殴り飛ばす黒子

531美琴大好き:2011/12/31(土) 00:18:47 ID:pRjnu6YU
黒子「はあ…はあ…!!」


初春「し、白井さん!!!」


固法「や、やめなさい白井さん!!
取り調べ中の犯人に手を挙げるだなんて…、自分が何をしているのかわかっているの!?」


洪庵「て、てめえ!!!何しやがるのよおお!!!こんなことをしてただで済むとおもって……!!??」


黒子「ふざけるんじゃないんですの!!!
さっきから偽物がなんだの!!素養がなんだの!!
ワタクシは今そんな話をしているんではないんですの!!!」


洪庵「……んな…!!」


黒子「貴方は今回の事件で、『超電磁砲』に負けたわけでも、『レベル5』に負けたわけでもない!!

御坂美琴という一人の人間が持つ、『心』の強さに完膚なきまでに敗北したんですの!!
それをとっとと認めろと、そう言ってるんですのよ、洪庵博巳!!」


洪庵「…………!!」

532美琴大好き:2011/12/31(土) 00:35:24 ID:pRjnu6YU
黒子「貴方にももう分かっているはずですわ……自分がお姉さまと何が劣っているのか……

そう……本当に、劣っているのは『素養』でも『レベル』でもない……人間が最も根底にもつ『心』の強さであることくらい…
…もう気づいているはずですわ!」


固法「……………」


初春「………白井さん…」


洪庵「な……な、何を言って……わ、私は……」


黒子「お姉さまは……」


洪庵「……!?」


黒子「誰かを妬まず…恨まず…落としめようとせず……誰よりも優しく…堅実に…まっとうに…成長を重ねてきた…

…そう、ワタクシにとっては、学園都市の他の誰よりも強く生きてきた御坂美琴お姉さまのことを……

…ロクな努力もせず…ただ、他人をさげすみ、妬み、落としめることしか頭にない、あなたのように『ゴミ野郎』がお姉さまの人生の足をひっぱり…
…お姉さまは本来、受けることのない人の仕打ちに慣れ、本来しなくてもよい余計な努力までかかえこむ……!

…何よりワタクシはそれがゆるせないんですの!!!」


洪庵「…………、ち、違う……わ、私は……私は……!!」

533美琴大好き:2011/12/31(土) 00:48:40 ID:pRjnu6YU
黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!
そこまでしてもらわなきゃ、この私の気がすまないんですわ!!」


洪庵「っく…………!!!」


初春「し、白井さん!!」

固法「いい加減にしなさい白井さん!!少しは冷静に……!」


洪庵「………けんな……」


固法「え……?」


洪庵「ふざけんなああああああーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイ!!!!!!!


突然、激しい電撃を放つ洪庵


固法「きゃああああああ!!!!」


……………

534美琴大好き:2011/12/31(土) 00:54:44 ID:pRjnu6YU

…………


…………


黒子「……う、うーん……はっ!!だ、大丈夫ですの、2人とも!!」


初春「は、はい……私はなんとか……固法先輩は…?」


固法「ええ……私は大丈夫……それより、洪庵さんは…!!」


黒子「………、やられましたわ……ジャッジメント支部のどこにもいない…!」


初春「そんな……」


固法「…どうやら電撃で私たちを気絶させた後、外に逃亡したようね……
捕まえた時、憔悴しきってたから拘束の必要もないと思っていたけど…甘かったわ…」


初春「…っていうか……白井さんが頭に血が上ってあんなに煽ったのが良くなかったんじゃあ…」


黒子「あ、あーーーーもう!!そんなこと分かってますのよ初春!!とにかく、早く洪庵を追わないと!
今の奴を野放しにしていたら、何をしでかすか分かんないんですの!!」


………………

535美琴大好き:2011/12/31(土) 01:18:21 ID:pRjnu6YU
…………

…………

とある公園

洪庵「はは!!バカなジャッジメントども!この私を何の拘束もなしに取り調べだなんて…!」


洪庵「素養の足りないカスジャッジメント共から逃げることくらい、私にかかれば簡単に……」


洪庵「………」


洪庵「(……逃げて、どうなるのかしら……今さら、どこにも行くところはない……あれだ
けのことをしといて帰ることができる場所なんて……常盤台中学にも…どこにもない……

いずれジャッジメントかアンチスキルの追ってが来る……それで終わりだわ……)」


洪庵「はは……一体、何をやっているのかしらね……私は……」


洪庵「(…………)」

536美琴大好き:2011/12/31(土) 01:22:25 ID:pRjnu6YU
洪庵「(初めて『あの薬』を他人に使ったのは、中学1年のとき……)



洪庵「(同じ学年の『電撃使い』の子だった……まじめで、努力家で、着実に実力を伸ばしていいた…
…伸び悩み、研究所も解散した当時の私にしてみれば……彼女は何よりも妬ましかった…

…周りは、私と彼女の実力は均衡しているという評価だったが…
私には、彼女は自分のはるか前を行く人間にしか思えなかった。

研究所が解散する前にもらっていた『サイコダウナー』の残りを
ほんの一錠、彼女の飲料にいれたのは、ほんの腹いせのつもりだった……。


別にこんなことで相手のレベルを下げることができるだなんて思っていなかった。
事実、彼女は薬を飲んだ直後はほんの少し調子が崩れた程度で、

レベルが落ち込むようなことにはならなかった…少なくとも私にはそう思えた。


だから、その数日後の、『身体測定』の結果で、私は彼女に勝利したものの……それほど、気が晴れたわけではなかった。


けど、彼女はその『身体測定』の結果がよっぽどショックだったのか……それ以降みるみる能力値が低下し始め、とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学した。

人の心をゆさぶり、人を落としめるなんて………簡単なんだ、と。その時思った。


自分の力が…能力が……これ以上前に進まないというのであれば、…
…『自分の前を行く人間』を落としてしまえばいい……。そう思った。


『自分の前を行く人間』……その人間は、その一年後、常盤台中学に入学し、
再び私の前に立ちはだかることとなった。


学園都市第3位のレベル5。

『超電磁砲』御坂美琴。

『電撃使い』として……はるかに私の前を行く人間。

………

537美琴大好き:2011/12/31(土) 01:37:28 ID:pRjnu6YU
………

ぽつぽつ……

ザアアアアアアアアーーーーー

ずぶぬれになりながら、公園を歩く洪庵博巳


洪庵「………」ぱしゃぱしゃ……


洪庵「(……数日前、奴が私の罠にかかり、レベル5からレベル1になった時も……私の心は晴れなかった……レベル1になろうが……動じず、前向きに進み続ける御坂美琴に、
私は嫉妬し、奴を『陥落』させようと躍起になった……

御坂美琴さえ陥落させれば……私が頂点にたてる……かつて、レベル5候補と呼ばれていたあの時期に戻れるのだと、そう思っていたのに……)」


洪庵「(そう思っていたのに)」


洪庵「…………、

…はは…けっきょく

…陥落していたのは……私だった、ということか………」


洪庵「(自分の努力を忘れ、プライドを捨て…ただ他人に嫉妬し、『薬』を使い他人を落としめるようになり………無様に陥落し続けていたのは私のほうだったと……そういうことか…)」


洪庵「一体……何をやっているのかしらね……私は…」

538美琴大好き:2011/12/31(土) 01:45:43 ID:pRjnu6YU


……………


科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』


……………

食蜂『…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?
要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?
そういうことかしら…?』


……………


黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!」


……………


科学者A『奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で
貴重なデータを残すことができたんだ。

洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。

むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』


……………


……………


洪庵「(……………、)」


洪庵「(くそっ!!くそっ!!……私は……私は……!!)」


?「あ、あれ?……あのぉ…だ、大丈夫ですか…??ずぶ濡れになって…」


洪庵に声を帰る一人の女性


洪庵「………!?……んな……!!!!!」

539美琴大好き:2011/12/31(土) 01:48:52 ID:pRjnu6YU
美琴「……傘もささずにそんな格好で歩いてたら風邪を……
って、良く見たら常盤台中学の制服を着て…

…って、あ、あれ!!あ、あなたは、こ、洪庵さん!?
な、なんで、そんなずぶ濡れになってこんなところに……???」





洪庵「な、……なんで……アンタが…こんなところに……!!!」




ザアァァァーーーーーーーー……

…………

540美琴大好き:2011/12/31(土) 01:49:28 ID:pRjnu6YU
今日はここまで。次回、最終回です。
できたら、明日で終わらせます。

541美琴大好き:2011/12/31(土) 01:52:50 ID:ewOJHoJc
乙にゃんだよ!

542美琴大好き:2011/12/31(土) 02:24:14 ID:lDpc8VTI
黒子▲
最終回正座して待ってる

543美琴大好き:2011/12/31(土) 03:38:11 ID:T6FEdSfs
しょうがないとは言えシリアスシーンでの「ですの」は邪魔だなあ

544美琴大好き:2011/12/31(土) 06:14:42 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
次回楽しみに待っています。

545美琴大好き:2011/12/31(土) 12:49:33 ID:CWpGT4iI
私ここで結構おいしいおもいしました。
詳細は書けないけど、やり方次第ですね(^O^)
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546koseya:2011/12/31(土) 13:42:09 ID:vuI6mtek
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547美琴大好き:2011/12/31(土) 19:43:39 ID:QMOOmH.Y

………

………

ザアァァァァ――――――

洪庵「は……はは…」


洪庵「(これは……これは何のめぐりあわせ、なのかしらねえ…

ジャッジメント共から逃げてきたかと思えば……まさか…

まさか、御坂美琴に鉢会うことになるなんて……)」


美琴「え、えっとその……洪庵さん…?洪庵博巳さんですよね!?
どうしたんですか、こんなところで傘もささずに…!?とにかく、私の傘に…」


洪庵「黙りなさいよ!!」


美琴「え……?」


洪庵「は……一体……一体どういうつもりなのよ御坂美琴…なんでアンタがこんなところに居るのよ……?
ああそうか……計画がとん挫して、無様に陥落した私を笑いに来た、ってわけ…?

ええ!?そうなんでしょうが!?」

548美琴大好き:2011/12/31(土) 19:45:45 ID:QMOOmH.Y
美琴「え……あ、あの、一体なんの話を……??

…あ、そうだ!…あ、あの洪庵さん……私、あなたにずっと言いたかったことがあるんです!
…そ、その、昔、スキルアウトに襲われたときに助けてくれて…」


洪庵「黙れ、っていってんでしょうが!!しらじらしいわね!!もう分かってんでしょうが!!
アンタのドリンクに『サイコダウナー』を入れ、スキルアウト達にアンタを襲わせた犯人がこの私だ、っていうことくらい!!分かった上で、この私を笑いに来た…

そうなんでしょうがあ!!ええ!!御坂美琴!!」


美琴「………え……?こ、洪庵、さん……?一体、何を言って…?」


洪庵「……御坂美琴………アンタさえ……アンタさえいなければ…
……私は……私は…今頃……!」


洪庵「(私は………)」

549美琴大好き:2011/12/31(土) 19:49:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「………………………、」


美琴「(……一連の事件の犯人が………洪庵さんの……仕業……??)

……え、ええと、洪庵さん…う、嘘です……よね?ま、まさか……『あの』洪庵さんが…
…私にそんな……ことを……するわけが……」


洪庵「……………、なさい…」


美琴「……え?」


洪庵「私と……私と今ここで………戦いなさい、御坂美琴…!!」


……………

550美琴大好き:2011/12/31(土) 19:51:15 ID:QMOOmH.Y
……………

そのころ……
学園都市郊外では


ザァアアアアアア―――


郊外をテレポートで掛ける黒子


黒子「はあ…はあ……くそ……ここにもいないんですの!!」


黒子「(洪庵博巳……一体、どこにいったんですの…!??
くそ……このまま奴を野放しにしていては……)……ん…??」ぷるるるる……


初春『も、もしもし!?し、白井さん!!見つけました!!
洪庵さんの居場所を監視モニターで発見しました!!』


黒子「なんですって!?そ、それで初春!!洪庵は今どこに!?」


初春「だ…第7学区内の公園にいるんです……そ、それで……それで……なぜか…洪庵さんと一緒に……
……御坂さんが……御坂さんが一緒にいるんです!!」


黒子「な、なんですって!!??」


黒子「(洪庵博巳とお姉さまが一緒に………!?
一体……一体どういうことなんですの!??)」

…………

551美琴大好き:2011/12/31(土) 19:58:01 ID:QMOOmH.Y
とある公園

ザアアアア―――…

…………


美琴「さ…さっきから…い、一体……ど、どういうことなんですか……、洪庵さん…?
自分のことを犯人だと言ったかと思えば……突然私と戦いたい、だなんて……一体どういう……???」


洪庵「いいから!!今ここで、私とサシで戦いなさい、っていってるのよ御坂美琴!!

……私は……もう、なんの小細工もしない……!!もう誰にも弱い心だなんて言わせない…!!

能力者として……『電撃使い』として……人間として!!……どちらが勝っているのか……勝負よ、御坂美琴!!」


美琴「な、何を言ってるんですか、洪庵さん!!と、突然そんなことを言われても…
…私は…そんなこと……」


洪庵「…はん…!…なにを…!!何を甘っちょろいことを……御坂美琴!!
そんな甘さを残しているから、周りに付け入られる……それだけの力を持っておきながら、
その甘っちょろさが最高にムカつくのよ!!」


美琴「こ、洪庵さん……どうして……そんな…私は…」


洪庵「(…………)」

552美琴大好き:2011/12/31(土) 20:04:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「……そうそう……そういえば御坂さん…貴方にひとつ言っておきたいことがあるわ…
…今回の事件を通して気づいたことがあるんだけれど…

…あなた、ずいぶんと『くだらない』友達と付き合っているのねえ…」


美琴「……な、なんですって……?」


洪庵「ええと、なんだっけ?そう……初春飾利に佐天涙子、それに白井黒子…

…あなたが最も仲が良いのはこの3人みたいだけれど…
…そろいもそろって『くだらない』連中よねえ……

初春飾利は、電脳空間でしか実力を発揮できない、能力レベルも身体力も底辺のカスジャッジメント…

……佐天涙子はレベル0で、レベルアッパーにまで手を出し、学園都市中に迷惑をかけたクズの一人…」


美琴「んな……洪庵さん……!!あなた…」


洪庵「………、そして白井黒子はあなたのような『偽物のレベル5』を崇拝し、
事件では、頭に血が上り切って何の力も発揮できなかった盲目なゴミクズ…

…ははは!スキルアウト達の動きに放浪される3人を視るのは傑作だったわよ!!

アンタをつぶせないにしても、せめてあの3人くらい、ぶちのめすことができれば、
私の気も少しは晴れたかもしれないのに………ホント、残念だわああ…!!あはは……」

553美琴大好き:2011/12/31(土) 20:21:50 ID:QMOOmH.Y
美琴「…………、もう、いい……分かったわ……」ぱり……ぱり……


洪庵「…………」


美琴「アンタはもう……私が知ってる洪庵博巳さん、じゃあない……!!


例え、誰であろうと……私の『友達』を侮辱する奴は……絶対に許さない……!!!」


バリバリバリバリィィ…!!!


身体から強烈な火花を散らす美琴


洪庵「っぐ……
(な、なんて……なんてプレッシャー!!……これが……これが御坂美琴の全力……か…!)


洪庵「ふ……ふふふ……」


洪庵「………ああそう……やる気を出してくれて、うれしい限りだわ……全力でかかってきなさい……御坂美琴!!


私はもう逃げない………後輩の『電撃使い』ごとき……なんの小細工もなく、力でねじ伏せてやるわ!!!!



うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!」



美琴「あああああああああーーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイィィィィィィィィィィ!!!!!!!


………………

554美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:13 ID:iMacFYS2
アッテンダントww

555美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:42 ID:iMacFYS2
誤爆さーせん…

556美琴大好き:2011/12/31(土) 20:28:18 ID:QMOOmH.Y
その同時刻

学園都市郊外

ドゴオオオオオオオン!!!

………

黒子「な、なんの音ですの!?今の爆発音は……!?……そ、それに…突然、街中が停電に陥っているんですの!?はっ!!」


黒子「爆発音は…第7学区の公園の方からでしたわ……まさか……まさか……お姉さまぁぁ!!」


全速力で公園に向かう黒子………


……………

557美琴大好き:2011/12/31(土) 20:29:07 ID:QMOOmH.Y
一旦小休止 また後ほど更新します

558美琴大好き:2011/12/31(土) 21:59:10 ID:QMOOmH.Y
…………
それから一時間後…


ざわざわ……

公園に集まるアンチスキル、ジャッジメントの面々と…
…一台の救急車両…


医療班「よーーし、搬入完了!」


洪庵「…………」


医療班「それじゃあ、出るぞー!!」ぶろろろろ…


負傷し、気絶した洪庵博巳を乗せ、公園を後にする救急車。


美琴「…………洪庵さん」


黒子「……………」

559美琴大好き:2011/12/31(土) 22:08:07 ID:QMOOmH.Y
………

黄泉川「決闘…??」


美琴「……ええ……洪庵さんが……突然、私と戦いたい……と、言いだし始めて……
わたしも……洪庵さんに黒子達をバカにされて……頭に血が上ってしまって……それで…」


黒子「(…………)」


黄泉川「決闘、ねえ……突然、学区内中に響き渡るような爆発音と、過去ない規模で停電が起きたと思って来てみれば…
…『電撃使い』同士でそんなことしてたなんてなぁ」


美琴「ご、ごめんなさい…まさかこんなおおごとになるだなんて……私…」


黄泉川「まあ、いいじゃん。結果的に逃亡犯を捕まえたわけだし…、
幸い、洪庵博巳の怪我も大したことないしな」


黄泉川「それにしても洪庵のやつ……相手がお前だったのもあるだろうが…これだけの規模の被害を出すなんて……想定外じゃん?

最初に奴を捕えたのがジャッジメントだったから、そのまま取り調べもお任せしたが……今後、洪庵博巳の取り調べは、アンチスキルの方で厳重にやった方がいいみたいじゃん?」


黒子「……めんぼくありませんの。一度とらえた洪庵を取り逃がしたのはワタクシの責任ですわ」


黄泉川「まあ、別に気にすることないじゃん……よし、それじゃあ、私たちもそろそろ行くじゃん

……それじゃあな」


……………

560美琴大好き:2011/12/31(土) 22:17:32 ID:QMOOmH.Y

……………


美琴・黒子「…………」


黒子「…………、それにしてもお手柄でしたわね、お姉さま……!
まさかお姉さまが逃亡した洪庵博巳と接触していましたとは…
…お姉さまが洪庵を下してくれて助かりましたわ。あのまま野放しにしていては……、

……、」


美琴「…………」


黒子「………おねえ……さま……?」


初春「し、白井さーーーん」


佐天「だ、大丈夫ですかあ!?」


黒子「初春に……佐天さんも…!どうしてここに……!!」


初春「はあ…はあ…どうしてもこうしてもありませんよ…!白井さんがまた、一人で突っ走ってしまわないかどうか不安で…
…あの後、白井さんを追ってきたんですよ!!」


佐天「私も……御坂さんと一緒に病院を出て別れた後………こっちの方からものすごい爆発音が聞こえてきたから……嫌な予感がして来てみたら…

……い、一体何があったんですか??」


黒子「実は………」



…………


…………

561美琴大好き:2011/12/31(土) 22:29:58 ID:QMOOmH.Y
…………

………こうして。洪庵博巳の引き起こした一連の事件は幕を閉じた。


事件の犯人が、あの『常盤台中学の生徒』ということで、
一時、学園都市の中で話題になりはしたが、それも長くは続かなかった。


その原因としては……自身の中学から犯罪者を出した、という事実の火消しに躍起になった常盤台中学の活動が大部分を占めるものの、
犯人の『洪庵博巳』の名が、かつてレベル5候補とまで呼ばれた『能力者』とは思えないほど……今や何の知名度もなく、人々の記憶に
残っていなかったことも幾分かあったのかもしれない。


話題に事欠かないこの学園都市の中で、事件はあっという間に風化の一途をたどっていった。

562美琴大好き:2011/12/31(土) 23:16:22 ID:QMOOmH.Y

…………


常盤台中学 食堂


婚后「…ホント、貴方達にも見せてあげたかったですわ!!御坂さんを襲わんとする暴漢どもをこの婚后光子がバッタバッタとなぎ倒すその雄姿を……!!ですわよね、お二人とも!!」


湾内「え、ええ…そうですわ」


泡浮「と、とっても勇敢でしたわ」


女子生徒a「へ、へえ…そうですの…す、すごいですわね」


女子生徒b「と、とってもお強いんですのね、婚后さんは……あはは…」


婚后「ええ!しかもそこに座っている白井さんは、まさにその暴漢どもに襲われようとしているところを
ワタクシに助けられたんですのよ!?ねえ、白井さん!?」


黒子「……………」


婚后「し、白井さん……?お――い…」


黒子「…………」


………

白井黒子には、この一連の事件の中で忘れられないことがある。
それは、御坂美琴が、事件の最後の最後で見せた『表情』である。

事件の中でレベル1になったときも、スキルアウトに襲われた時も、
全く動じず、普段通りに振舞っていた御坂美琴が……


洪庵と一対一で戦った末、御坂美琴が最後に見せた『寂しげ』な表情を…
…白井黒子は忘れることができなかった。


自分を落としめようとしていた犯人が、かつて低能力者だった自分のはるか先を行き、
強い憧れまでいだいていた洪庵博巳であることを知り……

さらには、今やその洪庵を遥かに凌駕する力を振るい、
彼女を下した御坂美琴の『心境』を、誰が推し量ることができるだろうか?

563美琴大好き:2011/12/31(土) 23:17:17 ID:QMOOmH.Y
だが、御坂美琴がその時を除き、そのような『寂しげ』な表情を見せることはなく
…事件後はすっかりいつもの御坂美琴に戻っていた。

そう……いつもの、強く、優しく、何事にも動じない御坂美琴に……

白井黒子は、そんな『いつも通り』の御坂美琴を見て、歯がゆさを感じると同時に、ある強い疑問を感じないわけにはいかなかった……

何が、御坂美琴をそこまで強くたらしめるのか、と。


……………

564美琴大好き:2011/12/31(土) 23:23:16 ID:QMOOmH.Y

…………


…………

それから数日後。

後日談 上条の寮


禁書「へー、それでとうまは要するに、今回の短髪の事件の中で、
なんの役にも立たなかった、ってことなんだね」


上条「い、いや……そ、そんな言い方しなくてもいーじゃねーか!!インデックス!
お、俺だって、必死で頑張って……そ、それで……それで……」


禁書「けど、話に聞く限り、とうまがやったことって、悪い男達から街中をうろちょろ
逃げ回っただけなんだよね。要するにとうま。それって、ただの役立たず、ってことに…」


上条「う、うわああああーーーー、や、やややめろインデックス!それ以上言うなああーーー!!」

…………

565美琴大好き:2011/12/31(土) 23:40:42 ID:QMOOmH.Y
アンチスキルの支部


鉄装「な、……なんですか…黄泉川先生……その書類の数字の羅列は……?」


黄泉川「例の事件で、御坂美琴と犯人の洪庵博巳がやり合った時に第7学区中が停電に陥ったじゃん?
……その復旧までにかかった被害総額だってよ…」


鉄装「う、うわあ……な、なんですかこの額は……これって…一体誰が誰に払うもんなんですか?」


黄泉川「知らねーじゃん、そんなことは!!
ったく、御坂美琴の奴、能力が元に戻ったのは分かったから、もう少し加減してくれねーと…
…全く参ったもんじゃん、アイツも…!!」


鉄装「ま、まあまあ……良かったじゃないですか…御坂さんの能力も元に戻って…
犯人も捕まったわけですから…」


黄泉川「…それで?その犯人は、今どうしてるじゃん?」


鉄装「え……?って、ああ、洪庵さんのことですか?
ジャッジメントから身柄を引き取ってからは、なんだか、取り調べにもずいぶんおとなしく応じてるみたいですよ?

一度、能力を使って、ジャッジメント支部から逃走した、っていう話だったから、もっと暴れるのかと警戒してたんですけど…」


黄泉川「ふーーん、そうか……あれだけの事件を起こした奴だから、もっとどうしようもないヤツかも思ったんだが…

…何か心境の変化でもあったのかもしれないなぁ……」

……………

566美琴大好き:2012/01/01(日) 00:01:28 ID:QMOOmH.Y
…………

とある喫茶店


初春「…取り調べの供述によると、かつて研究所からもらって、残っていた『サイコダウナー』で犯行に及んでいたそうです。
『サイコダウナー』自体はもう、生産中止の薬ですし…

…洪庵さんが所有していた薬もすべて回収しましたし………類似する事件の再犯はもうないと考えられますね」


黒子「あーーそーですの、良かったですわね…」


佐天「へー、そうなんだ。けど、初春。その洪庵って人、ずいぶんあっさりと取り調べに応じるようになったんだね?」


初春「そうですね、アンチスキルも取り調べはもっと難航すると踏んでいたみたいですけど…
少しは心を入れ替えたのかもしれないですね」


黒子「けっ、それは分かんないですわ。ただ単に、アンチスキルの取り調べにびびりあがって、供述してるだけかもしれませんし……」


佐天「(な、なんか初春……白井さん……機嫌悪くない……??)」ひそひそ…


初春「(実は…白井さん……取り調べ中に犯人の洪庵さんに暴行を加えてしまって……
固法先輩から謹慎2週間の罰を与えられてしまって…多分、それで…)」ひそひそ…


白井「よ、余計なことは言わなくていいんですのよ!初春!!!」

567美琴大好き:2012/01/01(日) 00:20:38 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、あはは……、と、ところで初春!…その、洪庵さんの話なんだけど…
…なんで最後の最後であんなことをしたんだろうね?」


初春「え?あんなこと、って、一体……なんのことですか、佐天さん?」


佐天「いや、だからさ初春…御坂さん相手に一対一で勝負を挑むなんて真似……

あの時、御坂さんがレベル5に戻っていたことくらい知っていたはずなのに…
どうして最後に、そんな戦いを挑んだんだろうな、って…?」


初春「それは………」


黒子「…………」

568美琴大好き:2012/01/01(日) 00:23:39 ID:QMOOmH.Y
黒子「……洪庵博巳もかつては、レベル5候補とまで呼ばれた能力者…
…その時に持っていたプライドを……完全には失っていなかったんでしょうね…

かつての『電撃使い』の頂点として持っていた強烈なプライドを…洪庵も事件の中で
少しばかり思い出したのかもしれないですわ」


佐天「なるほどねえ…
けど、それにしたってレベル5の御坂さんに一対一で勝負を挑むなんて真似、よくできますよね」


黒子「確かに、洪庵が最低の糞野郎だったことに変わりはないですけど、
最後の最後に『超電磁砲』にガチンコで勝負を申し出たことについては、認めざるをえないですわね」


初春「へえ……それじゃあ、洪庵さんが心を入れ替えて一から出直せば、
いつかまた『電撃使い』として帰り咲く日も来るかもしれないですね」


黒子「けっ、それはどーでしょうね。いずれにしても、『電撃使い』の頂点はお姉さまただ一人なわけですから、
洪庵なんかが割って入りこむ余地なんてどこにもないことに変わりなないんですの!」


初春「また……んもう、白井さんたら…さっきからそんな言い方して…性格悪いですよ?」


黒子「なーーに、言ってんですのよ初春!何であれだけの事件を起こした犯人の肩を、
ワタクシが持たなくちゃいけませんの!?まったく!!」


佐天「あはは……」

569美琴大好き:2012/01/01(日) 00:29:37 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、それはそーと2人とも!あとちょっとで、御坂さんの診察が終わる時間ですよ!」


初春「あ、ほんとですね、もうこんな時間!」


黒子「どうやらずいぶんと長く話こんでしまったみたいですわね…
では、そろそろ、病院へお姉さまを迎えに行きましょう、2人とも」


佐天・初春「ええ!」


喫茶店を後にする3人

………

570美琴大好き:2012/01/01(日) 00:51:04 ID:QMOOmH.Y
……………


……………


とある病院


病院の正門前から出てくる美琴。


美琴「ふう……」


佐天「御坂さーーん!」


美琴「あ、佐天さん!それに初春さんと黒子も!わざわざ迎えにきてくれたんだ!!」


初春「御坂さん…それで、どうでしたか!?診断の結果は!」


美琴「え?ああ、何の問題もなしよ!例の薬による後遺症もないし……それに…
ほら、この『身体測定』の結果見てよ!」


初春「ええっと…あ!『総合評価…レベル5』ですって…
…すごい…さすが…御坂さんですね!!


佐天「これで事件の起きる前の元の通りですね!いやーー、良かったですね!」


美琴「え?違う違う…総合評価のところじゃなくて…ほら、元通りじゃなんかじゃないわよ?」


佐天「え??」

571美琴大好き:2012/01/01(日) 00:56:30 ID:QMOOmH.Y
美琴「ほら、ここの能力のパラメーター、私、事件が起きる前よりほんのちょっぴりあがってるでしょ!?
私、今回の事件を通してほんのちょっとだけど、能力値が上がったみたいなの」


佐天・初春「え、ええええええーーーー!!!!」


佐天「の、能力値があがった、って……なんで、どうして!?一体何が起きたんですか、御坂さん!?」


美琴「え?なんでって……自分でもよくわかんないけど、この数日間で結構ガチで特訓し直したから、
勢い余って、元の能力値より上にいっちゃったみたい、あはは…」


初春「あはは……って……え、えええ!!そ、そんなことがあるんですかあ!!」


佐天「つい数日前まで元のレベル5に戻れるかを心配していたのに……
それ以上にパワーアップして返り咲くなんて……一体、どーなってるんですか御坂さん!!」


美琴「え、ど、どーなってるって……え、え?」

…………


黒子「(……………)」


黒子「(全く……どこまで底なしなんですの、お姉さま……)」

572美琴大好き:2012/01/01(日) 01:38:38 ID:QMOOmH.Y
黒子「(こんな風に…お姉さまは前に、前へと…進んでいくんですのね…
…今までも……そしてこれからも……


そう、誰よりも優しく…誰よりも誇らしく……誰よりも強く……!)」


黒子「(ですけど……)」


黒子「(ですけど…お姉さま…

…なぜお姉さまは、…御坂美琴は、ここまで強くい続けられるのか……

その答えは、結局見つからないままですのね……

一体……一体なぜお姉さまは………)」



佐天「………けど、ホント今回ばかりは参りましたよ御坂さん」


美琴「ええ?参った、って佐天さん?一体、どーいうこと??」


佐天「だって、今回ばかりは、流石の御坂さんもピンチだろうと思って、
皆で必死になって助けようと思ったのに…」


初春「ほんとですよ……たった数日でレベル5に返り咲くだなんて…
ビックリしちゃいました!」


佐天「そうそう……なんだか今回は、逆に御坂さんのすごいところをまざまざと見せつけられる形になった気がして……
一体どうしたら、そこまで強く生きていけるのかなって……逆にこっちがへこんじゃいましたよ!」


美琴「え?なーに言ってんのよ佐天さん!私の強さの秘訣なんて…
…そんなの、皆がいるからに決まっているじゃない!」

573美琴大好き:2012/01/01(日) 01:42:56 ID:xRLUnSps
佐天「……え?」


黒子「おねえ……さま?」


美琴「私がこの数日間でレベル5に戻ることができたのは、自分だけの力じゃない…
…いつだって私の味方をしてくれるみんなが……そう仲間がいるから……、

それが分かってたから、私は安心してレベル5に返り咲くことができた…!

そう……例え私がレベル1になろうが、どうなろうが……
私は…私は一人なんかじゃあない…

…それが分かってるから…私は心を折れることなく頑張ることができたんだから。

…皆がいてくれたから、私はずっと強く居られるんだから!!」


佐天「み、御坂さん………」


黒子「……お、お姉さま……」

574美琴大好き:2012/01/01(日) 01:48:00 ID:xRLUnSps
黒子「(…………、ああ……そうなんですのね……)」


黒子「(『超電磁砲』を……御坂美琴お姉さまを強くいたらしめているのは……

お姉さまに味方をする周りの人間…

レベル5としてではなく……『超電磁砲』ではなく……純粋に御坂美琴のことを
尊敬し、慕い、味方をする多くの人間が、

お姉さまの根底にある心の強さを支え……お姉さまを強くいたらしめているんですわ…)」


黒子「(そう……これが…お姉さまの強さの真髄……きっと…他のレベル5には持ちえない……お姉さまだけの……!)」


美琴「あ、そーだ、そういえば黒子」


黒子「……え?」

575美琴大好き:2012/01/01(日) 02:04:09 ID:xRLUnSps
美琴「………初春さんから聞いたわよ。犯人の取り調べのとき、
私のことを悪く言われたとき、相手を殴ってまで、本気で怒ってくれたんだってね」


黒子「…え?あ、ああ…そうですけど……そんなの、お姉さまの『露払い』としては当然のことで…」


美琴「私がレベル1になったときだって、校内で常に私のこと気にかけてくれて…

…やっぱり黒子は私のルームメイトね…ホント感謝してるんだから。
黒子がルームメイトとして私のそばにいてくれたから、私はここまで早く復活できたんだと思う」


黒子「ええ…い、いいいや……違いますのお、お姉さま、
そ、そんなこと、当然のことをしたままで………


って……え?」


佐天・初春「……え?」

………


美琴「ありがとね、黒子」


優しく、黒子を抱き寄せる美琴。

576美琴大好き:2012/01/01(日) 02:11:25 ID:xRLUnSps
初春「ちょ、ええええええーーーー、な、ななななにやってるんですか、御坂さん!!」


美琴「え、い、いやあ、今回はいろんな人に迷惑かけちゃったけど……
特に黒子にはいろいろ心配かけて迷惑かけちゃったから……これくらいいいかな……って…」


佐天「こ、これくらいいいかな……って…だ、ダダダメですよ御坂さん!!
いくらなんでも白井さんにそんな『大盤振る舞い』しちゃあ!!!」


美琴「お、大盤振る舞い、って佐天さん……って、きゃああああ!!」


黒子「はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ……」


初春「白井さんの息切れが激しくなってきています!!御坂さん!!
は、早くに、逃げてください!!!」

577美琴大好き:2012/01/01(日) 02:19:07 ID:xRLUnSps
黒子「ふひ……ふひひひ……お姉さまが…お姉さまがワタクシのことを
…優しく……抱き寄せてくれて……ふひひ…あ、もうダメですの…プツン…
おっねえええさまーーーーーーーーーん!!!!」

美琴に襲いかかる黒子!!


美琴「あーーーもうアンタはああ!!!
せっかく感謝してたのにアンタってやつはあああーーーー!!!!!
どりゃあああああああ!!!」


ビリビリビリビリビリィィィ!!!


黒子「ぎゃあああああーーーー!!!」


佐天「あーーあ、もう…白井さんたら…」


初春「ほんと……台無しです白井さん……
けどまあ、何はともあれ…
…いつものパターンで、これで一件落着………って、あ、あれ……?」


黒子「ふひ……ふひひひひひ……お姉さまぁぁ…」

ゆっくりと起き上がる黒子……

578美琴大好き:2012/01/01(日) 02:27:38 ID:xRLUnSps
美琴「え…ちょ……く、黒子……ななな…何よアンタ……いつもだったら…
これで『オチ』なはずなのに……な、なんでまだ、立ちあがってくるわけえ??」


佐天「ちょ……や、やばいです御坂さん!!白井さんが興奮しすぎて…
…いつもとパターンが違う感じになってます!!!」


黒子「ぶひ……ぶひひひ……お姉さま……!」


初春「いやああああ!し、白井さんが……白井さんがあ……
いまだかつて聞いたことのない奇声をあげています…!!
御坂さん!!今度こそ早く逃げてください!!」


黒子「お姉さまあ!!ぶっひいいいいいいいいーーーーー!!!」

再度、美琴に襲いかかる黒子


美琴「きゃあああああああーーーーーー!!!!!!」

579美琴大好き:2012/01/01(日) 02:42:09 ID:xRLUnSps
美琴「きゃああーーー!!ちょ、く、黒子!!やめ、やめなさいってばああ!!
ちょ、怖……!!いやあああ!!もう、追ってこないでええええ!!」


黒子「ぶひひひひ……いやですわお姉さま!!さあさ!!今日という今日は、
ワタクシの愛を受け取ってもらうんですのお!!!!!」


佐天「す、…凄い……白井さんが……あの御坂さんを完全に圧倒している…!!
レベル5の御坂さんを……完全に攻略しているよ、初春!!」


初春「ああもう……一度でいいから…白井さんのヘンタイ精神も思いっきり陥落してほしいです…」


佐天「う、うーーん確かにそうだねえ……初春、ヘンタイ精神を落とす薬がないかどうか…
…今度、木山先生に聞いてみたほうがいいかもねえ…」


………………

美琴「ちょ、……黒子、わか……わかったから……もう、これ以上…近づかないで…
い、いや……ちょ……や、止め…!!」


黒子「おっねええさまあああああああーーーーーぶっひいいいいいいいい!!!!」


美琴「きゃあああああーーーーーーーーーーーーー!!!」



…………

『御坂美琴の陥落』。

これは、『超電磁砲』御坂美琴の根底にある、『心』の強さのお話。

おしまい

580美琴大好き:2012/01/01(日) 02:45:51 ID:xRLUnSps
最後まで付き合ってくれた方、ありがとうございました。

上条さんとからんでふにゃーとかする美琴ではなく、『強い』御坂美琴をテーマにして書いたSSです。

よく原作や二次創作でないがしろにされがちな美琴の実力ですが、
もっといろいろな意味で評価されてもいいような気がします。

ホントはもっと短い話のはずでしたが、いろいろ寄り道してしまい、
長くなってしまったことをお詫びします。

長い間スレを占拠してしまい、申し訳ありませんでした、感想お待ちしてます。

581美琴大好き:2012/01/01(日) 04:06:48 ID:zv14XmME
乙です
新年早々読めて幸せでした
この数ヶ月間すごい楽しみにしてたのが終わるのは残念だけど最後までおもしろかったよ
本当にありがとう

582美琴大好き:2012/01/01(日) 10:52:50 ID:iHwqIx3E
長い間乙でした!
終盤の黒子が洪庵さんに言った
お姉様を他のレベル5ごとき と一緒にするなって
台詞が印象的でした
確かに黒子にとっては美琴以外のレベル5なんて ごとき、
なんだろうなあ…

次回作も期待してます。ありがとう。

583美琴大好き:2012/01/01(日) 11:47:23 ID:DeRFDr5Q
長いことお疲れ様です。
あまり人がいないこのスレで一番槍かつこれだけの作品を完結させた作者にただ感服いたしました。
禁書の可愛いらしい美琴や超電磁砲のかっこいい美琴も確かに魅力なのですが、こういった逆境にも折れない美琴の「心の強さ」をよく感じさせてくれた作品だと思います。
楽しみにしていた作品が完結して少し寂しい気持ちもありますが、読んでいてすごく楽しかった、本当にありがとう。

※こっからは作品の内容とは関係ない質問
ちなみに次回作の構想などはありますか?
このスレでも別のスレでもいいのであれば教えてくれるとありがたいです。
あと文やキャラの書き方がものすごーく見た記憶があるのですが、もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??w

584美琴大好き:2012/01/01(日) 17:59:23 ID:7cHVV9ec
>>583
>>ちなみに次回作の構想などはありますか?


全然ありません。というか、イーモバイルなんで規制かかりまくりで
SSを投下できるところがほとんどなくなってしまってあんまりSS書かなくなりました。……

>>もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??

実はそうですw

585美琴大好き:2012/01/01(日) 19:42:00 ID:K7.aVbPA
なんだあなただったのか

586美琴大好き:2012/01/01(日) 19:54:03 ID:4x9Wf34g
おもしろいなー話つくるのうまいなーって思ってたら>584で納得した

587美琴大好き:2012/01/01(日) 20:24:32 ID:iHwqIx3E
質問する機会めったにないから聞いておきたい

1、今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?
2、脚本家、もしくはその卵だったりする?
3、なんで美琴板に投下したの?
4、どう考えても美琴好きだよね?

588美琴大好き:2012/01/01(日) 20:35:19 ID:bbCsxKKo
乙です
とても面白いSSですた。風呂敷の畳み方も丁寧でGJ!

589美琴大好き:2012/01/01(日) 21:07:31 ID:Ig.ny/AI
完結乙!まさかの漫画家の人でしたかw
確かイーモバイルだとss速報でも規制の対象なんだったけ?
前のスレで佐天さんのssも結構楽しみにしてたのにいつの間にか落ちちゃってたし…

もしまた何か美琴でネタを思いついたらここに落としにきても構いませんので
どうせ誰も使わn…ゲフンゲフンしばらく誰も使う予定ないと思うので

590美琴大好き:2012/01/01(日) 21:48:59 ID:7cHVV9ec
>>587 こんなに質問……はじめてされた…

>今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?


一番気にいってるとかはないですが
昔、vipか何かで投下した

美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「アイドルグループ?」
というSSが自分のSSの中では、比較的うまくまとめられた
記憶があります。ただ、どっちも全然レスが集まらなかった記憶も…ww

>脚本家、もしくはその卵だったりする?

め…めっそうもございません…


>なんで美琴板に投下したの?

素直に投下できるのがもう、ここぐらいしか…

>どう考えても美琴好きだよね?

はいw

591美琴大好き:2012/01/02(月) 02:58:06 ID:a06rdfiQ
更新間隔短くてすげえとか、キャラが生き生きとしてて読んでて楽しいとか、
いろいろ他にもあるけどちょっと上手く言葉にできない…とにかく感謝と賞賛を送りたいです。
美琴の心の強さ、周囲との絆の強さをじっくりと味わえる素晴らしい作品でした。

長い間本当にお疲れ様です。次回作にも期待しています。

592美琴大好き:2012/01/02(月) 19:57:35 ID:eJYYaIB6
お疲れさまでした。
導入から終わり方まで本当に楽しませていただきました。
こういう美琴が、美琴らしい美琴といえるのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。

593美琴大好き:2012/01/02(月) 22:57:24 ID:AnhP0Yjg
お疲れ様です
美琴好きとしてかなり楽しめました
そして安定の黒子落ちwww

594美琴大好き:2012/01/03(火) 00:41:03 ID:IE1diOLg
乙でした。本当に面白かったです。
一つ質問させて頂きたいのですが、
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
というSSを読んだことがある方なのでしょうか?
私自信あのSSが好きでして、読んでいて時折それを思い出す描写がありましたので・・・。
もしかしたら同じ作者さんなのかもしれませんが、気になったので答えて頂ければ幸いです。

595美琴大好き:2012/01/03(火) 02:22:42 ID:3gA6DOro
>>594
実を言うと、同じ作者です。

そのSSは、所詮は自分の妄想で勝手に書いた美琴の過去話ですが、
一応、自分の頭の中にある美琴像で、今回のSSも生意気にもその過去話を踏まえて書いていたりします。

今回のSSの中で、序盤の木山先生のセリフや、食蜂と美琴の会話、ラストの冥土帰しが
御坂妹に語る『お人よしで付け入れられやすい』という美琴論は、原作もそうですが、
その過去話をなんとなく踏まえたような内容にしているつもりです。


自分の中では、ものすごく思い入れのあるSSなのですが、
全然上手く書けなかったのと、例によって見てくれた人も少なかった印象の
あるSSだったので覚えている人がいてくれて、ものすごく感激しました。
どうも、ありがとうございます。感動のあまり長文に……失礼しました。


その他、感想をレスしてくれた美琴板の方々、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。

もっとこの板でSSを書く人が増えて、にぎわうといいですね!

596美琴大好き:2012/01/03(火) 03:59:32 ID:4XWpjdwg
禁書SS界(?)中じゃ結構な有名人ですがな
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
も美琴がレベルが上がっていく過程はどうだったかな、みたいな話題になるとよく名前が挙げられてるよ

597美琴大好き:2012/01/03(火) 12:57:38 ID:IE1diOLg
594です。質問に答えて頂き、こちらこそありがとうございました。
書き方も似ていたような気がして、そうじゃないかと思いましたが、やはりでしたか。
あのSSは、個人的には正史でも良いんじゃないかと思うくらい良く出来ていて、美琴のキャラをきちんと押さえながら過去話が展開されていたので本当に違和感なく読めました。
美琴の強さは能力だけじゃなく、自分だけの現実の強さも有ると思っていましたので、そこに共感出来た点も記憶に残っている要因かもしれません。
作者さん的には上手く書けていない、とおっしゃっていますが、私にはとてもそんな風には思えません。
今回読ませて頂いたSSもそうですが、貴方の書くSSはキャラのセリフに全く違和感がなく、ブレがないのでとても自然だと思います。もちろん話の展開もです。
ここでまた貴方のSSを読むことが出来て大変光栄です。次回作があるのでしたら、是非読ませて頂きたいです。
・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

598美琴大好き:2012/01/03(火) 23:12:09 ID:WEIFNOpU
>>597

いろいろと褒めていただき大変恐縮です。
キャラの言葉使いだけは、一応気をつけている部分ですので、褒めていただきありがたいです。

>・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

地の文もロクに書けないズブの素人です…w
間違いも多いし…


というか、このSSも読み返すとほんと、間違いが多い…
セリフの誤字脱字はもちろん、第7学区を途中第3学区って書いてたり…

ほんと、すいません。ご勘弁を。

599美琴大好き:2012/01/05(木) 23:09:08 ID:EwTeDzUs
美琴板初のssってことで是非とも
まとめブログに引っ掛かって欲しい

600美琴大好き:2012/01/25(水) 19:34:31 ID:f0hDDwho
亀ですが乙です、とても面白かったです。

いろいろと他にも書かれている方のようですが、
他にどんな作品を書いていたのか教えていただきたいところです。

601美琴大好き:2012/01/27(金) 00:54:37 ID:ZukfdhOs
美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」
黒子「(計画通り…ですの!!)」
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
美琴「ら…らぶらぶレールガン…?」
佐天「…超能力ショー…??」
垣根帝督「御坂美琴っていったか……覚えといてやる……!!!」
黒子「お姉さまなんてもう知らないですわ!」美琴「こっちこそ!!」
上条「頼む!俺と漫才をしてくれぇ!!」
美琴「夢で好きな人にあえるおまじない?」
美琴「あ……アイドルグループ???」
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「私のことビリビリいってりゃいいのよ!」

おすすめSSスレで紹介された範囲だとこんなでした

602美琴大好き:2012/01/27(金) 08:43:23 ID:14kLwXWA
>>601
シナリオ形式のSSかと思ったぞw

603sage:2012/01/27(金) 09:12:31 ID:jmOmW0lY
600ですが教えていただきありがとうございました。
半分くらいは読んだことありましたww

まとめサイトでよく見るタイトルばかりですね

604美琴大好き:2012/01/27(金) 18:45:32 ID:9/WIzDcs
>>601
お前美琴好きすぎだろww
ちなみに他のとある系SSでは黄泉川一家、アイテム、佐天さんのやつ以外書いてない感じ?

605美琴大好き:2012/01/27(金) 20:12:54 ID:f0hDDwho
調べて分かったけど、この作者、元々はゾーマ「マヒャデドスですか…?」
の人なんですね。話作りが上手いわけだ…

禁書SSも、どのキャラも卑下することなく書けている感じが
好感が持てますね。

それはそうとこのスレ、過疎る一方ですけど誰か他の書き手さん
来ないものだろうか…

606sage:2012/02/09(木) 23:03:44 ID:rLxn5SyM
みんなの暇つぶしにまとめ依頼だそうと
思うんだが作者さん問題ないでしょうか?

607美琴大好き:2012/02/13(月) 17:53:52 ID:7xjPujs6
過疎ってるな…

608美琴大好き:2012/04/05(木) 22:43:19 ID:NywbBvnU
誰もいないのか…
新しい書き手さんが来ないか楽しみにしてるのに…

609美琴大好き:2012/05/16(水) 11:50:54 ID:4dEgPxkU
超いまさらだけど一言感想

美琴の過去を書いた話といい、何と言うかこの人はキャラを上手に描くなって思う。
オリキャラも浮くことなく綺麗に溶け込んでるのが凄い。さすがにこの板のおすすめスレで沢山あげられてるだけのことはあるなあって感心しました。

また新作があれば是非この人に書いてほしいです。他の板とかで既に書いてるようなら是非教えろください〜

610美琴大好き:2012/08/05(日) 19:22:49 ID:JYwJOFGY
時は泰平、江戸時代。代々続く寿司処上条亭で修行を積む見習い寿司職人当麻は、寺小屋での勉学に遅くなったある夜道、若い女の悲痛な叫びを聞きつける。
急ぎ駆けつけてみればそこには若い女二人を襲った後らしき黒装束の二人組の姿が。急ぎ当麻が割って入るとその不逞者は夫婦のように寄り添い霞のように消えて失せた。
足元を見ればそこによよよと泣き崩れてるのは同門の制理と白カチュ子。斬られたかと助け起こしてみれば一切の外傷は無く、代わりといってはなんだがその豊かな乳房が煙のように消えていた。
怪異・乳隠し! この話は瞬く間に常盤城下中に広まり、親分てーへんだと岡っ引きの五和が上司である女同心、神咲火織の所に駆け込んでみればこの昼行灯、例によって酒樽を抱いて寝ている体たらく。
やべえまた取って喰われると愛用のさす又だけ持って一目散した五和は単身捕り物へと繰り出した。毎回これではボヤきの一つも出てくるもの。
「はあ。それにしても私が悪党に囲まれると必ず出てくる、あの鬼神の如き強さの、般若の面を被った白襦袢の巨乳酔いどれ侍は何者なんでしょうか・・・・」
それとは別に独自に検分を開始した当麻は、妖術に詳しい伴天連宣教師インデックスに寿司を振る舞い怪異について聞き出そうと図るが、備蓄を食いつくし熟睡してしまったため敢無く失敗、仕方なくはぐれ陰陽師の土御門と共に雪女に会いに行くことに。
また、籠担ぎを生業とする仕上は身ごもった恋女房のため引き取った毛唐少女フレメアのため、この件を解決し褒美をいただこうと籠担ぎの相方お沈とともに真相究明に動きだす。
忍者半蔵が遊郭にて花魁オリアナ太夫に椅子にされながらほくそ笑み、遊び人の数多さんが陽気に町をふらつき、宣教師オルソラがカステラをはむはむするという風雲急を告げる空の下、神社の境内を掃き清める巫女に出番はあるのか!?
最愛の童女、おトメを手押し車に乗せて諸国を旅する浪人、悪世羅は三度笠の切れ目から十六夜を見上げて何を想う!?
常盤城下に到着したちりめん問屋のご隠居幻生、お供の乱数さん加群さん、テレスにうっかり円周はこの事態を解決する気あるのか!?
その城下町を天守閣から見下ろすは美琴姫。姫はある少年に懸想していた。かつてお忍びで城下に出た折り、うっかりぶつかって卵を割ってしまった事から悶着起こした少年を。
世話役兼護衛役の女中黒子と光子が見つめる中、姫はどうやら寿司屋関係者らしきあの方に逢いたい、その手から直接お寿司を受け取って食べてみたいと豊満な肢体を火照らせる!
乳隠しの正体とはなんなのか!? 花のお江戸は、恋騒ぎ!

611バーバリー ネクタイ:2012/11/03(土) 00:47:55 ID:RWgLtkdM
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
バーバリー ネクタイ http://burberry.suppa.jp/

612美琴大好き:2012/12/10(月) 21:31:47 ID:7BfZfn2Q
完全に過疎っててワロタww


誰もいないけどひっそりと投下…



12月…とある喫茶店


初春「夏休みも大覇聖祭も終わって…もうすっかり冬ですねえ」


黒子「そうですわね、最近すっかり冷え込んできて…あんなに暑かった夏
が嘘みたいですわ」


美琴「今年ももう終わりかあ…なんかさ、あっという間の一年だったよね」


佐天「いやいや、何言ってるんですか御坂さん!まだ今年は終わってないですよ!
まだ、あるじゃあないですか、今年最後の一大イベントが!」


美琴「一大イベント?」

613美琴大好き:2012/12/10(月) 21:37:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「だから!クリスマスですよクリスマス!!今年最後のイベントって言ったら
それしかないでしょう!」


初春「あー、そういえば最近、学園都市もあたり一色クリスマスモードですよね、
モニュメントなんかもたくさんできてきてるし!

そっかあクリスマスかあ…なんだかワクワクしますね!」


佐天「へええ…そんなこと言って初春〜、イブに何か予定でもあるの?」


初春「え…い、いや…別にないですけど…」


佐天「はあ…なーんだ。まあ、初春のことだから、そんなことだろうと思ったけどさ」


初春「んな…!そ、そんなこと言って、佐天さんこそ、イブに何か予定があるんですか!?」

614美琴大好き:2012/12/10(月) 21:41:15 ID:7BfZfn2Q
佐天「え!?わ、私!??い…いや…私もないけどさあ…」


初春「ほらあ!佐天さんこそ、人のこと言えないじゃあないですか!」


黒子「こらこらお二方…公衆の面前で、そんな不毛な争いはやめるんですの」


佐天「えー、そんなこと言って…白井さんはあるんですか?イブの予定は」


黒子「ありますわよ」


初春「え?…あ、あるんですか白井さん??」

615美琴大好き:2012/12/10(月) 21:54:41 ID:7BfZfn2Q
黒子「ええ…予定のない初春と佐天さんには悪いんですけど…

わたくし、イブの夜は、『最愛の方』とそれはもう…熱い、熱ーい夜を過ごす
予定がずっと前から決まっているんですの…

そう…!!何を隠そう、

このとなりに座ってる最愛のお姉さまと性なる夜を…ぶはあ!!」バギい!!


美琴「って…黒子!なんで私が、あんたの変態精神丸出しの予定に
付き合うことになってんのよ!?まったく、バカも休み休み言いなさいよね!」


佐天「あ、あはは…そ、そういえば御坂さんは予定あるんですか?」


美琴「私?私もクリスマスイブは…特にはないかなあ?」


佐天「えーー!ほうとうですかあ?そんなこと言って…
あの例の男の人と一緒に過ごすんじゃあないんですかあ!??」

616美琴大好き:2012/12/10(月) 21:58:44 ID:7BfZfn2Q
美琴「んな…!な、何言ってんのよ佐天さん!!私はアイツは
そんなんじゃあ…!!」


初春「あー、そうやってむきになるところがまた怪しいですよ、御坂さん!!」


佐天「そうですよ!早く白状してくださいよ、御坂さん!」


美琴「い、いいいや、だから、違うって…!!」


黒子「きーーー!!だ、黙るんですのよ二人共!!わたくしのお姉さまが
あんなお猿さんとイブの夜を過ごすなんてこと、あるわけないんですのよおお!!!」


わーわーぎゃーぎゃー…


………

………

617美琴大好き:2012/12/10(月) 22:05:43 ID:7BfZfn2Q
………

………

佐天「…なーんだあ…それじゃ、御坂さんも本当に予定がないんだあ」


美琴「うん、普通に寮でゆっくりしてようと思って」


黒子「そうそうそうですわ…寮でゆっくりとワタクシと熱い時間を…アイタ!」


美琴「いつまでもつまんないこと言ってんじゃないわよ、アンタは」


佐天「4人とも特に予定なしかあ…あーあ、なんだか面白くないなあ」


初春「まあまあ…佐天さん。家でゆっくり過ごすというのも悪くないと思いますよ?」


……………


美琴「………、あ、そういえばさあ、3人とも」


初春「え?なんですか、御坂さん?」


美琴「3人はクリスマスに、『サンタさん』に何をお願いするの?」

618美琴大好き:2012/12/10(月) 22:07:57 ID:7BfZfn2Q

…………………


佐天・黒子・初春「……え?」


美琴「いやだから、要は欲しいものよ、欲しいもの。
今年、サンタさんに何をお願いするかってこと」


佐天・黒子・初春「……………」

619美琴大好き:2012/12/10(月) 22:13:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………え、え、えっとお…わ、私はアレですかねえ…ほら!ipod!…
最近、自分の壊れちゃって…新しいのが欲しいかも…できれば最新のやつ…あはは…」


初春「わ、わたしは財布ですかねえ…今のはもうすっかりボロボロで…」


黒子「……わ、わたくしは香水ですかね。お気に入りのメーカーの最新モデルが最近発売されたみたいですので…」


美琴「……ふーん、そうなんだ…

…あ、ちょっとごめん…わたしちょっとトイレ行ってくる」


そう言って、席をたつ美琴…


佐天・黒子・初春「……………」

620美琴大好き:2012/12/10(月) 22:15:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………、ね、ねえ…初春」


初春「……………なんですか、佐天さん」


佐天「初春は……、何歳まで信じてた…?


サンタさんのこと」

621美琴大好き:2012/12/10(月) 22:20:58 ID:7BfZfn2Q
初春「わ、私ですか…?そ、そうですね…はっきり覚えてないけど、
多分、小学校3年生くらいかなあ…?


…佐天さんは?」


佐天「わ、私?私は…確か……小学校一年のときに、お父さんが
サンタさんの衣装にこっそり着がえているのを偶然見かけて…

それ以降はもう……

……白井さんはどうですか?」


黒子「ワタクシなんか……もう、モノ心ついたときには、既に信じていなかったですわ…」


佐天・初春・黒子「……………………」


佐天「……ね、ねえ…白井さん…御坂さんってもしかして、まだ」


白井「みなまで言わなくていいんですのよ佐天さん!!!!!」

622美琴大好き:2012/12/10(月) 22:43:26 ID:7BfZfn2Q
黒子「……そ、そんなまさか……お姉さま…」わ…わなわな…


黒子「(…た、確かに歳の割にゲコ太が好きだとか、幼児趣味が目に
余る部分もあるお方ですけども…

……まさか…まさか、中学2年生にもなって…

…サンタさんのことを未だにし、信じてるなんてことがああああ!!!!)」


黒子「ひぎゃああああああーーーーーーーー!!!!!!」

どんがらがっしゃーんぱりんぱりーん!!!


佐天「し、白井さーーーーーん!!!!
な、何やってんですか急に!!

そんな店内で転げまわらないで下さいよお!!」


初春「白井さん…軽い錯乱状態になってますう…」

623美琴大好き:2012/12/10(月) 22:49:11 ID:7BfZfn2Q
佐天「け、けどどうしよう、初春!やっぱりここは、御坂さんに
『本当のこと』、言ったようがいいのかな!?」


初春「え…け、けど、そんなことしたら、せっかくサンタさんを信じている
御坂さんの夢を壊すことになるんじゃあ!?」


佐天「で、…でも初春!!御坂さんって、中学二年生だよ!?
誰かがいい加減、教えてあげなきゃ!!

ねえ、白井さんもそう思うでしょ!?」


黒子「ぐあああああーーーー!!お、お姉さまああああーーー!!!
サンタさんに何お願いするの?、とかうわあああああーーー!!」ごろごろごろ…!!


初春「…まだ、錯乱状態みたいですね」


佐天「あーーもう!!白井さんってば!!」

624美琴大好き:2012/12/10(月) 22:51:02 ID:7BfZfn2Q
佐天「もういいよ!!私、言うからね!御坂さんがトイレから
戻ってきたら、真実を…!」


初春「ちょ、ちょっと佐天さ」


黒子「はあはあ…ま、待つんですの!!佐天さん!!」


佐天・初春「…え?」

625美琴大好き:2012/12/10(月) 22:59:10 ID:7BfZfn2Q
黒子「お姉さまに……言ってはなりませんわ…『本当のこと』を…」


佐天「え…ちょ、白井さん!?な、なんでですか!
言ったほうがいいですよ、絶対!!

普段、御坂さんの幼児趣味をとがめてる白井さんなら、絶対賛成すると思ったのに!!」


黒子「…はあ…はあ…確かに、最初は軽い錯乱状態に陥るほど衝撃的でしたし…
中学2年にもなってサンタさんを信じてるなんてこと…普通なら「ドン引き」レベル

佐天さんも言うことも一理ある…」


佐天「そ、そうでしょ!?だ、だったらなんで止めんですか!?」


黒子「ええ…実は、軽い錯乱状態になって転げまわってるうちに考えがかわったんですの…

中学2年にもなってサンタさんを信じてるお姉さま…

…あ、なんか、一周回ってアリだな、って…」


佐天「え、ええええええええーーーー!!!!」

626美琴大好き:2012/12/10(月) 23:04:44 ID:7BfZfn2Q
佐天「い、一周回って…アリって…ちょ…ええええ…」


黒子「そしてわかったんですのよ…ワタクシたちがすべきことは…

お姉さまの夢を壊すのではなく…むしろ夢を与えることだってことが…!!」


初春「ゆ、夢を与える…?一体どういうことですか…?」


佐天「ま、まさか…」


黒子「そうですのよ!今年のクリスマスイブ…!!
ワタクシたち3人がサンタになって、お姉さまの欲しいものを
プレゼントするんですのよ!!」


佐天・初春「え、えええええええーーーーー!!」



…………

…………

『御坂美琴とサンタさん』

後半戦も近日書きます。

627美琴大好き:2012/12/11(火) 21:39:28 ID:B.Tdhb0M
GJ

628美琴大好き:2012/12/11(火) 22:04:49 ID:1K3kIEWE
もう二度と誰も書かないと思ってたから、びっくりした
乙です!

629美琴大好き:2012/12/23(日) 20:27:23 ID:e7CehhWU
続き


そして…クリスマスイブ当日の夜


常磐台中学の学生寮


テレビ番組を見ながらくつろぐ美琴。

美琴「ふわーあ……眠い…」


黒子「………」


美琴「黒子ー?私もう、そろそろ寝るけど…アンタまだ起きとく?
部屋の電気つけっぱにしておこうか?」


黒子「…いえ…お姉さま…ワタクシも今夜は、そろそろ休みますわ」


美琴「あっそ、それじゃ電気消すわよー」ぱち


美琴「それじゃ、おやすみ黒子」


黒子「ええ…お姉さま…おやすみなさい」


…………

…………

630美琴大好き:2012/12/23(日) 20:33:44 ID:e7CehhWU
それから数時間後…

午前0時


…………

初春『…さん、白井さん、応答願います!』


黒子「ええ…聞こえておりますわ、初春…」


初春『現場の状況はいかがでしょうか、御坂さんは!?』


黒子「ええ…お姉さまがお休みになってから数時間…
もうぐっすり眠っておられますわ」


佐天『そうですか、よかった!それじゃあ、さっそく計画を実行に…!』


黒子「いや…ていうかお二人とも…」

631美琴大好き:2012/12/23(日) 20:41:17 ID:e7CehhWU
黒子「一体なんのために、そんなところで待機しているんですの…?」


外…常磐台学生寮の前


佐天「はっくしょん!!うう…さ、寒い…」


初春「な、何のために…って、決まってるじゃないですか!
白井さんがきちんとミッションを達成できるかどうか監視するためですよ!」


佐天「そ、そうですよ!けど、学生寮の中には入れないから、
こうして寒い中、寮の前で待機しつつ通信機を使って白井さんと連絡を…!」


黒子『はあ…いや、ですから……あのですねえ…お二人とも…』

632美琴大好き:2012/12/23(日) 20:51:16 ID:e7CehhWU
寮内

黒子「ミッションと言っても…あとはもう…

数日前、事前に聞いたお姉さまの今欲しいもの…
この『ゲコ太マフラー』を、すっかり眠りに落ちているお姉さまの
ベットの傍らにこっそり置くだけ…

この作業に一体、どうしてわざわざ監視が必要なんですの?」


初春『い、いやそうですけど……け、けど、重要な役回りですよ、
白井さん!!』


佐天『そ、そうですよ!!もし、プレゼントを置く瞬間に御坂さんが
起きたりしたら…!そう思ったらいてもたってもいられなくなって…!』


黒子「ああ、はいはい…お気持ちはよくわかりましたわよ。

確かに、ここでおねえさまにバレてしまっては、サンタさんを
信じるお姉さまの純真な心を汚してしまうことになりますものね」

633美琴大好き:2012/12/23(日) 20:58:42 ID:e7CehhWU
初春「ええ…!ということで白井さん!くれっぐれも御坂さんを
起こさないように気をつけてくださいよ!」


佐天「わ、私たちも外から応援していますから!は、…はっくしょん!!」


黒子『はいはい…わかりましたわ』



黒子「それじゃまあ、さっそくこのプレゼントをお姉さまのベットへ……

……んん?」


初春『し、白井さん?どうかしたんですか…白井さん??』


黒子「……初春…大変ですわ…」

634美琴大好き:2012/12/23(日) 21:09:21 ID:e7CehhWU
寮の外

初春「大変…、大変って…?い、一体どうしたんですか、白井さん!?」


黒子『いや……なんていうか、その…

お姉さまの…お姉さまの寝顔が……かわいらしすぎるんですの…』


初春・佐天「………は?」


黒子『いや…!可愛らしいのはいつものことですけれど…今夜のお姉さまの
寝顔はその…、艶かしすらある…!!

も、もしかしてこれは!!『性なる夜』・クリスマスイブの影響ではああ!?』


佐天「え、ええーーー、ちょ、し、白井さん、お、落ち着いてください!!」


黒子『い、いえ、ワタクシは冷静ですわ、佐天さん!!このお姉さまの
寝顔、明らかにゲコ太マフラーよりも…人肌を…!!つまり、この黒子自身を
欲しがっているんですわ…はあ…はあ…!!』



佐天「し、白井さんのアホォォォォーーー!!!なに勝手に暴走しているんですか!!」


初春「だから、白井さんに任せるのは不安だったんですう…」

635美琴大好き:2012/12/23(日) 21:20:02 ID:e7CehhWU
寮内

黒子「はあ…はあ…初春、佐天さん…もうしわけないですけど…!
この先は通信機の音声をオフにさせていただきますわ…!

この先は、お二人には聞かせなれない…!ワタクシとお姉さまとの
性なる夜のひとときを…!!おねええさまあああああーーーー!!」ガバァ!!


美琴「やっかましいいいいいいいーーーーーーー!!!!!」

ビリビリビリビリいいい!!!!


黒子「ぎゃあああああーーーーー!!!」


パリ…パリ…


黒子「げ…お、お姉さま…お、お目覚めになられましたのね…お、おほほ…」


美琴「ねえ黒子…なんでアンタは人が気持ちよく寝てる横でぎゃあぎゃあと…
それも性なる夜だとなんだの…!アンタ、これから一体、何をするつもりだったのかしらあ??」


黒子「い、いやああ、そ、その…え、ええっとおお…!…い、いや
違うんですの、お姉さま…黒子はただ、お姉さまと熱い熱い夜を…」


美琴「だからそれ全然違ってないでしょうがあああ!!アンタってやつは…
今日という今日は、とっとと真っ黒焦げになりなさいい!!!」


黒子「うぎゃあああああーーーーー!!!!」


………

………

636美琴大好き:2012/12/23(日) 21:27:59 ID:e7CehhWU
深夜一時…寮の外。

ひゅううううーーーーー…


佐天「…で、御坂さんに追い出されたと…」


黒子「うう…ひ、ひどいですわお姉さま…黒子はただお姉さまと
イブの夜に愛を確かめ合いたかっただけですのに…へ、へえっくしょん!!」


佐天「い、いやだから…それがいけないんですよ…白井さん…わかってます…?

ええっと、それで白井さん…御坂さんのプレゼントは…」


黒子「ええ…今ここにありますわ」


初春「けど、どうしましょう…白井さんも寮から追い出されて…
いったい誰がプレゼントを御坂さんのベットまで届ければ…」


佐天「うーーん、まあ、こういう時のことを想定して
私たちが待機してたわけだし…

ここは、私たちが寮にこっそり侵入して
御坂さんの部屋にプレゼントを届けるしかないんじゃない?」


初春「え!?わ、私たちが常磐台中学の寮内に!?」

637美琴大好き:2012/12/23(日) 21:40:05 ID:e7CehhWU
初春「け、けど、大丈夫ですかね!?御坂さんたちの学生寮って
確か、あの怖い寮監さんが常に監視しているんじゃあ…

もし、こんな真夜中に部外者の私達の侵入が知られたら…」


佐天「うーーん、けどまあ、もう午前一時だし…さすがの
寮監さんも、もう寝てるんじゃないかなあ??ねえ、白井さん」


黒子「さ、さあ、どうでしょうね…あの寮監のことですから…
日夜問わずセキュリティ対策は万全かもしれませんけれど…」


佐天「えー、そうかなあ、そんなに心配しなくても大丈夫ですって!!もうこんな真夜中なんですから!
っていうか、どっちみち、こんなところで考え込んでたらすぐに夜明けがきちゃいますし、

ほら、行きましょうよ、二人とも!」


黒子・初春「え、ええ…」

………

………

638美琴大好き:2012/12/23(日) 21:47:46 ID:e7CehhWU
寮のロビー

初春「…あっさり侵入できましたね…」


佐天「ほら、だから言ったでしょ、大丈夫だって。
よし、それじゃあさっそく御坂さんの部屋へプレゼントを届けに…」


黒子「油断してはいけませんわ、佐天さん!あの寮監のこと…
きっとどこかで監視している可能性も…」


寮監「…寮則…第……条……ヒック…」


黒子「…へ…?」

639美琴大好き:2012/12/23(日) 22:00:33 ID:e7CehhWU
寮監「…門限を過ぎての帰宅、これを固く禁ずる…ヒック…
そして、寮則第…条……許可のない部外者の侵入を固く禁ずる…

よもや…2条同時の寮則違反とは…えらくなったものだな白井…ヒック」


黒子「げ、げえええええーーー、りょ、寮監!い、いや違うんですの、
こ、ここここれはその…」


佐天「そ、そんなまさか……け、けど、白井さん…、

寮監さん……少し様子がおかしくありません??」


初春「た、確かに…心なしか体がふらついてますし…
顔も赤くなってるような…」


寮監「ヒック…ヒック…わ、私の様子がおかしい…だと…?
何をわけのわからないことを…てやんでい、ちくしょー」


佐天「て、てやんでい、ちくしょー!??」


黒子「寮監…いったい何が…!?」

640美琴大好き:2012/12/23(日) 22:11:11 ID:e7CehhWU
黒子「こ、これはまさか…そ、そうか!!

ヤケ酒!!ヤケ酒ですのね!!イブの夜に、30手前のいい年こいた
独身女性がやることなんてヤケ酒しかない…!!

こんな時間まで起きていたのも…焼酎片手に『明石家サンタ』でも
見ながら一人寂しい夜を…

…ひぎゃああああ!!!」ボキボキボキボキィィ!!!


佐天「し、白井さああああん!」


寮監「ほっほう…!!だ・れ・がヤケ酒だってええ白井ぃぃぃ!!
誰が、30手前で明らかに婚期逃してて焦ってるってえ、白井ぃぃ!?」ギリギリ…


黒子「い、いや、後半の方は言ってない…ぎゃああああ…!!ボキボキ…


佐天「きゃああーー、し、白井さん!

あ、あの寮監さん!お、落ち着いてください!!白井さんも悪気があったわけじゃあ…」


初春「はっ!いや、これはチャンスです佐天さん!!この調子で、寮監さんは白井さんに足止めしてもらって
私達は御坂さんのもとにプレゼントを!!」


佐天「え、えええええ!!って、初春!!助けないの、白井さんのこと!」


初春「ええ!!とっとと行きましょう佐天さん!!白井さんの死を無駄にしないためにも!!」


黒子「てめええええーーー初春ぅぅぅぅぅ!!!!!今後に及んで
何いってやがんですのおおおおお!!!!!」

641美琴大好き:2012/12/23(日) 22:18:14 ID:e7CehhWU
初春「ほら、早く行きましょう佐天さん!ほら、早く!」


佐天「う、うん!!ごめんなさい白井さん!!この仮はまた今度!」

ダッシュで美琴の部屋へ向かう二人


黒子「う、初春ううううお、覚えてやが…ぎゃああああああ!!」ミチミチミチ…ボキボキボキボキィィ!!

ぐしゃぐしゃぐしゃああ!!!メキメキメキ!!くちゃくちゃああ!!
キシャキシャアアアア!!ぽろりんぴっぴ!!



佐天「な、なんか初春!!後ろの方から、白井さんの体がめちゃめちゃ
にされているような、よくわかんない擬音が聞こえるんだけど!!」


初春「気にしちゃダメです佐天さん!そんな細かいこときにしては!!
ここは白井さんに任せて、ほら、早く早く!」


佐天「初春アンタ……実はちょっと楽しんでるでしょ…」


初春「…え?なんのことですかあ?…」


………

………

642美琴大好き:2012/12/23(日) 22:25:19 ID:e7CehhWU
……

そして、翌日のクリスマス当日


とある喫茶店


佐天「あれから無事、御坂さんのもとにプレゼントを届けることができたし…
よかったですね」


初春「ええ、寮監さんにも、あの後ちゃんと事情を説明したらおとがめは
ありませんでしたし、一件落着ですね。ねえ、白井さ…あいたあ!」


黒子「一件落着じゃねーですのよ、初春!!おかげでこっちは体中
が悲鳴あげてるんですのよ、まったく!!」


佐天「あ、あはは…それでその…サンタさんのプレゼントをもらった
張本人の反応は?」


黒子「ああ…そろそろやってくるころだと思いますけど…」


カランカラーン

美琴「ごめんごめん、3人ともおくれちゃって」

首にプレゼントのゲコ太マフラーを身につけている美琴。

643美琴大好き:2012/12/23(日) 22:44:28 ID:5CUpDMuQ
佐天「わ、わあーー、御坂さん、そのマフラーとっても似合ってていいですねえ!」


初春「ええ、ゲコ太の柄がとってもいい感じです!いったいどうしたんですか?」


美琴「これ?実は、朝起きたらベットの横においてあってさあ…
ふふ…きっとサンタさんが私にプレゼントしてくれたのね」


佐天「へえー!サンタさんが!!いいですねえ、うらやましい!」


黒子「ほ、ほんとですわ。ワタクシもサンタさんからもプレゼント、欲しかったですわ」


美琴「えへへ…そーお?それじゃ、私も「三人のサンタさん」に
クリスマスプレゼント、あげちゃおっかな?」


佐天・初春・黒子「え?」

644美琴大好き:2012/12/23(日) 22:50:18 ID:5CUpDMuQ
美琴「はい、3人ともプレゼント」


佐天「え…あ、あのこれ、欲しかったipod…!?」


初春「私のもこれ……新しい財布…」


黒子「欲しかった香水……あ、あのお姉さまこれは…?」


美琴「だからさ、クリスマスプレゼントよプレゼント!
今年は三人には、すごくお世話になったし…そのお返しよ。

それに……そもそも私だけ3人からプレゼントされておいて、
私からプレゼントがないのは不自然でしょ?」


佐天・初春・黒子「え……御坂さん、あの」


美琴「ありがとうね三人とも。マフラー、大事にするから」

645美琴大好き:2012/12/23(日) 23:00:26 ID:5CUpDMuQ
佐天「……え、えっと御坂さん…もしかして、気づいちゃってます…?
そのマフラーをプレゼントしたのが…私達だってこと…?」


美琴「え…ええ?そりゃあわかるわよ!
だって、私がこのマフラーを欲しいって話したのは3人だけだし…

あ、けどまさかあんなサプライズでプレゼントされるなんて思わなかったけどさ」


初春・黒子「…………」


美琴「けど、懐かしいなあ…クリスマスのプレゼント、学園都市に
来る前もあんな感じでベットに置かれてプレゼントされてたっけ?

今にして思うと、あれはうちのママがサンタさんのふりをして…」


佐天・初春・黒子「え、えええええええーーーー!!!」


美琴「え、な、なになに、いったいどうしたのよ!?」

………

………

646美琴大好き:2012/12/23(日) 23:10:37 ID:5CUpDMuQ
美琴「私が、本気でサンタさんを信じてると思ってた!?
な、なによそれ、なんでそんなことになってんのよ!」


黒子「い、いやだってお姉さま、以前、ワタクシたちにサンタさんに
何をお願いするの、とか、どうとか…」


美琴「や、やだ!あれは比喩でしょ比喩!!ただ単に、3人が今
何を欲しがってるのか聞いただけよ!

本気でサンタさんの存在を信じて言ってたわけじゃないわよ!!」


佐天「そ、そうだったんですか…」

647美琴大好き:2012/12/23(日) 23:11:55 ID:5CUpDMuQ
初春「な、なんだ、そうだったんですか。私達てっきり御坂さんが…」


佐天「いやあ、私ははじめからそんな気がしてたんですけど…
2人がそんなこというもんだから…」


初春「あーー!ずるいですよ佐天さん!!佐天さんだってそう思いこんでたじゃないですか!」


黒子「そうですわ!抜けがけは良くないですわよ佐天さん!」


佐天「あ、あはは……ごめんごめん…」


美琴「まったく、三人とも…勘弁してよ。確かに私はちょっと、可愛いキャラが好きだったりするけど…
もう中二よ中二!?14歳よ?さすがにサンタさんを信じる歳じゃないことくらい常識的にわかるでしょ!」


佐天「そ、そうですよねえ〜あはは!!」


美琴「そうよまったく…中1じゃあるまいし…ホント勘弁してよね」

648美琴大好き:2012/12/23(日) 23:14:31 ID:5CUpDMuQ
佐天「……それはそうと、御坂さん!プレゼントありがとうございました!」


黒子「お姉さまからのプレゼント……大切に使わせていただきますわ」


初春「私も!大事にしますね!」


美琴「ええ!!三人とも、来年もよろしくね…!

って、あ、ごめん、私ちょっとトイレ…」


そういって席をたつ美琴。


佐天・初春・黒子「…………」

649美琴大好き:2012/12/23(日) 23:24:30 ID:5CUpDMuQ
初春「……い、いやあ…それにしても御坂さん…
すべてお見通しだったんですねえ…プレゼントのこと…」


佐天「う、うん……確かにバレバレだったかなあ…
まあ、無理もないよ。そもそも信じてなかったみたいだし…サンタさんのこと」


黒子「あ、当たり前ですわ…常磐台中学のエースにして学園都市第3位…
わ、ワタクシのお姉さまが、サンタさんを信じているだなんて…
…そこまでお子ちゃまであるわけないんですの」


初春「って、白井さんも……最初と言ってること違いますよ…まったく」


佐天「ま、まあ……なんにせよ一件落着だよね……うんうん」


佐天「………」


初春「………」


黒子「………」



……………


佐天・初春・黒子「………『中1じゃあるまいし…』…??」


真相は闇の中…

サンタさん、あなたは何歳まで信じていましたか?



おしまい

650美琴大好き:2012/12/23(日) 23:26:14 ID:dgFYiLpQ

中一のクリスマスでプレゼントが無くてしょんぼりしてる美琴を想像したらすこし興奮した

651美琴大好き:2012/12/23(日) 23:35:58 ID:3ISgAhzg
今の季節に合わせたSSを描いたことがなかったので書きました。

ほとんどいないであろうSSが更新されていることに気づいた
コアな美琴ファンは感想待ってますw

652美琴大好き:2012/12/24(月) 12:43:42 ID:5ahYwoVI
とてもステキなクリスマスプレゼントありがとうございます!
話の展開もオチも上手くて面白かったwww
お疲れ様でした!

653美琴大好き:2012/12/24(月) 20:42:15 ID:B.Tdhb0M
GJ

654美琴大好き:2012/12/25(火) 11:33:50 ID:4dEgPxkU
乙です!
この安定したハイテンション黒子からして最初のSSと同じ作者さんですか!?

655美琴大好き:2012/12/29(土) 20:25:22 ID:6/L7gusk
美琴ssで興奮してきた

656美琴大好き:2012/12/29(土) 22:09:55 ID:Mjq4CqUw
これは可愛いSS。
乙!

657美琴大好き:2012/12/31(月) 01:20:56 ID:Ry7OnEcM
今更だけど乙にゃんだよ!
オチもよくて面白かったんだよ!

何より話が温かいんだよ!

658美琴大好き:2013/06/18(火) 21:40:46 ID:AbxIXdrE
イイ!!

659美琴大好き:2013/06/21(金) 23:04:06 ID:8Twh0jUM
かわいい話だよなあー

660美琴大好き:2013/08/14(水) 16:09:28 ID:eZCrmRqs
余裕があったら近いうちSS投下するかも

661美琴大好き:2013/08/17(土) 19:40:06 ID:FG7y6TLs
期待

663美琴大好き:2014/05/29(木) 04:13:20 ID:0nB8Ec/M
サイコー。美琴好きにはたまらないよ

664美琴大好き:2014/06/04(水) 00:27:41 ID:0nB8Ec/M
最初のやつも2番目のやつも全ての美琴ファンは楽しく読めるんじゃないかな。ssの中でもかなりクオリティが高いと思います。また新しいものを読ませてもらえると嬉しいな。

665美琴大好き:2014/08/10(日) 00:41:20 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?

666美琴大好き:2014/08/10(日) 00:41:52 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?

667美琴大好き:2014/08/10(日) 00:45:52 ID:Xu7rPQeY
あと美琴暗部堕ちがありますが大丈夫ですか?

HAPPYENDにしますけど

668美琴大好き:2014/08/10(日) 02:25:12 ID:Xu7rPQeY
美琴「絶対に私はあきらめない」

初SS
漫画レールガン10巻終了時からの再構築
メインは美琴と上条さん
いないと思うけど上琴NGの人は退散

669美琴大好き:2014/08/10(日) 02:25:58 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

670美琴大好き:2014/08/10(日) 02:26:36 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

671美琴大好き:2014/08/10(日) 02:27:53 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       
とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

672美琴大好き:2014/08/10(日) 02:29:55 ID:Xu7rPQeY
9月29日
チ―――――ン
とある学生寮でオーブンの甲高い音が鳴り響いた
佐天「御坂さんクッキーできましたよ」

美琴「思ったよりできたわね」

黒子「ところで、お姉様このクッキーはどなたにさしあげるものなんですの?」

初春「そうですよ。御坂さんいったい誰にあげるんですか?」

この日美琴は自分を救ってくれた少年、上条当麻に手作りのクッキーを作っていた

黒子「ハッ!!まさかあの類人猿!!!お姉さま!あの類人猿なんですわね。」

673美琴大好き:2014/08/10(日) 02:34:55 ID:Xu7rPQeY
一度目の時は、渡しそびれたものの元々義理深い性格のある美琴にとって、借りっぱなしのままでいられなかった
そのため、罰ゲームついでにクッキーを渡そうとこっそり佐天の了承を得た後、佐天の住む学生寮を訪れたのだが、
材料を持っているところを黒子に見つかってしまったため
そのために今の状況に到る

674美琴大好き:2014/08/10(日) 02:37:37 ID:xoNa4C26
佐天「御坂さんその類人猿さんって誰なんですか?もしかして彼氏さんですか?」ニヤニヤ

初春「か、彼氏!?御坂さんのお相手ですかぁ」

美琴「だ、だからあいつはそんなんじゃって・・・・・ああ!!!」ドサ〜〜〜

675美琴大好き:2014/08/10(日) 02:40:35 ID:Xu7rPQeY
クッキーを贈る相手=美琴の彼氏と言ったような話になってしまい
動揺して先ほどまでクッキーづくりに使用していた小麦粉を床にばらまいてしまった。
ちなみにクッキーを贈る相手がフォークダンスを踊った相手だとは佐天と初春には気付かれていない
上条という名前を出さないようにしているためであろう
単純に佐天さんにいじられないようにするためである

676美琴大好き:2014/08/10(日) 02:44:17 ID:Xu7rPQeY
黒子「ぎゃー!ほとんどわたくしにかかってしまいましたわ」

佐天「ああ!白井さんが真っ白子になってます」

初春「オセロじゃなくてただの囲碁になりましたね」

黒子「初春ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

初春「ひぃぃぃぃぃぃ!!!御坂さん助けてください」

       「「「アハハハハハ」」」」

この時までは4人全員年相応の純粋な笑みを浮かべていた

677美琴大好き:2014/08/10(日) 02:47:07 ID:Xu7rPQeY


   ―――――窓のないビル―――――


そこには、学園都市の中枢を司るに12人しかいない統括理事会のメンバーが統括理事長を除き招集されていた

678美琴大好き:2014/08/10(日) 02:50:39 ID:Xu7rPQeY
潮岸「わざわざ我々全員をここに集めるということは久しぶりに新しいLV5でも誕生したのか?」

淡い光で照らされた部屋で円形のテーブルに等間隔で座っている中でも駆動鎧を常にきているため明らかに浮いている軍事、兵器関連に強い影響力を持つ老人・潮岸・が失笑気味に声を出した

679美琴大好き:2014/08/10(日) 02:52:03 ID:Xu7rPQeY
それに続き30代後半の金髪の男性
トマス=プラチナバーグが声を発した。

トマス「新しいLV5のたんじょうですかな。『隠しても隠し切れない人格破綻者の集まり』ですからねえ。かなり前でしたが、この前の時は、第4位の原子崩しの暗部の件の時でしたかな」

680美琴大好き:2014/08/10(日) 02:53:37 ID:Xu7rPQeY
そのとき、遮るようにポンッと11人全員の目の前にあるパソコンの画面にとある資料が添付された。

681美琴大好き:2014/08/10(日) 02:57:01 ID:Xu7rPQeY
いきなりとんでもない重複失礼しました。

拙い文章ですが、おつき合いして戴ければ幸いです

682美琴大好き:2014/08/10(日) 11:24:55 ID:E3mlo3/I
がんばれー

683美琴大好き:2014/08/10(日) 23:38:58 ID:Xu7rPQeY
黒子にかかってしまった小麦粉をみんなではたき落とし終えたと同時に
Prrrrrrr  Prrrrrrr
と黒子のSFチックな小型携帯に着信が入った

黒子「電話?固法先輩ですの」ガチャ

黒子「もしもしこちら『白井さん!!!!たいへんよ!!!今どこにいるの!?』

黒子「落ち着いてくださいまし。いったい何が・・・・・・・なッ!!お姉様が学園都市全地域で指名手配いい!!?」

美琴佐天初春「!!!!!!!!!」

684美琴大好き:2014/08/10(日) 23:41:02 ID:Xu7rPQeY
その時学園都市では至るところで
{学園都市第3位の超能力者『超電磁砲』御坂美琴}
学園都市全地域で指名手配というニュースが飛び交っていた

685美琴大好き:2014/08/10(日) 23:43:33 ID:Xu7rPQeY
とあるアンチスキルの女性2人は信じられないとニュースを見つめ


とある名門中学校に通う2年生の少女とその少女と同じと学校に通う1年生の2人の少女はただ愕然と立ち尽くし


1度は自分の計画を潰されてしまったが、別の方法で自分の愛する生徒たちを救われた心優しき教師とその生徒たちは言葉を失い


とある実験から救われ、病院に預けられている同じ顔の少女たちは生まれて間もないながら初めて悲しいという感情を最も慕っている人の悲劇という形で知った

686美琴大好き:2014/08/10(日) 23:48:01 ID:Xu7rPQeY
美琴「・・・・・・・・・・・・・・・・」

そして学園都市内で指名手配されている少女とその友人3人のいる部屋では、
たったの1秒であろうが静まり返ってしまった部屋では1分や1時間にでも感じてしまいそうなほど、ただただ重苦しい空間へと変わっていた

687美琴大好き:2014/08/10(日) 23:50:31 ID:Xu7rPQeY
黒子「ど、どういうことなんですの!!!」

黒子は怒鳴るように部屋の静寂を打ち破る

しかし、その怒鳴り声は美琴に対してではない
通話中の固法への言葉であった。

688美琴大好き:2014/08/10(日) 23:53:39 ID:Xu7rPQeY
固法「私が知りたいわよ!噂によると御坂さんがたくさんの研究施設を破壊したってことと統括理事長の本部ビルの襲撃ってことになってはいるけど。あなた今どこにいるの?もしかして御坂さんといるんじゃないの?」

研究施設の破壊が相次いでいるのは風紀委員のなかでは有名であった。
多くの施設がたて続けに襲われているというのに
『風紀委員はおろかアンチスキルにまで捜査やガードマンとしての警備にすら依頼が来ないのはなぜか?』と話題になっていたからである

689美琴大好き:2014/08/10(日) 23:56:28 ID:Xu7rPQeY
しかし、『窓のないビル』の襲撃など聞いたこともない
なぜなら事件にかかわった3人の記憶を食蜂によって消されてしまっているためである
美琴はわずかに聞こえる通話の内容から全てを理解した
そして、目の前にいる3人の友人は、人一倍心優しく自分同様、なにかと事件に首を突っ込んでしまう。

690美琴大好き:2014/08/10(日) 23:58:56 ID:Xu7rPQeY
あの事件、正真正銘の学園都市の闇とも呼べる自分のDNAマップから始まった非人道的な実験と暗部は知られてはいけないと思った。
             

          ―――だから―――


美琴「・・・・・・みんな、ごめんね。」

黒子佐天初春「「「!!!!???」」」

3人が首を突っ込む前に認め、以前『自分が学園都市の根幹に関わるような事件を起こしたらどうするか?』と黒子に聞いたとき、返ってきた言葉通り
黒子に自分を逮捕してほしいと考えた。

691美琴大好き:2014/08/11(月) 00:14:59 ID:Xu7rPQeY
3人全員の視線が美琴に向けられる


美琴「固法先輩の言ってることは全部事実よ」

初春「ど、どうしてそんなこと」

信じられないといわんばかりに初春が訪ねた。
その瞳はすでに泣きそうであった

黒子「お姉様が何の理由もなしにそんなことするはずがないということは…ここにいる全員が知ってますの

佐天「そうですよ、木山先生のときだって…」

次の瞬間、3人は次の言葉を紡ぐことができなかった

692美琴大好き:2014/08/11(月) 00:17:34 ID:Xu7rPQeY
    
 

    ―――美琴が笑っていたからである―――


黒子「お姉様!?どうして笑っていらっしゃいますの」

美琴「・・・へ?」

思わず間の抜けた声を出してしまった
自分が笑っていることに自分自身が気づいていなかった。
しかし、それは、これから起きるであろう罪の代償を恐れて自暴自棄になり出たものではなく、嬉しさのあまり出た
母親が愛する子供に向けるような優しい笑みだった

693美琴大好き:2014/08/11(月) 00:20:15 ID:Xu7rPQeY
表向きであれば自分は学園都市に危害を加えたテロリスト
そうであるはずなのに、3人は自分に対し、冷たい目を向けるどころか、心配までしてくれているのだ。
それが嬉しかった

694美琴大好き:2014/08/11(月) 00:21:53 ID:Xu7rPQeY
美琴「みんなが心配してくれてるのが嬉しくてさ」

佐天「当たり前じゃないですか。何の理由もなく御坂さんが研究所の破壊なんてありえないことみんな知ってますよ、今回はいったい何があったんですか」

初春「黄泉川先生たちならすぐに御坂さんの無実を証明してくれますよ、わたしも自分の持てる力をすべて使って協力します!」

初春は学園都市の上層部が手掛けた『書庫』よりも侵入することが難しいシステムを作り出していると言われ『ゴールキーパー』とまで言われており、パソコンを使った情報処理もズバ抜けている。初春の腕ならば美琴の研究所の破壊の裏に潜む『絶対能力進化実験』にたどり着くことができるかもしれない

695美琴大好き:2014/08/11(月) 00:24:37 ID:Xu7rPQeY
しかし、あの実験を知ってしまった場合、一介の風紀委員にすぎない初春は自分が研究所の破壊の途中に差し向けられ暗部のような組織によって、情報が広がる前に消されてしまうかもしれない。
すでに自分は、実験とは何の関係もない上条という少年を巻き込んでしまい、大ケガをさせてしまっている。
これ以上自分のことで人が傷つくことを美琴は良しとしない

696美琴大好き:2014/08/11(月) 00:30:41 ID:Xu7rPQeY
美琴「佐天さん、初春さんありがとう、でも……お願い。絶対に私がなんで研究所を壊した理由を調べないでほしいの」

黒子佐天初春「なッ!!」

3人が同時に驚きの表情を浮かべる
美琴がなぜそういうのか全く理解できないといった表情になっている
無理もない自分達は美琴の無実を証明してみせると言っているのに美琴自身がそれを拒んだのだ

697美琴大好き:2014/08/11(月) 00:35:31 ID:Xu7rPQeY
今日はここまで

改行がうまくできていないので慣れるまで多少大目に見てください

682の方ありがとうございました

698美琴大好き:2014/08/11(月) 00:48:01 ID:u1ln6iHQ
乙です

元々、人が少ない板ですが、コアな美琴ファンは時々
来てる気がするので、地道に話を進めていけば人も増えていくかもです
がんばってください

699美琴大好き:2014/08/11(月) 02:17:08 ID:OIyCYdcY
ありがとうございます

平日になったので次の投稿は3日以内にできたらと思います

700美琴大好き:2014/08/11(月) 18:40:04 ID:0nB8Ec/M
本当にコアなファンは来てるね。私も大好きです。
私は暗部堕ちより、少し暴走するけど途中でみんなに気づかされる展開のほうが好きかな。
あんまりダークな美琴を見てると辛い人なので

701美琴大好き:2014/08/11(月) 23:36:46 ID:Xu7rPQeY
それではまるで何の理由もなく研究所の破壊をしたように感じられてしまう

しかし美琴自身も何の理由もなく研究所を破壊したおかしなテロリストとしてここまで心配してくれている3人を裏切ってしまうのは嫌だった

美琴「私は昔、自分の犯してしまった過ちの片を付けているために、研究所を襲ったの」

過ちといっても美琴は当時、幼く、筋ジストロフィーの治療のためと騙されたために、DNAマップを渡してしまったのだ。
100人に聞けば100人が美琴は悪くないというだろう。
しかし、美琴は実験の終了時『世界中の誰もが許しても、自分はこの事実を背負って歩いていく』と誓った

702美琴大好き:2014/08/12(火) 00:17:50 ID:Xu7rPQeY
美琴「でも、悔いはないわ。それに研究所を破壊したことに関しては、これっぽっちも悪いと感じてない。自分は間違ってないって言い切る自信もある。だけどこれは私の問題なの。みんなに迷惑をかけちゃいけないものなの」

初春「そんな、それでもわた「でも!」

初春が泣きそうになっている声でありながら、美琴を助けるため、風紀委員として美琴を無実にできるような証拠を見つけ出そうと言おうとして途中で、美琴が強引に大きな声を出した

703美琴大好き:2014/08/12(火) 00:20:46 ID:Xu7rPQeY
美琴「でも、絶対に帰ってくるからさ。」

そんな確証なんてない

自分の妹達のことを日本政府に送る手段はある
だが、そうした場合1番つらい思いを強いられるのは他でもないやっとの思いで助け出した妹達だろう。
自分の無実を証明するための最大のカードを美琴はきることができない
しかし、そんなことは大きな問題ではない
例え少年院に入れられたとしても、脱獄してでも学園都市と交渉できる材料を見つけてみせる

704美琴大好き:2014/08/12(火) 00:27:41 ID:Xu7rPQeY
(いや、少年院に送られることはないわね)

すでに美琴は学園都市第四位の超能力者のように才能がある能力者が暗部といわれる学園都市の裏組織に属されることを知っている
学園都市が美琴のことをほっておくことはないだろう

学園都市はあの2つの事件を隠し通す気になればできた
正確には、闇を伏せ、一方的に美琴を気の狂った犯罪者のように扱っているが
事件を隠さなかったのは、学園都市が自分を何かに利用しようとしているのかもしれない

705美琴大好き:2014/08/12(火) 00:29:30 ID:Xu7rPQeY
それでも何が何でも帰ってくる

妹を守るためにも

自分を助けてくれた人たちに恩返しするためにも

そして、自身の生活を取り戻すために

学園都市は、多すぎる闇が存在する
そのことを甘くは考えていない

それでも、美琴の瞳には光が宿っていた

706美琴大好き:2014/08/12(火) 00:30:54 ID:Xu7rPQeY
3人は、頑なに協力を拒む美琴は、自分たちに害が及ばないようにしてくれているのだと悟った。
ならば、その優しさを無駄にしないよう、
もう事件の解決について話すことをしないよう決めた。

しかし、所詮は中学1年生の女子に過ぎない
すでに3人の涙腺は崩壊寸前だった。

707美琴大好き:2014/08/12(火) 00:32:58 ID:Xu7rPQeY
美琴「みんな少しだけ電話してきていい?」

黒子佐天初春「・・・・?」

そういって美琴は、ゲコ太の形をした緑色の携帯を取り出し、3人が聞こえないところまで行くと、
Prrrrrっと電話を掛けた2コール目の途中でガチャっと電話のベルが止まる

???「君が掛けてくるのは分かってたんだね」

708美琴大好き:2014/08/12(火) 00:35:31 ID:Xu7rPQeY
なんだかんだで来ました

少ないですが、ここまでです

>>700さん善処します

709美琴大好き:2014/08/12(火) 21:56:48 ID:380IsI7U
乙 前の人を超えれるように頑張って

710美琴大好き:2014/08/16(土) 17:49:05 ID:q8dv0kCs
良いもの見つけた  続き楽しみにしてる

711美琴大好き:2014/08/17(日) 00:29:29 ID:Xu7rPQeY
電話に出た男性は第7学区の病院に勤める『冥土返し』といわれるカエル顔の世界一の名医であった。

美琴「妹に代わってもらっていいですか?」

冥土返し「隣にいるよ。ただ普通ってわけじゃないけどね」

そういって電話が10032号といわれる、上条から御坂妹と呼ばれている自分と瓜二つの少女が電話に出た

御坂妹「…お…お姉様…ヒッ…グスッ…申し訳…ありませんでした、とミサガは…ミサカは謝罪します」

712美琴大好き:2014/08/17(日) 00:33:57 ID:Xu7rPQeY
御坂妹は泣いていた
今まで殺された10031人分の記憶の共有をしても実験動物だからと何にも感じていなかった彼女が泣いていた
少女は、予定通り実験が行われていたなら8月21日、殺されるはずだった
そう、御坂妹は、実験動物であった。
しかし、それを否定し、駆けつけてくれた少年と
自分たちを拒絶せず、受け入れてくれた尊敬するお姉さまに救われた
だが、そのため自分の尊敬するお姉さまは犯罪者の汚名を背負わせてしまった

713美琴大好き:2014/08/17(日) 00:51:14 ID:Xu7rPQeY
美琴「…………………」

御坂妹「ミサカはお姉さまのDNAマップから作られました、ですから、このミサカがお姉さまの代わりに捕まります」

美琴「なッ!!!?」

御坂妹「たとえ精密な検査を受けてもDNAレベルで同じミサカなら、ばれることもありませ…「バカ言ってんじゃないわよ!」

美琴「私が実験を破綻に持ち込もうとしたのは、幼いころ、騙されてDNAマップを譲渡しちゃったのに責任を感じただけじゃない。アンタたちをホントの妹たちだと思ってるから・・・私がアンタたちの姉だから・・・アンタたちに幸せになってほしいからしたことなの。」

美琴「だからアンタにそんなこと言ってほしくないのよ。ごめんね。アンタのわがままを聞くって約束したのに。」

美琴「たぶん私は、捕まりはするけどずっと牢屋に入れっぱなしだとは思わないのよ」

御坂妹「?」

714美琴大好き:2014/08/17(日) 00:55:34 ID:Xu7rPQeY
先ほども言ったが
美琴は、実験を止めるため、残り2つとなった研究所を襲撃した際、学園都市第四位『原子崩し』の率いる暗部の組織と交戦している
そのことから、自分は暗部で使われるのだろうと踏んでいた
しかし、それを妹に話すことはしない
そのこと自体が御坂妹を心配させ、
さらなる罪悪感を与えてしまうと知っているから

美琴「今さ、友達を待たせてるのよ。アンタもっと話したいんだけどさ。・・・・・・・・悪いんだけどあいつと変わってくれない?」

御坂妹「了解しました、とミサカはお姉さまの要求に応えます」

715美琴大好き:2014/08/17(日) 12:37:00 ID:1SFo4la.
ミサカは美琴に対して
お姉さま?お姉様?
お姉さまですよね?

716美琴大好き:2014/08/19(火) 00:17:09 ID:mgsPOpQI
上条当麻は、病院の入り口まで歩いていた
しかし、入り口の自動ドアのセンサーに探知されるかされないかという所でカエル顔の医者に呼び止められた

冥土返し「悪いんだけど、君と話がしたい子がいるんだ」

御坂妹を含め、妹達は、クローンである。
それはつまり、人前にそう簡単には顔をさらすことはできない
それも指名手配中の美琴のクローンであるのだから尚更である
よって冥土返しは自身の携帯電話の番号と美琴に教え、それを上条に貸すという形にし、電話が可能なところまで彼を連れていき、電話がかかってくるのを待つように促した。
美琴の電話番号を聞き、上条に教えようとしなかったのは、彼が暗部にかかわってほしくないだろうと冥土返しが考えたためである
そして、上条がロビーに設けられた携帯使用可能エリアで待機してから約3分後着信があった

上条「もしもし、上条ですけど」

美琴「もしもし、私だけど」

上条「ん、ビリビリか?どうしたんだ?」

717美琴大好き:2014/08/19(火) 00:19:42 ID:mgsPOpQI
この時、上条の話し方から、美琴は、自分に何が起きているのか、まだ知らないのだと分かった。
かなり前の話だが、お見舞いに行った美琴は病室にテレビがないことを思い出した
しかし、病院にテレビがないわけではない、いや、むしろロビーなどには、大型のものまで設置されている事のほうが多い
もし、通話中に、自分のことがニュースで流れでもしたら、大変なことになってしまう
だから美琴は、先日言えなかったことを一方的に話し、電話を切ろうと決めた

美琴「ビリビリじゃなくて御坂美琴。まったくいい加減覚えなさいよ……。」

美琴「時間がないから、一方的に言わせてもらうわね。あの子たち助けてくれてありがとう。本当に感謝してる。アンタがいなかったら、私もあの子たちも何もしゃべることのできないようになってたと思う。……あんなに傷だらけにして申し訳ないとは、思ってるんだけど……これからもちょくちょくあの子たちに会ってやってくれないかな?あの子たちは、私のせいで十分な形で生まれさせてあげることができなかったからさ………私には、してあげたくてもできないからさ」

718美琴大好き:2014/08/19(火) 00:20:48 ID:mgsPOpQI
上条「?」

上条「おい御坂、今のどういう…」プー プー

上条当麻が美琴の言葉に不信感を抱き、言葉の真意を聞こうとしたときには、電話は切られていた。
ロビーに設置されたテレビに御坂美琴に関する指名手配のニュースが上条当麻の目に飛び込んだのは、その直後であった
すぐさま、リダイヤルで、電話を試みたが、美琴の携帯につながる事はなかった

719美琴大好き:2014/08/19(火) 00:23:52 ID:mgsPOpQI
携帯の電源を切り、美琴が元いた部屋に戻ると、泣いている3人の姿が目に飛び込んだ
美琴が1度、部屋を出たために、我慢していた感情が一気に流れ出てしまったのだ

黒子「お…お姉さま…わた…わたくじ…わたぐじは…ひっ、ひっ…私は、うっ、ぐすっ   お姉さまああああああああああああああああああああ―――――――――――――!!!」

佐天初春「み…ひっ、御坂さあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

部屋に入った瞬間、3人が美琴に抱き付いた

美琴「みんな、……ほんとにごめんね、でも私はもうお尋ね者なの。これ以上ここにいるとあなたたちの生活を壊しちゃうかもしれない。だから……………………」

黒子の目の前に手をつきだす

美琴「黒子。どうせ捕まるなら、……せめてアンタに逮捕してほしい。」

黒子「お…お姉さま・・・ひっ、ひっそれ…は、あ…あまりにも…残酷ですの」

美琴「お願い。一生のお願いだから」

黒子「でしたら…でしたら!一生のお願いなんて言わないでくださいまし!!必ず帰ってくると…ここで、ここで……宣言してくださいまし!でしたら何度でもお姉さまのお願いを叶えて差し上げますの!!!」

美琴「!!!黒子、………。」

一度、ゆっくりと目を閉じ、それと同時に、空気を吸った

720美琴大好き:2014/08/19(火) 00:26:04 ID:mgsPOpQI
正直な話、帰って来れるか分からない。

しかし、ここに帰ってきたい

もっと一緒に話したい

もっと一緒に出かけたい

そんなどこにでもあるようなありきたりな願望

しかしありきたりだからこそ、明確な意思を作り出す。

その明確さが美琴に強い意志を与える

美琴「必ず!必ず帰ってくるから安心して待ってなさい!!!」

黒子「………御坂美琴、研究所の襲撃および統括理事会本部プラス自動販売機荒らしの……容疑であなたを拘束します」

美琴「最後のは余計よ」

721美琴大好き:2014/08/19(火) 00:29:27 ID:mgsPOpQI
その後、寮を黒子に拘束されるという形で去って行った。

『学校とかで、私のせいで、いじめとかに合いそうになったら、ばんばん悪口とか言っちゃっていいからね〜じゃあ……またね』
と言い残し

少女たちは信じた。自分たちの友人であり尊敬する先輩が、ほんの数日で、笑顔でただいま、といって帰ってくるのを。

722美琴大好き:2014/08/19(火) 00:30:11 ID:mgsPOpQI
しかし、学園都市を騒然とするニュースが流れされた
『昨日、拘束中だった御坂美琴容疑者が、学園都市の第3位からの転落というショックから少年院で首をつった状態で見つかり、先ほど搬送された病院で死亡が確認されたとの情報が入りました。繰り返します…・・・・・・――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――』

723美琴大好き:2014/08/19(火) 00:35:43 ID:mgsPOpQI
少ないですが、ここまで
また少ししか書けないと思いますが、3日以内に来ます

ちなみに>>715は自分です

724美琴大好き:2014/08/20(水) 01:55:24 ID:t9INoRV.
情報操作され、ガセだと私には分かっても残りの3人の気持ちを考えると辛いな。
ガセだよね?ガセだよね?
美琴が平和に戻ってくるのを待ってるよ。

725美琴大好き:2014/08/23(土) 17:30:59 ID:mgsPOpQI
第七学区
学生寮、病院、窓の無いビル等があり、学園都市でも多くの学生が多く集まる
ここに社会の裏にいながら、表舞台を守るため活躍している
小組織『グループ』の隠れ家がある

1LDK程度大きさの部屋のリビングには、空になった二つのコップが置いてあった
一つは質素なデザイン、もう一つはカエルのキャラクターがプリントされたもの
質素なコップを使った少年は金髪頭にグラサン学生服
ファンシーなコップを使っていた少女は、趣味を抑え、黒い帽子、パーカーにショートスカートを着用していた

726美琴大好き:2014/08/23(土) 17:33:18 ID:mgsPOpQI
その少女は、今空を飛んでいる、

ビルに使用されている金属に磁場を形成し、スパイダーマンのように飛んでいるのだ

「いきなり何かさせられるのかと思ったけど、土御門って人に会って終わりか」
(学園都市って思ってたよりかは、そこまで荒れてないのかしら)
少女の名前は御坂美琴
学園都市中で自身の自殺が放送されるなか、彼女は土御門と名乗った少年の言葉を思い出す

727美琴大好き:2014/08/23(土) 17:37:40 ID:mgsPOpQI
「超電磁砲、お前は学園都市きっての有名人だ。だからお前は俺たちとは違い、学校に通いながら暗部で働かすことはできない。それが世間に明るみに出たとき、俺たちとは比べ物にならないくらいに学園都市を悪いほうに持っていきかねないからだ」

728美琴大好き:2014/08/23(土) 17:38:43 ID:mgsPOpQI
「だからこっちの判断で悪いが、自殺したことにさせてもらう。誰かが面会に来た時に、いないというものもまずいからな」

729美琴大好き:2014/08/23(土) 17:41:09 ID:mgsPOpQI
「よってお前が人目のあるところをうごく際には、空をつかえ、基本的に人は天候にある変化があるときにしか、空を見ない。ほとんどの人は、『樹形図の設計者』の天気予報は外れないと信じているから、晴れの日は、ほぼ100%空を見ない」
これが御坂美琴自殺報道の理由である

730美琴大好き:2014/08/23(土) 17:52:03 ID:mgsPOpQI
9月30日
今日は午前中授業ということで、上条当麻はインデックス、風斬氷華と共に外に遊びに出ていた。
まずはご飯を食べよう。満場一致で決まったものの、上条と同じような思考をする学生はたくさんいたらしい。どこのお店にいっても大勢の人。めぼしいお店も見つからず、ふらふらと空腹で街中をうろつくだけの二人。
しかも、運の悪いことに上条と二人は離れてしまった

ふと、一人なった上条当麻は、俯きながら、神妙な面持ちになる
上条が現在の顔を作り出している原因。
御坂美琴。
自分が破綻させた実験のために作られたクローン人間たち通称『妹達』のDNAマップの提供者
自分より前に実験に気づき、一人、奮闘していた少女
彼女のことが気になっていたからである

上条「俺がもっと早く気づいていれば……」

悔やんだところで何も変わらない
それでも、救うことのできなかった少女のことを考えてしまうのは上条当麻の本質に基づくものだろう

731美琴大好き:2014/08/23(土) 17:55:32 ID:mgsPOpQI
その時幼い女の子の声が響いた

???「ああ、あなたはヒーローさん!、てミサカはミサカは――――」

上条「ん?」

732美琴大好き:2014/09/25(木) 01:28:19 ID:mgsPOpQI
そこに立っていたのは、おそらく御坂美琴の幼少期のようであろう少女(幼女?)が手を振って走ってきた
いや、逃げてきた、と言ったほうが正しいであろうか。
後ろからライフル銃を持った長髪の少女が追いかけているのだ
幼女は上条の背中に隠れ、追いかけてきた少女との壁として利用するようだ

上条「なんか…嫌な予感」

御坂妹「おや、あなたでしたか、とミサ…」

上条「……ん?」

追いかけてきた少女は、かつらをかぶり変装した御坂妹だった。
どうやら今、自分の後ろにいる子も妹達の一人なのだとあまり人と関われない御坂妹といるということから上条は推測した

上条(?…なんで変装とかしてんだ?いつもの口癖とかも無理にとめたし、それに私服………!?)

上条は、あることを思い出す。

上条(そっか、御坂が………)

733美琴大好き:2014/09/25(木) 01:46:28 ID:mgsPOpQI
御坂美琴はさほど高くないビルから路上に倒れた修道服の少女を見つけた

美琴「確かあいつは、あの馬鹿と一緒にいた……インデックスだっけ?」

美琴は、あまりインデックスに対し、良い印象を持ってはいないが、もし彼女が命に係わることで倒れているかもしらない状況ではそんなこと言っていられない

周囲の人がいない時を見計らい、ビルからおり、インデックスに近寄る。
もちろん、顔を見られないように。

734ゆっくり:2014/10/26(日) 13:54:31 ID:TuWpiDeU


735美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:03:06 ID:TuWpiDeU
ちがうけど続きかいていいかな?

736美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:04:07 ID:TuWpiDeU
じゃあかくよ

737美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:08:29 ID:TuWpiDeU
しかし、美琴は、ここである失敗をしてしまった。
まずインデックスは、完全記憶能力である。だから、一回でも、会った事があるならインデックスは、覚えているに決まっている。

738美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:18:50 ID:TuWpiDeU
美琴は、それをしらずにインデックスに話かけた。
美琴「ちょっとアンタ大丈夫?」
インデックス「お腹へった」
美琴「は?」
インデックス「お腹へったっていってるんだよ!って短髪!?」
美琴「何よ?。私がそんなに..」
(ヤバイ、ヤバイ私だってばれる..)
美琴「ひ、人違いじゃないですこと。
おほほほほ..」

739美琴ドリーシスターズ:2014/10/28(火) 18:08:29 ID:TuWpiDeU
インデックス「嘘をつかないでほしいかも。私は、一番見たものを忘れないで記憶できる完全記憶能力とゆう力をもっているから、人違い何てしたことないよ!ううん人違いは、しないっていったほうがいいかもしれない」
インデックス「だから、短髪嘘をつかないでほしいな?」
美琴(ど、どうしよう?なんかこの子分けわかわんない事言ってるけど、私だってばれてるわよね..)
インデックス「短髪?聞いてるの?。スゥ
たーーーんーーーーぱーーーーーつー
ーーー!!」
美琴「うるさいわね!耳元でさけばないで!」
インデックス「短髪が私の話をきかないのがわるいんだよ!」
美琴「聞いてたわよ..。
はぁ....どうしよう...」

740美琴ドリーシスターズ:2014/10/29(水) 22:20:17 ID:TuWpiDeU
まちがえ?とゆうかいらない言葉がはいっていましたw
インデックスのことばの『一番』は、きにせずによんでください。

741美琴ドリーシスターズ:2014/10/29(水) 22:39:33 ID:TuWpiDeU
一方上条サイド

上条「にしても、この幼女?は、なんなんだ?。御坂を小さくしたような」
ヒョイ
???「わぁぁ〜!高い高いーってミサカはミサカはこれまでにないスリルに楽しんでみたり」
上条「ミサカってこの子も妹達なのか?」
ミサカ「はい、そうですとミサカは...はいそうですよ」
ミサカ「この幼女は、妹達の指令塔とでもいいましょうか。簡単に言えばこの幼女が命令をしたら全個体がその命令にしたがうようになっています」
???「さっきから幼女、幼女ってヒドイってミサカは、ミサカは怒ってみる。ミサカには、『最終信号』ってゆう名前があるってミサカはミサカ...」
上条「へぇ〜。案外すごいやつなんだな」
最終信号「まぁね♪ってミサカはミサカはほめられたことに勝利の笑みをあらわしてみたり〜」
ミサカ「ぐぬぬ。この幼女め!」

742美琴大好き:2014/10/31(金) 20:08:59 ID:Q/RMqjII
天皇は天竜人じゃないしルフィはムハンマドでは無い

五老星は五芒星じゃないしブラックベアードはバフォメットでは無い

ハンコックは韓国じゃないしルフィーはルシファーでは無い

バギーは米奇じゃないしポートガスはプロフェットでは無い

Yellow hat straw hatはYahwehでは無い

ネトウヨの虚言妄想、精神病院にでも行ってろカス

パレスチナ人もニートも自己責任、救う価値など無い

Marshall(masha Allahアラビア語「神の心のままに」)
gom/Muhammad/god、ゴム56(5+6=11)、monkeyモンキー(moon-key)、5m5d(5 month 5 day)

マリンフォード (日本)・海軍本部(日本政府)・地震で壊滅 (センゴク)

スーパーゼウス=五芒星=バフォメット=グラグラの実=人工地震=イルミナティ

743美琴ドリーシスターズ:2014/10/31(金) 22:34:10 ID:TuWpiDeU
ミサカ「ところで貴方はこんなところで何をしているんですか?」
上条「ん?あ〜。お前達インデックスみなかったか?」
ミサカ「銀髪のシスターさんですか?」
上条「あぁ。どっかいっちまってさぁ。」
最終信号「ミサカ達は、見てないよ!ってミサカはミサカ...」
上条「そうか...」
ミサカ「手伝いましょうか?」
上条「本当か!ありがとな!」
ミサカ「まぁと、とうぜんのことですよ」
最終信号「ミサカも手伝う〜ってミサカはミサカは...」
上条「最終信号もありがとな!」
最終信号「当然のことだぁー!ってミサカはミサカはヒーローぶってみたり」

744美琴ドリーシスターズ:2014/10/31(金) 22:52:07 ID:TuWpiDeU
ミサカ「ところで最終信号」
最終信号「何ってミサカはミサカは!?」
ミサカ「いい加減ゴーグルをかえせ!」
最終信号「それは普通場の空気を読んで忘れてよってミサカはミサカはぁぁ!?どうしていきなりどでかい銃をだすのぉぉってミサカはミサカはぁぁ」
ミサカ「まてこら幼児!!!!」
ドタドタガシャーーンバンバン「イヤーッテミサカ〜」
「ゴーグルカエスカラユルシテーー」
上条「なんだったんだ......」
上条「あれじゃ絶対探すの忘れるよな..」
上条「不幸だぁ〜」ハァ

745美琴ドリーシスターズ:2014/11/01(土) 12:51:28 ID:TuWpiDeU
最初信号達は...

ミサカ「まて!そこの幼女ーー!!」
最終信号「ゴグール返すから許してーってミサカはミサカは謝罪してみたり〜!」
ミサカ「許すまじ!」
最終信号「もぉ〜〜!追いかけてこないでーー!」
ミサカ「そうやって上体個体はひざまずいてろ」

ミサカがキャラ破壊してる...

プツン
なにかがきれたような音がした
最終信号「それは言い過ぎじゃないかな?ってミサカはミサカは悪意のオーラをだしてみたり」
ミサカ「そ、そんな悪意のオーラなんて全然怖くないんだからね」
最終信号「別にそうやってていんだよってミサカはミサカは余裕ぶっている下体個体を見下してみる」
ミサカ「余裕ぶってなんかないし!」(どうしましょう?とミサカは最終信号意外のミサカと連絡します)

746美琴ドリーシスターズ:2014/11/01(土) 15:29:02 ID:TuWpiDeU
ミサカネットワーク


19932(まぁどんまいです!とミサカは10032ごうを応援します)
14467(こんな風になったのはじめて見ましたとミサカは上体個体のかわりぶり驚きます)
19046(気をつけてください。上体個体はなにをするかわかりません)
16002(上体個体は私達下体個体に命令ができるので充分に気をつけてください)
????「なんかおもしろそうな事になってんじゃん大丈夫?まあ最終信号の事だからきっと一方通行にでも助けをもとめるんじゃないの?ギャハ)
ミサカ(まじでこれはヤバイってとミサカは身の危険をかんじます。
番組個体でもいいから助けてくださいとミサカはお願いします)
番組個体(ミサカにはどうする事もできないよ。まぁせいぜい頑張ってね♪ギャハ)

747美琴ドリーシスターズ:2014/11/03(月) 01:02:03 ID:TuWpiDeU
10032号はこの日「終わった...」と思ったらしい。
しかしそこに救世主が....

???「おい!何やってンだお前え..。それに、お前の隣にいるやつはだれだァ...」
その救世主は白い髪の毛に白い肌と何もかもがしろかった。
ただ違うのは目が赤なだけだ

748美琴ドリーシスターズ:2014/11/03(月) 08:28:41 ID:TuWpiDeU
その姿といい、顔といいとても目立っているため100m ぐらい離れている上条でもその姿は確認できた。
その何もかも白い少年の名は
    一方通行
学園都市最強の少年である。まぁ上条には負けたが
三人はここに一方通行が来るとは思えなかったためみな一声に声をあげた

三人「一方通行!?」

749美琴ドリーシスターズ:2014/11/04(火) 00:40:48 ID:TuWpiDeU
一方通行「あァ.....?」
一方通行「三下と誰だオマエ」
ミサカが変装しているため一方通行はミサカが誰だかわからない。
ミサカ「ひどいですね。貴方はミサカゴホゴホ....私を忘れたのですか?」
一方通行「ン?オマエか。なんでそんな格好してやがる?」
ミサカ「お姉さまといえばわかるでしょうか...。」
一方通行「そう言えばそうだったな。オリジナルの奴死んだってなってるだっけか...」
最終信号「なっているとはどうゆう意味ってミサカはミサカはきになるワードを貴方に質問してみたり」
一方通行「オリジナルの奴はレベル5だからな。上の奴がそう簡単に手ばなすわけねェだろォ」
ミサカ「お姉さまも捕まる前同じ確か同じような事をいっていました。」
上条「それは本当か!?もしかしたら御坂は生きていのかもしれないとゆう事だよな?」
一方通行「そうなンじゃねえのかァ..」

750美琴ドリーシスターズ:2014/11/04(火) 18:40:52 ID:TuWpiDeU
インデックス「モグモグおかわりなんだよ!」
御坂「アンタよくそんなに食べられるわねぇ〜。」
この二人はさっきまで言い合っていたが御坂がインデックスを騙すのがめんどくさくなって「ハイハイ、そうです!私です」といってしまいその後インデックスが急に「お腹へったぁぁ!」と言い出したのでファミレスにゆき今の状態にいたるわけだが....
インデックス「モグモグムシャムシャところで美琴は、なんで死んだ何て嘘をついたの?」
美琴「機材破壊、ハッキングして捕まり死んだって事になってるけど私は死んでないそういいたいのよね?」
インデックス「うん...。でも、その前に美琴はん何できざいをはかいしたり、はっきんぐ?したりしているの?」
美琴「妹を助けるためよ。あの悪魔から。妹を...あのこ達を助けるためならなんだってした。機材を破壊、研究所を破壊、ハッキング、時には裏の組織とも戦った。でも、私は何もできなかった...。そしたらアイツがわりこんできてあっとゆうまに妹をたすけたわ。」
インデックス「ねぇ。美琴の妹に私会ったことあるよ。クールでとってもかっこいいけどどうして妹をたすけなきゃかったの?」
美琴「....にん」
インデックス「へ?」
美琴「2万人。」
インデックス「2万人?」
美琴「私の妹の人数よ」
インデックス「.....」

751美琴大好き:2014/11/04(火) 23:31:07 ID:5H4Hwg46
全然来てなくてすいません
美琴板にこのssは書かない方が良かったのでは?
と来ていませんでした
しりあす

752美琴大好き:2014/11/04(火) 23:32:32 ID:5H4Hwg46
全然来てなくてすいません
美琴板にこのssは書かない方が良かったのでは?
と来ていませんでした
シリアスで良ければこれからも書きます

753美琴ドリーシスターズ:2014/11/08(土) 13:54:26 ID:ejJooqMY
勝手に書いてしまってすいませんでしたぁ!!!
ついつい書いてしまって...
本人がきたんで本当の続きからお願いします!
応募

754美琴ドリーシスターズ:2014/11/08(土) 13:57:05 ID:ejJooqMY
 私シリアス大好きなんで大丈夫です!
あなたが書いたssはとても面白いです!ファンになりました!

755美琴ドリーシスターズ:2014/11/12(水) 16:30:45 ID:ejJooqMY
11月11日は?......ポッキー&プリッツの日

756美琴大好き:2015/01/24(土) 01:47:55 ID:ek0p9sj.
しかし、美琴は、ここである失敗をしてしまった。
まずインデックスは、完全記憶能力である。だから、一回でも、会った事があるならインデックスは、覚えているに決まっている。
美琴は、それをしらずにインデックスに話かけた。

美琴「ちょっとアンタ大丈夫?」

インデックス「お腹へった」

美琴「は?」

インデックス「お腹へったっていってるんだよ!って短髪!?」

美琴「何よ?。私がそんなに..」
(なッ?まずい。一瞬でばれた!?)
美琴「……誰と感じ違いしているのかしら。」

精一杯の演技をしてそそくさとここから美琴は立ち去ろうとした。

インデックス「嘘をつかないでほしいかも。私は、見たものを忘れないで記憶できる完全記憶能力とゆう力をもっているから、顔くらい見なくても、人違いなんてしないんだよ」

インデックス「だから、短髪嘘をつかないでほしいな?」

美琴(ど、どうしよう?この子が完全記憶能力なんて持ってるなんて知らなかったわよ。私だってばれてるわよね..)

………どうしよう………?

757美琴大好き:2015/01/24(土) 01:50:03 ID:ek0p9sj.
上条「にしても、この幼女?は、なんなんだ?。御坂を小さくしたような」

???「わぁぁ〜!高い高いーって、あの人はこういうことしてくれないからうれしいんだけどこの状況では、ミサカが捕獲されたってことになるのかも、てミサカはミサカはこれまでにないスリルに楽しみながら、若干のピンチをかんじてみたり」」

上条「ミサカってこの子も妹達なのか?」

ミサカ「はい、そうですとミサカは...はいそうですよ」

ミサカ「この幼女は、妹達の指令塔とでもいいましょうか。簡単に言えばこの幼女が命令をしたら全個体がその命令にしたがうようになっています。あっそのまま捕まえててください」

???「さっきから幼女、幼女ってヒドイってミサカは、ミサカは怒ってみる。ミサカには、『最終信号』ってゆう名前があるってミサカはミサカ...」

上条「へぇ〜。案外すごいやつなんだな」

最終信号「まぁね♪ってミサカはミサカはほめられたことに勝利の笑みをあらわしてみたり〜」

ミサカ「ぐぬぬ。この幼女め!」

ミサカ「ところで貴方はこんなところで何をしているんですか?」

上条「ん?あ〜。お前達インデックスみなかったか?」

ミサカ「銀髪のシスターさんですか?」

上条「あぁ。どっかいっちまってさぁ。」

最終信号「ミサカ達は、見てないよ!ってミサカはミサカ...」

上条「そうか...」

ミサカ「手伝いましょうか?」

上条「本当か!ありがとな!」

ミサカ「と、とうぜんのことですよ」

最終信号「ミサカも手伝う〜ってミサカはミサカは...」

上条「最終信号もありがとな!」

最終信号「当然のことだぁー!ってミサカはミサカはヒーローぶってみたり」

ミサカ「ところで最終信号」

最終信号「何ってミサカはミサカは!?」

ミサカ「いい加減ゴーグルをかえせ!」

最終信号「それは普通場の空気を読んで忘れてよってミサカはミサカはぁぁ!?どうしていきなりどでかい銃をだすのぉぉってミサカはミサカはぁぁ」

ミサカ「まてこら幼児!!!!」

最終信号は、体をひねるようにして、上条から逃れ(?)逃走を開始した

758美琴大好き:2015/01/24(土) 02:01:31 ID:ek0p9sj.
美琴とインデックスは、ファーストフード店にいた
理由は簡単
美琴の「何をすれば黙ってくれる?」という問いに対し「黙る?何を?でも何かしてくれるならご飯かも」と帰ってきたからだ
顔を知られるわけにもいかない美琴だったが、その顔をすでに知られてしまっている相手と交渉するため、あえなく、人の出入りの多い店に来ることになってしまった
しかし、いざ、話を始めると相手は美琴の死亡というニュースすら知っていなかった

759美琴大好き:2015/01/24(土) 02:04:38 ID:ek0p9sj.
久しぶりに来ました。
前の方の部分を少しいじって続けることにします
このSSは、趣味みたいな感じ書くので次はいつ来るのかわかりませんが、コメントがあるとうれしいです

760美琴大好き:2015/02/01(日) 21:33:51 ID:9EWPz1hc
続き期待してるよ
頑張ってー

761美琴大好き:2015/02/15(日) 01:29:14 ID:eCtJpksg
ほっとしたのか、あきれたのか、ふと美琴はため息をしながら外を見た。

 美琴「!!!」

瞬時に異変に気付く
適切な温度に保たれている店内にもかかわらず、顔に汗が伝う

インデックス「? どうかしたの?短髪」

美琴「人が…いない」

762美琴大好き:2015/02/15(日) 01:52:58 ID:eCtJpksg
「こんな時間に拉致なんて人目に付きやすいんじゃありませんか?」

「あぁ?てめえら、替えの利くゴミどもにいちいち言われなくたってわかってんだよ。まあ、当初の予定とはちげえけどな」
「依頼人の指示なんだから仕方ねえだろ。俺にとっては残念だけどな。あのむかつくガキをぶち殺せなくてよぉ」

1台の黒塗りのボックスカー
不穏な言葉が金髪の白衣姿の男から放たれる
そして、男は、自身の部下でさえ、震えさせる笑みで
「んじゃ、天使生成のアイテム捕獲に行くか」

と、告げるのだ

763美琴大好き:2015/02/15(日) 21:47:57 ID:eCtJpksg
上条「はあ?爆弾?」

こちらでも不穏な声が響く
しかし、その声は上条に限ったことだけではなかった
場内アナウンスによって、上条の現在地周辺に外部からのテロ行為との疑いのある情報が
知らされたのだ
こんなアナウンスをされれば、すべての学生は、出口に一目散なのだが、絶賛2人の連れとはぐれてしまっている上条にとってはそうもいかない

置きっぱなしになっている荷物のようなものを避けながら、2人を探すしかないとアンチスキルに後でこっぴどく怒られるであろうことをほぼ使命感的に感じてしまっている

764美琴大好き:2015/02/15(日) 22:24:00 ID:eCtJpksg
多くの学生が出入り口に駆け込む中、少し武装が過ぎないかという部隊が誘導や学生の流れに反し、ガラの悪い金髪刺青科学者と数人が中に入っていく
学生の何人は、過ぎる武装に何かひっかる感覚を感じるが、テロの恐怖と半端なウソより少し大げさなウソのほうがばれにくいといわれるように、すぐに外へと退避していく

武装した数人を引き連れ、金髪の入れ墨男は、ニヤニヤと獲物探す猛獣のように左右に眼をやり、アイテムを探す

765美琴大好き:2015/02/15(日) 22:56:54 ID:eCtJpksg
「外部からのテロ組織なんて学園都市どのセキュリティーを通ったら侵入できたのよ」
軽いパニック状態にあるため、急な応援要請に愚痴をこぼしてしまっているのは、風紀委員活動第177支部のトップである固法美偉

「………」

沈黙。

実際、今、この部屋には、固法のほかにも2人の後輩がいるのだが、どちらとも机に突っ伏したまま、何の反応もない

固法「………あなたたちは、このままいてもいいし、帰ってもいいわよ」

2人が、何の反応もしない理由、風紀委員として、学園都市の治安にかかわる故、一般の学生より、さらに美琴の死についての情報が伝わる

私も泣きたい。しかし、それはより彼女らを苦しめる
慰めたい。が、かける言葉もない。

先輩としてのジレンマが彼女を傷つける

唇をかみしめながら、彼女は、普段より重く感じる扉を閉めた。

766美琴大好き:2015/02/16(月) 01:10:18 ID:eCtJpksg
インデックス「人がいない?でも、見た感じだと人払いの魔術は発動されてはないよ」

美琴「魔術?アンタが何のこと言ってるかわからないけど、これは、人為的なものね」

美琴は外も見たまま、つぶやく
視線の先には、ついさっきまで自身の自殺やらとでかでかとスクリーンに映していた飛行船とみる

『ここ近隣でテロ攻撃の疑い』

美琴「……アンタ、多分この町で寮生活してるのよねえ?」

美琴は、インデックスがシスターの格好をしているのを見て、多種各派の宗教施設が集中し、エキゾチックな街並みを持つ第12学区の留学生なのだと推測し

「だったら、寮に連絡なりなんなりして迎えに来てもらったほうがいいかもしれないわよ」

と言い残し、フードより深くかぶり、足早に店を出た

767美琴大好き:2015/02/16(月) 01:38:38 ID:eCtJpksg
猛烈なゴーグル戦争を行っていた2人だったが、
御坂妹「今のアナウンス聞きましたか。私たちもいきましょう」

最終信号「むう。まさか、これは10032号はミサカからゴーグルを取り返すために仕組んだ罠なんじゃないかなってミサカはミサカは慎重に思案にふけってみ!?」

突然、武装した男が最終信号のわきを抱えるように、走り出す。

御坂妹「なッ!」

いきなりの事態に一瞬たじろいでしまった御坂妹だったが、最終信号を連れ去ったものほかにもまだ同じような服装のものを見つけ、すぐさま行動に移す
学園都市最新の戦術を身に着けている彼女は、一度しまったライフルを再び取り出そうとした

しかし、瞬間に首筋に、チクリとした痛みを感じたのと同時に意識を刈り取られた
金髪と顔いっぱいにいれた蜘蛛の巣の様な刺青の男が最新の戦術をインプットされている御坂妹ですら、推測していない場所から麻酔銃で狙撃したのだ
彼の名は木原数多。
学園都市の暗部組織“猟犬部隊(ハウンドドッグ)”の指揮官

木原は、持っていた銃を部下に投げ渡し、意識を完全に失っている御坂妹に対し、嘲笑うかのように言った

「はッ、どんなに新しい戦法だの戦術があろうが、それも考えてんのが、俺たち『木原』なんだから意味ねえなよなぁ」



768ドリー:2015/04/29(水) 18:27:02 ID:C50IsCnY
待ってましたぁ!!みことのシリアス大好きです!ちなみに勝手に続きを書いたのは俺ですww

769美琴大好き:2016/01/09(土) 22:59:57 ID:fgW43WRM
本当に出会える出会い系ランキング
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